桜で奏よう

ノーネーム

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第一章

ごめんね

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「もう貴方とは、付き合えないの」と彼女は僕にそう言った。

 僕には付き合っている彼女がいる。彼女とは3年間、付き合っているが、彼女との関係は一度も悪くなった事がなかった。しかし、4月6日の午後6時に僕は彼女に呼ばれ、海に来ていた。
「どうしたんだ急に呼び出して」
と僕が彼女に問うと彼女は彼女は僕にこう告げる。
「もう、貴方とは付き合えないの」
「今なんて?」
と僕が問うと、彼女涙ぐみながらこう告げる。
「もう貴方とは付き合えないのとそう言ったのよ」
「なんで、僕はまだカナデとは別れたくない、今までだってカナデとの関係が悪くなった事なんてないし、僕は今だってカナデのことが好きなんだ」
「知ってるよ。私もハヤテの事がすきだけど、でも貴方とはもう付き合えない。」
「好きなのに付き合えないってどう言う事だよ」
「それを言えば必ず、ハヤテが傷付くだから、別れる理由は言えない」
と言って彼女は泣きながら僕の元から走り去った。気がつけば目から涙が溢れ落ちていた。僕は今日、人生で初めて振られた。僕は1人で泣いた。今までの人生で一番苦しかった。
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