19 / 22
19 チコの記憶 -ラウルを知りたい-
しおりを挟む
移動一日目は馬車を乗り継ぎかなり遠くまで移動していた。
北上して西へ向かうルートで、次は内陸にある都市へ行くのだとだけ聞いてる。
その夜チコは夕食も食べる間もなく、宿に到着してすぐに眠ってしまった。あの男から逃れられ緊張が解けた事と、移動距離に疲れた事、色いろと重なって久しぶりに落ちる感覚を味わった。
目が覚めたのは翌日の昼近く。
もしかしたらこの日の予定が変わってしまったかもしれないのに、無理に起こさず眠らせてくれたのだ。
三人で同じ部屋に泊まったのだが、ラウルの姿は見えない。
部屋には四つのベッドがあり広い。窓際には小さなテーブルまである。外は綺麗な晴天だ。
洗面でぱぱっと身支度を整えて姉が手招きするテーブルにつく。朝食として用意してくれていたのだろう、三種類のパンにジャム、皿にはチーズが盛られている。
おいしそう……
久しぶりの感覚にお腹もクゥーとなる。悩みの元が遠くなってすぐこの反応とは体は素直だ。
チコはまん丸で艶々のパンを手に取りかぶりつく。幸せだとふんわり笑うチコとは違い、向かいに座り窓の外を見ている姉は昨日と違い心ここにあらずな感じだ。
「少し落ち着いたことだし、一応チコにも言っておきたいと思ってて」
「ん、なに?」
「実は私とラウルって随分前からお付き合いしてるの」
「あ……やっぱり。すごく仲良かったもんね。恋人同士だったんだ。まあ、納得」
実はそんな空気は薄々感じていた。夫婦という設定とはいえ二人の距離は近く、ラブラブそのものだった。
なるほど、あれは演技ではなかったのだ。
あまり驚きのないチコに姉は不満そうだ。それでもパンが美味しい。
「それで、ラウルからプロポーズされて、返事を保留してるところ」
「ん……ええっ! そっちの方がよっぽど驚くんだけど。なんで保留? もったいない」
食事の手がとまってしまう。
「なんでって、なんでかしら。上手く言葉にできないけど、強いて言うなら、今じゃないかも? そんな感じ」
「好きなら結婚すればいいのに。僕は姉さんの相手がラウルってすごく嬉しい」
ラウルは強い。そして優しい。それよりなにより、姉を思う純真な気持ちが全然隠しきれていないのがいい。
彼が兄にになるのはチコにとっても嬉しい事だ。大賛成。
つい姉とラウルの未来を想像してにこにこしてしまうのだが、姉の表情はそうでもない。
「ねえ……今までずっと触れてこなかったけれど、チコはラウルの事どれだけ知ってる? ラウルが国都の護衛会社の社員だって事はわかってる?」
「……ラウルっておじい様が直接雇ってるんじゃないの?」
屋敷に仕える、例えばメイド、調理人、そんな直接雇用だとばかり思っているのだけど、姉は首を振る。
ラウルは国都にある警備会社の社員で、イーヴォはその会社と契約して二人の護衛を依頼している。
姉が単科大学を卒業した時点で今後の警護は不要だと申し出たのだが、イーヴォが既に契約を更新してしまっていた為に断る事ができなかったようだ。
小さな警備会社にとっては大きな案件であるイーヴォとの契約は収入の大部分を占める。そんな事情への配慮もある。
「そこは元警察官だった人が社長で、探偵や警護をしている会社の社員なの。でもそこの会社は規模が小さいと言うか、少数精鋭というか、警護の案件だけでは儲からないから、社員それそれが得意な事で仕事を受注してるの。ラウルは私と合流してから不動産部門を立ち上げて一人で営業してるのよ」
不動産の団体に所属すれば表に出ない物件情報が閲覧できるらしく、同業でのネットワークも広く作れる。その土地の情報も拾いやすくなるらしい。
営業は一人でできる、どこにいてもできるらしい。
あの南の町を選んだのも、これから行く先も、ラウルが探してくれた場所なのだ。姉のためは勿論のこと、チコの事も考えて。
「それよりも大事な事がある。チコはラウルの事を覚えてない? 最初に会ったのは本当に学園? 思い出してみて」
姉は居住まいを正してチコを見つめる。
そうではないだろうと言いたげに姉が訴えてくるけれど、チコには覚えがない。
ラウルに会ったのは、イーヴォ家を離れ、チコがチコになったあの時しか思い当たらない。
学園より前となると国都、その前となると事件のあった生まれ故郷になる。
正直いってあの土地の事は、思い出したくない。あまり思い出せないというのが本当だ。
