58 / 386
第57話 闇の獣人、サキュバスから吸収した各種のアビリティを検証する
地下100階層。そこはキングドラゴンが支配する階層。取り巻きにフェイク・スピリットが存在する階層でもあるのだが…。
キングドラゴンを倒して一週間経っていないせいか、フェイク・スピリットが7体ほどいただけだった。
俺は即死魔法を使おうかと思ったが、サキュバスから吸収したアビリティをいくつか思い出した。
精気強奪は精気を文字通り奪い取るアビリティで、精気吸収よりも吸い取る量が多い。
だが精気吸収も上げておくと精気強奪との相乗効果が出るので、両方とも上げておいて損はないと鑑定文を見ておもったので、当分の間は即死魔法よりも精気強奪と精気吸収をメインに使いそうだな。
そこで俺はサキュバスから吸収した精気強奪をこいつらに使ってみた。
すると動きが確実に鈍って、フラフラになった。…へぇ、面白いな。それじゃあと精気吸収をかけてやったら、こいつらはボトボトと地面に落ちて消えていった。
吸収した精気はあまりいい感じはしなかったが、確かに精気を吸い取ったという感覚があった。
闇魔法ですでに精気吸収とかできるし、何度かしているんだけど…これはこれで感覚が違うので新鮮な感じがしていいと思った。
さて、早速精液ポーションを確認してみると、やっぱり古いポーションは1000本以上あるので、これらは中身をコア・ブランチの中に転移しまくることで決定。
またどうにも嫌な予感がする。大量の精液ポーションが必要になるかも、という予感だ。
それも考えてみれば当然かもしれない。王城や王都に住む人々は俺の事を聖人として見ている。
となると、だ。俺にいろんな悩みを持ちかけてきたり、病気や怪我を治してくれと依頼してくるのが目に見えている。
しかも俺は機能制限するとはいっても、性的魅力や超・性的魅力のアビリティがあるのだ。
これらはいくら機能制限しても、相乗効果が生まれてしまって以前よりも俺を好きになる連中が男女問わずに生まれることは間違いない。
だから俺は本当に他に治療できる奴がいない重傷か重症の場合以外は助けないようにしている。
これはレヴィンを通じて女王陛下から告知してもらう予定だ。今日中には告知されるだろう。
それでも俺に近づいてくる連中は減ることはあっても、決して消えることはないだろう。
そうなると俺の代わりに役立つのがこの、精液ポーションだ。覇王竜のマント、額飾り、指輪、剣、ブーツを全て装備している状態で、さらに覇王竜の精気というアビリティをアクティブにした状態での精液なら、俺の代わりに十分に役立ってくれるはず。
よし! 俺は早速、地下131階層へと時空魔法で転移した。
そしてすぐに空中へと転移する。眼下では復活している全長50メートルの巨大な人工生物の車輪が、相変わらず砂漠の中をウロウロしている。
俺は精気強奪をリビング・ホイールにかけてやった。もちろん一度じゃ倒れない。さすがだな。
そこで今度は精気吸収をかけてみると、明らかに動きが遅くなった。
今度は精気強奪と精気吸収を交互に2回ほどかけてやると、いきなり砂の上に倒れて動かなくなった。
鑑定してみると、精気の完全喪失により死亡と出ていた。
また宝箱が出たので、俺は宝箱ごと回収した。…そういえば開けていない宝箱が結構あるな。
今度、暇な時に開けてみるか。
そう思いながらリビング・ホイールの遺体を闇の中の空間に回収。塔へと空を飛んでいった。
塔の中ではマンティコアやキマイラ、ヒュドラに精気強奪と精気吸収をかけてやると、一回で瀕死状態になった。
当然ながらもう一回かけて殺しておく。ステータス・ボードを見ると、精気強奪も精気吸収も12レベルになっていた。
後は黄金竜も精気強奪と精気吸収の餌食になってもらいました。これも2回でKO。…うん。即死魔法の方が楽に死ねただろうね。ごめんな。その内、一回の魔法で死ぬようになるほど精進するから。
今回は宝箱が出なかったのでちょっと残念。まあゴールドクリスタル・エッグはいくつか持っているしな。
そこで最上階のコア・ブランチへと続く階段を上がっていくと、相変わらず鼻歌を歌っている灰色の球体に向かって片手を上げた。
『あー。ラフィアスさん。あい変わらず覇王竜の装備シリーズを身に着けてくださっているんですねー。よく似合っていますよ。ダンジョンを司る存在として嬉しいのはお似合の装備を身に着けてくれていることです。
で、今日は何の用ですか? もしかして、もしかするとダンジョンを地下2000階層まで拡大しちゃうとかですかね?』
相変わらずよく喋るよな、こいつ。ダンジョン拡張じゃなくて俺はポーション瓶を一万本ほど作りたくて来た、と
告げた。
『ポーション瓶が一万本ですか。そんなに沢山何に使うんですか? もしかして戦争でも起きているんですか?』
「いやあ、そのうち必要になるんじゃないかと思ってな。あと、たらいとか作れるか? それも深さ50cmくらいの液体が入るほどの大型のものだけど」
『それならすぐに作れますよ? それじゃ精液ポーションを私の分身の穴に注ぐか、ラフィアスさん自身が直接、射精してくださいね』
俺は言われるままに在庫処分として精液ポーションの中身の精液を時空魔法で、コア・ブランチの中に転移させていった。
幸いなことに精液ポーションは以前のものより質がたかいせいか、中身を腐らせないように、品質保存の効果のある瓶を一万本作ることになっても、精液ポーションを400本消費するだけで済んだ。
後は600本ほど在庫一掃で5本の精液の量を120回ほどの回数に分けてコアの分身の中に転移させてやる。
残りはたらいだが精液ポーション200本分ほどのエネルギーで作成されたものだけど、やたらとでかい。
というかこれ、もうたらいじゃなくて風呂桶じゃね? というほどでかい。
だって深さ1メートルほどあるし。そりゃ精液ポーション作るのにたらいに大量射精してから、時空魔法で転移させるって説明したけどさ。このでかさと深さは何だよって視線でコア・ブランチを睨むと、慌てたような気配を感じられた。
さてはやり過ぎたと自分でも思っているな。…まあ作ってしまったものは仕方ないか。
俺は昨日から全裸のままだったので、ダンジョンの中でも同じ姿だ。変態呼ばわりするアホがいたら、殺せばいいだけだしな。
とにかく作ってしまったものは仕方ない。俺は相変わらずギンギンに反り返っている肉棒を掴むと、覇王竜の精気をアクティブにした。
さらに連射と倍速のアビリティをアクティブにしておく。
それが終わったら、時空魔法で時間を止めてから射精していく。
時間を止めたのはいくら何でも精液ポーションを一万本も作るのが一日では終わらないのは確実だからだ。
なら時間を止めてその停止空間で射精すればいい。もちろん時間停止は30分しかもたない。
どういうわけか、レベル30になっても時間停止ってレベル10のままの30分までなんだよな。
それ以上の時間を停止させる事ができない。これが才能の限界なのかな?
