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フェンリルが魅了の瞳でマリエルを見つめると、トロンと、マリエルの瞳が蕩ける。
フェンリルはその様に舌なめずりした後、舌に舌を絡め始める。
喉の奥まで犯し尽くすような執拗な口付けだった。
「んっ……」
マリエルはくちゅくちゅと獣と舌を舐め合いながら、両手を上げてフェンリルを抱き寄せる。
狼の体を撫で回す淫らな抱擁にフェンリルは狂喜した。
長く大きな舌を使ってフェンリルは実に器用にマリエルの胸元を責め立てた。人の指先に劣らぬ舌使いでマリエルの乳房全体を捏ねくる。
「あっあっあぁあぁ……」
マリエルはたまらず声を上げた。
甘ったるい、普段のマリエルなら決して上げないような鼻に掛かった艶声に、フェンリルは首を上げ、マリエルの顔を覗き込む。
女騎士らしく整い、普段なら冷静そのものという風な美貌が、今はどうだ。頬は赤く瞳は潤んで真っ赤な唇は喘ぎ声しか紡がない。
「ぁあっ……はぁっ…ひぁっ……」
『ああ、いい。ああ、いい。マリエルマリエルマリエル愛している愛している愛している』
フェンリルは心のおもむくまま、喜びに小さく体を跳ねさせる。
大きな体をマリエルにすり寄せ、擦り上げるようにマリエルの肌を愛撫する。
フェンリルの毛の感触は人の肌では到底味わえないような快楽をマリエルに与えた。
「はひっ…はぁ…はっ、はひ……ひゃあ゛ぁぁ」
あられもない声を上げて、番が啼く。
人間も性的な興奮状態になると匂いを発する。
人間同士なら気付かないかすかな匂いも、フェンリルの鼻なら敏感に嗅ぎ分ける。
たまらなく良い匂いだった。
雌の興奮に、フェンリルもいきり立った。
鼻先と四肢を使ってマリエルの体をひっくり返して腹ばいにした。
「なんだ…?きゃんっ!」
戸惑いの声は、可愛らしい悲鳴に変わる。
フェンリルが、マリエルの秘所を舐めたのだ。
「やん…ゃん!!そ、そこはだ…めぇ…そこ…あぁぁんっ」
フェンリルの舌から逃れようとしてマリエルは腰を浮かすが、フェンリルは開いた空間にさらに頭を深く突っ込んだ。
濡れそぼったアンダーヘアを鼻先で掻き分け、膣の中に舌を差し込む。
狼の舌が、蜜壺をぐじゅりぐしゅりと掻き回す。
長く巧みな舌の責めに耐えかねて、マリエルは絶頂した。
「んんぅっ……! はあんんッ」
後ろからマリエルは狼に突かれた。
「ハッハッハッハ……」
狼は荒く興奮しきった息を吐き、マリエルの中に怒張を振りたくった。
「あ…ぁあっ…あひっ…はっ、はひ……ひゃぁああぁ……っ」
マリエルは尻を突き出してよがった。
獣の熱い肉幹が、マリエルの膣の肉襞を執拗に擦り上げる。
狼は何度か達したようだが、性器を抜くことはない。
ペニスはすぐに固さを取り戻して、飽くことなくピストンを繰り返す。
「あぁぁあ゛あぁぁ~~っ」
昨日まで生娘だった騎士は、尻だけを持ち上げられた卑猥な体勢で、ガクガクと痙攣し、絶頂した。
休むことなくマリエルの膣を穿ち、己が快楽に耽っていたフェンリルだが、それを聞くと「すぴすぴ」と鼻声で鳴いて、マリエルがこぼした涙の跡を舌で拭う。
狼の巨躯が背中からマリエルを抱きしめる。
「だ、大丈夫だ……」
マリエルが自分からフェンリルの瞳を見つめる。
フェンリルはマリエルの瞳に浮かぶ情欲に恍惚となる。
『番番番番愛しい愛しい愛しいもっともっともっと愛して愛して愛して』
誘うように出されたマリエルの舌をフェンリルは舐め返す。
その間もフェンリルはマリエルの膣を犯し続けていた。
情交のムッとするような匂いと、フェンリルが腰を打ち付ける度に立てる粘っこい水音、娘の嬌声にフェンリルはうっとりと酔いしれる。
狂宴はマリエルが気を失うまで続いた。
***
翌朝。
正確に言えばその時刻が昼なのか夜のなのか窓のないこの部屋では分からなかったが、起きたその時、マリエルはさすがに耐えかねて、軋む体に鞭打って風呂に入った。
