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61 ジルとの会話
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「ヨアは可愛いですね」
「ええ、本人は少し気にしていますが、この体型は愛嬌があるでしょう。ストレスがあって食欲に走ってしまった結果ですが、今は改善しています。ご家族の協力もあるので、じきに元に戻るでしょう。しかし甘やかされすぎて少々やんちゃです。トモエ様にはしつこく絡んでしまいますが、本当は仲良くなりたいだけなのかと。ヨア様は美しさに弱いので」
「はは、そりゃどうも。しかし、王都にいるお金持ちって桁違いなんですね。こんな小さな子に屋敷を贈るとか」
「決してこれが普通ではないので、貴族の標準とは思われない方がよろしいかと」
「あー」
やっぱり、なかなかの上位クラスの貴族ってことか。
「今日は目を離したすきにヨア様が消えてしまい、私は肝を冷やしました。ヨア様が途中でトモエ様の美貌に引きとめられたおかげで、見つけることができたのです。感謝いたします」
ジルが乾いた笑いを零すけれど、ヨアを見失って本気でびびったのは想像できる。ヨアは特別。
うん、あまり深入りせずにいよう。波風はいらない。
顔より少し大きいだけの窓から外をのぞく。王都とはいえ街灯はぽつりぽつりあるだけで真っ暗だ。
そのせいかスピードもそれほど出ておらず、早歩きの人がいたら抜かされるのではないかと思う速度。安全運転。どうりでまったく到着しないはずだ。
「ジルさんは侍従と言っていましたけど、それってお世話係ですか。うちの田舎にはそういう役割の人がいなかったので」
「呼び名は幾つもありますが、貴族の子息には私のような役割の者がつきます。小さな頃から身の周りのお世話することになるので、時には教師のように、時には兄のように接します。特にヨア様はわがままでいらっしゃるので、叱りつけることも多いです。しかし侍従は使用人ですので、理不尽に怒ることはありません。そこは一線を引いています」
「難しいお仕事ですね。状況によって自分の役割を変えるって」
「私どもより、私どもを雇用する側の緊張感は強いでしょう。大事な子供の命を預けるのですから」
なるほど。常に一緒にいれば影響はうけやすい。相手は小さな子供。悪い奴と結託して騙して犯罪に利用することも可能だ。洗脳する事だってできるかもしれない。
そう思うと子供に誰をつけるのかって、本当に信頼できる人か、その人からの紹介じゃないと雇えない。
「よくわからないけど、自分の子供なら自分の目の届く範囲で、自分の手で育てればいいのに。庶民の子なんて両親が仕事してても目の届くところに置いて、自分の働く姿を見せて育てているし」
「私も末端の貴族の出なので理解できます。しかし子育てをプロに任せるのが都の常識なのです。ですがヨア様の生活は庶民に近いのですよ。家族と一緒に食事をとって、食後も続けてゲームなどして団らんします。同じベッドで眠る事も多い。それさえ別の家庭がほとんどですから」
うっそ。
都会の貴族って家族でありながら疎遠に暮らすの?
食事が一緒、寝るのも一緒、それって当たり前の生活にある当たり前の事だと思い込んでた。
生活文化の違いに大いに驚かされる。
「実はヨアは寂しい子なんじゃないかって思ってしまったけど、間違いなんですね。ヨアは大事にされてる。とても」
「はい、それは素敵なご家族です。しかしヨア様は外との関わりも求めていらっしゃる。よろしければ先ほどの話を保留にせず、前向きにご検討くださると嬉しいです。歴史のある建物なので少々の不便はあるかもしれませんが、立地は申し分ありません。管理人夫婦で十分なお世話をさせていただくことができます」
「いやあ、いくら俺がダンパーの端くれでも、そんなに信用しちゃだめ。俺って図々しいからヨアに取り入って悪い事教えちゃうかもしれないし、調度品を持ってこさせて、売っちゃったりとかする可能性ありますよ?」
「トモエ様は面白い方です。確かに私どもが想像するダンパーとは、少々違うようです」
ジルが声を出さずに笑う。
「調度品は特別なルートをお持ちでない限り、売るのは難しいと思われます。すぐに足が着きますので。それとあの屋敷にある調度は重量があるので、お一人でこっそり運ぶのは難しいかと」
銅像みたいなのとか、でっかい絵画とかかな。
「何よりトモエ様はヨア様の心に傷をつけることはなさらないでしょう。私はこのひと時しかトモエ様と接していませんが、お人柄は十分に信頼するに値すると思っております……というのは半分嘘で」
「嘘なのかよっ」
さすがにつっこむ。
ジルから飛び出したまさかの言葉にずっこけた。
「実はトモエ様があの建物にいらっしゃる間、私も情報を集めていました。その上で、たとえ何かしらの事態があっても、その責任を問う場所はあると結論付けた次第です」
