6 / 7
6
しおりを挟むくるみおばさんは、また大急ぎで自転車に乗りました。
りすのメロンネさんの家は、どんぐり村の三丁目、五番地……。せの高い、どんぐりの木の家です。
やっとメロンネさんの家についた時には、くるみおばさんはくたくたでした。
メロンネさんの家の小さな戸を、トントン……。
すると、そこからひょっこりと、メロンネさんが出てきました。
「あら、おそかったのね。でも、ごくろうさま。それがね、わたしの子どもたち、ミックスクリームパンが食べたいらしくて、泣きやまないの……。こまったことね。でも、あなたが来てくれて、たすかったわ! さ、あがってちょうだい」
くるみおばさんは、さっきメロンネさんが「今すぐ」と言った意味が、ようやくわかりました。
小さな部屋には、小さな子りすが三びき、泣いていました。
でも、メロンネさんがパンを取り出すと、三びきは、ぱくぱくおいしそうに食べはじめました。
ところが、そのうちの一ぴきが、こう言ったのです。
「ママ。これ、ミックスクリームパンじゃないよ!」
くるみおばさんがおどろいて見てみると、それはレンゲハチミツパンでした。
0
あなたにおすすめの小説
まほうのマカロン
もちっぱち
絵本
ちいさなおんなのこは
貧しい家庭で暮らしていました。
ある日、おんなのこは森に迷い込み、
優しいおばあちゃんに出会います。
おばあちゃんは特別なポットから
美味しいものが出てくる呪文を教え、
おんなのこはわくわくしながら帰宅します。
おうちに戻り、ポットの呪文を唱えると、
驚くべき出来事が待っていました
合言葉はサンタクロース~小さな街の小さな奇跡
辻堂安古市
絵本
一人の少女が募金箱に入れた小さな善意が、次々と人から人へと繋がっていきます。
仕事仲間、家族、孤独な老人、そして子供たち。手渡された優しさは街中に広がり、いつしか一つの合言葉が生まれました。
雪の降る寒い街で、人々の心に温かな奇跡が降り積もっていく、優しさの連鎖の物語です。
ぞく うごく ちびりゅうの だましえ
関谷俊博
絵本
復旧致しました。ご迷惑をお掛けしました。
要するに震わせるとダブって見えるんです。この絵。
入り口は、フリースペースの「ここです」を押してください。
※再度、修正致しました。YouTube諦め、Facebookへのジャンプにしています。
不幸でしあわせな子どもたち 「しあわせのふうせん」
山口かずなり
絵本
小説 不幸でしあわせな子どもたち
スピンオフ作品
・
ウルが友だちのメロウからもらったのは、
緑色のふうせん
だけどウルにとっては、いらないもの
いらないものは、誰かにとっては、
ほしいもの。
だけど、気づいて
ふうせんの正体に‥。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる