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妻のその後
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## 琥珀色の午後 ― わたしの名前で呼ぶ風
修一が出て行ってから、一週間が経った。
家の中は、驚くほど静かだ。今まで耳を劈(つんざ)いていたテレビの怒鳴り声や、彼が不機嫌に扉を閉める「ドンッ」という地響きのような振動がない。
リビングのソファに深く腰を下ろすと、ふわりと沈み込む感覚が心地よい。
窓からは、午後の柔らかな陽光が差し込み、埃のひとつひとつが金色の粒子のように舞っている。
「……静か。こんなに、静かだったのね」
私は独り言をこぼした。自分の声が、誰にも遮られずに壁に吸い込まれていく。その当たり前の事実に、胸の奥がじんわりと熱くなる。
リハビリ中の左足は、まだ時折、疼くような鈍い痛みをもたらす。でも、あの病室で感じた、心臓を直接握りつぶされるような絶望的な痛みとは違う。これは、私が自分の足で歩き出すための、再生の痛みだ。
「お母さん、入るよ?」
インターホンの音とともに、娘の美咲がやってきた。両手には、色とりどりのデリや、焼きたてのパンが抱えられている。小麦の香ばしい匂いが、鼻腔をくすぐった。
「見て、あそこの角に新しくできたベーカリーのクロワッサン。バターの香りがすごいのよ」
「あら、いい匂い。ちょうどお腹が空いていたところよ」
「お父さんがいた時は、こういう洋風の食事、出せなかったもんね。『飯は白米と味噌汁だ!』ってうるさかったし」
美咲がキッチンでテキパキと準備を始める。お皿が触れ合う「カチカチ」という軽い音が、音楽のように軽やかに響く。
かつて、このキッチンは私にとって戦場だった。修一の機嫌を伺い、塩加減ひとつに怯え、熱い油が跳ねても声を上げずに耐え忍んだ場所。
でも今は、美咲と笑いながら、何を食べるか自由に決められる聖域だ。
「ねえ、お母さん。お父さんから連絡、あった?」
美咲がサラダを盛り付けながら、探るように聞いてきた。
「いいえ。一度だけ、着信があったけれど……出なかったわ。留守電に入っていたのは『荷物が足りない』だの『あの通帳はどこだ』だの、相変わらず自分のことばかり。もう、私には関係のないことよ」
私は、琥珀色に透き通った紅茶を一口含んだ。ベルガモットの爽やかな香りが、喉を通り抜けていく。
「そうよね。あんなに酷いこと言っておいて、今さら『家に戻せ』なんて言わせないわよ」
「……不思議ね。あんなに彼に尽くしてきたのに、いなくなってみると、悲しみよりも『解放感』の方が勝っているの。40年間の重石が、すうっと消えていったみたい」
私は窓の外に目をやった。庭の隅で、修一が「邪魔だ」と切り倒そうとしていた紫陽花が、小さな芽を吹いている。
「ねえ、美咲。私、この家の名義を書き換える時、おじいちゃん……私のお父さんがなんて言ったか、今でも鮮明に覚えているのよ」
---
35年前の、あの湿り気を帯びた空気。
実家の応接間。父は厳しい顔をして、項垂れる修一の前に書類を置いた。
「修一君。君が作った借金は、私がすべて肩代わりする。だが、これは君のためではない。和子と孫のためだ」
「……はい。申し訳ありません」
「条件はひとつ。この家は、和子のものだ。君のものではない。もし、君がまた和子を泣かせるようなことがあれば、その時は身ひとつで出ていってもらう。いいな?」
修一は、震える声で「誓います」と言った。あの時の、床にこすりつけた彼の額の皮膚の赤み。必死に絞り出した、偽りの混じった謝罪の言葉。
私は、隣でただ、泣いていた。彼が立ち直ってくれるなら、家が誰の名義だって構わないと思っていた。
だが、人は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」生き物なのだ。
