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学院編 1 魔力測定で危機一髪
10 悪役令嬢と保健室の魔導士
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きらきらと陽光が差しこんでくる。エミリーの顔が歪む。
「眩し……ん?」
「あら、気づいたの」
声をかけてきたのは、三十代前半、背が高く整った風貌の医務室の魔導士・ロンだった。入学式の際に全教職員の紹介があり、魔導士だけはエミリーも覚えていた。
光属性を表す金糸の刺繍を施した白いローブを着崩し、鎖骨と首元が露わになった肩口からは薄い紫色のシャツが見える。無造作に結った赤紫色の長髪を流し、長い睫毛に縁どられたたれ目の瞳は水色。髪をかき上げる仕草もなよやかで色っぽいが、れっきとした男である。
この世界には医者のような役割をする魔導士がいる。身体の弱っている部分を探知し、回復魔法を施すのである。魔法世界と言えども魔法で全てが治るわけではないが。ロンは回復魔法を得意とする魔導士で、いつもは学院の医務室にいる。軽い怪我をした剣技科の生徒を治療するのが日々の主な仕事である。
「練習場で魔法事故だったんだって?」
「……はい」
事故の瞬間はよく覚えていない。
アイリーンが放った光魔法が大蛇に姿を変え、エミリーや他の生徒が待つ場所へと襲いかかってきた。キースの結界が破られ、咄嗟に闇魔法の結界で皆を包んだはいいが、結界の外に自分とアイリーンが残されてしまった。
光の大蛇は執拗にエミリーを狙ってきた気がする。
「すごかったんでしょ?あたしも見たかったわー。闇のドラゴンが光を飲みこんだって、先生方がおっしゃっていたわよ」
――闇のドラゴン?光の大蛇じゃなく?
「魔法をそのまま跳ね返したら、ピンクの髪の子、アイリーンちゃんも無事じゃすまないものね。どんな属性の魔法でも跳ね返さずに飲み込ませるなんて、全属性持ちじゃないとできない芸当よね」
――全属性?
エミリーはひっかかるものを覚えた。自分は五属性持ちだが、光魔法は使えない。闇魔法で光魔法を飲みこんでも、身体が受け付けず倒れてしまう。
「しっかし、あいつもとうとう見つけたのねえ……」
ロンが薄く笑ってこちらを見ている。
「いつもなら倒れた生徒だけが、転移魔法でベッドへ飛ばされてくるのに、あんたは特別なのね。大事そうに抱えられて……」
「私、覚えていません」
「気を失っていたものね。……ふっふーん。お姫様だっこだったから、何かあると思ったけどねえ。五属性持ちの美少女じゃ、特別扱いしたくもなるわよね」
ここまで誰かが運んでくれたらしい。
しかも、全属性持ちの誰かが、お姫様だっこで。
「女の子達がきゃあきゃあ言っちゃってね。さっきやっと静かになったのよ」
――皆に見られた!猛烈に恥ずかしい!恥ずかしすぎて死ぬ!
「先生」
「んー?」
「私を運んできてくれたのって……」
「マシュー先生が運んできてくれたわよ」
――予感的中!
ってか、魔法科教師を辞めたのに、どうして学院にいるの?
「マシュー、先生?」
「そう。二年?三年前かしら。魔法事故の責任を取って廃魔の腕輪をつけられていたんだけどね、今回学院長が国王陛下にかけあって復帰したんだってさ。あんたも入学前に実技試験を受けたでしょ?結果を目の当たりにした魔法科の先生方がね、自分達では教えられない、とんでもなく素質がある生徒が入るからって、学院長に直訴して」
「はあ……」
そういうことになっていたのか。
「魔法科の先生は四属性持ちが最高だもんね。あんたは五属性持ちだから、先生方もお手上げよ」
自分の魔力がマシューを乙女ゲームの舞台へ呼び戻してしまったのだ。エミリーは迫りくるバッドエンドへの予感に震えた。
「ねえ、マシューとなんかあるの?」
「何もありませんよ、ロン先生」
「あいつに転移魔法で飛ばされなかったのって、あたしが知る限りあんただけなんだけど」
――知るか。
転移魔法で怪我人を飛ばすな。飛ばした先に何かあったらどうするんだ。先客が寝ていたら?なんてお粗末な対応なんだ。
