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子鬼との出会い
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指定された日には涼丸は無職の状態でこちらに戻ってきていた。
戻る事を決意し、そこがダメなら町のどこかの医院か隣町にまで範囲をのばす事を決めていた。
採用されたら持ち場となる健康管理室と社内の見学を、柔和な顔をした四十代の人事課長と二人でし、そこで退職予定の女性保健師と医師の藤長と軽い会話をして、その後に別棟の小会議室に入った。
その時、涼丸を持っていたのは所長と、瞬きを一度する間に忽然と現れた、顔立ちも可愛らしい男の子の姿だった。
な、にっ!?
小雪のような柄が配置されている藍色の雪ん子かすりは見るからにアンティーク古布。そして足元は藁の長靴。
突然現れた、昔の雪国スタイルの男の子に驚いているのは涼丸だけ。
ぎょっとして後ろに引きそうになるのをどうにか堪え、混乱の薄笑いを浮かべていた。
何かに導かれるように、という表現をしたら笑われるだろうか。
それでも、この一連の流れの全てはここへ流れつくようにあったのだと思いそうになっていた。
あながち自分の勘は外れていないのではないかと思ったのは、さっきから無表情のままの男の子と目を合わせると、混乱が少し落ち着いたからだった。
そして月日ちゃんと呼ばれる男の子は、もうこいつを離さないとでも言いたげに、戸惑う涼丸の足にがっちりと抱き付きいてきた。
その時、頭の天辺に角があるのを見つけて、やはりこの子は普通の子供ではない事を知ったのだ。
『決まりですね……』
声にならない声を落とした人事課長に、笑顔を零す所長。その時涼丸の採用は決まったのだった。
『月日はここの守り神といでも言えばいいのかな……』
所長はこの後の予定があると出て行った後、月日もしばらくして消えた。そして人事課長と入れ替わるようにやってきた医師の藤長と会議室の長机で向かい合い話をした。
『詳しくは私もわからないけど、建設中に視察に来ていた前会長が、何やら月日に命を助けられるような事態があったと聞いてる。それ以来、月日は頻繁にここに現れるようになって、大事に見守ることになった』
『月日ちゃんの正体は?』
『それは鬼だよ、角があるだろ。種族を越えて敷地の社にはたまに遊びに行っているみたいだな。会長は月日がこの山の土地神様だと思っていたらしい。土着的な信仰の対象だったんじゃないかって、針の自治会長に相談したらしい』
『え、どちゃく?』
『その土地に代々住み着いているという事。宗教のように洗練されていなくて、何というか……原始的な?』
『原始ですか』
涼丸の頭の中に浮かぶのは、まだ海の向こうからの宗教がやってきていない時代のイメージだった。古代から人は身近にある、やけに大きな石や滝、そんな自然界にある物を崇拝してきたはずだが。
『大丈夫。月日は怖がらなくても危害なんて加えてこない。愛想の悪い普通の子供だ。月日が見える人はごくわずかに限られるから、その辺は気をつけてふるまう事。じゃないと、ひとり言の激しい危ない奴になるから』
『……はい。わかりました』
『見えるのは、私と現社長、所長、人事課長あとは社員の二人。俺以外はすべて針地区の出身者』
『じゃあ、意外と数が多いですね。針出身者。名前を聞いてもわからないかもしれません』
会って顔を見てもどのあたりに住む誰かもわからないかもしれない。それを見透かしたように藤長は笑った。
『月日はうちの社に幸運を運んでくると、前会長は言っていたそうだ』
『実際、どうなんですか?』
『ここに研究所を持ってからずっと黒字決算で最高益を更新しているらしい。それに理系の就活生があげる人気企業にもなってる。人事課長が入社した当時はもそれほどなかったと聞いた』
『でも当時から名の知れた有名企業だったはずですよね』
『ブランド名はあったかな? 俺には三番手、四番手の控えのイメージだったな。ロボットに重心を移してから変わったのかもしれない。第一志望の企業にはふられてここに来た人間って少なくないって。きっと君にも幸運がくる』
その当時一番人気だった勢いのある企業も、今は厳しい状況にある。先の事なんてわからないものだと藤長はつぶやいた。
『あの子は僕のどこが気に入ったんでしようか。これと言ってアピールできる所はないんですが。他の応募者もいるんですよね』
『いるね。でも君の事が気にいってしまったならしょうがないだろ、本当になあ……』
