不良探偵ダン・エルトン

ヲダツバサ

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第1章 過去と今とダン・エルトン

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 俺が呼びかけると、奴は凄く嫌そうな顔して無視しやがった。

「おい、てめぇ! 我が友! どうして無視するんだ。俺達、親友じゃないか。いつもみたいにハグしてくれよ」

「黙れ。知り合いだと思われてしまうだろ」

 エリオットの小さな声は、なんか俺には聞こえた。奴は諦めて肩を落とし、力無く俺に歩み寄って来た。

「どうした、我が友。元気無ぇな」

「誰のせいだと思ってるんだ。僕はもう、お前のトラブルに巻き込まれるのは懲り懲りだ」

「は? 何だよ、いきなり。あれか……先日の事件を言ってんのか。たしかに予定より事が大きくなっちまったが、最終的には俺のおかげで解決出来たんじゃないか。俺が証拠を見つけたおかげで、さ」

 エリオットは「見つけたのではなく奪って来たんだろ」と小声で言った。そうだっけ、覚えてないや。

 俺はレストランを顎で指した。

「あの店で何か事件が起きたのか? あそこは俺の友、シェリーが働いてる店だ。詳しく聞かせてくれや」

 エリオットがチラッとシェリーに目をやった。

「彼女、何歳?」

「えっ」

 やべぇ。シェリーは歳を誤魔化して働いている。この国じゃ十五歳以下の労働は法で禁じられている。
 
「レディーに歳を聞くなんて失礼じゃないか、エリオット」

「言わないのか? いや、言えないのだろう? お前ほどじゃないが、僕だって少しは推理が出来るんだ」

「あら、俺の推理力は認めてくれてるのね」

 俺達の視線がバチバチとぶつかり合う。


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