感情を覚えさせられた令嬢

パンデミック

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限界

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婚約者の隣には令嬢ではなくあの女がいた。



なぜ、なぜ令嬢では無いのか、いつも優しく笑いかけてきてくれたあの笑顔は嘘だったのか。



令嬢は限界だった。



婚約者と女が学園で何をしていても許容した、なぜなら婚約しているから。



王妃になるものとして心を広くあろうと、無闇に感情を出してはダメだと、そう考えることで心を保っていた。



なのに何故、なんで、なんで、、 



愛しい婚約者が女と口付けを交わしているのか。



結局令嬢の思いは届かなかった。



愛する人のためにと頑張ってきた令嬢ではなく、何も知らない純粋無垢な女を選ぶのか。



壊れそうだった、令嬢の心は限界だった。



何ヶ月も我慢してきた、ずっと堪えてきた。



もうすぐ学園ではパーティーがある、楽しみだった、だけど今ではパーティーが処刑場にしか思えない。



パーティーの時、婚約者は綺麗なドレス、アクセサリー、色々なものをくれた。



ちゃんとエスコートしてくれて、すごく気を使ってくれたし優しくしてくれた。



令嬢は思う、もしかしたら今年はドレスを作ってくれないかもしれない、もう私に向ける優しさがないのかもしれない。



女のために色々してあげるのかも知れない。




婚約者は本当にエスコートしてくれるのか、信じられなくなってきた。



パーティーの日が来ませんように、ただそれを願った。
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