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 子どもたちにプレゼントをわたしえると、サンタクロースさんはみんなをわたし、こうました。


「子どものこころをわすれない人だけが、魔法使まほうつかいでいられるんだよ」


 そして、そりにりこむと、にこりとわらって手をふります。

「メリークリスマス! すてきな夜を!」


 シャララン……シャララン……。

 そりは光のこなをふりまきながら、そらのかなたへえていきます。見送みおくるみんなのえがおには、しあわせがあふれていました。

 チャロアはむねにそっと手をあて、ちいさくほほえみます。


「なんだかからだの中にも、光がともったみたい」


 100個ひゃっこの光がきらめく、クリスマスツリー。そのてっぺんで、金色きんいろほしは、ひときわうつくしくかがやいていました。






 さあ、このはなしは、これでおしまい。

 わたしがいったいだれなのかって?
 それは、ひみつだよ。

 さて、もうひとつ、あたらしいおもちゃを作ろうかな。


 メリークリスマス。
 すてきな夜を!



〈おしまい〉
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