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学院編 14
501 囚われの夜
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【レナード視点】
真夜中に近い頃、ベッドで微睡んでいた俺は、居間から人の話し声がするのに気づき身体を起こした。
「……またか」
父の声は怒鳴っているように聞こえる。怪我をして騎士団を引退して以来、狭い家に引きこもりの父と社交好きの母は、ことあるごとに対立しては派手に喧嘩を繰り広げている。昔から偏屈なところのある父だから、母が着飾って外出するのも、貴婦人の集まりに顔を出すのも我慢がならないのだろう。引退した騎士の妻らしく、田舎の領地にでも籠っていればいいものをと、毎日のように独り言を言っている。
兄達はそんな両親に嫌気がさして、邸には寄り付かなくなってしまった。若い女性のいる居酒屋にでも入り浸っているのだろう。俺が行って二人を宥めないと、また室内の調度品がいくつか壊れることになる。
「父さん、もう遅いから……」
身体を休めるように言おうとして、俺は室内の様子に言葉を失った。
「な……」
先程まで声を張り上げていた父は、壁にめり込むようにして倒れていた。背中を打ち付けたのか、息も絶え絶えで俺を見た。杖がどこかに飛んで行ってしまっている。
「レナード、来るな!」
「来るなって……父さん、何が……」
夫婦喧嘩にしてはやりすぎだ。母を諌めようと父の視線の先を振り返れば、そこに母はいなかった。黒い執事服の男が、無表情で俺達を見ている。見たこともない、父の知り合いではなさそうだ。
「あんたは……」
男が一歩踏み出し、転がっていた父の杖を爪先で蹴とばした。
「丁度良いところに。あなたをお迎えに上がりました」
「俺を……?」
「あなたの父君にはご理解いただけませんでしたが、我々の目的を達成するためには、あなたのお力が必要なのです」
「待ってくれ。確か、剣士の試験に合格して……」
男は俺が言い終わるのを待たず、傷ついた父に目もくれずに話を続けた。
「はい。予定が早まりましたので、こうして参った次第です。時間がありません。ご同行願います」
俺の予定などどうでもいいらしい。着替える時間も、自室にある練習用の剣を取りに行く時間も与えられなかった。細い見た目に不釣り合いなほど強い力で腕を掴まれ、次の瞬間には白い光に包まれた。
◆◆◆
魔法で連れて行かれた先は、重厚な佇まいの家具が並ぶ一室だった。窓がなく、ここが王都なのかどうかすら分からない。父をあれだけ酷く弾き飛ばした魔法の使い手なら、俺一人くらいかなり遠くまで運べるだろう。逃げ道はなさそうだ。
執事風の男に、この部屋で待つように指示された。赤茶色の家具が並ぶ室内を光魔法球の明かりが弱々しく照らし、古びた柱時計が真夜中を知らせる。どこか別世界を思わせるが、ここも同じ時間が流れているのだ。
――簡単に言いなりになるのは悔しい。
正体も分からない貴族にいいように使われて、俺はどうなるのだろう。平民スレスレの元騎士の四男坊なんて、剣の腕を磨いたところで出世の見込みが殆どない。だからといって、悪党の手下になるのはいただけない。俺を手駒にしようとしている奴は誰なのか。その計画が露見して俺が罪人として裁かれることになっても、そいつを巻き添えにできる手がかりが欲しい。
この家の持ち主に繋がるものはないかと室内を見回した。本棚には当たり障りのない一昔前のベストセラーが並び、我が家の書斎とあまり変わり映えがしない。置かれた銅製の像も、俺は目利きではないからよく分からないし、手がかりにはならなそうに思えた。
「困ったな……」
乱れた髪を毟るように掻く。ふと見上げると、壁に一枚の絵が掛けてあった。
「……誰だ?」
見覚えのない金髪の少女だ。同世代の女子を一目見たら顔と名前を覚えるのが俺の特技なのに、全く見覚えがないということは、上の世代、母や祖母と同じ世代の女性なのだろうか。だが、社交好きの母について行った舞踏会では、彼女の面影がある貴婦人は見たことがない。
