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学院編 14
547 悪役令嬢は肩を震わせる
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魔法伝令便を使ってアスタシフォン王国から正式な通知を送ることもなく、リオネルはアリッサとエミリー、エミリーと手錠で繋がれたマシュー、それとアレックスの四人を魔法陣の間へ連れて来た。
「いい?アレックス。王宮に着いたら、アリッサを連れてなるべく早く家に戻るんだ。……お邸が安全かどうかは分からないけれど、ハーリオン侯爵がアスタシフォン王家から追われているのなら、グランディアでも拘束される可能性がある。本当は、どこか安全な場所に皆で隠れられればいいんだけど、弟くんも心配でしょ?」
「うん。マリナちゃんもクリスも狙われるかもしれないもの。できれば皆で相談して、どこかに……」
「俺、目立たないようにアリッサを連れて王宮を出る。殿下のところに来てるから、絶対迷わないぞ」
アレックスが胸を叩いた。アリッサは若干不安になった。
「……帰りたくない」
マシューが纏う空気をさらに重くして、エミリーを抱きしめながら体重を預けてくる。
「重……。そういうの、やめてって言ってるのに」
「……嫌、か?」
「聞かないで」
撥ねつけると酷く寂しそうな顔をすると分かっているから、エミリーはマシューから顔を背けた。
「行くよ。……うわ!」
「きゃっ」
魔法陣を通る者の魔力に反応して光る。マシューとエミリーに加え、貴族として一般的な魔力を持つアリッサの分も光が溢れ出た。
「大丈夫?アリッサ」
「うん。ちょっとびっくりしただけ」
「これ、どうなってるんだ?すげえな!」
魔法に興奮したアレックスが、自分の役割を忘れてはしゃいでいる。リオネルはアリッサの手を引き、アレックスの傍に立たせた。
「見回りの者が部屋に入ってきたら、その隙に走るんだ。いいね?」
「お、おう!」
リオネルの予想通り、見張りの兵士がすぐに部屋のドアを開けた。
「行って!」
走るのが遅いアリッサを引きずるようにして、アレックスが部屋を飛び出した。
「ぅおわ!……な、何だ?」
「気にしないでくれると助かるな。ええと、僕の顔、分かるよね?」
王子スマイルを作ったリオネルは、一歩進んで若い兵士に詰め寄った。
◆◆◆
「……っ、か、かあさま、おかあさまぁあ」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔をすり寄せ、クリスは侯爵夫人に甘えた。
「クリス……ごめんなさいね、長いこと留守にして。マリナ、ジュリア。あなた達にも悪いことをしたわ」
「心配をかけてすまなかったね」
「お父様……!」
ジュリアが侯爵に抱きつく。出遅れたマリナは一歩後ろで立ち止まった。
「……マリナ」
優しい声が呼びかけた瞬間、マリナの中で気持ちの堰が決壊した。声にならない声を上げ、ジュリアの隣に潜りこむようにして父に抱きつくと、肩を震わせて泣いた。
リリーから濡らした布を受けとり、泣き腫らした目を押さえながら、マリナは両親の話を聞いた。泣きつかれたクリスは母の膝でうとうとしており、ジュリアも椅子に座ってはいるものの眠そうだ。
「私達は急いでエスティアに向かわねばならない」
「エスティアに?王都に戻られたばかりなのに?アリッサとエミリーは一緒ではないのですか?」
「急いであちらを出発してきたのよ。……理由があって」
侯爵夫人は夫に視線を送る。侯爵は上着の胸元から一通の手紙を取り出した。それは白い無地の封筒で、特徴のない文字が綴られている。マリナは父から受け取って、すぐに中の文章に目を走らせた。
「……これは……!お兄様が……」
「私達がすぐに帰国して、エスティアに隠居しなければ、ハロルドを『公開処刑』すると書いてある。ハロルドはどこにいるのか、どうしているのか、何か知らないか?」
「ジュリア」
「ん……?あ、兄様は……エスティアの山の裏側の辺りで、敵に捕まってさ」
「敵とは?誰なんだ?」
「分かんないよ。結構いい、金持ちそうなお邸で。兄様と一緒に逃げようとしたけど、追われて……」
ジュリアは事の顛末を簡単に話し、エスティアの近くのどこかに義兄がいると告げた。
「お父様とお母様がエスティアに行けば、敵にとっては好ましい状況になるということね」
「そうだろう。ただ、帰国したのに、……領地があのようなことになっているのに、陛下にお詫びもせずに領地へ引き籠るなど、世間的には逃げているようにしか見えないだろう。それでも、私達は行かねばならないのだよ。マリナ、ジュリア。ハロルドの育ての親として、彼を見捨てることなどできない。彼を幸せにしてやりたいと、心から思っているのだよ」
侯爵の話しぶりから、フロードリンやコレルダードの状況は把握しているように思えた。マリナは黙って俯いた。自分では代わりになれない。
「んー……」
母の膝の上にいたクリスが身を捩り、マリナの方へ手を差し出した。
「マリナねえさま……」
「眠いのね、クリス。お母様、私が寝室へ連れて行くわ。さあ、行きましょう?」
「ん……」
クリスの小さな手を掴んだ。そのとき、
「きゃっ!?」
急に彼の重みが増し、抱き上げたマリナは後ろに倒れた。
「マリナ!」
ジュリアが頭を支え、後頭部強打だけは免れた。が、目の前には銀髪の美青年が至近距離でマリナの瞳を覗き込んでいた。
「クリス!ふざけるのもいい加減にして!」
「あ……」
大人の姿になった弟は自分の銀髪を一束手に取り目を眇めると、小声で何かを呟いた。
「やった!」
――ええ!?目の前の、クリス?どこからどうみてもお父様じゃない!お父様より若いけど、髪の色も目の色も……。
振り返ると、両親とジュリアが目を丸くしている。
「そっか、エミリーが使ってる変身するやつだ!やるじゃん、クリス!」
「ふふ。僕、すごい?」
「すごいすごい。クリスは何でもできるねえ!」
「おだてすぎよ、ジュリア。クリス、あなたまさか……」
大人の姿で姉に抱きついたまま、弟は両親を見て言った。
「僕とマリナ姉様が代わりに行ったらいいんじゃないかなあ?だって、こーんなにそっくりなんだもん」
マリナの銀髪を掬い上げて、母と同じように頭の後ろで纏める。
「ほおら、姉様。お母様とよく似てるよ?……ダメ?」
――この子、あざとい!
首の後ろから手を離させて、マリナは弟を視界に入れないようにして咳払いをした。
「いい?アレックス。王宮に着いたら、アリッサを連れてなるべく早く家に戻るんだ。……お邸が安全かどうかは分からないけれど、ハーリオン侯爵がアスタシフォン王家から追われているのなら、グランディアでも拘束される可能性がある。本当は、どこか安全な場所に皆で隠れられればいいんだけど、弟くんも心配でしょ?」
「うん。マリナちゃんもクリスも狙われるかもしれないもの。できれば皆で相談して、どこかに……」
「俺、目立たないようにアリッサを連れて王宮を出る。殿下のところに来てるから、絶対迷わないぞ」
アレックスが胸を叩いた。アリッサは若干不安になった。
「……帰りたくない」
マシューが纏う空気をさらに重くして、エミリーを抱きしめながら体重を預けてくる。
「重……。そういうの、やめてって言ってるのに」
「……嫌、か?」
「聞かないで」
撥ねつけると酷く寂しそうな顔をすると分かっているから、エミリーはマシューから顔を背けた。
「行くよ。……うわ!」
「きゃっ」
魔法陣を通る者の魔力に反応して光る。マシューとエミリーに加え、貴族として一般的な魔力を持つアリッサの分も光が溢れ出た。
「大丈夫?アリッサ」
「うん。ちょっとびっくりしただけ」
「これ、どうなってるんだ?すげえな!」
魔法に興奮したアレックスが、自分の役割を忘れてはしゃいでいる。リオネルはアリッサの手を引き、アレックスの傍に立たせた。
「見回りの者が部屋に入ってきたら、その隙に走るんだ。いいね?」
「お、おう!」
リオネルの予想通り、見張りの兵士がすぐに部屋のドアを開けた。
「行って!」
走るのが遅いアリッサを引きずるようにして、アレックスが部屋を飛び出した。
「ぅおわ!……な、何だ?」
「気にしないでくれると助かるな。ええと、僕の顔、分かるよね?」
