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本編1
一目惚れ
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俺が黒崎から走って逃げたあと、黒崎が俺に告白のようなことをしたことが大学内で広まり、俺のスマホの通知は鳴り止まなかった。……俺って知り合い多いんだなと改めて感じる。
とりあえずアジュからの連絡を見ると、"明日の講義前、ちゃんと説明したい"とのこと。
"OK"と言っている猫のスタンプだけを返信。
他の人からの通知は、正直俺自身もなぜ黒崎が告白みたいなことをしてきたのかわからないので、返信のしようがなく、とりあえず無視。
今まで未読無視なんてしたこと無かったのに…。
俺と黒崎は今まで話したことがない。
お互いのことを知ってはいるし、少なくともアジュという共通の知り合いもいるが、関わりが全く無かった。
なのになぜ急に…。うーん。
考えても仕方がないので、寝て、明日を待つことにした。
翌日。大学に行くと、男女関係なく
「優里ちゃん、昨日のどういうこと?」
「返信ちょーだい」
「黒崎と付き合うの?」
など、大勢に様々な質問をされたが、適当に返し、アジュのもとへ向かった。
構内で最も人気のない校舎裏のベンチにアジュと黒崎がいた。
「一条くん、おはよう。昨日ぶりだね」
ニコニコ笑顔で俺にあいさつする黒崎に俺もおはよう、と返す。
アジュに説明をするように促すと、少し前、アジュはあまり関わりの無かった黒崎にいきなり話しかけられ、俺と知り合いかどうか聞いてきたらしい。
高校からの友達だと答えると、黒崎は「一条くんのことが気になってるんだ。彼のタイプを教えて欲しい」と言ってきた。
そこで面白そうだなと思ったアジュは、俺にタイプを聞き、黒崎に教えたとのこと。
まさかみんなの前で公開告白みたいなことをするとは思っていなかったらしい。
そこまで聞いて本当かよと思いながら、黒崎を見ると、彼は微笑んで頷いた。
まじかよ。
「っていうか、なんで黒崎は俺のこと気になってんの?」
俺がアジュに聞くと、その質問には黒崎が答えた。
「一目惚れ、かな?少し前に一条くんに助けてもらったんだ。そのとき。覚えてないかもしれないけど」
「いつ?」
「3週間くらい前。あんまり詳しくは言えないんだけど、あのとき一条くんがいなかったらちょっとやばかったんだよね。今さらだけどありがとう」
「いやいや…どういたしまして?」
それ本当に俺か?3週間前でしょ?誰か助けたっけ…あ、血だらけの人を実家の近くで拾ったな……でも違うな。拾った人は父親の知り合いだって言ってたし。
首を傾げながら黒崎の話を聞く。
「それから、一条くんってどんな人なのかなって見てたら、ずっと笑顔で、優しくて、字がきれいで、ノートもちゃんと取ってて、きちんとしてて、しかもかわいいなって」
どんだけちゃんと見てんだよ。イケメンからの褒め言葉。嬉しくないわけがない。
"かわいい"って…揶揄って言われることはあるけど、他人からこんな真面目に言われることなんて無かった。
恥ずかしさと嬉しさから顔に熱が集まる。
「…それで?」
「いつの間にか好きになってた。今まで話したこと無かったから、どうしたらいいかわからなくてとりあえず空原に話しかけてみたんだ。そうしたら快く協力してくれて調子乗ってたから一条くんのことをちゃんと考えてなかった。みんなの前で告白してごめんなさい。恥ずかしかったよね」
「え」
「だから改めてさせてください。一条くん、俺は一条くんのことが好…」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
ストレートすぎる黒崎の告白に耐えられなくなった俺は黒崎からまたもや逃げ出した。
ーーーーーーー
「一条くん……行っちゃった。空原、もしかして俺、フラれた?」
「返事はもらってないからまだフラれてはないんじゃね?」
