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4話 機嫌の悪い日々
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「九条くん、大丈夫かい!?」
土産を持って彼ー藤島龍平は現れた。
となりのキッチンに案内するなり、「へー」目を輝かせる。
───このキッチン、こんなだったか?
久し振りに見て頭がゲシュタルト崩壊だ……。
「かなり本格的なキッチンだね」
「バブル華やかなりし頃の名残さ」
「へえ、じゃお父上が?」
「商談につかってたらしいよ。全盛期はここでもてなしてたそうだが」
「リッチな空間だなあ。バブルかあ」
想像できるだろうか?
陽気にグラスを交わし踊りながら、
信じられない額の商談が次々決まった。
商談…、もはや宴だ。
あのアナ嬢のような客も珍しくなかったかもしれない。
そんな時代もあったんだ。
「にしても夜中に何かと思ったら」
「すまんな」
「よほど我慢できなかったんだね」
ところで市川さんどうしたのと聞かれたので適当に話を濁して答えた。
「そんなことが! アレルギーって怖いよね。うちの店でも気をつけてるよ。トマトやチーズが刺激になる子もいるんだ。市川さんもう海老は食べられないのかな」
「ん…」
「いつも世話してもらってる子が休むと大変だね。すぐに代わりをというわけにいかないし」
彼がマシンにセットするコーヒー豆のいい匂いが部屋に立ち込めた。
さすが手際がいい。
長いカウンターに置かれた椅子に腰掛けそれを眺める。
こんな構図覚えがある。
「君は本職の方はどうなんだ。マスコミの取材も多いようだが。うちの仕事も受けてもらって大変だろう」
「いやいや、やれることは何でもしないとね、先行きどうなるかわかんないから。
はい、どうぞ」
と出された。
サバランとエスプレッソ。
────これだ。
生地の具合や生クリーム、染み込んだアルコール、シロップ、完璧に再現されてる。
「キルシュを別のものにすると味が変わるよ。リキュールも揃ってるんだね。ここで飲んだりするのかい」
「いや」
「ピザでも焼こうか?」
「いいのか?」
「これだけの設備前にしてコーヒー入れるだけじゃもったいないだろ」
「それじゃお願いしようか」
えーと強力粉は…と彼は厨房を探り出した。
「生地から作るのか」
「おいおい、僕はプロですよ?
……へえ、珍しい食材が並んでるね」
とキャビネットを覗いて、
「……シチリアのチェリートマトソースだね。
これ使うとうまいんだよ。
酒盗をアンチョビがわりに使うんだな、わかるわぁ。
このワイン国産か。
オリーブオイル、調味料も見たことないのが揃ってる。
わくわくするなあ、語り合いたいな」
次に冷蔵庫を開けて、ーーBravo!
「食材の宝庫だね! キラキラしてるじゃん。肉熟成させてるのかな。へーこれ阿蘇のバターだ。あぁ、チーズもうまく熟成してそうだなぁ
ちょいと拝借…、
あとで言っといてよ」
冷蔵庫にある物と持参した食材を使ってみるみる出来上がっていく。
いい匂いだ。
思い出すな。
はじめてここでパンが焼かれた日。
パンの焼ける匂いが向こうの部屋まで漂ってきた。
あまりに芳ばしくてついドアを開けたんだ。
まず、
長らく使ってなかったこの部屋で料理するという発想がなかった。
「はいどうぞ。カルツォーネにしてみた」
「ありがとう」
糸を引くチーズをくるりまとめ口に運ぶ。
噛むとハーブの香りが立った。
美味い…言葉にしなくても表情に十分出てるらしい、彼は満足げに微笑んであれこれし始めた。
「ハーブに水やっておくね。……へえ、酵母育ててるんだな」
壁付けの棚にたくさんの苗とガラス容器が並んでいる。
「うちの店もカウンター広げたんだよ。内装屋に流行ってますよーってのせられてさ。九条くんのアドバイス聞いてデータを取ってたんだが、カウンター効果すごいよ。お客さんと喋ってると、その子の食べたいものや足りてなさそうなものがだんだんわかってくるんだ。それで一品アラカルトで思いつくもの出すようにしたらリピーター増えてさ。売り上げも上がった」
「へえ、それはそれは」
「楽しくなってきちゃってさ! テレビにも取り上げられたんだよ。
