ハイエルフの幼女は異世界をまったりと過ごしていく ~それを助ける過保護な転移者~

まぁ

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1章 異世界トラバース

1章ー15 幼女は自然治癒を覚えた!!

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 なんだかんだで15話まで来ることができました。
そしてうれしいことにお気に入りの数が1000を超えましたぁ!!!
なので明日の朝追加で投稿します。 時間は7:00予定です。

自身の予定が変わりまして1章終了が30話~35話ぐらいになりそうです。
変わらぬ応援よろしくお願いします。
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 あれ、【ARMS】の取得スキル数が増えてる。このタイミングで増えるというなら、きっとLVによって変わるのかもしれない。

 神威の制御をあげるためにはあまり頼らない方がいいかもしれないけど、エレナのためにいろいろとできるという点では完ぺきにプラスだ。

 「エレナ、ちょっとおまじないをするからいいかな?」

 「おまじにゃい?」

 「そう、お呪い。そんなことないようにするけど、万が一エレナがケガしてもすぐ直るようにね」

 「うん、おまじにゃいする!」

 わくわく、と今にでも庭を駆け回り始める犬みたいだ。

 「目を閉じて、神様にお願いして。見守っててくださいってね」

 「うん!!」

 エレナが目を閉じると僕はスマホを取り出し【スキル付与】【自然治癒】をダウンロードする。そして、エレナに【自然治癒】を渡す。神様からもらったスキルだから神に祈るのもあながち間違いではないだろう。

 「あったかい」

 そうつぶやく声が聞こえた。

 「よし、そろそろギルドに戻ろうか」

 ポチは十分強いのでこのままでいいだろう? 物欲しそうにこちらを見ていたけどスルーだ。あと3つしかないんだからね。

 決して差別ではないよ。ポチだってかわいいんだから。ポチの方を再びうかがう様に見てみる。

 だからそんなに責めないでって。物欲しそうなアピールだけでなく、前足でダンダンと地面を叩く。
 
 かわいそうだから、街に付いたら美味しいお肉でも買ってあげるよ、これで機嫌治してくれよ。と、ポチに言うとお肉はどうやら効果があったようで少しは気分をよくしてくれたみたいだ。


 ファースの街へ戻る道中は特に何事もなかった。魔物の1匹も見なかったけれど、こんなものかと思った。

 森を抜け、街がよく見える位置まで来ると、なにやら様子がおかしいことに気づく。

 街の上空に大きな魔方陣のようなものが見える。もしかして、この世界ではこんなこと日常茶飯事なのかもしれないけど、ここにいるのは異世界人(その教えが神様基準なのでずれている)とハイエルフ(子どもで人間の世界なんてしらない)と魔王種のフェンリル(そもそも人族ですらない)だけだ。

 状況を判断することは不可能である。限りなくアウトな状況だが断言はできない・・・。

 ここにきて、このメンバーに圧倒的に足りてない部分が露見されてしまった。常識という。

 そのうち人間世界の常識を持ったメンバーを加えよう。と、僕はそっと心に決めた。

 とりあえず、最初の目的通りギルドを目指すことにした。だが、幸か不幸か僕たちはギルドに行く必要がなかったようだ。

 街の門まで着くとギルマスのゴンザの姿が見えた。

 「おい、おまえさん。あの嬢ちゃん、いや女はいったいなんなんだ?」

 かなりの剣幕でまくしたてられる。どこか責められているような感じがするほどだ。いったいどうしたのかと尋ねるとゴンザさんがギルドで起こったことを教えてくれた。もちろん、僕がゼナさんとの出会いなどを話した後にだけど。

 森で僕たちと別れブレードさんと一緒に街へ向かったゼナさんはギルドに付くとあの得体のしれない扇形の物体の話をし始めた。それがなんだかったのか、思い出せそうだと。そして、言われるがまま手に入れたすべての物をがゼナさんの手元へ集めた。

 この時、ゼナさんが何か言っていたかもしれないが誰も詳細はわからなかったらしい。ただ、次の瞬間まるで元は一つの物であったかのようにゼナさんの手元にあった欠片達が一つに集まり、大きな石板と化した。そしてのその石板は大空に一つの魔方陣を、僕たちが先ほど見たものを、生み出したのだ

 それをみた、ゴンザさんと紅い牙のメンバーは驚愕に染まったらしい。

 なぜなら、その石板事態が禍々しいまでの気配を辺りに振りまいていたから。

 ちなみに、上空の魔方陣に目を奪われている間にゼーナさんはいなくなってしまったとのこと。

 「あれは、やばい。あれ自体がやばいということは断言も想像もできないが、俺の予想ではあれは召喚装置だな。あの魔方陣から石板と同様の禍々しい気配が漂ってきやがる。雰囲気からして相当上位の奴のな。とまぁ、これはあくまで俺の勘だがな」

 「それで、今はいったいどんな状況で?」

 話をする中で少し落ち着いたのか、ゴンザさんの話すスピードもゆっくりになってきた。

 「今はとりあえず町中に警報をだして、避難しているとこだ。まだなにも出てきてないが、感じる気配が一段と大きくなってやがる。とりあえず、ベテランパーティーの紅い牙を有する紅き翼っていうクランと俺が対処に回る予定だ」

 「大丈夫そうですか。紅き翼って初めて聞きましたけどいったいどんなクランなんです?」

 僕のその言葉にあきれたように返すゴンザさん。

 「お前なぁ。この国最強ともいわれるクラン、紅い翼を知らんとは。はぁぁ」
 
 ため息つかれても知らんものは知らないよ。僕まだこの世界に着て数日だよ?
 
 「あのクランはこの国最強とも言われるSSランクのヤマト=サイガが率いてるんだよ。メンバーには数人のAランクに多数のBランクの冒険者が所属している」

 ヤマトって日本的な名前だな。もしかして?いや、考えすぎか。

 「それで、僕たちはどうしたらいいですか?」

 「お前たちはこのまま街の外周で待機。逃げる人間に被害が向かわないように警戒しててくれ。お前さんはまだCランクではないから逃げても罰則はないが、評価は下がるぞ」

 「いえ、ここまで巻き込まれたので、この際最後までご一緒しますよ(笑)」

 そして、僕とゴンザさんの話を終わるのを待っていたかのように、上空に浮かんだ魔方陣の光が強くなる。光が輝きをさらに増し、あたり一帯が輝きで埋もれる。

 その光で視界は潰されたので僕は気配で辺りを探る。

 いた、魔方陣の中心に1体、1体だけだ。そして、僕が今感知した気配の他に別の気配が魔方陣の中心へ向かっていく。

 光が収まり、視界が戻ると空には真っ黒な変な奴、あれって以前エレナを襲ってたやつ?

 いや、細部を見ると所々違う。それに感じる気配もあいつらよりも数段弱く感じる。

 「なっ、あ、あれは」

 額から汗を垂らし声にならない声を上げるゴンザさん。なにやらぶつぶつとつぶやいているけど、

 「なんで、あいつが。アークデーモンなんてSSランクの魔物が」

 「ゴンザさん。そんなにやばいんですか?」

 「あぁ、あいつの名前はアークデーモン、正真正銘のSSランクの魔物だ。めったに見られる強さのレベルじゃない。あいつ1体で1国の都が1夜にして落とされたこともあるぐらいだ。俺も現役時代はSランクの冒険者らしく人外や勇者、化け物なんて呼ばれるほどの力はあったが、一度あいつと遭遇したときに俺にできたのはただがむしゃらに逃げるだけだった」

 「それ以降か、怖くて冒険者業から足を洗ったのは。しばらくして街の中でならとギルドの職員に落ち着いたがな。まさか、こんなところで会うとはな・・・・・・。まったくついてないぜ」

 後半は震えで少し聞き取りにくかったけれど、なんとか聞き取れた。それにしてもそんなにやばいやつだったのか。でも、それならポチもあいつと同じようにやばいレベルの強さってことか。なんか似たような感じを受けるし。

 「主、私をあんな高位とはいえただの魔物と一緒にしないでいただきたいです。主がそう思うのは主が規格外すぎるのですよ!」

 そんなものなのか。ハイエルフのエレナよりは規格外ではないよね? と思うと、エレナがこっちを向いて不思議そうな顔をしてる。

 エレナ。君は規格外に最強さ。かわいいは正義。

 そんな絶対の正義の前に僕はなすすべもなく負けるのだから。
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