なるほどしっかりしてる。
俺という正体不明の人間を簡単に坊ちゃんに近付けるわけないのだ。俺が拘束されている間に調べられる事は調べあげたらしい。
金と人力があると何でもできるんだね。こわいこわい。
屋敷に住む事は考えておくと繰り返して、ジルとの会話は終了した。
「どうして起こしてくれなかった。私が眠ってしまったのは淫魔の魔術か」
「トモエ様、申し訳ありません。今はこれが坊ちゃまのブームでして。ほら、そのような言葉を使ってはいけないと、何度も言っているでしょう」
「もっとトモエの魔術が見たいぞ」
「んなもんあるかよ……」
鼻息荒いぽっちゃり王子をなだめ東寮の前で別れた。
だらんと垂れる両手がズシリと重いほど、俺は疲れていた。
王都に入って、淫魔よばわりされて、外事機関になんでだか捕まったって、そんな王都の初日をどうやってアイザックとイノセに報告するんだよ。
そう言えば何も食べてないわ。
ぐうっと鳴る腹をさすって俺は寮の扉を押した。
寮母さんに部屋に案内してもらい、狭い部屋の大部分を占めるベッドに寝転がる。部屋の隅には前もって送っていたトランクが置かれていたけれど荷解きは明日以降に回すしかない。
一階にある風呂に入って、誰もいない食堂で夕食をとって、またベッドにはいる。
ここは最上階の五階。一番奥が俺の部屋。扉を開けた先には八畳ほどの広さと、一メートルほどの横幅の出窓があり、左手には勾配にはめ込まれた明かりとりの窓がある。
こんな状況でなければ、わくわくしただろうな。
ケーズ屋敷のボロさも特殊だけど、ここはここで面白い。
寮母さんから渡された紙を寝ころんだまま読み込む。
夕食と風呂の時間。掃除は各自で行うこと、あとは洗濯について。
すぐに必要になるのは南京錠。部屋に鍵はついているけれど、長年交換していないから不法侵入される可能性もあるっぽい。
明日は、南京錠の購入、そして制服の注文。
一番にやるべきことを唱えてあっさり眠った。
「ええ、本人は少し気にしていますが、この体型は愛嬌があるでしょう。ストレスがあって食欲に走ってしまった結果ですが、今は改善しています。ご家族の協力もあるので、じきに元に戻るでしょう。しかし甘やかされすぎて少々やんちゃです。トモエ様にはしつこく絡んでしまいますが、本当は仲良くなりたいだけなのかと。ヨア様は美しさに弱いので」
「はは、そりゃどうも。しかし、王都にいるお金持ちって桁違いなんですね。こんな小さな子に屋敷を贈るとか」
「決してこれが普通ではないので、貴族の標準とは思われない方がよろしいかと」
「あー」
やっぱり、なかなかの上位クラスの貴族ってことか。
「今日は目を離したすきにヨア様が消えてしまい、私は肝を冷やしました。ヨア様が途中でトモエ様の美貌に引きとめられたおかげで、見つけることができたのです。感謝いたします」
ジルが乾いた笑いを零すけれど、ヨアを見失って本気でびびったのは想像できる。ヨアは特別。
うん、あまり深入りせずにいよう。波風はいらない。
顔より少し大きいだけの窓から外をのぞく。王都とはいえ街灯はぽつりぽつりあるだけで真っ暗だ。
そのせいかスピードもそれほど出ておらず、早歩きの人がいたら抜かされるのではないかと思う速度。安全運転。どうりでまったく到着しないはずだ。
「ジルさんは侍従と言っていましたけど、それってお世話係ですか。うちの田舎にはそういう役割の人がいなかったので」
「呼び名は幾つもありますが、貴族の子息には私のような役割の者がつきます。小さな頃から身の周りのお世話することになるので、時には教師のように、時には兄のように接します。特にヨア様はわがままでいらっしゃるので、叱りつけることも多いです。しかし侍従は使用人ですので、理不尽に怒ることはありません。そこは一線を引いています」
「難しいお仕事ですね。状況によって自分の役割を変えるって」
「私どもより、私どもを雇用する側の緊張感は強いでしょう。大事な子供の命を預けるのですから」
なるほど。常に一緒にいれば影響はうけやすい。相手は小さな子供。悪い奴と結託して騙して犯罪に利用することも可能だ。洗脳する事だってできるかもしれない。
そう思うと子供に誰をつけるのかって、本当に信頼できる人か、その人からの紹介じゃないと雇えない。
「よくわからないけど、自分の子供なら自分の目の届く範囲で、自分の手で育てればいいのに。庶民の子なんて両親が仕事してても目の届くところに置いて、自分の働く姿を見せて育てているし」
「私も末端の貴族の出なので理解できます。しかし子育てをプロに任せるのが都の常識なのです。ですがヨア様の生活は庶民に近いのですよ。家族と一緒に食事をとって、食後も続けてゲームなどして団らんします。同じベッドで眠る事も多い。それさえ別の家庭がほとんどですから」
うっそ。
都会の貴族って家族でありながら疎遠に暮らすの?