ーーあなたに必要な一皿がでてくる店ーー
それを売りにしてもいいなー。亜鉛が足りなそうな子には牡蠣、毒出しにはコリアンダーやミルクシスル。最近は道端のタンポポさえ食材に見えてしまうよ。気分は女子だね」
女性のような仕草に見えてくる。笑っていると「九条くんも結構女子っぽいよね。食べ物の好み」「うん?」
「ブログ教えてもらったんだ。割と軽めのメニューだよね。がっつり揚げたり焼くんじゃなくて茹でる和える系。でもってドルチェは甘め…」
「そうか?」
「女子っぽくない? 前菜系が多いよね。普通の家庭で出てきそうなものを九条くん用にアレンジしてるよね。現地でしか手に入らなそうな食材結構使ってるし…基礎のしっかりした料理上手な奥さんのいる家庭って感じかな。愛情あふれる優しい味だね。子供がうまく食育されてそう」
食育…。そういう見方もあるんだな。
「ハハ、だけどまさかここにこんな空間があるなんて想像できないよね。下から見たんじゃ」
「ここはね…。外に出かけるのが億劫になるんだ。アメリカにいた頃は気楽に出かけて買ってきたりしてたんだが」
高層階ではなかったしな。とんだ天空の城に越してきたものだ。
「近所の店さ。カウンターにこんもり盛ったブリオッシュが美味しくていつも買ってたんだが、ある日そこの主人に今日で終わりだと言われたんだ。その時くれたサバランが美味くて…」
ーーお前ぐらいしか買ってかないんだよ。もうこれ作るのやめろってワイフがうるさいんだ。最後に特別にお前だけに作ってやったぞ。俺からのプレゼントだーー
ああ、思い出した。そんなわけで私はこのパンが好きなんだ。その後マンハッタン歩き回って探した。
その店以外に有名なD&Dやデリカテッセン…。買ってきては食べていた。あの頃は食べ物にそんなにこだわってなかったような? なぜこうなった。
「その味に近かったんだね。さすがVIP専属料理人」
料理人ね……。最初はそんなつもりじゃなかった。
「海外で修行してた頃の知り合いで外交官付きの料理人になった奴がいてね」
「へえ」
「結構な重要人物に出したりするんだと。やりがいのある仕事だよね。気に入ってもらえれば長く続けられるし。あ、そうそう、テレビの仕事でさ、アレッシに会ったんだよー…」
話しながら彼は空いた皿を嫌に思われないタイミングで下げて跡を綺麗に整える。
頬杖ついて自然と会話が弾む。このカウンターで食事したのは初めてだ。
この感じ、あったな…。
バーで飲んで隣の女と話し込み仲良くなる。そんなこともありはした。
だが最近は全く…。私は東京で人が変わってしまったのか。
「余ったの冷凍しておくよ。自然解凍→リベイクでいけるから。やり方わかる?……おや、スイーツ冷凍してるじゃん。あ、市販品か。自分用なのかな……ル〇ネのハー〇スだな」
彼はサバランとピザを冷凍庫へ入れた。助かった。これで今週残りなんとかなりそうだ。
「締めのドルチェをどうぞ」
皿を片した後さっと出てきたのは、
小さなグラスに入った…
「レアチーズケーキとブラウニーの即席パルフェ。巨峰のリキュールを垂らしてみた」
「ありがとう」
「どうすか」
「美味い」
出されて初めて気付くが私は葡萄系が好きなんだな。
「小麦粉もチーズもワインも地物なんて、新宿でこれが味わえるんだ、贅沢な舌だね。酵母とハーブはこの部屋メイドだし。温度と湿度がちょうどいいんだろうな。作る人との相性もあるよ。人によっては素手でうまく発酵させられないんだ。
どうやら彼女は『魔法の手』持ちのようだね。
酵母少し分けてもらおうかな」
あとでメールしてみようと彼は窓際の瓶を見て呟く。瓶の中に濃い葡萄色のペースト状のものが見える。
…メール?
「お困りの際はいつでもご用命下さい。僕が来れなければバイク便よこしますから」
「ありがとう。もちろん報酬はするよ」
「いやいや、それは本職の方でね!」
「ん、わかった。よろしく頼むよ」
「あざーっす! 」
彼が去った後改めて自問する。
ーーわかっているんだ、わざわざ夜中に電話して呼びつけるなんて、異常だ。
これは本格的にまずい。
私の味覚は深刻だ。
土産を持って彼ー藤島龍平は現れた。
となりのキッチンに案内するなり、「へー」目を輝かせる。
───このキッチン、こんなだったか?