ちょっと納得いなかない様子の藤長。
涼丸としては、そんな事ないよと少しくらい否定して欲しかったけれど、フォローはなかった。
何気に酷くないか、この人。
『これまで月日にお気に入りはいなかったのにな。まさかひと目で気に入られるなんて、君がきっと初めてだよ。なあ、一度君の家に連れて帰れるのか試してみてくれないか。誰もない真っ暗なこの建物の中でたった一人眠る月日を思うと気になるんだ。姿を現して二十年。たとえ二十歳あったとしても、見た目は子供だもんな。ああ、あと……』
藤長は何かを思い出したようだ。
『これもまた人から聞いた話だけど、ここに現れた当初の月日はもっと小さかったらしい。小さいだけでなく体の線も細かったと。それがある時一日で今の大きさに急成長して、みなは段階的に大きくなるのだと思いこんでいた』
『と言うことは、今現在まで変わっていない』
『そうなるね。前会長なら月日について知る事も多かったけど、あの方はもう鬼籍に入ってる』
何か面白い事がわかったら教えて欲しい、楽しみにしていると藤長は顔を崩した。
時間のほとんどは月日の事で消費して終わった。
今後の業務に関する事や心構えを聞かされる訳ではなかったし、思い返せばこの時から藤長の靴はとんがっていたのかもしれない。
それから正式に入社した涼丸は、引き継ぎ期間の一か月という短い時間ですべてを覚えなくてはいかず、忙しい日々を送った。
月日にもその様子が伝わっていたのか、その頃はあまり涼丸に近寄らなかったかもしれない。二十年も人間世界をのぞいていたらピリピリした空気を読むことだってできるのだ。
前任者を見送り、これからは本当に一人だと気を引き締めた所で、涼丸はようやく月日を家に誘っていた。これまであまり相手にできていなかったから、それなら家で触れ合ってみよううかと思った。
涼丸はそれほど子ども好きではなかったけれど、身近に月日がずっといたせいか、子供がそばにいる事には慣れた。
涼丸が知る月日の情報は、そこからそれほど増えていない。月日はただここにいてくれれば、何者であってもいいのだ。
『月日、家に来てみるか? 一緒にお風呂に入って一緒に寝るんだ』
『んっ』
いつになく切れのいい返事は簡単に了解だと解釈できた。
月日は褐色の肌を朱に染め、鼻息が荒くなっていた。
興奮してる?
そうして、涼丸は月日を家に連れ帰り、それからずっと子連れ出勤と退勤をすることになった。
戻る事を決意し、そこがダメなら町のどこかの医院か隣町にまで範囲をのばす事を決めていた。
採用されたら持ち場となる健康管理室と社内の見学を、柔和な顔をした四十代の人事課長と二人でし、そこで退職予定の女性保健師と医師の藤長と軽い会話をして、その後に別棟の小会議室に入った。
その時、涼丸を持っていたのは所長と、瞬きを一度する間に忽然と現れた、顔立ちも可愛らしい男の子の姿だった。
な、にっ!?
小雪のような柄が配置されている藍色の雪ん子かすりは見るからにアンティーク古布。そして足元は藁の長靴。
突然現れた、昔の雪国スタイルの男の子に驚いているのは涼丸だけ。
ぎょっとして後ろに引きそうになるのをどうにか堪え、混乱の薄笑いを浮かべていた。
何かに導かれるように、という表現をしたら笑われるだろうか。
それでも、この一連の流れの全てはここへ流れつくようにあったのだと思いそうになっていた。
あながち自分の勘は外れていないのではないかと思ったのは、さっきから無表情のままの男の子と目を合わせると、混乱が少し落ち着いたからだった。
そして月日ちゃんと呼ばれる男の子は、もうこいつを離さないとでも言いたげに、戸惑う涼丸の足にがっちりと抱き付きいてきた。
その時、頭の天辺に角があるのを見つけて、やはりこの子は普通の子供ではない事を知ったのだ。
『決まりですね……』
声にならない声を落とした人事課長に、笑顔を零す所長。その時涼丸の採用は決まったのだった。
『月日はここの守り神といでも言えばいいのかな……』
所長はこの後の予定があると出て行った後、月日もしばらくして消えた。そして人事課長と入れ替わるようにやってきた医師の藤長と会議室の長机で向かい合い話をした。
『詳しくは私もわからないけど、建設中に視察に来ていた前会長が、何やら月日に命を助けられるような事態があったと聞いてる。それ以来、月日は頻繁にここに現れるようになって、大事に見守ることになった』
『月日ちゃんの正体は?』