だが俺には覇王竜の剣がある。この剣は二種類の魔法を同時に使用可能にすることができる剣だ。
そして一つの魔法を二つ同時使用することも可能なのだ。実際にやってみて驚いたが、炎の矢を二つ同時に発射できた上に、竜王の息吹も二つ同時に使用できた。
これをもっと早く知っていたら覇王竜の剣の一本に竜王の息吹×2をかけておく。
残る覇王竜の剣には覇王竜の息吹×2といった感じで、もっと効率よくかけられたのにな。
その分だけMP消費がバカにならないのが欠点だな。いくら秒速で完全回復するからって、範囲拡大とか魔法に込める魔力を全部費やすと一度に消費するMPが膨大な量になるのは俺でもどうにもできないしな。
だから時間停止を一本の剣に二回使用して、さらに別の剣にも時間停止×2でやると、2時間は時間が止まることになる。
欠点としては俺がそれだけ年をとるのが早くなるということだが、覇王竜の額飾りに寿命が延びる効果がある。
それに冗談抜きで俺は100年か200年じゃ死なない感じがする。実際に闇魔法のマスタークラスでも、他人の寿命を奪うなんて物騒なものもあったしな。
もっともそんな事したら、竜族に捕まって封印されるからな。やるなら悪人かモンスター限定。それもこいつを生かしておけば罪のない者が死ぬことになるっていうクズとかだな。
あるいは働きもしないで他人を脅して金を巻き上げてダラダラ過ごしているようなクズとかだな。
話は逸れたが、要するに俺は時間停止させた空間の中で他の人より年をとるのが早くなっても、早死にするということはないってわけだ。
そんな訳で俺はやたらとでかい、たらいの上に射精していった。覇王竜の精気をアクティブにしている上に、覇王竜のマントも装備しているのだ。さらに今の俺には竜神様のご褒美のアビリティ「王者の霊衣」がある。
このアビリティは最大で10連射できるので、当然ながら射精が止まらない。しかも連射と倍速の魔法までかけているのだから、その射精量の多さと速さは推して知るべし、だ。
ありがたいことに、この「王者の霊衣」のおかげでものすごい速度で連続射精している。つまり逝きまくっているのに、自我を失わないで射精中毒にならないでいる。本当に神様ってすごいと思い、心の中で両手を組んで感謝しているイメージを浮かべた。
すごい勢いで精液が風呂桶と見紛うほどのたらいへと撃ち出されていく。奇妙なのは射精時の勢いが強く、激しいのにたらいの外にまで精液が飛んでいかないことだった。
おかしいと思って、コア・ブランチに視線を転じる。まあ時間が止まっているから返事はないんだが、どうやら射精した精液がたらいの外に飛ばないような設定もしておいてくれたらしい。
なるほど。伊達に精液ポーション200本分を消費していないというわけか。単にでかいだけじゃなかったんだと納得した。
念のために鑑定してみる。もう連射や倍速のアビリティのおかげで俺は黙って立っているだけで、連続射精しているんだからな。
するとたらいの中に入れたものの腐敗防止・精液・及びお湯やその他液体がこぼれるのを防止。効果の永久保存。カビ・その他病原菌の殺菌効果。入っているだけで血行促進、及び悪霊退散、運気上昇。および1秒おきに10%のLPとMPの回復効果あり、と出ましたよ。
誰がここまでやれと言った? とコア・ブランチを問い詰めたくなった。いくらなんでも機能盛り過ぎじゃねーかよ! 道理で精液ポーション200本分もするわけだわ。
どうもコア・ブランチなりにたらいの中に入れた魚とかが死ぬのを予想して、ここまで高性能のたらいにしたらしい。うん、気持ちはわかるけどさ。今度から作成する前にどういう機能のものがいいのか、相談してから作ろうな。
そんな感じでこのやたらと高性能なたらいの中に連続射精して15分ほど経っただろうか。時間停止空間の中にいるので、正確には何分経ったのかわからないんだが、さすがにでかいたらいの中の八割が俺の射精した精液で充満してきていた。しかも「王者の霊衣」のアビリティの効果のおかげでマント4枚+すでに装備している分を入れて5枚分の効果がある精液が出ている。
白く光を放つ精液を見て俺は装備やアビリティを開発してくれた竜神様に感謝した。
そこで俺は射精を続けながら、闇の中の空間に収納していたポーション瓶を次々に取り出してはその中に、精液を時空魔法で転移させていく。
時間停止空間の中でも大丈夫かと思って、事前に試してみたが大丈夫だったので安心した。
こうして俺は射精を続けながらも、ポーション瓶の中にたらいの中の精液を転移させていくという作業に没頭していった。
ポーション瓶一万本を作成し終えたのは20時間ほど後だった。結構辛いと思うのかもしれないが、それほどでもなかったな。
覇王竜の装備シリーズのお陰でトイレに行くこともないし、飲食不要・睡眠不要の効果のお陰で、ただ退屈だったのには辟易したが、それ以外はどうってことはなかった。
MPも消費していく側から回復していくしな。時間停止空間も効果が切れたらかけ直せばいいんだし。
だからここに来てからはまだ精液ポーションの中身をコア・ブランチの中に転移するのに使った30分くらいしか経っていないはずだ。
問題は20時間も射精し続けていたことだった。ステータス・ボードを開いてみたら、案の定、超・性的魅了が30レベルになっていた。
慌てて覇王竜の指輪を使って効果を半減させるが、鑑定してみるとすでに性的魅了のアビリティとの相乗効果が発揮されているとのこと。
それでも何もしないよりかはマシだと思ったので、焼石に水だと思いながらも性的魅了のアビリティも、覇王竜の指輪で効果半減させる。魅惑の筋肉とマッスルボディも半減させておいた。