一体どこで……
気持ちを落ち着けるようにカップのお茶を飲み干す。
姉は少しイライラし始めたのが表情に出ていた。
「チコはいいわよね。辛い時の記憶はあまりない。イーヴォ家にいる時も、小さい可愛いってチヤホヤされて、すぐに順応して」
「そんな言い方しなくてもいいじゃん。僕は僕で苦しんでた。姉さんだってイーヴォ家で楽しそうだったよ。いつもいっぱい食べててさ」
「なっ、私はねあの屋敷にも、綺麗な生活をする人たちにも慣れなかった。四人で囲むダイニングも気づまりで仕方なかったのよ。そうなったら食べて誤魔化すしかないじゃないの。あんたは学校に行くまでが大変だったけど、こっちは都会の学校や友達に慣れるまで地獄のようだったんだから。食べる事でしか発散できなかったのよ」
「学校とか友達って、そんなの僕には関係ない事だ」
姉さん自身の資質が問題だったんじゃないか。
初めての大きな口ゲンカに発展して、二人は互いに顔を背けた。
せっかくのいい朝が台無しだ。
そこでようやくラウルが部屋に帰ってきた。手には大荷物。昼の食事とこれから必要になる必需品の数々。そういえばチコは大切な物以外持っていない。いわば着の身着のままで町を出たのだった。
「ラウル、お帰りなさい」
「お帰り!」
二人で荷物を受け取って使っていないベッドにおろす。
「何かあったのか?」
微妙な空気を察したのだろう、ラウルが交互に顔を見る。
「……チコにラウルの事を話す所だったの。だけど何かイライラしちゃって、昔の事を思い出して黙っていられなくなっちゃった。だから、よければ、ラウルから話してくれない」
「そうか……久しぶりの兄弟喧嘩で加減がわからなくなったか」
「違うよ。そんなにほのぼのしてない」
姉に当てつけのように言って、ふんとすると姉の顔が再びかっと赤くなった。まあまあ、と二人を宥めるラウルは何が面白いのか微笑んでいる。
「ここで切り替えて冷静になろう。俺がする話はチコにとって辛い内容になる、大丈夫か?」
「うん。僕はラウルの事、知りたい」
ラウルの気遣いに力強く頷く。
「リアナちゃんは?」
「私も大丈夫」
「わかった。でも気分が悪くなるような事があったら中断しよう。いいね」
躊躇いながらもラウルは昔話をはじめた。それは本当にチコが小さな頃の昔の話、初めて聞かされる話だった。
北上して西へ向かうルートで、次は内陸にある都市へ行くのだとだけ聞いてる。
その夜チコは夕食も食べる間もなく、宿に到着してすぐに眠ってしまった。あの男から逃れられ緊張が解けた事と、移動距離に疲れた事、色いろと重なって久しぶりに落ちる感覚を味わった。
目が覚めたのは翌日の昼近く。
もしかしたらこの日の予定が変わってしまったかもしれないのに、無理に起こさず眠らせてくれたのだ。
三人で同じ部屋に泊まったのだが、ラウルの姿は見えない。
部屋には四つのベッドがあり広い。窓際には小さなテーブルまである。外は綺麗な晴天だ。
洗面でぱぱっと身支度を整えて姉が手招きするテーブルにつく。朝食として用意してくれていたのだろう、三種類のパンにジャム、皿にはチーズが盛られている。
おいしそう……
久しぶりの感覚にお腹もクゥーとなる。悩みの元が遠くなってすぐこの反応とは体は素直だ。
チコはまん丸で艶々のパンを手に取りかぶりつく。幸せだとふんわり笑うチコとは違い、向かいに座り窓の外を見ている姉は昨日と違い心ここにあらずな感じだ。
「少し落ち着いたことだし、一応チコにも言っておきたいと思ってて」
「ん、なに?」
「実は私とラウルって随分前からお付き合いしてるの」
「あ……やっぱり。すごく仲良かったもんね。恋人同士だったんだ。まあ、納得」
実はそんな空気は薄々感じていた。夫婦という設定とはいえ二人の距離は近く、ラブラブそのものだった。
なるほど、あれは演技ではなかったのだ。
あまり驚きのないチコに姉は不満そうだ。それでもパンが美味しい。
「それで、ラウルからプロポーズされて、返事を保留してるところ」
「ん……ええっ! そっちの方がよっぽど驚くんだけど。なんで保留? もったいない」
食事の手がとまってしまう。
「なんでって、なんでかしら。上手く言葉にできないけど、強いて言うなら、今じゃないかも? そんな感じ」
「好きなら結婚すればいいのに。僕は姉さんの相手がラウルってすごく嬉しい」
ラウルは強い。そして優しい。それよりなにより、姉を思う純真な気持ちが全然隠しきれていないのがいい。
彼が兄にになるのはチコにとっても嬉しい事だ。大賛成。
つい姉とラウルの未来を想像してにこにこしてしまうのだが、姉の表情はそうでもない。
「ねえ……今までずっと触れてこなかったけれど、チコはラウルの事どれだけ知ってる? ラウルが国都の護衛会社の社員だって事はわかってる?」
「……ラウルっておじい様が直接雇ってるんじゃないの?」
屋敷に仕える、例えばメイド、調理人、そんな直接雇用だとばかり思っているのだけど、姉は首を振る。
ラウルは国都にある警備会社の社員で、イーヴォはその会社と契約して二人の護衛を依頼している。
姉が単科大学を卒業した時点で今後の警護は不要だと申し出たのだが、イーヴォが既に契約を更新してしまっていた為に断る事ができなかったようだ。
小さな警備会社にとっては大きな案件であるイーヴォとの契約は収入の大部分を占める。そんな事情への配慮もある。
「そこは元警察官だった人が社長で、探偵や警護をしている会社の社員なの。でもそこの会社は規模が小さいと言うか、少数精鋭というか、警護の案件だけでは儲からないから、社員それそれが得意な事で仕事を受注してるの。ラウルは私と合流してから不動産部門を立ち上げて一人で営業してるのよ」
不動産の団体に所属すれば表に出ない物件情報が閲覧できるらしく、同業でのネットワークも広く作れる。その土地の情報も拾いやすくなるらしい。
営業は一人でできる、どこにいてもできるらしい。
あの南の町を選んだのも、これから行く先も、ラウルが探してくれた場所なのだ。姉のためは勿論のこと、チコの事も考えて。
「それよりも大事な事がある。チコはラウルの事を覚えてない? 最初に会ったのは本当に学園? 思い出してみて」
姉は居住まいを正してチコを見つめる。
そうではないだろうと言いたげに姉が訴えてくるけれど、チコには覚えがない。
ラウルに会ったのは、イーヴォ家を離れ、チコがチコになったあの時しか思い当たらない。
学園より前となると国都、その前となると事件のあった生まれ故郷になる。
正直いってあの土地の事は、思い出したくない。あまり思い出せないというのが本当だ。
一体どこで……
気持ちを落ち着けるようにカップのお茶を飲み干す。
姉は少しイライラし始めたのが表情に出ていた。
「チコはいいわよね。辛い時の記憶はあまりない。イーヴォ家にいる時も、小さい可愛いってチヤホヤされて、すぐに順応して」
「そんな言い方しなくてもいいじゃん。僕は僕で苦しんでた。姉さんだってイーヴォ家で楽しそうだったよ。いつもいっぱい食べててさ」
「なっ、私はねあの屋敷にも、綺麗な生活をする人たちにも慣れなかった。四人で囲むダイニングも気づまりで仕方なかったのよ。そうなったら食べて誤魔化すしかないじゃないの。あんたは学校に行くまでが大変だったけど、こっちは都会の学校や友達に慣れるまで地獄のようだったんだから。食べる事でしか発散できなかったのよ」
「学校とか友達って、そんなの僕には関係ない事だ」
姉さん自身の資質が問題だったんじゃないか。
初めての大きな口ゲンカに発展して、二人は互いに顔を背けた。
せっかくのいい朝が台無しだ。
そこでようやくラウルが部屋に帰ってきた。手には大荷物。昼の食事とこれから必要になる必需品の数々。そういえばチコは大切な物以外持っていない。いわば着の身着のままで町を出たのだった。
「ラウル、お帰りなさい」
「お帰り!」
二人で荷物を受け取って使っていないベッドにおろす。
「何かあったのか?」
微妙な空気を察したのだろう、ラウルが交互に顔を見る。
「……チコにラウルの事を話す所だったの。だけど何かイライラしちゃって、昔の事を思い出して黙っていられなくなっちゃった。だから、よければ、ラウルから話してくれない」
「そうか……久しぶりの兄弟喧嘩で加減がわからなくなったか」
「違うよ。そんなにほのぼのしてない」
姉に当てつけのように言って、ふんとすると姉の顔が再びかっと赤くなった。まあまあ、と二人を宥めるラウルは何が面白いのか微笑んでいる。
「ここで切り替えて冷静になろう。俺がする話はチコにとって辛い内容になる、大丈夫か?」
「うん。僕はラウルの事、知りたい」
ラウルの気遣いに力強く頷く。
「リアナちゃんは?」
「私も大丈夫」
