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3話 相性の悪い場所
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二人が自己紹介をした後、環が口笛を吹くと馬がやってきた。その背中に乗り、環が住んでいるという町に共に向かう。
「ところで、そこに差してあるのは?」
「妖怪や悪霊を討伐する為の刀。私たちは討猟刀と呼んでいる」
「そうかい」
その回答に、ここには日本と同じく霊がいるということが分かった悪霊は、ほくそ笑んでいた。
向こうでは食えずじまいだったが、ここで腹を満たすことが出来そうだ、と。
だが、今は大人しくしていた方が安全だろう。半分疑われているのだ。そんな時に問題を起こして、討伐でもされれば悪霊と少女は命を落としてしまう。
「悪霊狩りなら手伝えるぜ。刀は持っちゃいねぇが、独自のやり方で今まで倒してきたからな」
「それはすごいね。けど、もう一人の子は?」
「こいつは今眠っているだけだ。意識が戻ったら代わる」
少女の心臓部分を服の上から指でつつき、片方の口角を上げて笑う。入れ代わっている為か、鋭く尖った犬歯がちらりと見えた。が、すぐ口を閉じて見えなくなった。
「で? いつになったら着くんだ?」
「もう少しだよ」
眼前に門が見えてくる。見えてきたのは関所だった。
木の柵が町を囲むように並び立ち、木の棒を構えた門番とその間を行き交う通行人。
写真で見たことあるような風景の中に、違和感があるものが置かれていた。
朱色の鳥居だ。
環の後ろにいたしょうは、まずそうに顔をしかめた。
鳥居は、悪霊や災厄を入れさせないようにするためだと考えられている。
つまり、関所にあるということは、そこから先は神域だということと同義だった。
しょうは悪霊に分類されるほうだ。そこらの悪霊よりかは強くても、神に敵うはずもない。
どうしようかと考えていると、目の前についてしまった。
(おい、桃。早く代われ。このまま進めばお互い傷を負うぞ)
未だ気絶している宿主を起こそうと悪霊が内側に語りかけるが、応答はなかった。
(いつまで寝てやがる! さっさと起きろ!)
「ひゃ、ひゃい!」
「ど、どうしたの?」
目を瞑り、内側へ意識を向けた後、服を掴んで外に放り出すかのように少女を叩き起こした。
急に起こされ、しかも悪霊の苛立った声を聞いて飛び起きた少女は、情けない声を現実で出してしまう。
その声を聞いた環も目を少し広げ、肩を揺らして驚いていた。
(俺はこれから対策を練る。少しは我慢しろよ)
「な、なにが?」
(詳しくは目の前の女に聞け)
そういうと奥に引っ込んでしまう。
内側から、人と獣がうなり声が混じったような声が聞こえてくるが、少女は詳しく聞いてはならないと小さい本能で感じ取ったのか、黙った。
「大丈夫かい?」
「は、はい。えっとここは?」
「君は、桃ちゃん、の方かな? ここは関所の前だよ。今から町に入るからね」
「あ、はい。あってます。いつのまにここに……」
桃としょうの違いを見つけるのは難しいことだった。特徴が顔に出るわけでもなく、半分は勘で聞くしかない。
恐る恐る問われ、間違っていなかったことに環は安心したのか、細く息を吐いた。
「彼、でいいのかな? 少し荒っぽいんだね」
「はい……。いつもやり方が荒くて困ってるんです。でも、何度か助けられてて」
(言っとくが、すべて聞こえてんだからな)
対策を練り終えたのか、少女の体が薄い膜に覆われている。それの影響で少しだけ悪霊の呼吸が乱れていた。
話しかけること出来ないほどだったようで念話でずっと語りかけてくる。
「あれは鳥居、ですか?」
「そうだよ」
馬を降り、手綱を引いて門を通ろうと順番を待っていると、しょうが語りかけてきた。
(いいか。ある程度は俺が受け持つ。痺れや痛みなんかがあっても反応すんなよ)
そう話しかけ、また奥へ引っ込んで行く。その言葉で少女は緊張したのか、体に自然と力が入った。
それに環が気付き、心配そうに顔を覗きこんでいる
「大丈夫?」
「はい。初めてこういう場所通るので」
「そうなの?」
一人、また一人と町の中へ入っていく。ついに二人の順番が来て、少女に質問された。
「君は何者だ?」
「え、えっと……」
険しい顔の門番にたどたどしい話し方になってしまっていた。その様子に怪しいと睨む男二人に、環が助け舟を出す。
「森で迷っていた所を助けただけだよ。住むところがないって言ってたから連れてきた。怖がらせちゃだめだからね」
「姐さんが言うなら……。ただ、この町で悪さしようものなら追い出すぞ」
低い声に少女は肩を揺らし、怯えながら環の後ろに隠れてしまった。
怖がらせるなと注意をされていたが、後の祭りだろう。
環が助けたお客ということで通されたが、最後まで見られ、肩身が狭くなった少女であった。
門を超え、鳥居を通ろうとすると、静電気が発生したかのような痛みが少女の頬に走る。
「いっ……」
「大丈夫?」
(はんのう、すん、なって、いった、ろ……!)
無事通れたが、声に出してしまったことで環に心配された。その声は少しだけ疑っているような声にも聞こえる。
「だ、大丈夫です! 少し、躓いてしまっただけです!」
「そう?」
戸惑いを隠すように少女はわざと大きな声で答える。それが逆に不審感を与えてしまうのだが、それを少女は知らないだろう。
それよりも、少女の内側から息苦しそうな声と咳込むしょうの声が聞こえてくる。
不安そうに桃が口を開こうとすると、止められた。
「はなし、かけ、るな。おれは、しばらく、ねる。なにか、ようがあれば、こえに、ださず、はなしかけろ」
(こ、こんな風に?)
「そう、だ。かくにん、だ。おまえ、じしんに、いじょう、は、ないか?」
(大丈夫)
そうかとつぶやいた悪霊の声は、ぎりぎり聞き取れるほど弱弱しい声だった。その返事を最後に、悪霊は眠ると言い残し、目を閉じて静かになった。
「家に行こっか」
「はい」
環が自分の馬の手綱を引きながら家に向かう中で、少女は悪霊のことを心配する。ここにいたらずっと傷ついてしまうのではないかと。
「ところで、そこに差してあるのは?」
「妖怪や悪霊を討伐する為の刀。私たちは討猟刀と呼んでいる」
「そうかい」
その回答に、ここには日本と同じく霊がいるということが分かった悪霊は、ほくそ笑んでいた。
向こうでは食えずじまいだったが、ここで腹を満たすことが出来そうだ、と。
だが、今は大人しくしていた方が安全だろう。半分疑われているのだ。そんな時に問題を起こして、討伐でもされれば悪霊と少女は命を落としてしまう。
「悪霊狩りなら手伝えるぜ。刀は持っちゃいねぇが、独自のやり方で今まで倒してきたからな」
「それはすごいね。けど、もう一人の子は?」
「こいつは今眠っているだけだ。意識が戻ったら代わる」
少女の心臓部分を服の上から指でつつき、片方の口角を上げて笑う。入れ代わっている為か、鋭く尖った犬歯がちらりと見えた。が、すぐ口を閉じて見えなくなった。
「で? いつになったら着くんだ?」
「もう少しだよ」
眼前に門が見えてくる。見えてきたのは関所だった。
木の柵が町を囲むように並び立ち、木の棒を構えた門番とその間を行き交う通行人。
写真で見たことあるような風景の中に、違和感があるものが置かれていた。
朱色の鳥居だ。
環の後ろにいたしょうは、まずそうに顔をしかめた。
鳥居は、悪霊や災厄を入れさせないようにするためだと考えられている。
つまり、関所にあるということは、そこから先は神域だということと同義だった。
しょうは悪霊に分類されるほうだ。そこらの悪霊よりかは強くても、神に敵うはずもない。
どうしようかと考えていると、目の前についてしまった。
(おい、桃。早く代われ。このまま進めばお互い傷を負うぞ)
未だ気絶している宿主を起こそうと悪霊が内側に語りかけるが、応答はなかった。
(いつまで寝てやがる! さっさと起きろ!)