これでやれることはやった。とはいえ、地下200階層から300階層までは未踏破であるわけで。当然ながら新しい敵を倒したら似たようなアビリティを吸収しちゃう可能性大だから、あまり効果的とはいえないんだよな。
ため息をついて、ふと側をみて見ると、たらいが視界に入ってきた。
たらいの中にあった精液はまだ、たっぷりと残っている。仕方ないので俺は時間停止を解除して、たらいの中の半分をコア・ブランチの中に転移させてやった。
何度もコア・ブランチの中に射精しているせいか、こいつも学習しているのか大量の精液を転移させてもあっという間に吸収してしまうのだ。
だからこうしてたらいの中の半分近い量を転移させても大丈夫。いきなり内部に大量の精液を転移させられたコア・ブランチは歓喜に満ちた声を上げた。
『おぉーっ。す、すごい量ですね、ラフィアスさん! これだけ大量の精液を射精するのは大変だったでしょう。さて、次は何を作りますか? 超強力な魔剣でも創りますか? 今なら一本だけ創れますけど? これさえ持てば消費MP10万で人口100万以上の大都市を一振りするだけでまるごと一つ吹き飛ばせる。その名も灰色の滅炎という剣です。普通なら所持者も一緒に吹き飛んで剣も余波で壊れちゃうほどの破壊力なんですけど、ラフィアスさんなら大丈夫だから張り切って創っちゃいますよ?』
「そんなのいらないって。少なくとも今はな。それよりも、お前。人の姿とかとれないのか?」
『うーん。それは無理ですね。そもそも私達、ダンジョンコアが作られたのって人類救済の為らしいですし。それに私達を創造したのって神々の元で修行した神人(しんじん)ですから。あ、神人っていうのは進化した人類って意味らしいですよ? 私も一度破壊されて記憶が曖昧だから詳しくお答えできないんですけど。
つまり人間と恋愛関係にならないように作られていますから。人の姿をとることはできません。
ですが…そうですね。幻影を見せることくらいなら、可能ですよ? ほら、どうですか?』
そう言って現れたのは掌に乗るほどの小妖精の幻影だった。
まず半透明で実体がない。目は四つで羽も四本。ここまではまだ許せる。だが体型はもろ中年のオバハンそのものだというのは何故だろう。ガッカリ感が半端じゃない。
うなだれる俺に焦った声で慌てるコア・ブランチ。
『だ、だからですね。私達はそういう人間さんや獣人さんと仲良くなれる要素とか機能はないんですって。
でもラフィアスさんにもきっといい人が現れますって。だからその、頑張ってくださいね。私に作れるものならなんだって作りますから!』
そこで俺は頭をゆっくりと上げると、アビリティをもっと表示しやすくするための道具とか作れないかと質問してみたら、可能だという返事が返ってきた。
ただし、どういう風に表示させるのかが問題となった。ダンジョンとはモンスターと訪問者の殺し合いの場所だから、空中に半透明とはいえ表示させたら戦闘どころじゃない。慣れるのにかなり時間がかかる。
そこで指輪なり、腕輪なり出してそれにアビリティ表示させたらどうか、ということになった。
結局、少し議論しただけで今は何も作らないで今はアビリティを研鑽するということになった。
とにかく、時間ができたのでまた時間停止してから次にグレーターデーモンから吸収したアビリティを確認してみる。
すると、もうね…やっぱりてめぇは悪魔だよ! って叫びたくなるくらい、嫌なアビリティばかりだった。
簡単に説明すると、相手を絶望させたり、人間不信にしたり、慢心させて周囲との人間関係を破壊したり、嫉妬心を煽ったり、臆病にさせたり、逆に凶暴にさせたりといった人生を終わりにさせるような、嫌な意味での精神操作系のアビリティが大半でした。
他には闇の炎を自在に操るアビリティ。これはすでに持っているけど、グレーターデーモンの場合は消費MPが闇系統に限って半減するので闇使いの俺にとっては嬉しいな。黒い炎をいろんな武器や防具に変えることができる。その発想はありませんでした。やろうと思えばできたんだけど、今まではモンスターをきれいな状態で殺すことに集中していたから、このアビリティはありがたい。有効活用させてもらいます。
あとは背中から闇の翼を生やして飛翔するアビリティ。別に翼生やさなくても飛べるのでこれは微妙かな。というか俺、覇王竜のマント装備しているから無理だな、こりゃ。
それと闇の力による身体強化だが、これは一時的だからなあ。他には闇の盾とかも作れるので、これは盾作ったら他の人に持たせるという意味では防御面で有効かもしれない。
後は下級・中級・上級の悪魔を召喚する魔法。そういえば鑑定でグレーターデーモンを調べてみたら、ある程度ダメージ受けたら、魔界から仲間のグレーターデーモンを召喚するとあったな。
それなら自分と同格のグレーターデーモンも召喚できるのか。精液浴びせてまともな状況判断できないように、精神的に追い詰めて滅ぼしてよかった。
さすがに2体くらいならまだ余裕で戦えるが、これが3体以上だと厳しいからな。
俺は地下60階層に転移するなり、素早く上空へと転移した。そして眼下に人間や獣人の反応がないか、鑑定してみる。
反応はなかった。今の時点ではだが。相変わらず全裸の俺は、ドラゴン+3大ザコが眼下に存在するのを確認してから、サキュバスから吸収した発情のアビリティを発動した。
もちろん範囲は階層全体だ。アビリティの研鑽がメインなので、一度にやるだけじゃなくて連射のアビリティもアクティブにしてひたすら眼下の地下60階層全体にかけてやる。
するとドラゴンが股間からピンク色の物体を出しては仰向けに倒れて、白い液体を盛大にぶちまけた。
ゴブリンやオーク、キマイラなども性器を露出して、同族同士や異種族でも性行為に励んでいる。