牢の中の家具はみな高級品だったが、風呂もまた床に大理石が敷き詰められた豪華な造りだ。
蛇口をひねるとたっぷりと湯が出てくる。
面倒だが、入ってしまうと気分がいい。
フェンリルも、のそりとやって来てバスタブに入ってこようとする。
「止めろ、その体では無理だ。バスタブが壊れる」
マリエルはあわてて止めた。
バスタブは大人二人ならギリギリ入れそうな広さだが、フェンリルの体は尻尾の分を抜いても二メートル半くらいはある。
フェンリルはかなりしょんぽりとしたが、大人しく従い、バスタブには入ってこない。ただウロウロと周囲を歩き回る。
クローゼットの中には下着も用意されていた。
『フェンリルの番』用のものだ。マリエルには少し小さいサイズだが、何とか着られる。
マリエルは昨日バーナビーから渡されたワンピースに袖を通した。
差し入れ口に用意されていた軽食を食べ水を飲み終えると、狼が待ちわびたように椅子に腰掛けたマリエルにのしかかる。
フェンリルはマリエルの瞳を覗き込もうとした。
「夕べしたばかりだろう」
「…くぅん…」
フェンリルはねだるように鳴くと、マリエルの顔を舐め回す。
フェンリルは番に甘いが、マリエルもフェンリルには甘い。
「しょうがないな。シーツを変えてからだぞ」
クローゼットの中には替えのシーツと毛布があった。リネン類を変えて、汚れ物は差し入れ口に押し込む。
その作業の間、フェンリルは手助けしたい様子でマリエルの周囲をまとわりついたが、狼の体では何も出来ない。
シーツの端をくわえて押さえたくらいだ。
「おいで」
幾分しょげかえってフェンリルはベッドに乗る。
キングサイズのベットは大きな狼と二人で眠ることの出来るサイズだった。
マリエルがフェンリルの頭を撫で、鼻にキスするとフェンリルは機嫌を直した。
フェンリルもマリエルの頬と唇を舐める。
「デイビッド……」
フェンリルはマリエルを見つめ、それを合図に二人は再び、享楽に耽っていく。
フェンリルはその様に舌なめずりした後、舌に舌を絡め始める。
喉の奥まで犯し尽くすような執拗な口付けだった。
「んっ……」
マリエルはくちゅくちゅと獣と舌を舐め合いながら、両手を上げてフェンリルを抱き寄せる。
狼の体を撫で回す淫らな抱擁にフェンリルは狂喜した。
長く大きな舌を使ってフェンリルは実に器用にマリエルの胸元を責め立てた。人の指先に劣らぬ舌使いでマリエルの乳房全体を捏ねくる。
「あっあっあぁあぁ……」
マリエルはたまらず声を上げた。
甘ったるい、普段のマリエルなら決して上げないような鼻に掛かった艶声に、フェンリルは首を上げ、マリエルの顔を覗き込む。
女騎士らしく整い、普段なら冷静そのものという風な美貌が、今はどうだ。頬は赤く瞳は潤んで真っ赤な唇は喘ぎ声しか紡がない。
「ぁあっ……はぁっ…ひぁっ……」
『ああ、いい。ああ、いい。マリエルマリエルマリエル愛している愛している愛している』
フェンリルは心のおもむくまま、喜びに小さく体を跳ねさせる。
大きな体をマリエルにすり寄せ、擦り上げるようにマリエルの肌を愛撫する。
フェンリルの毛の感触は人の肌では到底味わえないような快楽をマリエルに与えた。
「はひっ…はぁ…はっ、はひ……ひゃあ゛ぁぁ」
あられもない声を上げて、番が啼く。
人間も性的な興奮状態になると匂いを発する。
人間同士なら気付かないかすかな匂いも、フェンリルの鼻なら敏感に嗅ぎ分ける。
たまらなく良い匂いだった。
雌の興奮に、フェンリルもいきり立った。
鼻先と四肢を使ってマリエルの体をひっくり返して腹ばいにした。
「なんだ…?きゃんっ!」
戸惑いの声は、可愛らしい悲鳴に変わる。
フェンリルが、マリエルの秘所を舐めたのだ。
「やん…ゃん!!そ、そこはだ…めぇ…そこ…あぁぁんっ」
フェンリルの舌から逃れようとしてマリエルは腰を浮かすが、フェンリルは開いた空間にさらに頭を深く突っ込んだ。