借金が消え、生活が安定すると、彼はいつしか「俺がこの家を支えている」と錯覚し始めた。
私の実家から受けた恩恵を、まるで最初からなかったことのように脳内で書き換えていった。
「お父さんは、お母さんの優しさに甘えすぎていたのよ。甘えるどころか、それを搾取していた」
美咲の言葉が、鋭く核心を突く。
「そうね。私も、それが『夫婦の形』だと自分に言い聞かせていたのかもしれない。でも、あの病室で離婚届を見せられた瞬間、私の中の『妻』という役目が、粉々に砕け散ったのよ」
あの時、麻酔が切れた後の冷たい空気感。
「下の世話なんてゴメンだ」と言い放った彼の唇の動き。
その冷酷な映像が、今も脳裏に焼き付いている。
でも、その残酷さがあったからこそ、私は迷わずに彼を切り捨てることができた。
「いただきます」
美咲と二人、テーブルを囲む。
クロワッサンを一口齧ると、サクッという繊細な音が耳に心地よい。バターのコクと、ほのかな甘み。修一が嫌った「贅沢な味」が、口いっぱいに広がる。
「美味しい。……本当に、美味しいわ」
私は、噛み締めるように言った。
今まで食べてきたどんな高級料理よりも、この自由な一口の方が、ずっと価値がある。
「お母さん、これからどうするの? 旅行でも行く?」
「そうね。まずはこの足をしっかり治して。それから……私、もう一度勉強し直そうと思っているの」
「勉強?」
「ええ。お父さんに反対されて諦めた、インテリアコーディネートの資格。この家も、少しずつ私好みに変えていきたいの。彼が好んだ重苦しい家具は全部捨てて、もっと軽やかで、明るい部屋に」
私は部屋を見渡した。
修一の気配が染み付いた黒い革のソファ。古めかしい置時計。
これからは、それらをひとつずつ、私の好きなものに置き換えていく。
それは、私の人生を取り戻す作業だ。
食後、美咲が帰った後のリビングで、私は一枚の古い写真を見つけた。
結婚したばかりの、若い頃の私たち。
私は不安げに微笑み、修一は自信満々に胸を張っている。
あの頃の私に、言ってあげたい。
「大丈夫よ。40年後に、あなたは本当の自由を手に入れるから。その痛みも、涙も、すべてがあなたの強さになるから」
私は写真をそっと閉じ、引き出しの奥にしまった。
もう、過去を振り返る必要はない。
立ち上がって、松葉杖なしでゆっくりと一歩を踏み出す。
左足が床を捉える感覚。
重心が移動し、体が前へ進む。
一歩、また一歩。
窓を開けると、夕暮れ時の風が吹き込んできた。
そこにはもう、修一の酒の匂いも、煙草の煙も混じっていない。
ただ、春を待つ土の匂いと、花の蕾の香りがする。
「……私の、家」
私は深く息を吸い込んだ。
肺の隅々まで、新鮮な空気が満たされていく。
40年間、誰かのために使い続けてきた私の呼吸が、今は私のためにだけにある。
ふと、玄関の方でカチャリと音がしたような気がして、一瞬体が強張った。
修一が帰ってきたのかという、長年の習性が生んだ恐怖。
だが、すぐに思い出す。鍵はすべて変えたのだ。彼はもう、二度とこの結界を越えることはできない。
私は、自分の名前が書かれた登記簿の写しを、愛おしそうに撫でた。
「和子」。
誰かの妻でもなく、誰かの母という役割だけでもない。
一人の人間としての、私の名前。
夜が降りてくる。
街に灯りが灯り始める中、私はキッチンに立ち、自分のためだけに丁寧にお茶を淹れた。
お湯が沸くシュンシュンという柔らかな音。
茶葉が踊る様子をじっと見つめる。
ただそれだけのことが、こんなにも贅沢で、ドラマチックに感じられる。
「さあ、始めましょう」
私は、真っ白な手帳を広げた。
明日の予定。来月の計画。
そこには、誰の顔色も伺う必要のない、私だけの時間が真っ白な海のように広がっている。
私はペンを握り、最初の一行を書き込んだ。
「自分を、一番に愛すること」
窓の外では、月が静かに私を見守っていた。
40年の歴史の終止符は、新しい物語の、輝かしいプロローグにすぎない。