さらに発情のアビリティを10分ほど連続使用してみると、眼下から黄色い声ばかり上がるようになった。
下ではトロールやダークエルフなどといった、高位のモンスターも種族を問わずにひたすら繁殖行為に励んでいるのが見えた。
ステータス・ボードを開いてみると、発情のアビリティがレベル30になっていた。やっぱり階層全体にかけたのと、連続使用したのがよかったらしい。
お礼に今度は闇魔法のデスを階層全体にかけてやった。下では悲鳴がいくつか上がったが、すぐに静かになった。
性器を露出したドラゴンの遺体というのも珍しいので、俺は闇の中の空間に収納すると、後は射精したゴブリンやトロール、ダークエルフ、コボルドといった連中ばかりだった。
一言で言えば臭いので、浄化魔法・ピュリファイを階層全体にかけてやると汗や精液が消滅した。
当然ながら生臭い匂いも消滅する。こいつらの遺体も使えるかわからないが、ダークエルフとトロール、キマイラといった上級のモンスターの遺体は全裸のものばかりだが、一応回収しておいた。
後はまた階層の上空に上って、過熱の魔法を階層全体に、しかも連続で使用した。
するとたちまち肉の焼けこげる匂いが下から立ち込めてきた。
30回ほど使用すると、もう地上の森は全て燃え尽きて三大ザコの遺体も炭になっていた。
そして地下149階層。今までの階層の中で一番モンスターが大量に出る階層だ。
しかも全て植物系モンスターばかり。早速上空に転移してから、眼下の植物系モンスターの軍団に、精気強奪と精気吸収をかけてやる。
もちろん範囲は階層全体だ。すると大半のモンスターが倒れたり、花は葉っぱをしおらせて動かなくなった。
鑑定してみると大半のモンスターが衰弱死していた。これではつまらないが、いい事を思いついたので、俺は再度精気強奪と精気吸収を使って、生き残ったモンスター達を全滅させた。
そして覇王竜の剣を取り出して、眼下の死体の山にかざして生き返れと念じて見た。
すると光が死体の山から発せられていき、何と本当にモンスター達が復活したけどMP消費がすさまじいな。
体感からしてMP全体量の8割を消費した感じだ。そりゃ5000体以上復活させたらそうなるか。
これはいいと思って、また精気強奪と精気吸収をかけてやったら、一度で全滅した。
ステータス・ボードを開いてみたら、精気強奪と精気吸収は範囲拡大したのと、大量のモンスターにかけたせいか両方ともレベル30になっていた。
また死体の山と宝箱を回収するが、時間停止空間の中でやった。念動のアビリティを使っても30分はかかるので回収作業で時間をとられるのがもったいないと思ったからだ。
…しかし開けていない宝箱が増えていくなー。今回は数えてみたら320個と前回よりは少ないが、それでも1000個近く開けていない宝箱ばかりだ。
念動のアビリティをひたすら使っていたせいか、何だか疲れた。マーカーを辿って、レヴィンや他の面々がどうなっているのか確かめてみる。
これが闇魔法のノーマルやアドバンストなら相手の位置がわかるだけだが、今の俺はアルティメット。相手の位置だけじゃなくてどういう気分なのか大体のことならわかる。
外ではまだ昼前か。そういえばヴェルゼは落ち込んでいるというか欲求不満気味だというのが伝わってきた。
昼前だけど、そうだな。たまにはじっくり相手をするのも悪くないかも。
発情、精気強奪、精気吸収などのアビリティを30レベルに上げて上機嫌だった俺は、ヴェルゼの影の中へと転移した。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------後書きです。ポーション作成のタイトルは3回目なのですが、修正するのを忘れていました。
今回は精液ポーション作成の他にラフィアスは「発情」のアビリティや「精気強奪」や「精気吸収」のアビリティを使いまくってレベル上げをしています。
もうこうなるとモンスター達が哀れに見えるのは私だけじゃないはずです。しかも死んでも時間の問題で復活するのでラフィアスも安心して実験体にしているんですが。
ちなみにラフィアスがレベル30になっても30分しか時間停止できないのは、彼自身が時空魔法の暴走を恐れており、無意識の内に制限をかけてしまっているからです。
そして次回は近況ボードで書いたように、ヴェルゼラート侯爵夫人とのデート回です。
ただしデートといっても人によっていろいろなものがあるので、皆さんの思っていたのと違うデートになっているのかもしれませんが、その辺は覚悟してお読みください。それではお読みいただきありがとうございました。
キングドラゴンを倒して一週間経っていないせいか、フェイク・スピリットが7体ほどいただけだった。
俺は即死魔法を使おうかと思ったが、サキュバスから吸収したアビリティをいくつか思い出した。
精気強奪は精気を文字通り奪い取るアビリティで、精気吸収よりも吸い取る量が多い。
だが精気吸収も上げておくと精気強奪との相乗効果が出るので、両方とも上げておいて損はないと鑑定文を見ておもったので、当分の間は即死魔法よりも精気強奪と精気吸収をメインに使いそうだな。
そこで俺はサキュバスから吸収した精気強奪をこいつらに使ってみた。
すると動きが確実に鈍って、フラフラになった。…へぇ、面白いな。それじゃあと精気吸収をかけてやったら、こいつらはボトボトと地面に落ちて消えていった。
吸収した精気はあまりいい感じはしなかったが、確かに精気を吸い取ったという感覚があった。
闇魔法ですでに精気吸収とかできるし、何度かしているんだけど…これはこれで感覚が違うので新鮮な感じがしていいと思った。