食事が一緒、寝るのも一緒、それって当たり前の生活にある当たり前の事だと思い込んでた。
生活文化の違いに大いに驚かされる。
「実はヨアは寂しい子なんじゃないかって思ってしまったけど、間違いなんですね。ヨアは大事にされてる。とても」
「はい、それは素敵なご家族です。しかしヨア様は外との関わりも求めていらっしゃる。よろしければ先ほどの話を保留にせず、前向きにご検討くださると嬉しいです。歴史のある建物なので少々の不便はあるかもしれませんが、立地は申し分ありません。管理人夫婦で十分なお世話をさせていただくことができます」
「いやあ、いくら俺がダンパーの端くれでも、そんなに信用しちゃだめ。俺って図々しいからヨアに取り入って悪い事教えちゃうかもしれないし、調度品を持ってこさせて、売っちゃったりとかする可能性ありますよ?」
「トモエ様は面白い方です。確かに私どもが想像するダンパーとは、少々違うようです」
ジルが声を出さずに笑う。
「調度品は特別なルートをお持ちでない限り、売るのは難しいと思われます。すぐに足が着きますので。それとあの屋敷にある調度は重量があるので、お一人でこっそり運ぶのは難しいかと」
銅像みたいなのとか、でっかい絵画とかかな。
「何よりトモエ様はヨア様の心に傷をつけることはなさらないでしょう。私はこのひと時しかトモエ様と接していませんが、お人柄は十分に信頼するに値すると思っております……というのは半分嘘で」
「嘘なのかよっ」
さすがにつっこむ。
ジルから飛び出したまさかの言葉にずっこけた。
「実はトモエ様があの建物にいらっしゃる間、私も情報を集めていました。その上で、たとえ何かしらの事態があっても、その責任を問う場所はあると結論付けた次第です」
なるほどしっかりしてる。
俺という正体不明の人間を簡単に坊ちゃんに近付けるわけないのだ。俺が拘束されている間に調べられる事は調べあげたらしい。
金と人力があると何でもできるんだね。こわいこわい。
屋敷に住む事は考えておくと繰り返して、ジルとの会話は終了した。
「どうして起こしてくれなかった。私が眠ってしまったのは淫魔の魔術か」
「トモエ様、申し訳ありません。今はこれが坊ちゃまのブームでして。ほら、そのような言葉を使ってはいけないと、何度も言っているでしょう」
「もっとトモエの魔術が見たいぞ」
「んなもんあるかよ……」
鼻息荒いぽっちゃり王子をなだめ東寮の前で別れた。
だらんと垂れる両手がズシリと重いほど、俺は疲れていた。
王都に入って、淫魔よばわりされて、外事機関になんでだか捕まったって、そんな王都の初日をどうやってアイザックとイノセに報告するんだよ。
そう言えば何も食べてないわ。
ぐうっと鳴る腹をさすって俺は寮の扉を押した。
寮母さんに部屋に案内してもらい、狭い部屋の大部分を占めるベッドに寝転がる。部屋の隅には前もって送っていたトランクが置かれていたけれど荷解きは明日以降に回すしかない。
一階にある風呂に入って、誰もいない食堂で夕食をとって、またベッドにはいる。
ここは最上階の五階。一番奥が俺の部屋。扉を開けた先には八畳ほどの広さと、一メートルほどの横幅の出窓があり、左手には勾配にはめ込まれた明かりとりの窓がある。
こんな状況でなければ、わくわくしただろうな。
ケーズ屋敷のボロさも特殊だけど、ここはここで面白い。
寮母さんから渡された紙を寝ころんだまま読み込む。
夕食と風呂の時間。掃除は各自で行うこと、あとは洗濯について。
すぐに必要になるのは南京錠。部屋に鍵はついているけれど、長年交換していないから不法侵入される可能性もあるっぽい。
明日は、南京錠の購入、そして制服の注文。
一番にやるべきことを唱えてあっさり眠った。
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ラヴェルトさま
感想ありがごうございます!嬉しいです。
別れの場面は予期しなかっただけに悲しいですよね。
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とても素敵な作品に出会ってしまいました…
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感想ありがとうございます。
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ありがたいお言葉ばかりで、書いてよかったと改めて思いました。
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作者さんが更新したいなと思ったときでいいので、更新されることを楽しみにしています!
おもちさま
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