私は、私の人生を、私の名義で、力強く生きていく。
修一が出て行ってから、一週間が経った。
家の中は、驚くほど静かだ。今まで耳を劈(つんざ)いていたテレビの怒鳴り声や、彼が不機嫌に扉を閉める「ドンッ」という地響きのような振動がない。
リビングのソファに深く腰を下ろすと、ふわりと沈み込む感覚が心地よい。
窓からは、午後の柔らかな陽光が差し込み、埃のひとつひとつが金色の粒子のように舞っている。
「……静か。こんなに、静かだったのね」
私は独り言をこぼした。自分の声が、誰にも遮られずに壁に吸い込まれていく。その当たり前の事実に、胸の奥がじんわりと熱くなる。
リハビリ中の左足は、まだ時折、疼くような鈍い痛みをもたらす。でも、あの病室で感じた、心臓を直接握りつぶされるような絶望的な痛みとは違う。これは、私が自分の足で歩き出すための、再生の痛みだ。
「お母さん、入るよ?」
インターホンの音とともに、娘の美咲がやってきた。両手には、色とりどりのデリや、焼きたてのパンが抱えられている。小麦の香ばしい匂いが、鼻腔をくすぐった。
「見て、あそこの角に新しくできたベーカリーのクロワッサン。バターの香りがすごいのよ」
「あら、いい匂い。ちょうどお腹が空いていたところよ」
「お父さんがいた時は、こういう洋風の食事、出せなかったもんね。『飯は白米と味噌汁だ!』ってうるさかったし」
美咲がキッチンでテキパキと準備を始める。お皿が触れ合う「カチカチ」という軽い音が、音楽のように軽やかに響く。
かつて、このキッチンは私にとって戦場だった。修一の機嫌を伺い、塩加減ひとつに怯え、熱い油が跳ねても声を上げずに耐え忍んだ場所。
でも今は、美咲と笑いながら、何を食べるか自由に決められる聖域だ。
「ねえ、お母さん。お父さんから連絡、あった?」
美咲がサラダを盛り付けながら、探るように聞いてきた。
「いいえ。一度だけ、着信があったけれど……出なかったわ。留守電に入っていたのは『荷物が足りない』だの『あの通帳はどこだ』だの、相変わらず自分のことばかり。もう、私には関係のないことよ」
私は、琥珀色に透き通った紅茶を一口含んだ。ベルガモットの爽やかな香りが、喉を通り抜けていく。
「そうよね。あんなに酷いこと言っておいて、今さら『家に戻せ』なんて言わせないわよ」
「……不思議ね。あんなに彼に尽くしてきたのに、いなくなってみると、悲しみよりも『解放感』の方が勝っているの。40年間の重石が、すうっと消えていったみたい」
私は窓の外に目をやった。庭の隅で、修一が「邪魔だ」と切り倒そうとしていた紫陽花が、小さな芽を吹いている。
「ねえ、美咲。私、この家の名義を書き換える時、おじいちゃん……私のお父さんがなんて言ったか、今でも鮮明に覚えているのよ」
---
35年前の、あの湿り気を帯びた空気。
実家の応接間。父は厳しい顔をして、項垂れる修一の前に書類を置いた。
「修一君。君が作った借金は、私がすべて肩代わりする。だが、これは君のためではない。和子と孫のためだ」
「……はい。申し訳ありません」
「条件はひとつ。この家は、和子のものだ。君のものではない。もし、君がまた和子を泣かせるようなことがあれば、その時は身ひとつで出ていってもらう。いいな?」
修一は、震える声で「誓います」と言った。あの時の、床にこすりつけた彼の額の皮膚の赤み。必死に絞り出した、偽りの混じった謝罪の言葉。
私は、隣でただ、泣いていた。彼が立ち直ってくれるなら、家が誰の名義だって構わないと思っていた。
だが、人は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」生き物なのだ。
借金が消え、生活が安定すると、彼はいつしか「俺がこの家を支えている」と錯覚し始めた。
私の実家から受けた恩恵を、まるで最初からなかったことのように脳内で書き換えていった。
「お父さんは、お母さんの優しさに甘えすぎていたのよ。甘えるどころか、それを搾取していた」
美咲の言葉が、鋭く核心を突く。
「そうね。私も、それが『夫婦の形』だと自分に言い聞かせていたのかもしれない。でも、あの病室で離婚届を見せられた瞬間、私の中の『妻』という役目が、粉々に砕け散ったのよ」
あの時、麻酔が切れた後の冷たい空気感。
「下の世話なんてゴメンだ」と言い放った彼の唇の動き。
その冷酷な映像が、今も脳裏に焼き付いている。
でも、その残酷さがあったからこそ、私は迷わずに彼を切り捨てることができた。
「いただきます」
美咲と二人、テーブルを囲む。
クロワッサンを一口齧ると、サクッという繊細な音が耳に心地よい。バターのコクと、ほのかな甘み。修一が嫌った「贅沢な味」が、口いっぱいに広がる。
「美味しい。……本当に、美味しいわ」
私は、噛み締めるように言った。
今まで食べてきたどんな高級料理よりも、この自由な一口の方が、ずっと価値がある。
「お母さん、これからどうするの? 旅行でも行く?」
「そうね。まずはこの足をしっかり治して。それから……私、もう一度勉強し直そうと思っているの」
「勉強?」
「ええ。お父さんに反対されて諦めた、インテリアコーディネートの資格。この家も、少しずつ私好みに変えていきたいの。彼が好んだ重苦しい家具は全部捨てて、もっと軽やかで、明るい部屋に」
私は部屋を見渡した。
修一の気配が染み付いた黒い革のソファ。古めかしい置時計。
これからは、それらをひとつずつ、私の好きなものに置き換えていく。
それは、私の人生を取り戻す作業だ。
食後、美咲が帰った後のリビングで、私は一枚の古い写真を見つけた。
結婚したばかりの、若い頃の私たち。
私は不安げに微笑み、修一は自信満々に胸を張っている。
あの頃の私に、言ってあげたい。
「大丈夫よ。40年後に、あなたは本当の自由を手に入れるから。その痛みも、涙も、すべてがあなたの強さになるから」
私は写真をそっと閉じ、引き出しの奥にしまった。
もう、過去を振り返る必要はない。
立ち上がって、松葉杖なしでゆっくりと一歩を踏み出す。
左足が床を捉える感覚。
重心が移動し、体が前へ進む。
一歩、また一歩。
窓を開けると、夕暮れ時の風が吹き込んできた。
そこにはもう、修一の酒の匂いも、煙草の煙も混じっていない。
ただ、春を待つ土の匂いと、花の蕾の香りがする。
「……私の、家」
私は深く息を吸い込んだ。
肺の隅々まで、新鮮な空気が満たされていく。
40年間、誰かのために使い続けてきた私の呼吸が、今は私のためにだけにある。
ふと、玄関の方でカチャリと音がしたような気がして、一瞬体が強張った。
修一が帰ってきたのかという、長年の習性が生んだ恐怖。
だが、すぐに思い出す。鍵はすべて変えたのだ。彼はもう、二度とこの結界を越えることはできない。
私は、自分の名前が書かれた登記簿の写しを、愛おしそうに撫でた。
「和子」。
誰かの妻でもなく、誰かの母という役割だけでもない。
一人の人間としての、私の名前。
夜が降りてくる。
街に灯りが灯り始める中、私はキッチンに立ち、自分のためだけに丁寧にお茶を淹れた。
お湯が沸くシュンシュンという柔らかな音。
茶葉が踊る様子をじっと見つめる。
ただそれだけのことが、こんなにも贅沢で、ドラマチックに感じられる。
「さあ、始めましょう」
私は、真っ白な手帳を広げた。
明日の予定。来月の計画。
そこには、誰の顔色も伺う必要のない、私だけの時間が真っ白な海のように広がっている。
私はペンを握り、最初の一行を書き込んだ。
「自分を、一番に愛すること」
窓の外では、月が静かに私を見守っていた。
40年の歴史の終止符は、新しい物語の、輝かしいプロローグにすぎない。
私は、私の人生を、私の名義で、力強く生きていく。
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