さて、早速精液ポーションを確認してみると、やっぱり古いポーションは1000本以上あるので、これらは中身をコア・ブランチの中に転移しまくることで決定。
またどうにも嫌な予感がする。大量の精液ポーションが必要になるかも、という予感だ。
それも考えてみれば当然かもしれない。王城や王都に住む人々は俺の事を聖人として見ている。
となると、だ。俺にいろんな悩みを持ちかけてきたり、病気や怪我を治してくれと依頼してくるのが目に見えている。
しかも俺は機能制限するとはいっても、性的魅力や超・性的魅力のアビリティがあるのだ。
これらはいくら機能制限しても、相乗効果が生まれてしまって以前よりも俺を好きになる連中が男女問わずに生まれることは間違いない。
だから俺は本当に他に治療できる奴がいない重傷か重症の場合以外は助けないようにしている。
これはレヴィンを通じて女王陛下から告知してもらう予定だ。今日中には告知されるだろう。
それでも俺に近づいてくる連中は減ることはあっても、決して消えることはないだろう。
そうなると俺の代わりに役立つのがこの、精液ポーションだ。覇王竜のマント、額飾り、指輪、剣、ブーツを全て装備している状態で、さらに覇王竜の精気というアビリティをアクティブにした状態での精液なら、俺の代わりに十分に役立ってくれるはず。
よし! 俺は早速、地下131階層へと時空魔法で転移した。
そしてすぐに空中へと転移する。眼下では復活している全長50メートルの巨大な人工生物の車輪が、相変わらず砂漠の中をウロウロしている。
俺は精気強奪をリビング・ホイールにかけてやった。もちろん一度じゃ倒れない。さすがだな。
そこで今度は精気吸収をかけてみると、明らかに動きが遅くなった。
今度は精気強奪と精気吸収を交互に2回ほどかけてやると、いきなり砂の上に倒れて動かなくなった。
鑑定してみると、精気の完全喪失により死亡と出ていた。
また宝箱が出たので、俺は宝箱ごと回収した。…そういえば開けていない宝箱が結構あるな。
今度、暇な時に開けてみるか。
そう思いながらリビング・ホイールの遺体を闇の中の空間に回収。塔へと空を飛んでいった。
塔の中ではマンティコアやキマイラ、ヒュドラに精気強奪と精気吸収をかけてやると、一回で瀕死状態になった。
当然ながらもう一回かけて殺しておく。ステータス・ボードを見ると、精気強奪も精気吸収も12レベルになっていた。
後は黄金竜も精気強奪と精気吸収の餌食になってもらいました。これも2回でKO。…うん。即死魔法の方が楽に死ねただろうね。ごめんな。その内、一回の魔法で死ぬようになるほど精進するから。
今回は宝箱が出なかったのでちょっと残念。まあゴールドクリスタル・エッグはいくつか持っているしな。
そこで最上階のコア・ブランチへと続く階段を上がっていくと、相変わらず鼻歌を歌っている灰色の球体に向かって片手を上げた。
『あー。ラフィアスさん。あい変わらず覇王竜の装備シリーズを身に着けてくださっているんですねー。よく似合っていますよ。ダンジョンを司る存在として嬉しいのはお似合の装備を身に着けてくれていることです。
で、今日は何の用ですか? もしかして、もしかするとダンジョンを地下2000階層まで拡大しちゃうとかですかね?』
相変わらずよく喋るよな、こいつ。ダンジョン拡張じゃなくて俺はポーション瓶を一万本ほど作りたくて来た、と
告げた。
『ポーション瓶が一万本ですか。そんなに沢山何に使うんですか? もしかして戦争でも起きているんですか?』
「いやあ、そのうち必要になるんじゃないかと思ってな。あと、たらいとか作れるか? それも深さ50cmくらいの液体が入るほどの大型のものだけど」
『それならすぐに作れますよ? それじゃ精液ポーションを私の分身の穴に注ぐか、ラフィアスさん自身が直接、射精してくださいね』
俺は言われるままに在庫処分として精液ポーションの中身の精液を時空魔法で、コア・ブランチの中に転移させていった。
幸いなことに精液ポーションは以前のものより質がたかいせいか、中身を腐らせないように、品質保存の効果のある瓶を一万本作ることになっても、精液ポーションを400本消費するだけで済んだ。
後は600本ほど在庫一掃で5本の精液の量を120回ほどの回数に分けてコアの分身の中に転移させてやる。
残りはたらいだが精液ポーション200本分ほどのエネルギーで作成されたものだけど、やたらとでかい。
というかこれ、もうたらいじゃなくて風呂桶じゃね? というほどでかい。
だって深さ1メートルほどあるし。そりゃ精液ポーション作るのにたらいに大量射精してから、時空魔法で転移させるって説明したけどさ。このでかさと深さは何だよって視線でコア・ブランチを睨むと、慌てたような気配を感じられた。
さてはやり過ぎたと自分でも思っているな。…まあ作ってしまったものは仕方ないか。
俺は昨日から全裸のままだったので、ダンジョンの中でも同じ姿だ。変態呼ばわりするアホがいたら、殺せばいいだけだしな。
とにかく作ってしまったものは仕方ない。俺は相変わらずギンギンに反り返っている肉棒を掴むと、覇王竜の精気をアクティブにした。
さらに連射と倍速のアビリティをアクティブにしておく。
それが終わったら、時空魔法で時間を止めてから射精していく。
時間を止めたのはいくら何でも精液ポーションを一万本も作るのが一日では終わらないのは確実だからだ。
なら時間を止めてその停止空間で射精すればいい。もちろん時間停止は30分しかもたない。
どういうわけか、レベル30になっても時間停止ってレベル10のままの30分までなんだよな。
それ以上の時間を停止させる事ができない。これが才能の限界なのかな?
