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09.愛情と好奇心
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ディルク団長は、幻獣たちと共に過ごす事を好むため、幻獣と人が入り乱れる食堂で、部下達と共に食事をしていた。
過去形。
今は、団長に特別に与えられた棟で、1日の大半を穏やかに過ごしている。 私がいるから、それでいいと言いながら。 当然、ディルク団長に従うロイス副団長も一緒だ。
「ティアの作る料理は、美味しいですね」
ロイス副団長が褒めてくれる。
孵ったばかりの幻獣とは明らかに違う事への疑惑が、諦め、妥協、許容と表情が目まぐるしく変わる。 余り駆け引きん向かない人のようだ。
今日は、チキンステーキと付け合わせの野菜、そしてスープにパンと代り映えのしない食事。
強いて工夫したと言うなら、ステーキは筋を丁寧に切り、フォークで刺して、事前に酒を振っておく。 老人相手にしていた食事の工夫を、年頃の男性に施すのはどうか? と思ったけれど好評だった。
後は、温度、湿度、お二方の運動量からソースの味の調整をする。 それぐらい。 だけど十分に喜んでもらえた。 どんなに工夫をこらしても、文句ばかり言われていた以前と比べれば、作り甲斐があると言うものですよね。
「ティアは、働き過ぎなのではないでしょうか?」
ロイス副団長の言葉に、ディルク団長は穏やかにクスクスと笑いながら言う。
「そうだな。 ティア、余り君が頑張ると、主である私が怠けていると目立ってしまうから、少し手を抜いてくれていいんだが?」
日が落ちて月が上る。
そして私が後片付けをしていれば、背後から声をかけられた。
「さて、デートをしようか?」
私は本気だったんですか? と視線だけで語る。 声に出さずともディルク団長は微笑み応える。
「本気だとも」
私は人の姿のまま、ディルク団長に横抱きにされて運ばれていた。 彼は魔導士としても騎士としても優秀で、まだ幼体期抜けきっていない私よりも、ずっと上手に走れるし飛べる。
それでも……、
「普通は、幻獣の方が主を運ぶものではありませんか?」
私が不服そうに言えば、目元が優しく笑う。
「君に、俺を運べるのか?」
「どうでしょう? 試してみますか?」
「遠慮しておこう」
連れていかれた先は、王城を見下ろす塔。
「ティア、視力は?」
「良い方だと思いますよ」
幻獣となってからは、人の時と見え方が違う。 視野が広がったと言うのもあるけれど、魔力的にものを見てしまう。 その視力も人のものとは全く違っていたりする。
「竜の血を持つ者の魔力と、神に信仰を捧げた物の魔力の差は?」
「はい、わかります」
幻獣騎士団には、竜の加護を持つ者が多い。 本来であればこの王都に住まう民の多くが、多少なりとも竜の血が混ざり精霊の加護を得ていた。 だけど、王城にいるものの大半は竜の加護とは違う、神の加護の証であろうと思われるブドウの蔦が人々に宿っていた。 その意味するところは。 既にこの国は竜の国ではなくなっていると言うこと。
「これが、国に仕えているのか? の返事だ」
曖昧な言葉。
だけれど、誰よりも始祖の力を多く発現している彼の力は、この国で最も竜に近いと言えるでしょう。 なら、ココは既に彼の国ではないと言うこと……。 ディルク団長は、父親である王に仕えることも無ければ、国にも仕えていないと言っていると言う事なのでしょう。
「ようするに、幻獣と過ごすのに都合が良いから騎士団を率いていると言うことでしょうか?」
「平たくいうとそういう事だ」
彼は何時もと変わらない微笑みで、風のように爽やかな優しい声なのに、色々なものを放棄しているかのような投げやりな様子に思えてしまった。
モヤリとする。
ソレに不満なの? と、言えば……私には守りたい者等おらず、守りたい生活というものも、目の前の彼から与えられたものであり、何もない。 何もないのに『それでいいの?』と、私は迷ってしまう。
竜の加護を捨て、人が神を頼りに生きたとしても、国は亡びる事無く、人は変わらない日常を生きて行く。 多分何も問題ないのに、胸が騒めくのは……どうしてでしょう? やる気のない目の前の人が、どこか寂しそうに見えるのは何故でしょう?
「せっかくだから、散歩をしていこう。 今の季節の王宮の花は美しいぞ」
とても無気力な優しい声……。
だけど、私は拒絶する。
彼が気になったから。
知りたいと思ったから。
「お腹がすきました」
そう、私が言ったら彼は驚いていた。 静けさの中に、何時もどこかフザケタような、誤魔化しているかのようなそんな感じがあるのだけど、今の表情にはそれはなかった。
純粋な驚き。
「お腹がすきましたの」
まるで飢えているかのように私は彼を見つめる。 彼が姿隠しの魔法をかけてくれているのを知っているから、私は服を脱ぎディルクに押し付け、翼を広げ、水晶の鱗きらめく尾、金色にきらめく角を表し、ドラゴンへと変化する。 今、出来る最大の大きさと言っても、ようやく人が1人乗せられる程度。
鱗と羽毛が絶妙のバランスとなる甘い印象のドラゴン。
それが王宮から飛び立てば人はどう思うだろうか? 好奇心と言うよりも、多分きっとコレはドラゴンとしての自己顕示欲。 だけど……ディルクが私の姿を人に見せようとするか、隠してしまうか……そんな好奇心もあった。
「君の……、悪戯好きには困ったものだ」
苦笑しながら言う彼は、背を向けたにもかかわらず、私の背に手を触れるだけ。
「乗らないのですか?」
「乗るのならベッドの中がいい」
甘く優しくフザケタ様子で、笑う彼の真意は分からない。 そうして私とディルクは空へと飛び帰るべき場所へと戻った。
ディルクは私の姿を現すことは無かった。 人々の目から隠していた。 だから、竜である私もまた、ディルクと共に国の変革を見て見ぬふりをしようと誓う。
騎士団宿舎へと戻れば、ディルクは先にベランダに降り立ち、彼は私に手を差し伸べる。 優しく穏やかな微笑み。
彼は、いつもそうだ……いつも同じように、優しく穏やかに私を見つめ微笑む。 だから、彼の感情は読みにくい。 まぁ……グラント子爵家の者達が感情的で分かりやすかっただけかもしれませんが。
「何を考えている? 今、ソレは考えるべきなのか?」
「……そう、ですね……」
差し伸べられた手をとるために、人の形をとれば手が引かれ軽い幻獣の身体は容易に彼の胸の中に納まってしまう。
軽い口づけを1回。 味わうように唇が舐められ、そして、舌が差し入れられる。 10日間の間繰り返された行為。 彼が幻獣を愛していると言う言葉を疑う気にはなれない。 疑いたくはない。
唾液が流し込まれ、舌が絡められる。
甘い感触に酔う私は、部屋へと誘われ……ベッドの上に押し倒された。
「愛されたいって、顔をしている。 俺を愛し始めたのか?」
幻獣ちょろいとか言われそうだなぁと思えば、つい笑ってしまって……それは自嘲気味な笑いで、ディルクは少しだけ不快な表情をした。
それがとても愛おしく思えて、私は彼の頬に手を触れ、初めて私から口づけをし抱きしめる。
「生まれる前から、愛しています」
「……」
彼の顔は見えない。
どうせ、見ても分からないからいいや……。
「愛していましたよ。 最初から……」
「あぁ、そうか……幻獣だしな」
そう彼は小さく笑った。
「ただ、今は……アナタが知りたい。 興味? 好奇心? とにかくアナタを知りたいと思ったんです。 ダメですか?」
抱きしめた腕を緩め、彼の顔を見れば……彼は微笑んではいなかった。
甘く優しい瞳をしてはいなかった。
そこにあったのは戸惑い。
彼は、きっと拒絶するのだろうと、私はそう思ったのでした。
過去形。
今は、団長に特別に与えられた棟で、1日の大半を穏やかに過ごしている。 私がいるから、それでいいと言いながら。 当然、ディルク団長に従うロイス副団長も一緒だ。
「ティアの作る料理は、美味しいですね」
ロイス副団長が褒めてくれる。
孵ったばかりの幻獣とは明らかに違う事への疑惑が、諦め、妥協、許容と表情が目まぐるしく変わる。 余り駆け引きん向かない人のようだ。
今日は、チキンステーキと付け合わせの野菜、そしてスープにパンと代り映えのしない食事。
強いて工夫したと言うなら、ステーキは筋を丁寧に切り、フォークで刺して、事前に酒を振っておく。 老人相手にしていた食事の工夫を、年頃の男性に施すのはどうか? と思ったけれど好評だった。
後は、温度、湿度、お二方の運動量からソースの味の調整をする。 それぐらい。 だけど十分に喜んでもらえた。 どんなに工夫をこらしても、文句ばかり言われていた以前と比べれば、作り甲斐があると言うものですよね。
「ティアは、働き過ぎなのではないでしょうか?」
ロイス副団長の言葉に、ディルク団長は穏やかにクスクスと笑いながら言う。
「そうだな。 ティア、余り君が頑張ると、主である私が怠けていると目立ってしまうから、少し手を抜いてくれていいんだが?」
日が落ちて月が上る。
そして私が後片付けをしていれば、背後から声をかけられた。
「さて、デートをしようか?」
私は本気だったんですか? と視線だけで語る。 声に出さずともディルク団長は微笑み応える。
「本気だとも」
私は人の姿のまま、ディルク団長に横抱きにされて運ばれていた。 彼は魔導士としても騎士としても優秀で、まだ幼体期抜けきっていない私よりも、ずっと上手に走れるし飛べる。
それでも……、
「普通は、幻獣の方が主を運ぶものではありませんか?」
私が不服そうに言えば、目元が優しく笑う。
「君に、俺を運べるのか?」