「古い絵には見えないのに……」
結婚後に王都から遠く離れた領地に行き、そのまま戻らない者も一定数いると聞く。これほどの美少女なら、浮気を恐れた夫が領地に縛り付けることもあるかもしれない。名前までは流石に分からない。それでも絵には手がかりが遺されていた。
「……この名前……確か、あの子の……」
呟いた声が物音にかき消される。身体を反転させて身構えた。
◆◆◆
それから何が起こったのか、おぼろげで思い出せない。ただ、俺には新しい剣と兵士の服が与えられ、明日はこれを使うと言われたことだけは分かる。見たところ王宮の兵士の服だった。身分を偽り、変装して王宮に乗り込んだ時点で罪人になる。バレたら生きて帰れない可能性もある。いや、死ににいくようなものかもしれない。
「……ん……」
目覚めた場所は大きなベッドの上だった。薄暗い部屋だからか、視界にはえび茶色の天蓋だけだ。微かに人の気配がした気がして身を捩ると、細く開いた天蓋の隙間から射しこむ月光が輝く銀髪を照らしていた。
「……っ!」
瞬時に跳ね起きる。
恐る恐る手を伸ばし、重いカーテンを除けると、白い頬と赤い唇が目に入った。
「ジュリアちゃん……どうして……?」
天蓋の脚に革製の手錠で片手を繋がれた彼女は、ぐっすり眠っているようだった。俺と同じで、ここに囚われの身になっているのかもしれない。二人なら逃げ出せそうな気がした。揺り起こすと彼女は何度か瞬きをして、アメジストの瞳を開いた。
「……あれ?」
「よかった。寝ていただけだったんだね」
「レナード?何で、いるの?」
「何でって……君こそ何で?俺はここの邸の人間に半ば強制的に連れて来られた。明日は兵士にならなきゃないみたいだ」
「兵士……」
考え込んだジュリアは身体を起こそうとして初めて、自分の手がベッドに繋がれていると気づいた。
「ちょ、何、これ!レナードがやったの?」
「はあ?何で俺がそんなことを。あのね、俺が目を覚ました時には君の隣だったんだよ。多分、俺が来る前から繋がれていたんじゃないかな」
「うっそ、最悪。逃げらんないじゃん」
自由になる方の手で顔を覆い、ジュリアはベッドに身体を放り出した。
「待ってて。部屋に何かないか探してくるから」
俺も見知らぬ場所で、逃げ出してもうまく動ける保証はない。とにかく、彼女の拘束を解かない限りは、二人で逃げることなど到底できない。
ベッドから下りて、壁に手をついて室内を歩いた。一周回ってベッドに戻ろうとして、足が小さな引き出しにぶつかった。上の段を開けると何か硬い物が引っかかっている。何度か奥まで戻して、やっとつっかえ棒になっていた物が取れた。
「……これは……」
「レナード、何か収穫あった?」
「うん」
戦利品を持ってジュリアの許へ戻ると、彼女は俺を見て青ざめた。
「……じょ、冗談でしょ?」
「?」
「レナード、……そ、それ、使う気?」
「そうだよ。他になかった」
レイピアを持って近づき、ジュリアを跨ぐようにして手錠に手を伸ばす。
「……?」
唇を噛み、目をぎゅっと閉じて震えている。どうしたんだ、一体……。
「ジュリアちゃん?」
「お願い。痛くしないで!頼むから!」
「期待されても困っちゃうなあ。俺、優しいから」
「そ、そうだよね。レナードは優しいもんね。……お願い、優しくして?」
切羽詰まった瞳が潤み、俺を誘うように見つめていた。無意識にしていると思うと多少悲しくなるが、今は誘われている場合ではない。
「手錠を切って自由にしてあげるよ。これを持って逃げればいい。……だから、俺にご褒美を頂戴?」
「ご、ごご、ごほう、び……」
ジュリアの笑顔が引き攣った。狼狽えて視線が彷徨う。
「そ。朝まで俺と一緒にいて?」
少し顔を傾けて強請るように見つめる。手錠で繋がれた手を上から固定するように掴み、素早く額に口づけた。
「――っ!!」