だが俺には覇王竜の剣がある。この剣は二種類の魔法を同時に使用可能にすることができる剣だ。
そして一つの魔法を二つ同時使用することも可能なのだ。実際にやってみて驚いたが、炎の矢を二つ同時に発射できた上に、竜王の息吹も二つ同時に使用できた。
これをもっと早く知っていたら覇王竜の剣の一本に竜王の息吹×2をかけておく。
残る覇王竜の剣には覇王竜の息吹×2といった感じで、もっと効率よくかけられたのにな。
その分だけMP消費がバカにならないのが欠点だな。いくら秒速で完全回復するからって、範囲拡大とか魔法に込める魔力を全部費やすと一度に消費するMPが膨大な量になるのは俺でもどうにもできないしな。
だから時間停止を一本の剣に二回使用して、さらに別の剣にも時間停止×2でやると、2時間は時間が止まることになる。
欠点としては俺がそれだけ年をとるのが早くなるということだが、覇王竜の額飾りに寿命が延びる効果がある。
それに冗談抜きで俺は100年か200年じゃ死なない感じがする。実際に闇魔法のマスタークラスでも、他人の寿命を奪うなんて物騒なものもあったしな。
もっともそんな事したら、竜族に捕まって封印されるからな。やるなら悪人かモンスター限定。それもこいつを生かしておけば罪のない者が死ぬことになるっていうクズとかだな。
あるいは働きもしないで他人を脅して金を巻き上げてダラダラ過ごしているようなクズとかだな。
話は逸れたが、要するに俺は時間停止させた空間の中で他の人より年をとるのが早くなっても、早死にするということはないってわけだ。
そんな訳で俺はやたらとでかい、たらいの上に射精していった。覇王竜の精気をアクティブにしている上に、覇王竜のマントも装備しているのだ。さらに今の俺には竜神様のご褒美のアビリティ「王者の霊衣」がある。
このアビリティは最大で10連射できるので、当然ながら射精が止まらない。しかも連射と倍速の魔法までかけているのだから、その射精量の多さと速さは推して知るべし、だ。
ありがたいことに、この「王者の霊衣」のおかげでものすごい速度で連続射精している。つまり逝きまくっているのに、自我を失わないで射精中毒にならないでいる。本当に神様ってすごいと思い、心の中で両手を組んで感謝しているイメージを浮かべた。
すごい勢いで精液が風呂桶と見紛うほどのたらいへと撃ち出されていく。奇妙なのは射精時の勢いが強く、激しいのにたらいの外にまで精液が飛んでいかないことだった。
おかしいと思って、コア・ブランチに視線を転じる。まあ時間が止まっているから返事はないんだが、どうやら射精した精液がたらいの外に飛ばないような設定もしておいてくれたらしい。
なるほど。伊達に精液ポーション200本分を消費していないというわけか。単にでかいだけじゃなかったんだと納得した。
念のために鑑定してみる。もう連射や倍速のアビリティのおかげで俺は黙って立っているだけで、連続射精しているんだからな。
するとたらいの中に入れたものの腐敗防止・精液・及びお湯やその他液体がこぼれるのを防止。効果の永久保存。カビ・その他病原菌の殺菌効果。入っているだけで血行促進、及び悪霊退散、運気上昇。および1秒おきに10%のLPとMPの回復効果あり、と出ましたよ。
誰がここまでやれと言った? とコア・ブランチを問い詰めたくなった。いくらなんでも機能盛り過ぎじゃねーかよ! 道理で精液ポーション200本分もするわけだわ。
どうもコア・ブランチなりにたらいの中に入れた魚とかが死ぬのを予想して、ここまで高性能のたらいにしたらしい。うん、気持ちはわかるけどさ。今度から作成する前にどういう機能のものがいいのか、相談してから作ろうな。
そんな感じでこのやたらと高性能なたらいの中に連続射精して15分ほど経っただろうか。時間停止空間の中にいるので、正確には何分経ったのかわからないんだが、さすがにでかいたらいの中の八割が俺の射精した精液で充満してきていた。しかも「王者の霊衣」のアビリティの効果のおかげでマント4枚+すでに装備している分を入れて5枚分の効果がある精液が出ている。
白く光を放つ精液を見て俺は装備やアビリティを開発してくれた竜神様に感謝した。
そこで俺は射精を続けながら、闇の中の空間に収納していたポーション瓶を次々に取り出してはその中に、精液を時空魔法で転移させていく。
時間停止空間の中でも大丈夫かと思って、事前に試してみたが大丈夫だったので安心した。
こうして俺は射精を続けながらも、ポーション瓶の中にたらいの中の精液を転移させていくという作業に没頭していった。
ポーション瓶一万本を作成し終えたのは20時間ほど後だった。結構辛いと思うのかもしれないが、それほどでもなかったな。
覇王竜の装備シリーズのお陰でトイレに行くこともないし、飲食不要・睡眠不要の効果のお陰で、ただ退屈だったのには辟易したが、それ以外はどうってことはなかった。
MPも消費していく側から回復していくしな。時間停止空間も効果が切れたらかけ直せばいいんだし。
だからここに来てからはまだ精液ポーションの中身をコア・ブランチの中に転移するのに使った30分くらいしか経っていないはずだ。
問題は20時間も射精し続けていたことだった。ステータス・ボードを開いてみたら、案の定、超・性的魅了が30レベルになっていた。
慌てて覇王竜の指輪を使って効果を半減させるが、鑑定してみるとすでに性的魅了のアビリティとの相乗効果が発揮されているとのこと。