濡れそぼったアンダーヘアを鼻先で掻き分け、膣の中に舌を差し込む。
狼の舌が、蜜壺をぐじゅりぐしゅりと掻き回す。
長く巧みな舌の責めに耐えかねて、マリエルは絶頂した。
「んんぅっ……! はあんんッ」
後ろからマリエルは狼に突かれた。
「ハッハッハッハ……」
狼は荒く興奮しきった息を吐き、マリエルの中に怒張を振りたくった。
「あ…ぁあっ…あひっ…はっ、はひ……ひゃぁああぁ……っ」
マリエルは尻を突き出してよがった。
獣の熱い肉幹が、マリエルの膣の肉襞を執拗に擦り上げる。
狼は何度か達したようだが、性器を抜くことはない。
ペニスはすぐに固さを取り戻して、飽くことなくピストンを繰り返す。
「あぁぁあ゛あぁぁ~~っ」
昨日まで生娘だった騎士は、尻だけを持ち上げられた卑猥な体勢で、ガクガクと痙攣し、絶頂した。
休むことなくマリエルの膣を穿ち、己が快楽に耽っていたフェンリルだが、それを聞くと「すぴすぴ」と鼻声で鳴いて、マリエルがこぼした涙の跡を舌で拭う。
狼の巨躯が背中からマリエルを抱きしめる。
「だ、大丈夫だ……」
マリエルが自分からフェンリルの瞳を見つめる。
フェンリルはマリエルの瞳に浮かぶ情欲に恍惚となる。
『番番番番愛しい愛しい愛しいもっともっともっと愛して愛して愛して』
誘うように出されたマリエルの舌をフェンリルは舐め返す。
その間もフェンリルはマリエルの膣を犯し続けていた。
情交のムッとするような匂いと、フェンリルが腰を打ち付ける度に立てる粘っこい水音、娘の嬌声にフェンリルはうっとりと酔いしれる。
狂宴はマリエルが気を失うまで続いた。
***
翌朝。
正確に言えばその時刻が昼なのか夜のなのか窓のないこの部屋では分からなかったが、起きたその時、マリエルはさすがに耐えかねて、軋む体に鞭打って風呂に入った。
牢の中の家具はみな高級品だったが、風呂もまた床に大理石が敷き詰められた豪華な造りだ。
蛇口をひねるとたっぷりと湯が出てくる。
面倒だが、入ってしまうと気分がいい。
フェンリルも、のそりとやって来てバスタブに入ってこようとする。
「止めろ、その体では無理だ。バスタブが壊れる」
マリエルはあわてて止めた。
バスタブは大人二人ならギリギリ入れそうな広さだが、フェンリルの体は尻尾の分を抜いても二メートル半くらいはある。
フェンリルはかなりしょんぽりとしたが、大人しく従い、バスタブには入ってこない。ただウロウロと周囲を歩き回る。
クローゼットの中には下着も用意されていた。
『フェンリルの番』用のものだ。マリエルには少し小さいサイズだが、何とか着られる。
マリエルは昨日バーナビーから渡されたワンピースに袖を通した。
差し入れ口に用意されていた軽食を食べ水を飲み終えると、狼が待ちわびたように椅子に腰掛けたマリエルにのしかかる。
フェンリルはマリエルの瞳を覗き込もうとした。
「夕べしたばかりだろう」
「…くぅん…」
フェンリルはねだるように鳴くと、マリエルの顔を舐め回す。
フェンリルは番に甘いが、マリエルもフェンリルには甘い。
「しょうがないな。シーツを変えてからだぞ」
クローゼットの中には替えのシーツと毛布があった。リネン類を変えて、汚れ物は差し入れ口に押し込む。
その作業の間、フェンリルは手助けしたい様子でマリエルの周囲をまとわりついたが、狼の体では何も出来ない。
シーツの端をくわえて押さえたくらいだ。
「おいで」
幾分しょげかえってフェンリルはベッドに乗る。
キングサイズのベットは大きな狼と二人で眠ることの出来るサイズだった。
マリエルがフェンリルの頭を撫で、鼻にキスするとフェンリルは機嫌を直した。
フェンリルもマリエルの頬と唇を舐める。
「デイビッド……」
フェンリルはマリエルを見つめ、それを合図に二人は再び、享楽に耽っていく。
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