真っ赤に染まった彼女の顔を見るのは、今夜で最後かもしれない。腹に当たった膝蹴りの痛みも忘れないでおこう。
柔らかな銀髪の手触りを楽しみながら、俺は朝なんて永遠に来なければいいと思った。
真夜中に近い頃、ベッドで微睡んでいた俺は、居間から人の話し声がするのに気づき身体を起こした。
「……またか」
父の声は怒鳴っているように聞こえる。怪我をして騎士団を引退して以来、狭い家に引きこもりの父と社交好きの母は、ことあるごとに対立しては派手に喧嘩を繰り広げている。昔から偏屈なところのある父だから、母が着飾って外出するのも、貴婦人の集まりに顔を出すのも我慢がならないのだろう。引退した騎士の妻らしく、田舎の領地にでも籠っていればいいものをと、毎日のように独り言を言っている。
兄達はそんな両親に嫌気がさして、邸には寄り付かなくなってしまった。若い女性のいる居酒屋にでも入り浸っているのだろう。俺が行って二人を宥めないと、また室内の調度品がいくつか壊れることになる。
「父さん、もう遅いから……」
身体を休めるように言おうとして、俺は室内の様子に言葉を失った。
「な……」
先程まで声を張り上げていた父は、壁にめり込むようにして倒れていた。背中を打ち付けたのか、息も絶え絶えで俺を見た。杖がどこかに飛んで行ってしまっている。
「レナード、来るな!」
「来るなって……父さん、何が……」
夫婦喧嘩にしてはやりすぎだ。母を諌めようと父の視線の先を振り返れば、そこに母はいなかった。黒い執事服の男が、無表情で俺達を見ている。見たこともない、父の知り合いではなさそうだ。
「あんたは……」
男が一歩踏み出し、転がっていた父の杖を爪先で蹴とばした。
「丁度良いところに。あなたをお迎えに上がりました」
「俺を……?」
「あなたの父君にはご理解いただけませんでしたが、我々の目的を達成するためには、あなたのお力が必要なのです」
「待ってくれ。確か、剣士の試験に合格して……」
男は俺が言い終わるのを待たず、傷ついた父に目もくれずに話を続けた。
「はい。予定が早まりましたので、こうして参った次第です。時間がありません。ご同行願います」
俺の予定などどうでもいいらしい。着替える時間も、自室にある練習用の剣を取りに行く時間も与えられなかった。細い見た目に不釣り合いなほど強い力で腕を掴まれ、次の瞬間には白い光に包まれた。
◆◆◆
魔法で連れて行かれた先は、重厚な佇まいの家具が並ぶ一室だった。窓がなく、ここが王都なのかどうかすら分からない。父をあれだけ酷く弾き飛ばした魔法の使い手なら、俺一人くらいかなり遠くまで運べるだろう。逃げ道はなさそうだ。
執事風の男に、この部屋で待つように指示された。赤茶色の家具が並ぶ室内を光魔法球の明かりが弱々しく照らし、古びた柱時計が真夜中を知らせる。どこか別世界を思わせるが、ここも同じ時間が流れているのだ。
――簡単に言いなりになるのは悔しい。
正体も分からない貴族にいいように使われて、俺はどうなるのだろう。平民スレスレの元騎士の四男坊なんて、剣の腕を磨いたところで出世の見込みが殆どない。だからといって、悪党の手下になるのはいただけない。俺を手駒にしようとしている奴は誰なのか。その計画が露見して俺が罪人として裁かれることになっても、そいつを巻き添えにできる手がかりが欲しい。
この家の持ち主に繋がるものはないかと室内を見回した。本棚には当たり障りのない一昔前のベストセラーが並び、我が家の書斎とあまり変わり映えがしない。置かれた銅製の像も、俺は目利きではないからよく分からないし、手がかりにはならなそうに思えた。
「困ったな……」
乱れた髪を毟るように掻く。ふと見上げると、壁に一枚の絵が掛けてあった。
「……誰だ?」
見覚えのない金髪の少女だ。同世代の女子を一目見たら顔と名前を覚えるのが俺の特技なのに、全く見覚えがないということは、上の世代、母や祖母と同じ世代の女性なのだろうか。だが、社交好きの母について行った舞踏会では、彼女の面影がある貴婦人は見たことがない。
「古い絵には見えないのに……」
結婚後に王都から遠く離れた領地に行き、そのまま戻らない者も一定数いると聞く。これほどの美少女なら、浮気を恐れた夫が領地に縛り付けることもあるかもしれない。名前までは流石に分からない。それでも絵には手がかりが遺されていた。
「……この名前……確か、あの子の……」
呟いた声が物音にかき消される。身体を反転させて身構えた。
◆◆◆
それから何が起こったのか、おぼろげで思い出せない。ただ、俺には新しい剣と兵士の服が与えられ、明日はこれを使うと言われたことだけは分かる。見たところ王宮の兵士の服だった。身分を偽り、変装して王宮に乗り込んだ時点で罪人になる。バレたら生きて帰れない可能性もある。いや、死ににいくようなものかもしれない。
「……ん……」
目覚めた場所は大きなベッドの上だった。薄暗い部屋だからか、視界にはえび茶色の天蓋だけだ。微かに人の気配がした気がして身を捩ると、細く開いた天蓋の隙間から射しこむ月光が輝く銀髪を照らしていた。
「……っ!」
瞬時に跳ね起きる。
恐る恐る手を伸ばし、重いカーテンを除けると、白い頬と赤い唇が目に入った。
「ジュリアちゃん……どうして……?」
天蓋の脚に革製の手錠で片手を繋がれた彼女は、ぐっすり眠っているようだった。俺と同じで、ここに囚われの身になっているのかもしれない。二人なら逃げ出せそうな気がした。揺り起こすと彼女は何度か瞬きをして、アメジストの瞳を開いた。
「……あれ?」
「よかった。寝ていただけだったんだね」
「レナード?何で、いるの?」
「何でって……君こそ何で?俺はここの邸の人間に半ば強制的に連れて来られた。明日は兵士にならなきゃないみたいだ」
「兵士……」
考え込んだジュリアは身体を起こそうとして初めて、自分の手がベッドに繋がれていると気づいた。
「ちょ、何、これ!レナードがやったの?」
「はあ?何で俺がそんなことを。あのね、俺が目を覚ました時には君の隣だったんだよ。多分、俺が来る前から繋がれていたんじゃないかな」
「うっそ、最悪。逃げらんないじゃん」
自由になる方の手で顔を覆い、ジュリアはベッドに身体を放り出した。
「待ってて。部屋に何かないか探してくるから」
俺も見知らぬ場所で、逃げ出してもうまく動ける保証はない。とにかく、彼女の拘束を解かない限りは、二人で逃げることなど到底できない。
ベッドから下りて、壁に手をついて室内を歩いた。一周回ってベッドに戻ろうとして、足が小さな引き出しにぶつかった。上の段を開けると何か硬い物が引っかかっている。何度か奥まで戻して、やっとつっかえ棒になっていた物が取れた。
「……これは……」
「レナード、何か収穫あった?」
「うん」
戦利品を持ってジュリアの許へ戻ると、彼女は俺を見て青ざめた。
「……じょ、冗談でしょ?」
「?」
「レナード、……そ、それ、使う気?」
「そうだよ。他になかった」
レイピアを持って近づき、ジュリアを跨ぐようにして手錠に手を伸ばす。
「……?」
唇を噛み、目をぎゅっと閉じて震えている。どうしたんだ、一体……。
「ジュリアちゃん?」
「お願い。痛くしないで!頼むから!」
「期待されても困っちゃうなあ。俺、優しいから」
「そ、そうだよね。レナードは優しいもんね。……お願い、優しくして?」
切羽詰まった瞳が潤み、俺を誘うように見つめていた。無意識にしていると思うと多少悲しくなるが、今は誘われている場合ではない。
「手錠を切って自由にしてあげるよ。これを持って逃げればいい。……だから、俺にご褒美を頂戴?」
「ご、ごご、ごほう、び……」
ジュリアの笑顔が引き攣った。狼狽えて視線が彷徨う。
「そ。朝まで俺と一緒にいて?」
少し顔を傾けて強請るように見つめる。手錠で繋がれた手を上から固定するように掴み、素早く額に口づけた。
「――っ!!」
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