それでも何もしないよりかはマシだと思ったので、焼石に水だと思いながらも性的魅了のアビリティも、覇王竜の指輪で効果半減させる。魅惑の筋肉とマッスルボディも半減させておいた。
これでやれることはやった。とはいえ、地下200階層から300階層までは未踏破であるわけで。当然ながら新しい敵を倒したら似たようなアビリティを吸収しちゃう可能性大だから、あまり効果的とはいえないんだよな。
ため息をついて、ふと側をみて見ると、たらいが視界に入ってきた。
たらいの中にあった精液はまだ、たっぷりと残っている。仕方ないので俺は時間停止を解除して、たらいの中の半分をコア・ブランチの中に転移させてやった。
何度もコア・ブランチの中に射精しているせいか、こいつも学習しているのか大量の精液を転移させてもあっという間に吸収してしまうのだ。
だからこうしてたらいの中の半分近い量を転移させても大丈夫。いきなり内部に大量の精液を転移させられたコア・ブランチは歓喜に満ちた声を上げた。
『おぉーっ。す、すごい量ですね、ラフィアスさん! これだけ大量の精液を射精するのは大変だったでしょう。さて、次は何を作りますか? 超強力な魔剣でも創りますか? 今なら一本だけ創れますけど? これさえ持てば消費MP10万で人口100万以上の大都市を一振りするだけでまるごと一つ吹き飛ばせる。その名も灰色の滅炎という剣です。普通なら所持者も一緒に吹き飛んで剣も余波で壊れちゃうほどの破壊力なんですけど、ラフィアスさんなら大丈夫だから張り切って創っちゃいますよ?』
「そんなのいらないって。少なくとも今はな。それよりも、お前。人の姿とかとれないのか?」
『うーん。それは無理ですね。そもそも私達、ダンジョンコアが作られたのって人類救済の為らしいですし。それに私達を創造したのって神々の元で修行した神人(しんじん)ですから。あ、神人っていうのは進化した人類って意味らしいですよ? 私も一度破壊されて記憶が曖昧だから詳しくお答えできないんですけど。
つまり人間と恋愛関係にならないように作られていますから。人の姿をとることはできません。
ですが…そうですね。幻影を見せることくらいなら、可能ですよ? ほら、どうですか?』
そう言って現れたのは掌に乗るほどの小妖精の幻影だった。
まず半透明で実体がない。目は四つで羽も四本。ここまではまだ許せる。だが体型はもろ中年のオバハンそのものだというのは何故だろう。ガッカリ感が半端じゃない。
うなだれる俺に焦った声で慌てるコア・ブランチ。
『だ、だからですね。私達はそういう人間さんや獣人さんと仲良くなれる要素とか機能はないんですって。
でもラフィアスさんにもきっといい人が現れますって。だからその、頑張ってくださいね。私に作れるものならなんだって作りますから!』
そこで俺は頭をゆっくりと上げると、アビリティをもっと表示しやすくするための道具とか作れないかと質問してみたら、可能だという返事が返ってきた。
ただし、どういう風に表示させるのかが問題となった。ダンジョンとはモンスターと訪問者の殺し合いの場所だから、空中に半透明とはいえ表示させたら戦闘どころじゃない。慣れるのにかなり時間がかかる。
そこで指輪なり、腕輪なり出してそれにアビリティ表示させたらどうか、ということになった。
結局、少し議論しただけで今は何も作らないで今はアビリティを研鑽するということになった。
とにかく、時間ができたのでまた時間停止してから次にグレーターデーモンから吸収したアビリティを確認してみる。
すると、もうね…やっぱりてめぇは悪魔だよ! って叫びたくなるくらい、嫌なアビリティばかりだった。
簡単に説明すると、相手を絶望させたり、人間不信にしたり、慢心させて周囲との人間関係を破壊したり、嫉妬心を煽ったり、臆病にさせたり、逆に凶暴にさせたりといった人生を終わりにさせるような、嫌な意味での精神操作系のアビリティが大半でした。
他には闇の炎を自在に操るアビリティ。これはすでに持っているけど、グレーターデーモンの場合は消費MPが闇系統に限って半減するので闇使いの俺にとっては嬉しいな。黒い炎をいろんな武器や防具に変えることができる。その発想はありませんでした。やろうと思えばできたんだけど、今まではモンスターをきれいな状態で殺すことに集中していたから、このアビリティはありがたい。有効活用させてもらいます。
あとは背中から闇の翼を生やして飛翔するアビリティ。別に翼生やさなくても飛べるのでこれは微妙かな。というか俺、覇王竜のマント装備しているから無理だな、こりゃ。
それと闇の力による身体強化だが、これは一時的だからなあ。他には闇の盾とかも作れるので、これは盾作ったら他の人に持たせるという意味では防御面で有効かもしれない。
後は下級・中級・上級の悪魔を召喚する魔法。そういえば鑑定でグレーターデーモンを調べてみたら、ある程度ダメージ受けたら、魔界から仲間のグレーターデーモンを召喚するとあったな。
それなら自分と同格のグレーターデーモンも召喚できるのか。精液浴びせてまともな状況判断できないように、精神的に追い詰めて滅ぼしてよかった。
さすがに2体くらいならまだ余裕で戦えるが、これが3体以上だと厳しいからな。
俺は地下60階層に転移するなり、素早く上空へと転移した。そして眼下に人間や獣人の反応がないか、鑑定してみる。