「わかった。でも気分が悪くなるような事があったら中断しよう。いいね」
躊躇いながらもラウルは昔話をはじめた。それは本当にチコが小さな頃の昔の話、初めて聞かされる話だった。
1
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
昔「結婚しよう」と言ってくれた幼馴染は今日、僕以外の人と結婚する
子犬一 はぁて
BL
幼馴染の君は、7歳のとき
「大人になったら結婚してね」と僕に言って笑った。
そして──今日、君は僕じゃない別の人と結婚する。
背の低い、寝る時は親指しゃぶりが癖だった君は、いつの間にか皆に好かれて、彼女もできた。
結婚式で花束を渡す時に胸が痛いんだ。
「こいつ、幼馴染なんだ。センスいいだろ?」
誇らしげに笑う君と、その隣で微笑む綺麗な奥さん。
叶わない恋だってわかってる。
それでも、氷砂糖みたいに君との甘い思い出を、僕だけの宝箱にしまって生きていく。
君の幸せを願うことだけが、僕にできる最後の恋だから。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
【完結】嫁がされたと思ったら放置されたので、好きに暮らします。だから今さら構わないでください、辺境伯さま
中洲める
BL
錬金術をこよなく愛する転生者アッシュ・クロイツ。
両親の死をきっかけにクロイツ男爵領を乗っ取った伯父は、正統な後継者の僕を邪魔に思い取引相手の辺境伯へ婚約者として押し付けた。
故郷を追い出された僕が向かった先辺境グラフィカ領は、なんと薬草の楽園!!!
様々な種類の薬草が植えられた広い畑に、たくさんの未知の素材!
僕の錬金術師スイッチが入りテンションMAX!
ワクワクした気持ちで屋敷に向かうと初対面を果たした婚約者、辺境伯オリバーは、「忙しいから君に構ってる暇はない。好きにしろ」と、顔も上げずに冷たく言い放つ。
うむ、好きにしていいなら好きにさせて貰おうじゃないか!
僕は屋敷を飛び出し、素材豊富なこの土地で大好きな錬金術の腕を思い切り奮う。
そうしてニ年後。
領地でいい薬を作ると評判の錬金術師となった僕と辺境伯オリバーは再び対面する。
え? 辺境伯様、僕に惚れたの? 今更でしょ。
関係ここからやり直し?できる?
Rには*ついてます。
後半に色々あるので注意事項がある時は前書きに入れておきます。
ムーンライトにも同時投稿中
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
「出来損ない」オメガと幼馴染の王弟アルファの、発情初夜
鳥羽ミワ
BL
ウィリアムは王族の傍系に当たる貴族の長男で、オメガ。発情期が二十歳を過ぎても来ないことから、家族からは「欠陥品」の烙印を押されている。
そんなウィリアムは、政略結婚の駒として国内の有力貴族へ嫁ぐことが決まっていた。しかしその予定が一転し、幼馴染で王弟であるセドリックとの結婚が決まる。
あれよあれよと結婚式当日になり、戸惑いながらも結婚を誓うウィリアムに、セドリックは優しいキスをして……。
そして迎えた初夜。わけもわからず悲しくなって泣くウィリアムを、セドリックはたくましい力で抱きしめる。
「お前がずっと、好きだ」
甘い言葉に、これまで熱を知らなかったウィリアムの身体が潤み、火照りはじめる。
※ムーンライトノベルズ、アルファポリス、pixivへ掲載しています
政略結婚のはずが恋して拗れて離縁を申し出る話
藍
BL
聞いたことのない侯爵家から釣書が届いた。僕のことを求めてくれるなら政略結婚でもいいかな。そう考えた伯爵家四男のフィリベルトは『お受けします』と父へ答える。
ところがなかなか侯爵閣下とお会いすることができない。婚姻式の準備は着々と進み、数カ月後ようやく対面してみれば金髪碧眼の美丈夫。徐々に二人の距離は近づいて…いたはずなのに。『え、僕ってばやっぱり政略結婚の代用品!?』政略結婚でもいいと思っていたがいつの間にか恋してしまいやっぱり無理だから離縁しよ!とするフィリベルトの話。
【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー
AI比較企画作品
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる