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19話 ダンジョンへ
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「よろしくね」
「よろしくお願いします」
大男との騒動から数日、今私は街の外に出ている。
何故街の外に出ているかというと、記録をするために出てきていた。
アレシアを含めた即席メンバーではあるが、剣士に魔法使い、そして斥候《せっこう》。
それプラス2人の私たちの5人組。
「疲れたらすぐ言うんだよ?」
「わかった。すぐ言うね」
まだ文字も読めない私がここにいる理由だが、知識があるのがバレてしまったからだ。
この前の大男との戦闘。
トキシン・ブルを倒したのが私だとアレシアがいつのまにか言って、発覚したこと。
そして、それがギルドマスターの耳に入ったこと。
朝ギルドに着いたら、受付に言われて今ここにいる。もしもの時に助けてあげて欲しいと。
何故私なのだ。知識はあってもそれは私がしっている怪物に関してだけだ。こちらの怪物に対する知識はない。
それにギルド登録すらまだしていないのだぞ。
いくら、上に教える人物がいないからと言って力も冒険者に劣る私を連れていくのは違うと思う。
それに、今からダンジョンとやらに潜るそうだが、文字が書けないなら絵でもいいと言われた。
実際ななめがけの鞄の中に紙と筆が入っている。だが、1つ言わせてほしい。
私に絵心はない!
今まで英国で文字しか書いていなかったから絵を描く機会なんてなかった。
そして、戦いが終わった後に絵を描いている暇なんてない。
疲れ切っているからな。
「大丈夫?」
「うん、平気」
4人にバレないように顔を逸らしながら心の中で文句を言っていたが、顔に出ていたようで、アレシアが覗き込んできた。
大丈夫だと作り笑いでその場をごまかし、ダンジョンとやらに向かう。
そこは街からさほど離れていない場所にあった。
これほど近いとダンジョンから怪物が出てこないのかと心配になるが、今まで一度もなかったようだ。
仮に出てきたとしても、即座に防御結界がダンジョンの入り口に張られるとアレシアが言っていた。
「中に入る者はギルド証の提示を」
登録している者なら提示だけでいいが、私の場合は少し時間がかかる。
なんせ、ギルド登録をしていない子供が入るわけだからな。
「子供は入れんぞ」
「これ、ギルドからの許可証だよ。今回記録係として参加するの」
鞄から証明書と仮の証を提示する。門番の男が証をじっと見つめている。
「確かにギルドが出している物だな。よし、許可しよう。ただし、注意事項がある」
・冒険者ではない者がダンジョンで出たものを回収しないこと。
・護身用のナイフは持っていいが、戦闘には参加しないこと。
・犯罪を起こさないこと。
の3つをしっかり守るようにと釘を刺された。まぁ、当然だな。許可書があるとはいえ例外な子供がはいるわけだからな。
「もし、狙われたらどうするの?」
「その時は逃げるんだ」
「子供の足だと限界があるかもしれないけど、頑張って逃げる」
「そうだ」
鼻息荒い真似をする私の頭を門番の男が荒く撫で、許可証を手渡した。
「気を付けていってこい」
私たちを見送った後、門番は次の冒険者たちのギルド証を見ている。
アレシアが私と初めて会った時に『ダンジョンから出た宝物を買い取ってくれたりする』と言っていた。
それを表すかのように露店が並んでいる。それらの間を通り、洞窟らしき場所に向かう。
「いいか? ここからは慎重に向かうぞ」
「はい」
『慎重に』か。いい言葉だな。一歩間違えればすぐ死ぬ世界で慎重は自分や他人の命を守ることになる。
緊迫状態では気づかない初歩的な罠にも気付ける。
「アーロ君、記録頼んだ」
「任せて」
こちらの世界の文字はまだ書けないが、元の世界の文字は書ける。
だからそれを記録として残すことにした。それならば私でもできるだろう。
ここはエペンプールの【ダイムサルン】というダンジョン。
ギルドが定めたランクでいうところの最下位。Fランクダンジョン。
メンバーは剣士ローリン。魔法使いマリンダ。斥候カリスタ。槍使いアレシア。そして私、アーロ・ガルシア。
以上5名。
これからは記録書として紙に記していく。
「よろしくお願いします」
大男との騒動から数日、今私は街の外に出ている。
何故街の外に出ているかというと、記録をするために出てきていた。
アレシアを含めた即席メンバーではあるが、剣士に魔法使い、そして斥候《せっこう》。
それプラス2人の私たちの5人組。
「疲れたらすぐ言うんだよ?」
「わかった。すぐ言うね」
まだ文字も読めない私がここにいる理由だが、知識があるのがバレてしまったからだ。
この前の大男との戦闘。
トキシン・ブルを倒したのが私だとアレシアがいつのまにか言って、発覚したこと。
そして、それがギルドマスターの耳に入ったこと。
朝ギルドに着いたら、受付に言われて今ここにいる。もしもの時に助けてあげて欲しいと。
何故私なのだ。知識はあってもそれは私がしっている怪物に関してだけだ。こちらの怪物に対する知識はない。
それにギルド登録すらまだしていないのだぞ。
いくら、上に教える人物がいないからと言って力も冒険者に劣る私を連れていくのは違うと思う。
それに、今からダンジョンとやらに潜るそうだが、文字が書けないなら絵でもいいと言われた。
実際ななめがけの鞄の中に紙と筆が入っている。だが、1つ言わせてほしい。
私に絵心はない!
今まで英国で文字しか書いていなかったから絵を描く機会なんてなかった。
そして、戦いが終わった後に絵を描いている暇なんてない。
疲れ切っているからな。
「大丈夫?」
「うん、平気」
4人にバレないように顔を逸らしながら心の中で文句を言っていたが、顔に出ていたようで、アレシアが覗き込んできた。
大丈夫だと作り笑いでその場をごまかし、ダンジョンとやらに向かう。
そこは街からさほど離れていない場所にあった。
これほど近いとダンジョンから怪物が出てこないのかと心配になるが、今まで一度もなかったようだ。
仮に出てきたとしても、即座に防御結界がダンジョンの入り口に張られるとアレシアが言っていた。
「中に入る者はギルド証の提示を」
登録している者なら提示だけでいいが、私の場合は少し時間がかかる。
なんせ、ギルド登録をしていない子供が入るわけだからな。
「子供は入れんぞ」
「これ、ギルドからの許可証だよ。今回記録係として参加するの」
鞄から証明書と仮の証を提示する。門番の男が証をじっと見つめている。
「確かにギルドが出している物だな。よし、許可しよう。ただし、注意事項がある」
・冒険者ではない者がダンジョンで出たものを回収しないこと。
・護身用のナイフは持っていいが、戦闘には参加しないこと。
・犯罪を起こさないこと。
の3つをしっかり守るようにと釘を刺された。まぁ、当然だな。許可書があるとはいえ例外な子供がはいるわけだからな。
「もし、狙われたらどうするの?」
「その時は逃げるんだ」
「子供の足だと限界があるかもしれないけど、頑張って逃げる」
「そうだ」
鼻息荒い真似をする私の頭を門番の男が荒く撫で、許可証を手渡した。
「気を付けていってこい」
私たちを見送った後、門番は次の冒険者たちのギルド証を見ている。
アレシアが私と初めて会った時に『ダンジョンから出た宝物を買い取ってくれたりする』と言っていた。
それを表すかのように露店が並んでいる。それらの間を通り、洞窟らしき場所に向かう。
「いいか? ここからは慎重に向かうぞ」
「はい」
『慎重に』か。いい言葉だな。一歩間違えればすぐ死ぬ世界で慎重は自分や他人の命を守ることになる。
緊迫状態では気づかない初歩的な罠にも気付ける。
「アーロ君、記録頼んだ」
「任せて」
こちらの世界の文字はまだ書けないが、元の世界の文字は書ける。
だからそれを記録として残すことにした。それならば私でもできるだろう。
ここはエペンプールの【ダイムサルン】というダンジョン。
ギルドが定めたランクでいうところの最下位。Fランクダンジョン。
メンバーは剣士ローリン。魔法使いマリンダ。斥候カリスタ。槍使いアレシア。そして私、アーロ・ガルシア。
以上5名。
これからは記録書として紙に記していく。
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