あの優里の反応を見る限り、黒崎が押しまくれば落ちるな…。
優里ってイケメンに弱そうだし。
かわいいって言われて喜んでたし。
頑張れ黒崎。
とりあえずアジュからの連絡を見ると、"明日の講義前、ちゃんと説明したい"とのこと。
"OK"と言っている猫のスタンプだけを返信。
他の人からの通知は、正直俺自身もなぜ黒崎が告白みたいなことをしてきたのかわからないので、返信のしようがなく、とりあえず無視。
今まで未読無視なんてしたこと無かったのに…。
俺と黒崎は今まで話したことがない。
お互いのことを知ってはいるし、少なくともアジュという共通の知り合いもいるが、関わりが全く無かった。
なのになぜ急に…。うーん。
考えても仕方がないので、寝て、明日を待つことにした。
翌日。大学に行くと、男女関係なく
「優里ちゃん、昨日のどういうこと?」
「返信ちょーだい」
「黒崎と付き合うの?」
など、大勢に様々な質問をされたが、適当に返し、アジュのもとへ向かった。
構内で最も人気のない校舎裏のベンチにアジュと黒崎がいた。
「一条くん、おはよう。昨日ぶりだね」
ニコニコ笑顔で俺にあいさつする黒崎に俺もおはよう、と返す。
アジュに説明をするように促すと、少し前、アジュはあまり関わりの無かった黒崎にいきなり話しかけられ、俺と知り合いかどうか聞いてきたらしい。
高校からの友達だと答えると、黒崎は「一条くんのことが気になってるんだ。彼のタイプを教えて欲しい」と言ってきた。
そこで面白そうだなと思ったアジュは、俺にタイプを聞き、黒崎に教えたとのこと。
まさかみんなの前で公開告白みたいなことをするとは思っていなかったらしい。
そこまで聞いて本当かよと思いながら、黒崎を見ると、彼は微笑んで頷いた。
まじかよ。
「っていうか、なんで黒崎は俺のこと気になってんの?」
俺がアジュに聞くと、その質問には黒崎が答えた。
「一目惚れ、かな?少し前に一条くんに助けてもらったんだ。そのとき。覚えてないかもしれないけど」
「いつ?」
「3週間くらい前。あんまり詳しくは言えないんだけど、あのとき一条くんがいなかったらちょっとやばかったんだよね。今さらだけどありがとう」
「いやいや…どういたしまして?」
それ本当に俺か?3週間前でしょ?誰か助けたっけ…あ、血だらけの人を実家の近くで拾ったな……でも違うな。拾った人は父親の知り合いだって言ってたし。
首を傾げながら黒崎の話を聞く。
「それから、一条くんってどんな人なのかなって見てたら、ずっと笑顔で、優しくて、字がきれいで、ノートもちゃんと取ってて、きちんとしてて、しかもかわいいなって」
どんだけちゃんと見てんだよ。イケメンからの褒め言葉。嬉しくないわけがない。
"かわいい"って…揶揄って言われることはあるけど、他人からこんな真面目に言われることなんて無かった。
恥ずかしさと嬉しさから顔に熱が集まる。
「…それで?」
「いつの間にか好きになってた。今まで話したこと無かったから、どうしたらいいかわからなくてとりあえず空原に話しかけてみたんだ。そうしたら快く協力してくれて調子乗ってたから一条くんのことをちゃんと考えてなかった。みんなの前で告白してごめんなさい。恥ずかしかったよね」
「え」
「だから改めてさせてください。一条くん、俺は一条くんのことが好…」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
ストレートすぎる黒崎の告白に耐えられなくなった俺は黒崎からまたもや逃げ出した。
ーーーーーーー
「一条くん……行っちゃった。空原、もしかして俺、フラれた?」
「返事はもらってないからまだフラれてはないんじゃね?」
あの優里の反応を見る限り、黒崎が押しまくれば落ちるな…。
優里ってイケメンに弱そうだし。
かわいいって言われて喜んでたし。
頑張れ黒崎。
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