王子スマイルを作ったリオネルは、一歩進んで若い兵士に詰め寄った。
◆◆◆
「……っ、か、かあさま、おかあさまぁあ」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔をすり寄せ、クリスは侯爵夫人に甘えた。
「クリス……ごめんなさいね、長いこと留守にして。マリナ、ジュリア。あなた達にも悪いことをしたわ」
「心配をかけてすまなかったね」
「お父様……!」
ジュリアが侯爵に抱きつく。出遅れたマリナは一歩後ろで立ち止まった。
「……マリナ」
優しい声が呼びかけた瞬間、マリナの中で気持ちの堰が決壊した。声にならない声を上げ、ジュリアの隣に潜りこむようにして父に抱きつくと、肩を震わせて泣いた。
リリーから濡らした布を受けとり、泣き腫らした目を押さえながら、マリナは両親の話を聞いた。泣きつかれたクリスは母の膝でうとうとしており、ジュリアも椅子に座ってはいるものの眠そうだ。
「私達は急いでエスティアに向かわねばならない」
「エスティアに?王都に戻られたばかりなのに?アリッサとエミリーは一緒ではないのですか?」
「急いであちらを出発してきたのよ。……理由があって」
侯爵夫人は夫に視線を送る。侯爵は上着の胸元から一通の手紙を取り出した。それは白い無地の封筒で、特徴のない文字が綴られている。マリナは父から受け取って、すぐに中の文章に目を走らせた。
「……これは……!お兄様が……」
「私達がすぐに帰国して、エスティアに隠居しなければ、ハロルドを『公開処刑』すると書いてある。ハロルドはどこにいるのか、どうしているのか、何か知らないか?」
「ジュリア」
「ん……?あ、兄様は……エスティアの山の裏側の辺りで、敵に捕まってさ」
「敵とは?誰なんだ?」
「分かんないよ。結構いい、金持ちそうなお邸で。兄様と一緒に逃げようとしたけど、追われて……」
ジュリアは事の顛末を簡単に話し、エスティアの近くのどこかに義兄がいると告げた。
「お父様とお母様がエスティアに行けば、敵にとっては好ましい状況になるということね」
「そうだろう。ただ、帰国したのに、……領地があのようなことになっているのに、陛下にお詫びもせずに領地へ引き籠るなど、世間的には逃げているようにしか見えないだろう。それでも、私達は行かねばならないのだよ。マリナ、ジュリア。ハロルドの育ての親として、彼を見捨てることなどできない。彼を幸せにしてやりたいと、心から思っているのだよ」
侯爵の話しぶりから、フロードリンやコレルダードの状況は把握しているように思えた。マリナは黙って俯いた。自分では代わりになれない。
「んー……」
母の膝の上にいたクリスが身を捩り、マリナの方へ手を差し出した。
「マリナねえさま……」
「眠いのね、クリス。お母様、私が寝室へ連れて行くわ。さあ、行きましょう?」
「ん……」
クリスの小さな手を掴んだ。そのとき、
「きゃっ!?」
急に彼の重みが増し、抱き上げたマリナは後ろに倒れた。
「マリナ!」
ジュリアが頭を支え、後頭部強打だけは免れた。が、目の前には銀髪の美青年が至近距離でマリナの瞳を覗き込んでいた。
「クリス!ふざけるのもいい加減にして!」
「あ……」
大人の姿になった弟は自分の銀髪を一束手に取り目を眇めると、小声で何かを呟いた。
「やった!」
――ええ!?目の前の、クリス?どこからどうみてもお父様じゃない!お父様より若いけど、髪の色も目の色も……。
振り返ると、両親とジュリアが目を丸くしている。
「そっか、エミリーが使ってる変身するやつだ!やるじゃん、クリス!」
「ふふ。僕、すごい?」
「すごいすごい。クリスは何でもできるねえ!」
「おだてすぎよ、ジュリア。クリス、あなたまさか……」
大人の姿で姉に抱きついたまま、弟は両親を見て言った。
「僕とマリナ姉様が代わりに行ったらいいんじゃないかなあ?だって、こーんなにそっくりなんだもん」
マリナの銀髪を掬い上げて、母と同じように頭の後ろで纏める。
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