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始まりの異世界
ようやく、状況説明してくれそうな人に...
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「はぁっ...はぁっ...こ...ここまで逃げればっ...」
「...大丈夫...なのか?」
「はい...ここら辺一帯には、魔よけの蜜をまいていますので...流石に追ってこないかと」
ふむ...どうやらさっきの甘い香りがする蜜は、魔よけの蜜というみたいだな...
...しかし、あれは魔よけというよりかは...発情しているようにも思えたけど...
「...えと......助けてくれてありがとう...なのかな?」
「えっ...いや、僕にそれを聞かれても...」
「...あっそうだ」
俺は、上着を脱ぐと目の前の少年に近づいた。
「ちょっとじっとしててくれよ」
「えっ...は...はい...」
俺は少年の腰辺りに上着を巻き付けていく。
「...よしっこれでいいだろう。...さすがに下半身をさらした状態ってのは問題だからな...」
「...あ...ありがとうございます」
流石に俺のズボンを貸すわけにはいかないしな...
まぁ、何だかスカートみたいになってる気もするが...それはもう我慢してもらうしかないだろう。
「...しかし...なんとまぁ...不思議な世界に.........すまん、さっきの液体みたいなやつなんだけど...あれってスライム...で、あってるか?」
「...ぇ...えぇっそうですけど......何当り前のことを聞いてるんですか?」
「...いやぁ...何というかだな......全然わからないというか...」
「...もしかして...記憶喪失...ですか?」
「ん...?......あぁ~いやっ...そうじゃなくてだな......あー...全く分からないんだ...ここがどういった場所なのかとか」
「...はい?」
少年は、何を言っているんだと首をひねった。
いや、まぁ...そうだよね。
いきなり、まったくわかりませんなんて言われても...お前何言ってんの?ってなるよね...
「...説明が難しいって言うか、俺自体がどんな状態なのかわかっていないのが一番の問題なんだけどよ...かいつまんで説明するとだな...」
俺は、自分の事について、異世界転生だとかトラックとか伝わらないであろう単語を極力省いて、簡単に伝えた。
「......つまり......理屈はわからないですが...元の場所とは違う場所で目覚められて、見た事が無い生き物と...その...ぼ...僕が襲われそうになっているのを見た...と...///」
「...あ......あー...そうなる...かなぁ...///」
流石に、見知らぬ人に自分の金玉を見られて恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしている。
...まぁそりゃそうだわな、自分の金玉が凌辱されそうになっているのを見られたんだからそりゃ恥ずかしくもなるわ...
「だ...だからその...できれば、俺の問題(?)に対して力になってくれそうな人とか...いないかね?」
「.........ちょっと心当たりは......」
そうなるわな...
反応から察するに疑いのまなざしが強いし...
ってことは、この世界の常識っていうかルールでも珍しい現象なんだろうなぁ...
そんな事に対して、力になってくれそうな人とかそうそう見つからねーよ...普通...
「...あ...でも、もしかしたら村長なら...」
...え、いるの?
少年に導かれるまま、俺は少年の村にたどり着いた。
とりあえず、周りに見える人は全て美形だったので今すぐ帰りたいくらいです...
向こうも、こっちの事を奇異な目で見てくるし...まぁ...気持ちはわかるけどね?
この視線から解放されたかったので、さっさと村長さんがいる屋敷を案内してもらった。
...とりあえず、美形ばかりの村ってのは、ただ歩いてるだけでも居づらいです...はい...
村長さんの家は、周りの家より少し大きめな木造建築。
少年が話をつけてくれると、2人そろって家の中に入り、椅子で村長さんを待っていた。
そして、少し経つと...
「...すまんの、待たせたわい」
扉がぎぃっと開くと、随分と若い声が聞こえてきた。
そして、容姿も思った通り美形...なのだが...
「...えと......すまん、この人本当に村長さんか?」
「...え...は...はいっ」
「...すごい若いっていうか......少年にしか見えないんだが...」
「聞こえとるぞーそこー」
少年に対して、小声で話しかけていたのだが...どうやら聞こえていたようだ。
「あ...す...すみませんっ」
「...まぁ、容姿に関しては気にしとらんから構わんがの...その様子じゃと、わしの見た目が子供みたいで疑っておったというところかの?.....まぁ、お主の種族なら無理もないて...すまんが、わしらの種族はそういうものだと理解してもらいたいのじゃ」
「は...はぁ...」
「そ...村長っ...この人の種族を知ってるんですかっ?」
「ん...なんじゃ、ニーナはわかっとらんかったのか...」
「...は...はい......その...いろいろありまして...///」
「...ふむ...確か、スライムに襲われていたとか......まぁいろいろ言いたいことはあるが無事でよかったわい......今後は勝手に森の奥に行ってはならんぞ?」
「は...はい...」
「うむ...さて、ほったらかしにしてすまんの。話を戻そうか......この男の種族は人族じゃ」
「...ふぇっ...?」
...ん?......なんで、隣の少年...確か、ニーナって呼ばれてたっけ...