「ひゃ、ひゃい!」
「ど、どうしたの?」
目を瞑り、内側へ意識を向けた後、服を掴んで外に放り出すかのように少女を叩き起こした。
急に起こされ、しかも悪霊の苛立った声を聞いて飛び起きた少女は、情けない声を現実で出してしまう。
その声を聞いた環も目を少し広げ、肩を揺らして驚いていた。
(俺はこれから対策を練る。少しは我慢しろよ)
「な、なにが?」
(詳しくは目の前の女に聞け)
そういうと奥に引っ込んでしまう。
内側から、人と獣がうなり声が混じったような声が聞こえてくるが、少女は詳しく聞いてはならないと小さい本能で感じ取ったのか、黙った。
「大丈夫かい?」
「は、はい。えっとここは?」
「君は、桃ちゃん、の方かな? ここは関所の前だよ。今から町に入るからね」
「あ、はい。あってます。いつのまにここに……」
桃としょうの違いを見つけるのは難しいことだった。特徴が顔に出るわけでもなく、半分は勘で聞くしかない。
恐る恐る問われ、間違っていなかったことに環は安心したのか、細く息を吐いた。
「彼、でいいのかな? 少し荒っぽいんだね」
「はい……。いつもやり方が荒くて困ってるんです。でも、何度か助けられてて」
(言っとくが、すべて聞こえてんだからな)
対策を練り終えたのか、少女の体が薄い膜に覆われている。それの影響で少しだけ悪霊の呼吸が乱れていた。
話しかけること出来ないほどだったようで念話でずっと語りかけてくる。
「あれは鳥居、ですか?」
「そうだよ」
馬を降り、手綱を引いて門を通ろうと順番を待っていると、しょうが語りかけてきた。
(いいか。ある程度は俺が受け持つ。痺れや痛みなんかがあっても反応すんなよ)
そう話しかけ、また奥へ引っ込んで行く。その言葉で少女は緊張したのか、体に自然と力が入った。
それに環が気付き、心配そうに顔を覗きこんでいる
「大丈夫?」
「はい。初めてこういう場所通るので」
「そうなの?」
一人、また一人と町の中へ入っていく。ついに二人の順番が来て、少女に質問された。
「君は何者だ?」
「え、えっと……」
険しい顔の門番にたどたどしい話し方になってしまっていた。その様子に怪しいと睨む男二人に、環が助け舟を出す。
「森で迷っていた所を助けただけだよ。住むところがないって言ってたから連れてきた。怖がらせちゃだめだからね」
「姐さんが言うなら……。ただ、この町で悪さしようものなら追い出すぞ」
低い声に少女は肩を揺らし、怯えながら環の後ろに隠れてしまった。
怖がらせるなと注意をされていたが、後の祭りだろう。
環が助けたお客ということで通されたが、最後まで見られ、肩身が狭くなった少女であった。
門を超え、鳥居を通ろうとすると、静電気が発生したかのような痛みが少女の頬に走る。
「いっ……」
「大丈夫?」
(はんのう、すん、なって、いった、ろ……!)
無事通れたが、声に出してしまったことで環に心配された。その声は少しだけ疑っているような声にも聞こえる。
「だ、大丈夫です! 少し、躓いてしまっただけです!」
「そう?」
戸惑いを隠すように少女はわざと大きな声で答える。それが逆に不審感を与えてしまうのだが、それを少女は知らないだろう。
それよりも、少女の内側から息苦しそうな声と咳込むしょうの声が聞こえてくる。
不安そうに桃が口を開こうとすると、止められた。
「はなし、かけ、るな。おれは、しばらく、ねる。なにか、ようがあれば、こえに、ださず、はなしかけろ」
(こ、こんな風に?)
「そう、だ。かくにん、だ。おまえ、じしんに、いじょう、は、ないか?」
(大丈夫)
そうかとつぶやいた悪霊の声は、ぎりぎり聞き取れるほど弱弱しい声だった。その返事を最後に、悪霊は眠ると言い残し、目を閉じて静かになった。
「家に行こっか」
「はい」
環が自分の馬の手綱を引きながら家に向かう中で、少女は悪霊のことを心配する。ここにいたらずっと傷ついてしまうのではないかと。
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