久し振りに見て頭がゲシュタルト崩壊だ……。
「かなり本格的なキッチンだね」
「バブル華やかなりし頃の名残さ」
「へえ、じゃお父上が?」
「商談につかってたらしいよ。全盛期はここでもてなしてたそうだが」
「リッチな空間だなあ。バブルかあ」
想像できるだろうか?
陽気にグラスを交わし踊りながら、
信じられない額の商談が次々決まった。
商談…、もはや宴だ。
あのアナ嬢のような客も珍しくなかったかもしれない。
そんな時代もあったんだ。
「にしても夜中に何かと思ったら」
「すまんな」
「よほど我慢できなかったんだね」
ところで市川さんどうしたのと聞かれたので適当に話を濁して答えた。
「そんなことが! アレルギーって怖いよね。うちの店でも気をつけてるよ。トマトやチーズが刺激になる子もいるんだ。市川さんもう海老は食べられないのかな」
「ん…」
「いつも世話してもらってる子が休むと大変だね。すぐに代わりをというわけにいかないし」
彼がマシンにセットするコーヒー豆のいい匂いが部屋に立ち込めた。
さすが手際がいい。
長いカウンターに置かれた椅子に腰掛けそれを眺める。
こんな構図覚えがある。
「君は本職の方はどうなんだ。マスコミの取材も多いようだが。うちの仕事も受けてもらって大変だろう」
「いやいや、やれることは何でもしないとね、先行きどうなるかわかんないから。
はい、どうぞ」
と出された。
サバランとエスプレッソ。
────これだ。
生地の具合や生クリーム、染み込んだアルコール、シロップ、完璧に再現されてる。
「キルシュを別のものにすると味が変わるよ。リキュールも揃ってるんだね。ここで飲んだりするのかい」
「いや」
「ピザでも焼こうか?」
「いいのか?」
「これだけの設備前にしてコーヒー入れるだけじゃもったいないだろ」
「それじゃお願いしようか」
えーと強力粉は…と彼は厨房を探り出した。
「生地から作るのか」
「おいおい、僕はプロですよ?
……へえ、珍しい食材が並んでるね」
とキャビネットを覗いて、
「……シチリアのチェリートマトソースだね。
これ使うとうまいんだよ。
酒盗をアンチョビがわりに使うんだな、わかるわぁ。
このワイン国産か。
オリーブオイル、調味料も見たことないのが揃ってる。
わくわくするなあ、語り合いたいな」
次に冷蔵庫を開けて、ーーBravo!
「食材の宝庫だね! キラキラしてるじゃん。肉熟成させてるのかな。へーこれ阿蘇のバターだ。あぁ、チーズもうまく熟成してそうだなぁ
ちょいと拝借…、
あとで言っといてよ」
冷蔵庫にある物と持参した食材を使ってみるみる出来上がっていく。
いい匂いだ。
思い出すな。
はじめてここでパンが焼かれた日。
パンの焼ける匂いが向こうの部屋まで漂ってきた。
あまりに芳ばしくてついドアを開けたんだ。
まず、
長らく使ってなかったこの部屋で料理するという発想がなかった。
「はいどうぞ。カルツォーネにしてみた」
「ありがとう」
糸を引くチーズをくるりまとめ口に運ぶ。
噛むとハーブの香りが立った。
美味い…言葉にしなくても表情に十分出てるらしい、彼は満足げに微笑んであれこれし始めた。
「ハーブに水やっておくね。……へえ、酵母育ててるんだな」
壁付けの棚にたくさんの苗とガラス容器が並んでいる。
「うちの店もカウンター広げたんだよ。内装屋に流行ってますよーってのせられてさ。九条くんのアドバイス聞いてデータを取ってたんだが、カウンター効果すごいよ。お客さんと喋ってると、その子の食べたいものや足りてなさそうなものがだんだんわかってくるんだ。それで一品アラカルトで思いつくもの出すようにしたらリピーター増えてさ。売り上げも上がった」
「へえ、それはそれは」
「楽しくなってきちゃってさ! テレビにも取り上げられたんだよ。
ーーあなたに必要な一皿がでてくる店ーー
それを売りにしてもいいなー。亜鉛が足りなそうな子には牡蠣、毒出しにはコリアンダーやミルクシスル。最近は道端のタンポポさえ食材に見えてしまうよ。気分は女子だね」
