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34.既成事実を作られてしまいました
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心の声を、魔力の音色を、聞こえなくした。 だからと言って、何かが変わる訳ではありません。
公爵様は、ウットリとしながら、大きく無骨な手で私の身体を撫でていく。 くすぐったくて甘くて、触れられるたびに、熱を持ち薄紅色に染まっていくのが分かる。
短い口づけ。
それはルークと幾度も交わした口づけ。 だけどソレは徐々に深くなり、舌を絡めて、私の呼吸を唾液を奪い、魔力を絡めあい、お互いが快楽を愛情を求めて、唇を深く重ねて唇を絡めていく。
濃い魔力帯びた唾液は、唇から流れ落ち、淫欲を誘う。
「はぁ……」
公爵様の甘い溜息が、肌に熱くそそがれます。 唇が喉元に落ち、唾液を絡めて舐められれば、肌に魔力がしみこむように快楽が染み入ってきて、私は甘い声と共に悶えてしまう。
「んっ、ぁ、あんん」
甘い声は、徐々に規則正しく刺激に反応し、恥ずかしいのに我慢できません。
白く柔らかな乳房が、公爵様の大きな手に包まれ優しく触れられる。 柔らかく熟した桃を崩さず、その表面を拭うかのように、優しく撫でられれば、先端に色づく果実が硬く快楽を示す。
「美味しそうな果実だ」
私は恥ずかしくて恥ずかしくて、顔を背けるしかできません。
チュッと赤く染まった果実に口づけられ、口に含まれ、唇で挟み舌先で舐めねぶられれば、背筋を腰元がビリビリと電気が走るように快楽が伝達していき、両足の間から蜜が流れ出てくるのが分かります。
公爵様は、ソレを指先で触れた公爵は満足そうに笑ってみせました。
「喜んでくれているようでうれしいよ」
耳元での囁きは、首筋にゾクリと快楽が走ります。 違う……なんて、言える訳がありません。 彼と私の地位の差もありますが、嘘を付いても意味がありませんから……。
「経験は?」
問われて首を横に振るった。
「優しく、身体をならしていかないといけないね」
両足の間、溢れる蜜の中に指が入れられ、ぐちゅぐちゅと淫靡な音を立て、奥深くを混ぜられ、指を増やされ、乱暴に押し広げられ、中が充血し熱を帯び、柔らかくなっていくのが、触れられている私にもわかった。
「ぁ、んっ、あぁぁっ、や、もう、ダメ、また、イク」
何度目かの絶頂を迎え、情欲に香る魔力に私は酔い、私は蜜に溶けるような熱に、甘くすすり泣くしかできません。
「愛している」
その言葉の意味することは分かり、熱を帯びた中に硬く熱いものがつきつけられた。 後は、何も考えられず、ただ、快楽に身体をのたうつだけ。 意識はどこまでも快楽に巻き込まれ、流され、ただただ欲情に流され、幾度となく絶頂に促され……婚約が正式に成立するより先に、私は公爵様の手に落ちてしまったのでした。
こうなってしまえば、もう逃げられる訳もなく……そもそも公爵様には、せっかく与えられた機会だからと私を逃がすつもりなどなかったのだと思い知らされました。
愛される事は幸福である。
愛する事もまた幸福である。
私は、何より幸福なのでしょう。
公爵様は、ウットリとしながら、大きく無骨な手で私の身体を撫でていく。 くすぐったくて甘くて、触れられるたびに、熱を持ち薄紅色に染まっていくのが分かる。
短い口づけ。
それはルークと幾度も交わした口づけ。 だけどソレは徐々に深くなり、舌を絡めて、私の呼吸を唾液を奪い、魔力を絡めあい、お互いが快楽を愛情を求めて、唇を深く重ねて唇を絡めていく。
濃い魔力帯びた唾液は、唇から流れ落ち、淫欲を誘う。
「はぁ……」
公爵様の甘い溜息が、肌に熱くそそがれます。 唇が喉元に落ち、唾液を絡めて舐められれば、肌に魔力がしみこむように快楽が染み入ってきて、私は甘い声と共に悶えてしまう。
「んっ、ぁ、あんん」
甘い声は、徐々に規則正しく刺激に反応し、恥ずかしいのに我慢できません。
白く柔らかな乳房が、公爵様の大きな手に包まれ優しく触れられる。 柔らかく熟した桃を崩さず、その表面を拭うかのように、優しく撫でられれば、先端に色づく果実が硬く快楽を示す。
「美味しそうな果実だ」
私は恥ずかしくて恥ずかしくて、顔を背けるしかできません。
チュッと赤く染まった果実に口づけられ、口に含まれ、唇で挟み舌先で舐めねぶられれば、背筋を腰元がビリビリと電気が走るように快楽が伝達していき、両足の間から蜜が流れ出てくるのが分かります。
公爵様は、ソレを指先で触れた公爵は満足そうに笑ってみせました。
「喜んでくれているようでうれしいよ」
耳元での囁きは、首筋にゾクリと快楽が走ります。 違う……なんて、言える訳がありません。 彼と私の地位の差もありますが、嘘を付いても意味がありませんから……。
「経験は?」
問われて首を横に振るった。
「優しく、身体をならしていかないといけないね」
両足の間、溢れる蜜の中に指が入れられ、ぐちゅぐちゅと淫靡な音を立て、奥深くを混ぜられ、指を増やされ、乱暴に押し広げられ、中が充血し熱を帯び、柔らかくなっていくのが、触れられている私にもわかった。
「ぁ、んっ、あぁぁっ、や、もう、ダメ、また、イク」
何度目かの絶頂を迎え、情欲に香る魔力に私は酔い、私は蜜に溶けるような熱に、甘くすすり泣くしかできません。
「愛している」
その言葉の意味することは分かり、熱を帯びた中に硬く熱いものがつきつけられた。 後は、何も考えられず、ただ、快楽に身体をのたうつだけ。 意識はどこまでも快楽に巻き込まれ、流され、ただただ欲情に流され、幾度となく絶頂に促され……婚約が正式に成立するより先に、私は公爵様の手に落ちてしまったのでした。
こうなってしまえば、もう逃げられる訳もなく……そもそも公爵様には、せっかく与えられた機会だからと私を逃がすつもりなどなかったのだと思い知らされました。
愛される事は幸福である。
愛する事もまた幸福である。
私は、何より幸福なのでしょう。
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