君に、炎を捧ぐⅢ〜偽りの剣と、真実の愛〜

みらい

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二十七話、意義ありⅡ

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 カイルが意を唱えた。

「王国を守りたい。近場で残りたい」
「あ、あの……私も……」
「……セレスタ?」

 叔父様が私を見る。
 なんだか複雑そうな顔だ。
 わかっていたような。

 それでも否定しなかった。
 彼としては私には行ってほしくない。

「そ、それなら……俺もセレスタに付く……」

 小声で伝える。
 ふ、と殿下が笑って、見直す。
 まるでみんな意を唱えることをわかっていたみたいだ。

「であれば、前衛にはノルとセレスタ。
 ノルの役割は変わらん、が、セレスタはアッシュを探してくれ。
 我はその竜の首とやらを引き付けよう。……中衛というか、まあ、前衛に近いか。
 王国の守護はお前に任せるぞ。イグニス」
「もちろん」

 カイルが同意した。

「では、夜に紛れていこう。都周辺をある程度片付けていった方がいいか」

 殿下は嬉しそうに先に部屋から出た。
 腕が鳴るのだろう。
 それに反して、叔父様はやっぱり不安そう。

「叔父様、ありがとう」

 そう伝えておいた。
 それ以外は見つからなかったから。

 恥ずかしさか。
 それ以外の何かあるのか、執務室から出ていった。
 カイルも、そのまま出て行ってしまった。

 レイに似た人とか生みの親は絶対かち合うはず。
 それでも……――。



 窓の外。
 赤く染まる山の向こうに彼女がいる。
 窓に映る私は以前鏡を見た時よりも随分変わった気がする。

 指輪とイヤリングが輝いているように見えた。

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