「どうでしょう? 試してみますか?」
「遠慮しておこう」
連れていかれた先は、王城を見下ろす塔。
「ティア、視力は?」
「良い方だと思いますよ」
幻獣となってからは、人の時と見え方が違う。 視野が広がったと言うのもあるけれど、魔力的にものを見てしまう。 その視力も人のものとは全く違っていたりする。
「竜の血を持つ者の魔力と、神に信仰を捧げた物の魔力の差は?」
「はい、わかります」
幻獣騎士団には、竜の加護を持つ者が多い。 本来であればこの王都に住まう民の多くが、多少なりとも竜の血が混ざり精霊の加護を得ていた。 だけど、王城にいるものの大半は竜の加護とは違う、神の加護の証であろうと思われるブドウの蔦が人々に宿っていた。 その意味するところは。 既にこの国は竜の国ではなくなっていると言うこと。
「これが、国に仕えているのか? の返事だ」
曖昧な言葉。
だけれど、誰よりも始祖の力を多く発現している彼の力は、この国で最も竜に近いと言えるでしょう。 なら、ココは既に彼の国ではないと言うこと……。 ディルク団長は、父親である王に仕えることも無ければ、国にも仕えていないと言っていると言う事なのでしょう。
「ようするに、幻獣と過ごすのに都合が良いから騎士団を率いていると言うことでしょうか?」
「平たくいうとそういう事だ」
彼は何時もと変わらない微笑みで、風のように爽やかな優しい声なのに、色々なものを放棄しているかのような投げやりな様子に思えてしまった。
モヤリとする。
ソレに不満なの? と、言えば……私には守りたい者等おらず、守りたい生活というものも、目の前の彼から与えられたものであり、何もない。 何もないのに『それでいいの?』と、私は迷ってしまう。
竜の加護を捨て、人が神を頼りに生きたとしても、国は亡びる事無く、人は変わらない日常を生きて行く。 多分何も問題ないのに、胸が騒めくのは……どうしてでしょう? やる気のない目の前の人が、どこか寂しそうに見えるのは何故でしょう?
「せっかくだから、散歩をしていこう。 今の季節の王宮の花は美しいぞ」
とても無気力な優しい声……。
だけど、私は拒絶する。
彼が気になったから。
知りたいと思ったから。
「お腹がすきました」
そう、私が言ったら彼は驚いていた。 静けさの中に、何時もどこかフザケタような、誤魔化しているかのようなそんな感じがあるのだけど、今の表情にはそれはなかった。
純粋な驚き。
「お腹がすきましたの」
まるで飢えているかのように私は彼を見つめる。 彼が姿隠しの魔法をかけてくれているのを知っているから、私は服を脱ぎディルクに押し付け、翼を広げ、水晶の鱗きらめく尾、金色にきらめく角を表し、ドラゴンへと変化する。 今、出来る最大の大きさと言っても、ようやく人が1人乗せられる程度。
鱗と羽毛が絶妙のバランスとなる甘い印象のドラゴン。
それが王宮から飛び立てば人はどう思うだろうか? 好奇心と言うよりも、多分きっとコレはドラゴンとしての自己顕示欲。 だけど……ディルクが私の姿を人に見せようとするか、隠してしまうか……そんな好奇心もあった。
「君の……、悪戯好きには困ったものだ」
苦笑しながら言う彼は、背を向けたにもかかわらず、私の背に手を触れるだけ。
「乗らないのですか?」
「乗るのならベッドの中がいい」
甘く優しくフザケタ様子で、笑う彼の真意は分からない。 そうして私とディルクは空へと飛び帰るべき場所へと戻った。
ディルクは私の姿を現すことは無かった。 人々の目から隠していた。 だから、竜である私もまた、ディルクと共に国の変革を見て見ぬふりをしようと誓う。
騎士団宿舎へと戻れば、ディルクは先にベランダに降り立ち、彼は私に手を差し伸べる。 優しく穏やかな微笑み。
彼は、いつもそうだ……いつも同じように、優しく穏やかに私を見つめ微笑む。 だから、彼の感情は読みにくい。 まぁ……グラント子爵家の者達が感情的で分かりやすかっただけかもしれませんが。
「何を考えている? 今、ソレは考えるべきなのか?」
「……そう、ですね……」
差し伸べられた手をとるために、人の形をとれば手が引かれ軽い幻獣の身体は容易に彼の胸の中に納まってしまう。
軽い口づけを1回。 味わうように唇が舐められ、そして、舌が差し入れられる。 10日間の間繰り返された行為。 彼が幻獣を愛していると言う言葉を疑う気にはなれない。 疑いたくはない。
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幻獣ちょろいとか言われそうだなぁと思えば、つい笑ってしまって……それは自嘲気味な笑いで、ディルクは少しだけ不快な表情をした。
それがとても愛おしく思えて、私は彼の頬に手を触れ、初めて私から口づけをし抱きしめる。
「生まれる前から、愛しています」
「……」
彼の顔は見えない。
どうせ、見ても分からないからいいや……。
「愛していましたよ。 最初から……」
「あぁ、そうか……幻獣だしな」
そう彼は小さく笑った。
「ただ、今は……アナタが知りたい。 興味? 好奇心? とにかくアナタを知りたいと思ったんです。 ダメですか?」
抱きしめた腕を緩め、彼の顔を見れば……彼は微笑んではいなかった。
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