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第1章 過去と今とダン・エルトン
1-3 [二年前]
しおりを挟む無意識に体が動いて駆け寄っちまった。銃声を鳴らした主が近くに居て危険かも、ってのに。
倒れた奴が心配だったからじゃない。金目の物を持ってないか、死体漁りへの好奇心だ。
駆け寄って、俺は見下ろした。倒れていたのは俺より少し年下のガキだった。男。身なりで俺と同じ浮浪児だと分かる。顔に大きな特徴がある……額に穴が空いていた。銃弾の通った穴。血がタラタラと流れてる。目を開けたまま即死していた。
「おいおい……」
俺は顔を上げて辺りを見た。周りには誰もいない。つまり撃った奴は遠くから撃ったのか? だけど銃声は近くから聞こえたんだけどな。
びしょ濡れの髪から雫が落ちる。
後ろを振り返ろうとした時、右足の踵にコツンと何かぶつかった。
黒い拳銃だった。
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