女性のような仕草に見えてくる。笑っていると「九条くんも結構女子っぽいよね。食べ物の好み」「うん?」
「ブログ教えてもらったんだ。割と軽めのメニューだよね。がっつり揚げたり焼くんじゃなくて茹でる和える系。でもってドルチェは甘め…」
「そうか?」
「女子っぽくない? 前菜系が多いよね。普通の家庭で出てきそうなものを九条くん用にアレンジしてるよね。現地でしか手に入らなそうな食材結構使ってるし…基礎のしっかりした料理上手な奥さんのいる家庭って感じかな。愛情あふれる優しい味だね。子供がうまく食育されてそう」
食育…。そういう見方もあるんだな。
「ハハ、だけどまさかここにこんな空間があるなんて想像できないよね。下から見たんじゃ」
「ここはね…。外に出かけるのが億劫になるんだ。アメリカにいた頃は気楽に出かけて買ってきたりしてたんだが」
高層階ではなかったしな。とんだ天空の城に越してきたものだ。
「近所の店さ。カウンターにこんもり盛ったブリオッシュが美味しくていつも買ってたんだが、ある日そこの主人に今日で終わりだと言われたんだ。その時くれたサバランが美味くて…」
ーーお前ぐらいしか買ってかないんだよ。もうこれ作るのやめろってワイフがうるさいんだ。最後に特別にお前だけに作ってやったぞ。俺からのプレゼントだーー
ああ、思い出した。そんなわけで私はこのパンが好きなんだ。その後マンハッタン歩き回って探した。
その店以外に有名なD&Dやデリカテッセン…。買ってきては食べていた。あの頃は食べ物にそんなにこだわってなかったような? なぜこうなった。
「その味に近かったんだね。さすがVIP専属料理人」
料理人ね……。最初はそんなつもりじゃなかった。
「海外で修行してた頃の知り合いで外交官付きの料理人になった奴がいてね」
「へえ」
「結構な重要人物に出したりするんだと。やりがいのある仕事だよね。気に入ってもらえれば長く続けられるし。あ、そうそう、テレビの仕事でさ、アレッシに会ったんだよー…」
話しながら彼は空いた皿を嫌に思われないタイミングで下げて跡を綺麗に整える。
頬杖ついて自然と会話が弾む。このカウンターで食事したのは初めてだ。
この感じ、あったな…。
バーで飲んで隣の女と話し込み仲良くなる。そんなこともありはした。
だが最近は全く…。私は東京で人が変わってしまったのか。
「余ったの冷凍しておくよ。自然解凍→リベイクでいけるから。やり方わかる?……おや、スイーツ冷凍してるじゃん。あ、市販品か。自分用なのかな……ル〇ネのハー〇スだな」
彼はサバランとピザを冷凍庫へ入れた。助かった。これで今週残りなんとかなりそうだ。
「締めのドルチェをどうぞ」
皿を片した後さっと出てきたのは、
小さなグラスに入った…
「レアチーズケーキとブラウニーの即席パルフェ。巨峰のリキュールを垂らしてみた」
「ありがとう」
「どうすか」
「美味い」
出されて初めて気付くが私は葡萄系が好きなんだな。
「小麦粉もチーズもワインも地物なんて、新宿でこれが味わえるんだ、贅沢な舌だね。酵母とハーブはこの部屋メイドだし。温度と湿度がちょうどいいんだろうな。作る人との相性もあるよ。人によっては素手でうまく発酵させられないんだ。
どうやら彼女は『魔法の手』持ちのようだね。
酵母少し分けてもらおうかな」
あとでメールしてみようと彼は窓際の瓶を見て呟く。瓶の中に濃い葡萄色のペースト状のものが見える。
…メール?
「お困りの際はいつでもご用命下さい。僕が来れなければバイク便よこしますから」
「ありがとう。もちろん報酬はするよ」
「いやいや、それは本職の方でね!」
「ん、わかった。よろしく頼むよ」
「あざーっす! 」
彼が去った後改めて自問する。
ーーわかっているんだ、わざわざ夜中に電話して呼びつけるなんて、異常だ。
これは本格的にまずい。
私の味覚は深刻だ。
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