「あんたはちゃあんと、マシューが抱えて運んできたんだからね。よっぽど大事なんでしょうよ」
ロンはひっきりなしにニヤニヤしている。
「アイリーンの魔法を飲みこみ、あんたの放った魔法を止めて、自分も消耗したからって、さっきまで隣のベッドで休んでたのよ。あの底なしの魔導士を消耗させるなんて、やるわねえ~。あんたも結構魔力が高いってことでしょ」
私も魔法を使っていたのか。夢中だったから覚えていない。結界を張ったところまでは覚えていたのに。
「はあ……」
「一流の魔導士は同格の相手しか伴侶にしないっていうからさ、あんたは相当気に入られてんのよ」
伴侶って、何のこと?と聞き返そうとして、エミリーはロンが楽しそうにこちらを見ているのに気付いた。
「あんたの魔法属性が光だったらねえ。私も嫁に立候補したいわ」
属性は置いといても、嫁って何だ。婿じゃなく?エミリーは魔力が十分に回復せず、つっこむ元気も出なかった。
「さっき、どこか悪いんじゃないかって、あんたに探知の魔法を使ったら、闇魔法の強い波動が見えたわ。他のも見えたのに、光だけはなかったねえ」
「光魔法は使えないみたいで……」
「そういうところも、マシューが気に入るんでしょうよ。あいつも全属性使えるってほざいてても、光魔法はカスみたいなもんだから」
光属性を得意とするロンは、マシューの光魔法への評価が辛い。
「あの、魔法使える人って、魔法の属性で相手を選ぶんですか?そういう視点で男の人を見たことなくて」
においで魔力を感じ取るエミリーにも、マシューの魔力は嫌なにおいがしない。姉達やキースの魔力は鼻につかない。アイリーンの魔法が放たれた時、香水をぶちまけたような強いムスクの香りがし、エミリーは吐き気を催した。
「当たり前じゃない。魔力は感情と相乗効果を生むものよ。同じ属性の相手と愛を育めば魔力を強化できるし」
「愛……ですか」
愛とか恋とか、まだいまいちピンとこないなあとエミリーは思う。
「魔力の交換の儀式よ。反対属性だとお互い消耗が激しくて」
「儀式……なんか魔導士の恋愛って、大変なんですね」
「あたしも闇属性のコとヤったときには死ぬかと思ったわ。あれはあれで燃えるんだけどね」
今、何か、変なことを聞いたような。崇高な儀式ではなかったのか。
「やる、って?」
「魔力の相性は、そのままズバリ、身体の相性なのよ」
控えめなノックの音がし、
「失礼します」
聞き覚えのある声がした。
「迎えが来たみたいね」
口の前に人差し指を立て、ロンは悪戯なウインクをした。
「眩し……ん?」
「あら、気づいたの」
声をかけてきたのは、三十代前半、背が高く整った風貌の医務室の魔導士・ロンだった。入学式の際に全教職員の紹介があり、魔導士だけはエミリーも覚えていた。
光属性を表す金糸の刺繍を施した白いローブを着崩し、鎖骨と首元が露わになった肩口からは薄い紫色のシャツが見える。無造作に結った赤紫色の長髪を流し、長い睫毛に縁どられたたれ目の瞳は水色。髪をかき上げる仕草もなよやかで色っぽいが、れっきとした男である。
この世界には医者のような役割をする魔導士がいる。身体の弱っている部分を探知し、回復魔法を施すのである。魔法世界と言えども魔法で全てが治るわけではないが。ロンは回復魔法を得意とする魔導士で、いつもは学院の医務室にいる。軽い怪我をした剣技科の生徒を治療するのが日々の主な仕事である。
「練習場で魔法事故だったんだって?」
「……はい」
事故の瞬間はよく覚えていない。
アイリーンが放った光魔法が大蛇に姿を変え、エミリーや他の生徒が待つ場所へと襲いかかってきた。キースの結界が破られ、咄嗟に闇魔法の結界で皆を包んだはいいが、結界の外に自分とアイリーンが残されてしまった。
光の大蛇は執拗にエミリーを狙ってきた気がする。
「すごかったんでしょ?あたしも見たかったわー。闇のドラゴンが光を飲みこんだって、先生方がおっしゃっていたわよ」
――闇のドラゴン?光の大蛇じゃなく?
「魔法をそのまま跳ね返したら、ピンクの髪の子、アイリーンちゃんも無事じゃすまないものね。どんな属性の魔法でも跳ね返さずに飲み込ませるなんて、全属性持ちじゃないとできない芸当よね」
――全属性?
