非戦闘系ギフト・箱庭で世界を救え?!そんな無茶な! でもいつの間にか救っちゃっていたようです

AnJ

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芽吹の箱庭

ギフト・箱庭2

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「というか、さっきまで半透明だったのに、地面ができてる。」

 いつのまにか半透明の底ではなく土っぽい底になっていた。木が植わったからなのか、木を配置したいと願った時にこの林の風景を思い描いたからなのかは分からない。
 そして今植わったばかりの木が真ん中に配置されていたので、試しに摘まんで箱庭の壁際に移動させてみたら簡単に動いた。

「一本だけってのもおかしいから・・・」

 何本か先程と同じように木に触れて箱庭へ。その時に、一本目の木の側に植わるように意識して。そうして箱庭の1/3程を木で埋めたところで

 ぐぅ~~~~~

「腹が減った。。。」

 きょろきょろと辺りを見渡してみると、少し離れた場所にリンゴのような実がなっている木を発見したので1つもいでみる。

「見た目はただのリンゴっぽいけど、万一毒があったら怖いから 鑑定っと。」

 鑑定をするため箱庭に一旦入れてみる。


【マラス】 ≡
 〈状態〉新鮮。
 〈用途〉食用可。


「やった!食べ物ゲット! マラスって名前も初めて聞くけど、たべられるなら何でもいいや!もっと情報が欲しいところだが、レベルが上がるともっと細かい内容が出てくるのかもしれないな。」

 小さいブルーベリーサイズになったマラスを箱庭から取り出すと、元の掌サイズに戻った。そしてそのままかぶりつく。

「おっ。甘酸っぱくて瑞々しいな。」

 意外と美味しくてすぐに一個を食べ終わってしまった。

「これ、木ごと箱庭に植えたらいいんじゃ?」

 早速マラスの木に触れて、クリプトメリアの林とは反対側に植わるようイメージしてみる。
 すると掌がフッと軽くなって、たくさんの実がなったミニチュアサイズのマラスの木が箱庭内に収まった。
 試しに、食べごろそうな実を親指と人差指でつまんでもいでみる。箱庭の空間から出た瞬間に鑑定の時と同様、元の大きさに戻った。

「成功だ!」

 本日二個目のマラスをかじる。もしゃもしゃしながら次は何を植えようかな~とバランスを見ていると、ポロっと種が箱庭内に落ちてしまった。
 しまった! ゴミやカスがジオラマ内に入ると未硬化の接着剤にくっついてしまうことがあるから、飲食しながら作業するなとあれ程後輩にも注意し続けていたのにぃぃ! と一人で焦っていると 



 《栽培しますか?》 
  → はい or いいえ 


 の画面が。 
 栽培?? とりあえず はい を押すと、なんと芽が出てきた! びっくりしたよね。確かにさっき本物の木を移植したところだけれども、まさか種から芽がでるなんて思いもしなかったよね。
 今のところ芽が出ただけでそれ以上成長する気配はないが、これは楽しみだな。
 箱庭内で食物を育てられるなら、食べ物には困らないな。食べられそうな物を探して植えていくか!
 そうしてマラス以外にも何種類かの果樹を鑑定しながら移植していった。

「ふぅ、大分いい感じの緑溢れる箱庭になったな。地面が寂しいから、次は草花だな。」

 そう思って足元を見ると、まさに今咲き誇っているスズランのような白い花が。抜いてみようとしたが、中々抜けない。ひとまず鑑定のために

「ごめんな!」

 罪悪感を感じながらブチっとちぎって箱庭へ。



【コンバラリア】 ≡
 〈状態〉新鮮。2時間毎に鮮度が落ちる。
 〈用途〉ポーションの材料。一時だけ箱庭内を彩る



「あれ? 説明が詳しくなってきたな。一時だけ箱庭内を彩るというのは、多分茎でちぎってしまったからだな。萎れてしまうということは、時間経過はありそうだ。 ん?名前の横の三本線は何だ? メニュー的な何かか? ポチっとな。おぉ!これは!!」

 鑑定結果の名前の横に三本線があることに気付き、触れてみると新しく文字が浮かんできた。

 

 《箱庭内で保存しますか?》
  → はい or いいえ
 

 保存ができるのか!もちろん はい だ! 
 はい をタップすると先ほど花を置いた場所からすぅーっと花が消えて、代わりにリスト一覧と書かれたパネルにコンバラリア×1 と表示される。

「これはいわゆるインベなんちゃらってやつか? 時間経過の速さはどうなっているんだろう? ちょこちょこ確認するしかないな。」

 そこで焚火っぽく枝が積まれたまま箱庭内に残っていることに気付く。
 枝を一本つまんで

「枝で花の周りを掘ってみるか。スコップみたいな物があれば便利なんだけどな~」

 すると今まで枯れ枝だったはずのモノがフニャっと変形したと思った次の瞬間、木製のスコップができていた!

「マジか!! ちゃんとスコップだ!」

 取り出すとリアルな大きさになったスコップが手に握られていた。まさかイメージだけで加工ができるとは!
 色々作ってみたい欲はひとまず置いておいて

「さぁ、コンバラリアを移植するぞ!」

 木製だから掘りにくいかと思いきや、快適にサクサクと掘り進められている。お陰でコンバラリア以外にも水仙に似たナルシサスという黄色い花や、彼岸花に似たリコリスという赤い花など、いい感じに箱庭内の地面が彩られていく。何か毒っぽいのが多いのは気のせいか?
 並行して、小石や大き目の石なんかもバランスよく配置していく。たまに箱庭に入れてみてバランスが悪そうな物は、名前の横のメニューバーのようなものを押して、箱庭内で保存をタップ。
 
「よし!いい感じじゃないか?」

 いい感じに仕上がってきた箱庭に、創作意欲が湧いてきたついでに焚火台も作ってしまえと、パーツとなる小石を一つ入れた瞬間。


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