『それは鬼だよ、角があるだろ。種族を越えて敷地の社にはたまに遊びに行っているみたいだな。会長は月日がこの山の土地神様だと思っていたらしい。土着的な信仰の対象だったんじゃないかって、針の自治会長に相談したらしい』
『え、どちゃく?』
『その土地に代々住み着いているという事。宗教のように洗練されていなくて、何というか……原始的な?』
『原始ですか』
涼丸の頭の中に浮かぶのは、まだ海の向こうからの宗教がやってきていない時代のイメージだった。古代から人は身近にある、やけに大きな石や滝、そんな自然界にある物を崇拝してきたはずだが。
『大丈夫。月日は怖がらなくても危害なんて加えてこない。愛想の悪い普通の子供だ。月日が見える人はごくわずかに限られるから、その辺は気をつけてふるまう事。じゃないと、ひとり言の激しい危ない奴になるから』
『……はい。わかりました』
『見えるのは、私と現社長、所長、人事課長あとは社員の二人。俺以外はすべて針地区の出身者』
『じゃあ、意外と数が多いですね。針出身者。名前を聞いてもわからないかもしれません』
会って顔を見てもどのあたりに住む誰かもわからないかもしれない。それを見透かしたように藤長は笑った。
『月日はうちの社に幸運を運んでくると、前会長は言っていたそうだ』
『実際、どうなんですか?』
『ここに研究所を持ってからずっと黒字決算で最高益を更新しているらしい。それに理系の就活生があげる人気企業にもなってる。人事課長が入社した当時はもそれほどなかったと聞いた』
『でも当時から名の知れた有名企業だったはずですよね』
『ブランド名はあったかな? 俺には三番手、四番手の控えのイメージだったな。ロボットに重心を移してから変わったのかもしれない。第一志望の企業にはふられてここに来た人間って少なくないって。きっと君にも幸運がくる』
その当時一番人気だった勢いのある企業も、今は厳しい状況にある。先の事なんてわからないものだと藤長はつぶやいた。
『あの子は僕のどこが気に入ったんでしようか。これと言ってアピールできる所はないんですが。他の応募者もいるんですよね』
『いるね。でも君の事が気にいってしまったならしょうがないだろ、本当になあ……』
ちょっと納得いなかない様子の藤長。
涼丸としては、そんな事ないよと少しくらい否定して欲しかったけれど、フォローはなかった。
何気に酷くないか、この人。
『これまで月日にお気に入りはいなかったのにな。まさかひと目で気に入られるなんて、君がきっと初めてだよ。なあ、一度君の家に連れて帰れるのか試してみてくれないか。誰もない真っ暗なこの建物の中でたった一人眠る月日を思うと気になるんだ。姿を現して二十年。たとえ二十歳あったとしても、見た目は子供だもんな。ああ、あと……』
藤長は何かを思い出したようだ。
『これもまた人から聞いた話だけど、ここに現れた当初の月日はもっと小さかったらしい。小さいだけでなく体の線も細かったと。それがある時一日で今の大きさに急成長して、みなは段階的に大きくなるのだと思いこんでいた』
『と言うことは、今現在まで変わっていない』
『そうなるね。前会長なら月日について知る事も多かったけど、あの方はもう鬼籍に入ってる』
何か面白い事がわかったら教えて欲しい、楽しみにしていると藤長は顔を崩した。
時間のほとんどは月日の事で消費して終わった。
今後の業務に関する事や心構えを聞かされる訳ではなかったし、思い返せばこの時から藤長の靴はとんがっていたのかもしれない。
それから正式に入社した涼丸は、引き継ぎ期間の一か月という短い時間ですべてを覚えなくてはいかず、忙しい日々を送った。
月日にもその様子が伝わっていたのか、その頃はあまり涼丸に近寄らなかったかもしれない。二十年も人間世界をのぞいていたらピリピリした空気を読むことだってできるのだ。
前任者を見送り、これからは本当に一人だと気を引き締めた所で、涼丸はようやく月日を家に誘っていた。これまであまり相手にできていなかったから、それなら家で触れ合ってみよううかと思った。
涼丸はそれほど子ども好きではなかったけれど、身近に月日がずっといたせいか、子供がそばにいる事には慣れた。
涼丸が知る月日の情報は、そこからそれほど増えていない。月日はただここにいてくれれば、何者であってもいいのだ。
『月日、家に来てみるか? 一緒にお風呂に入って一緒に寝るんだ』
『んっ』
いつになく切れのいい返事は簡単に了解だと解釈できた。
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