エミリーはひっかかるものを覚えた。自分は五属性持ちだが、光魔法は使えない。闇魔法で光魔法を飲みこんでも、身体が受け付けず倒れてしまう。
「しっかし、あいつもとうとう見つけたのねえ……」
ロンが薄く笑ってこちらを見ている。
「いつもなら倒れた生徒だけが、転移魔法でベッドへ飛ばされてくるのに、あんたは特別なのね。大事そうに抱えられて……」
「私、覚えていません」
「気を失っていたものね。……ふっふーん。お姫様だっこだったから、何かあると思ったけどねえ。五属性持ちの美少女じゃ、特別扱いしたくもなるわよね」
ここまで誰かが運んでくれたらしい。
しかも、全属性持ちの誰かが、お姫様だっこで。
「女の子達がきゃあきゃあ言っちゃってね。さっきやっと静かになったのよ」
――皆に見られた!猛烈に恥ずかしい!恥ずかしすぎて死ぬ!
「先生」
「んー?」
「私を運んできてくれたのって……」
「マシュー先生が運んできてくれたわよ」
――予感的中!
ってか、魔法科教師を辞めたのに、どうして学院にいるの?
「マシュー、先生?」
「そう。二年?三年前かしら。魔法事故の責任を取って廃魔の腕輪をつけられていたんだけどね、今回学院長が国王陛下にかけあって復帰したんだってさ。あんたも入学前に実技試験を受けたでしょ?結果を目の当たりにした魔法科の先生方がね、自分達では教えられない、とんでもなく素質がある生徒が入るからって、学院長に直訴して」
「はあ……」
そういうことになっていたのか。
「魔法科の先生は四属性持ちが最高だもんね。あんたは五属性持ちだから、先生方もお手上げよ」
自分の魔力がマシューを乙女ゲームの舞台へ呼び戻してしまったのだ。エミリーは迫りくるバッドエンドへの予感に震えた。
「ねえ、マシューとなんかあるの?」
「何もありませんよ、ロン先生」
「あいつに転移魔法で飛ばされなかったのって、あたしが知る限りあんただけなんだけど」
――知るか。
転移魔法で怪我人を飛ばすな。飛ばした先に何かあったらどうするんだ。先客が寝ていたら?なんてお粗末な対応なんだ。
「あんたはちゃあんと、マシューが抱えて運んできたんだからね。よっぽど大事なんでしょうよ」
ロンはひっきりなしにニヤニヤしている。
「アイリーンの魔法を飲みこみ、あんたの放った魔法を止めて、自分も消耗したからって、さっきまで隣のベッドで休んでたのよ。あの底なしの魔導士を消耗させるなんて、やるわねえ~。あんたも結構魔力が高いってことでしょ」
私も魔法を使っていたのか。夢中だったから覚えていない。結界を張ったところまでは覚えていたのに。
「はあ……」
「一流の魔導士は同格の相手しか伴侶にしないっていうからさ、あんたは相当気に入られてんのよ」
伴侶って、何のこと?と聞き返そうとして、エミリーはロンが楽しそうにこちらを見ているのに気付いた。
「あんたの魔法属性が光だったらねえ。私も嫁に立候補したいわ」
属性は置いといても、嫁って何だ。婿じゃなく?エミリーは魔力が十分に回復せず、つっこむ元気も出なかった。
「さっき、どこか悪いんじゃないかって、あんたに探知の魔法を使ったら、闇魔法の強い波動が見えたわ。他のも見えたのに、光だけはなかったねえ」
「光魔法は使えないみたいで……」
「そういうところも、マシューが気に入るんでしょうよ。あいつも全属性使えるってほざいてても、光魔法はカスみたいなもんだから」
光属性を得意とするロンは、マシューの光魔法への評価が辛い。
「あの、魔法使える人って、魔法の属性で相手を選ぶんですか?そういう視点で男の人を見たことなくて」
においで魔力を感じ取るエミリーにも、マシューの魔力は嫌なにおいがしない。姉達やキースの魔力は鼻につかない。アイリーンの魔法が放たれた時、香水をぶちまけたような強いムスクの香りがし、エミリーは吐き気を催した。
「当たり前じゃない。魔力は感情と相乗効果を生むものよ。同じ属性の相手と愛を育めば魔力を強化できるし」
「愛……ですか」
愛とか恋とか、まだいまいちピンとこないなあとエミリーは思う。
「魔力の交換の儀式よ。反対属性だとお互い消耗が激しくて」
「儀式……なんか魔導士の恋愛って、大変なんですね」
「あたしも闇属性のコとヤったときには死ぬかと思ったわ。あれはあれで燃えるんだけどね」
今、何か、変なことを聞いたような。崇高な儀式ではなかったのか。
「やる、って?」
「魔力の相性は、そのままズバリ、身体の相性なのよ」
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