反応はなかった。今の時点ではだが。相変わらず全裸の俺は、ドラゴン+3大ザコが眼下に存在するのを確認してから、サキュバスから吸収した発情のアビリティを発動した。
もちろん範囲は階層全体だ。アビリティの研鑽がメインなので、一度にやるだけじゃなくて連射のアビリティもアクティブにしてひたすら眼下の地下60階層全体にかけてやる。
するとドラゴンが股間からピンク色の物体を出しては仰向けに倒れて、白い液体を盛大にぶちまけた。
ゴブリンやオーク、キマイラなども性器を露出して、同族同士や異種族でも性行為に励んでいる。
さらに発情のアビリティを10分ほど連続使用してみると、眼下から黄色い声ばかり上がるようになった。
下ではトロールやダークエルフなどといった、高位のモンスターも種族を問わずにひたすら繁殖行為に励んでいるのが見えた。
ステータス・ボードを開いてみると、発情のアビリティがレベル30になっていた。やっぱり階層全体にかけたのと、連続使用したのがよかったらしい。
お礼に今度は闇魔法のデスを階層全体にかけてやった。下では悲鳴がいくつか上がったが、すぐに静かになった。
性器を露出したドラゴンの遺体というのも珍しいので、俺は闇の中の空間に収納すると、後は射精したゴブリンやトロール、ダークエルフ、コボルドといった連中ばかりだった。
一言で言えば臭いので、浄化魔法・ピュリファイを階層全体にかけてやると汗や精液が消滅した。
当然ながら生臭い匂いも消滅する。こいつらの遺体も使えるかわからないが、ダークエルフとトロール、キマイラといった上級のモンスターの遺体は全裸のものばかりだが、一応回収しておいた。
後はまた階層の上空に上って、過熱の魔法を階層全体に、しかも連続で使用した。
するとたちまち肉の焼けこげる匂いが下から立ち込めてきた。
30回ほど使用すると、もう地上の森は全て燃え尽きて三大ザコの遺体も炭になっていた。
そして地下149階層。今までの階層の中で一番モンスターが大量に出る階層だ。
しかも全て植物系モンスターばかり。早速上空に転移してから、眼下の植物系モンスターの軍団に、精気強奪と精気吸収をかけてやる。
もちろん範囲は階層全体だ。すると大半のモンスターが倒れたり、花は葉っぱをしおらせて動かなくなった。
鑑定してみると大半のモンスターが衰弱死していた。これではつまらないが、いい事を思いついたので、俺は再度精気強奪と精気吸収を使って、生き残ったモンスター達を全滅させた。
そして覇王竜の剣を取り出して、眼下の死体の山にかざして生き返れと念じて見た。
すると光が死体の山から発せられていき、何と本当にモンスター達が復活したけどMP消費がすさまじいな。
体感からしてMP全体量の8割を消費した感じだ。そりゃ5000体以上復活させたらそうなるか。
これはいいと思って、また精気強奪と精気吸収をかけてやったら、一度で全滅した。
ステータス・ボードを開いてみたら、精気強奪と精気吸収は範囲拡大したのと、大量のモンスターにかけたせいか両方ともレベル30になっていた。
また死体の山と宝箱を回収するが、時間停止空間の中でやった。念動のアビリティを使っても30分はかかるので回収作業で時間をとられるのがもったいないと思ったからだ。
…しかし開けていない宝箱が増えていくなー。今回は数えてみたら320個と前回よりは少ないが、それでも1000個近く開けていない宝箱ばかりだ。
念動のアビリティをひたすら使っていたせいか、何だか疲れた。マーカーを辿って、レヴィンや他の面々がどうなっているのか確かめてみる。
これが闇魔法のノーマルやアドバンストなら相手の位置がわかるだけだが、今の俺はアルティメット。相手の位置だけじゃなくてどういう気分なのか大体のことならわかる。
外ではまだ昼前か。そういえばヴェルゼは落ち込んでいるというか欲求不満気味だというのが伝わってきた。
昼前だけど、そうだな。たまにはじっくり相手をするのも悪くないかも。
発情、精気強奪、精気吸収などのアビリティを30レベルに上げて上機嫌だった俺は、ヴェルゼの影の中へと転移した。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------後書きです。ポーション作成のタイトルは3回目なのですが、修正するのを忘れていました。
今回は精液ポーション作成の他にラフィアスは「発情」のアビリティや「精気強奪」や「精気吸収」のアビリティを使いまくってレベル上げをしています。
もうこうなるとモンスター達が哀れに見えるのは私だけじゃないはずです。しかも死んでも時間の問題で復活するのでラフィアスも安心して実験体にしているんですが。
ちなみにラフィアスがレベル30になっても30分しか時間停止できないのは、彼自身が時空魔法の暴走を恐れており、無意識の内に制限をかけてしまっているからです。
そして次回は近況ボードで書いたように、ヴェルゼラート侯爵夫人とのデート回です。
ただしデートといっても人によっていろいろなものがあるので、皆さんの思っていたのと違うデートになっているのかもしれませんが、その辺は覚悟してお読みください。それではお読みいただきありがとうございました。
あなたにおすすめの小説
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。