ニーナは何で驚いた表情で固まっているんだ...?
それに...人族って......人間って意味と同意義か?
「...ひ...人族......ですか...?」
「作用......あと確認じゃが...お主、何でも違う世界から来たと言っているらしいの?」
「...ぁ...あぁ、気が付いたら森の中にいたんですっ」
「そして、今まで見たことが無いスライムに襲われてるニーナを見つけたと...」
「...そうなりますね...」
「...なるほどのぉ......それは少し厄介な話じゃわ...」
「...どういう意味ですか?」
「......簡潔に、わしが理解しておる知識だけで語れば...お主は人族...しかも何らかの大きな力によって、異なる世界からこちらの世界に飛ばされてきた被害者じゃわい...」
「......」
これまた、予想ななめ下な回答が来たな...
てか、被害者ってなんだ?
「すみません...異なる世界って部分は何となくイメージがわくんですが...被害者というのは...?」
「...ふむ......過去にも似たようなことがあったんじゃ」
「...えッ!?」
「...まぁ...ざっと400年前ぐらいの話じゃがな」
「よんひゃッ!?」
えッ!?
400年前ッ!?
「...そうか...そこからじゃったな......わしはこれでも1000年は生きとるのよ」
「...まじすか...」
「まじじゃ...できれば、年数で話を止めんでくれ...話が進まんからのぅ...」
「...は...はい...」
「...うむ......さっきの続きじゃが...400年前にも同じことが起きたのじゃ。その頃のわしは、自分の知識を深めるべく冒険に出ておってのぅ......その時も、珍しい文献があるという噂を聞いたので立ち寄ったんじゃが...その時に見かけたんじゃ、ちんぽに首輪とリードが巻かれて、裸のまま歩いて居る青年の姿をのぅ...ちなみに主人にあたる者も人族の者じゃったわ」
さらに予想以上の内容に頭が真っ白になった...
「...大丈夫...なのか?」
「はい...ここら辺一帯には、魔よけの蜜をまいていますので...流石に追ってこないかと」
ふむ...どうやらさっきの甘い香りがする蜜は、魔よけの蜜というみたいだな...
...しかし、あれは魔よけというよりかは...発情しているようにも思えたけど...
「...えと......助けてくれてありがとう...なのかな?」
「えっ...いや、僕にそれを聞かれても...」
「...あっそうだ」
俺は、上着を脱ぐと目の前の少年に近づいた。
「ちょっとじっとしててくれよ」
「えっ...は...はい...」
俺は少年の腰辺りに上着を巻き付けていく。
「...よしっこれでいいだろう。...さすがに下半身をさらした状態ってのは問題だからな...」
「...あ...ありがとうございます」
流石に俺のズボンを貸すわけにはいかないしな...
まぁ、何だかスカートみたいになってる気もするが...それはもう我慢してもらうしかないだろう。
「...しかし...なんとまぁ...不思議な世界に.........すまん、さっきの液体みたいなやつなんだけど...あれってスライム...で、あってるか?」
「...ぇ...えぇっそうですけど......何当り前のことを聞いてるんですか?」
「...いやぁ...何というかだな......全然わからないというか...」
「...もしかして...記憶喪失...ですか?」
「ん...?......あぁ~いやっ...そうじゃなくてだな......あー...全く分からないんだ...ここがどういった場所なのかとか」
「...はい?」
少年は、何を言っているんだと首をひねった。
いや、まぁ...そうだよね。
いきなり、まったくわかりませんなんて言われても...お前何言ってんの?ってなるよね...
「...説明が難しいって言うか、俺自体がどんな状態なのかわかっていないのが一番の問題なんだけどよ...かいつまんで説明するとだな...」
俺は、自分の事について、異世界転生だとかトラックとか伝わらないであろう単語を極力省いて、簡単に伝えた。
「......つまり......理屈はわからないですが...元の場所とは違う場所で目覚められて、見た事が無い生き物と...その...ぼ...僕が襲われそうになっているのを見た...と...///」
「...あ......あー...そうなる...かなぁ...///」
流石に、見知らぬ人に自分の金玉を見られて恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしている。
...まぁそりゃそうだわな、自分の金玉が凌辱されそうになっているのを見られたんだからそりゃ恥ずかしくもなるわ...
