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十四話、限界の夜と、思い出される名
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疲れた……。
アルヴァイン王との会談の後は、パーティ。
その後は対談。
……おそらく俺のために設けられた席だろうが――本当に嫌だ。
おかげで多少は進展もあった。
だが、成果と引き換えに精神がすり減る。
自己暗示も長期間つけたままだと、反動が強く出る。以前それで痛い目を見た。
仕方なくパチン、と指を鳴らして、自らの殻を壊す。
どさりとうつ伏せでベッドに倒れ込む。
「旦那様、服に皺ができますので……頑張って、お風呂までは入ってください」
「このまま寝る」
昔から仕えている執事が、いつもの調子で声をかけてくる。
一人で外交に出るときは、俺が動けなくなるのを分かっているため同行させている。
それに、彼はイグニス系ではない。
俺の加護を受けた数少ない存在だ。
他国で試しても、加護は弾かれ、受け入れた者は皆、正気を失った。
……力の受け渡しに、何か秘密があるのだろうか。
それとも、加護そのものの性質が異なるのか。
未だに、解明はできていない。
思考がそのまま眠気に絡まって、意識がふわりと沈んでいく。
「お嬢様に怒られますよ」
「……」
最近は、誰も彼も“あの子”の名を口にする。
こいつは昔から俺の全てを知っているからまだいい。
……だが、ヴァルディス殿も同じだ。
何かにつけて、あの子を引き合いに出してくる。
……しかし、言われた通り、“話すこと”はクリアした。
ちゃんと話した。
目と顔を見ろとは言われていなかった。
問題はない。
……ただ次は、“手を繋げ”ときた。
しかも、“親子のように接してみろ”と。
できるわけがない。
あれは幼いころ、何度かしてやったことだ。
任務のように義務的に繰り返すものではない。
――だが。
正直、もう……動きたくない。
「わかったよ」
ぼそりと返し、ベッドを這うように降りる。
服を脱げば、後ろで彼が淡々と拾っていく。
――まったく……。
セレスタは俺に、どこまでの“変化”を求めるつもりなのか。
ああ。そうだ。
お土産買わないと……。
アルヴァイン王との会談の後は、パーティ。
その後は対談。
……おそらく俺のために設けられた席だろうが――本当に嫌だ。
おかげで多少は進展もあった。
だが、成果と引き換えに精神がすり減る。
自己暗示も長期間つけたままだと、反動が強く出る。以前それで痛い目を見た。
仕方なくパチン、と指を鳴らして、自らの殻を壊す。
どさりとうつ伏せでベッドに倒れ込む。
「旦那様、服に皺ができますので……頑張って、お風呂までは入ってください」
「このまま寝る」
昔から仕えている執事が、いつもの調子で声をかけてくる。
一人で外交に出るときは、俺が動けなくなるのを分かっているため同行させている。
それに、彼はイグニス系ではない。
俺の加護を受けた数少ない存在だ。
他国で試しても、加護は弾かれ、受け入れた者は皆、正気を失った。
……力の受け渡しに、何か秘密があるのだろうか。
それとも、加護そのものの性質が異なるのか。
未だに、解明はできていない。
思考がそのまま眠気に絡まって、意識がふわりと沈んでいく。
「お嬢様に怒られますよ」
「……」
最近は、誰も彼も“あの子”の名を口にする。
こいつは昔から俺の全てを知っているからまだいい。
……だが、ヴァルディス殿も同じだ。
何かにつけて、あの子を引き合いに出してくる。
……しかし、言われた通り、“話すこと”はクリアした。
ちゃんと話した。
目と顔を見ろとは言われていなかった。
問題はない。
……ただ次は、“手を繋げ”ときた。
しかも、“親子のように接してみろ”と。
できるわけがない。
あれは幼いころ、何度かしてやったことだ。
任務のように義務的に繰り返すものではない。
――だが。
正直、もう……動きたくない。
「わかったよ」
ぼそりと返し、ベッドを這うように降りる。
服を脱げば、後ろで彼が淡々と拾っていく。
――まったく……。
セレスタは俺に、どこまでの“変化”を求めるつもりなのか。
ああ。そうだ。
お土産買わないと……。
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