「だ...だからその...できれば、俺の問題(?)に対して力になってくれそうな人とか...いないかね?」
「.........ちょっと心当たりは......」
そうなるわな...
反応から察するに疑いのまなざしが強いし...
ってことは、この世界の常識っていうかルールでも珍しい現象なんだろうなぁ...
そんな事に対して、力になってくれそうな人とかそうそう見つからねーよ...普通...
「...あ...でも、もしかしたら村長なら...」
...え、いるの?
少年に導かれるまま、俺は少年の村にたどり着いた。
とりあえず、周りに見える人は全て美形だったので今すぐ帰りたいくらいです...
向こうも、こっちの事を奇異な目で見てくるし...まぁ...気持ちはわかるけどね?
この視線から解放されたかったので、さっさと村長さんがいる屋敷を案内してもらった。
...とりあえず、美形ばかりの村ってのは、ただ歩いてるだけでも居づらいです...はい...
村長さんの家は、周りの家より少し大きめな木造建築。
少年が話をつけてくれると、2人そろって家の中に入り、椅子で村長さんを待っていた。
そして、少し経つと...
「...すまんの、待たせたわい」
扉がぎぃっと開くと、随分と若い声が聞こえてきた。
そして、容姿も思った通り美形...なのだが...
「...えと......すまん、この人本当に村長さんか?」
「...え...は...はいっ」
「...すごい若いっていうか......少年にしか見えないんだが...」
「聞こえとるぞーそこー」
少年に対して、小声で話しかけていたのだが...どうやら聞こえていたようだ。
「あ...す...すみませんっ」
「...まぁ、容姿に関しては気にしとらんから構わんがの...その様子じゃと、わしの見た目が子供みたいで疑っておったというところかの?.....まぁ、お主の種族なら無理もないて...すまんが、わしらの種族はそういうものだと理解してもらいたいのじゃ」
「は...はぁ...」
「そ...村長っ...この人の種族を知ってるんですかっ?」
「ん...なんじゃ、ニーナはわかっとらんかったのか...」
「...は...はい......その...いろいろありまして...///」
「...ふむ...確か、スライムに襲われていたとか......まぁいろいろ言いたいことはあるが無事でよかったわい......今後は勝手に森の奥に行ってはならんぞ?」
「は...はい...」
「うむ...さて、ほったらかしにしてすまんの。話を戻そうか......この男の種族は人族じゃ」
「...ふぇっ...?」
...ん?......なんで、隣の少年...確か、ニーナって呼ばれてたっけ...
ニーナは何で驚いた表情で固まっているんだ...?
それに...人族って......人間って意味と同意義か?
「...ひ...人族......ですか...?」
「作用......あと確認じゃが...お主、何でも違う世界から来たと言っているらしいの?」
「...ぁ...あぁ、気が付いたら森の中にいたんですっ」
「そして、今まで見たことが無いスライムに襲われてるニーナを見つけたと...」
「...そうなりますね...」
「...なるほどのぉ......それは少し厄介な話じゃわ...」
「...どういう意味ですか?」
「......簡潔に、わしが理解しておる知識だけで語れば...お主は人族...しかも何らかの大きな力によって、異なる世界からこちらの世界に飛ばされてきた被害者じゃわい...」
「......」
これまた、予想ななめ下な回答が来たな...
てか、被害者ってなんだ?
「すみません...異なる世界って部分は何となくイメージがわくんですが...被害者というのは...?」
「...ふむ......過去にも似たようなことがあったんじゃ」
「...えッ!?」
「...まぁ...ざっと400年前ぐらいの話じゃがな」
「よんひゃッ!?」
えッ!?
400年前ッ!?
「...そうか...そこからじゃったな......わしはこれでも1000年は生きとるのよ」
「...まじすか...」
「まじじゃ...できれば、年数で話を止めんでくれ...話が進まんからのぅ...」
「...は...はい...」
「...うむ......さっきの続きじゃが...400年前にも同じことが起きたのじゃ。その頃のわしは、自分の知識を深めるべく冒険に出ておってのぅ......その時も、珍しい文献があるという噂を聞いたので立ち寄ったんじゃが...その時に見かけたんじゃ、ちんぽに首輪とリードが巻かれて、裸のまま歩いて居る青年の姿をのぅ...ちなみに主人にあたる者も人族の者じゃったわ」
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