ゲイ体験談集

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本当にノンケかって言われても2

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 それから1週間は酒禁止にされた店長だったけど、バイト終わりに飯に誘ってくれるのは毎回だったから、週3のバイトは行くのが楽しみだった。毎回帰り際におにぎりとか持たせてくれるのが申し訳ないけど、本当にありがたかったから、親にも報告しておいた。季節ごとのやり取りしてるみたいで、「あんたホンマにええ子やな!彼女出来たら私に見せにくるんやで!アンタに相応しい子かチェックせな親御さんに申し訳がたたん!」とか言ってる。笑

 俺は順調に仕事を覚えていけたけど就活は中々上手くいかなくて困ってた。
 店の定休日、店長が飯奢ったる、と外食することになったから少し相談していた。そしたら意外な話を聞かされた。
 「今度展示会やるんやけど参加してみぃひんか?新商品着たりするやつや。スポーツメーカー主催やから丁度ええんと違うか?」
 渡りに船だ!と思ったが、反面不安もあった。参考にって見せられた画像には肉体美が必要なのがハッキリと見てとれた。
 自分は177センチ、80キロ。
 引退してからは週3たらふく食ってる生活だったから腹回りが、、、
 「光輝、一緒にトレーニングするか?」頬杖付きながらニヤニヤとこっちを見る店長。
 「一緒にって店長店あるじゃないすか。ジム行く金は無いし、大学のトレーニング室は現役優先だし。」
 「食い終わったな。良し!ついて来い!」
 伝票を持ってサッと立ち上がる店長について行くと着いたのは自宅のガレージ。シャッターを開けると中にはベンチ台にスミスマシンがある!「これまさか!?」「せやで、大学の同期が奥場所無くなったから言うて持って来たんや!転勤なったらしい。てかスミスマシン個人で買うやつおるもんやな。」と爆笑してる。これなら金かけずに鍛えられる!
 俺はその日からほぼ毎日店長のお宅に通い詰めた。学校、バイト、トレ、帰宅。学校、トレ、帰宅のどっちかしかしてない生活になったし、週末はバイトとトレだから、もうほぼ店長と2人っきりだ。言い方がキツい時もあるけど、大概店長から「光輝さっきは悪かった。」って言いに来てくれるから何の裏もなく「全然いいっす!自分こそすみませんした。」と言える関係になれている。
 そうやって忙しく日々を乗り越えてたどり着いたイベント当日。事前に衣装合わせを何度も何度も重ねあったからトラブルは無い、はずだった。
 本番前着替えてると妙にキツい。サイズがワンサイズ小さいものが用意されていたんだ。着れないことも無い。が、ユニはまだ良いとしてもスパッツ系はどうしよう。不安を拭えないまま本番スタート。写真も撮られるのにぎごちない顔になってる自覚がある。
 そして訪れたスパッツ、スラパンセクション。これに至っては2サイズ小さい!本当にギリ履けるってだけで、急にしゃがんでしまったら裂けちまう気がする。でも本番の時間が迫る!着るしかない!急いで着替えるステージに向かうと出番を終えてはけて来た奴が「もっこりヤバ。」「露出狂なんじゃん?」と笑う声が聞こえた。「俺だってヤバいと思ってるよ!」と言い返せるのは心の中でだけ。
 平静を保ってるフリをしてても顔は真っ赤だったらしい。カメラマンに後で見せてもらった顔は耳まで赤く染まっていた。しかも意地の悪いイベンターが質疑応答の席にスラパン1枚の俺をスタッフの1人として壇上に上げ質疑応答に移った。俺は何度も冷や汗をかきながら質問に応じ、「これにて終了です。スタッフは降壇して下さい。」の声を聞き、安堵して降りている最中コードが突然上がってきて足に絡んだ!咄嗟にしゃがんだから転びはしなかった。すると何人かが、「おぉー!」と感嘆の声をもらした。
 「伸縮性も抜群っと。」
 
 この会社からは競泳用の水着、ラグビー、アメフト用品のイベントに呼ばれた。金払いもかなりいいし、バイト先にも何らかの恩恵があるらしい。それでも他のスタッフから露出君と呼ばれるたびに自分の中から何かが減って行く気がしていた。
 そしてアメフトのイベントの日はケツ割れ一枚で壇上にあげられ、カメラポーズとして色んな体勢を取らされた。
 

 イベント終わり、帰ろうとすると「おい!待てって!無視すんなって!」と店長の声と共に肩を掴まれた。
 「ずっと呼んでたんやで!聞こえへんかったか?」肩を掴まれた反対を向いて向かい合う形になった。

 店長の心配そうな顔を見るともうダメだった。目を開けてられない。涙が勝手に出てくる。止められるない。

 「すまん!俺が悪かった!これはホンマにそうや!」
 店長が被っていたキャップを目深に被せてくれタオルを渡してくれる。顔を覆った自分の肩を抱き寄せて車まで連れて行ってくれた。白昼堂々と男に肩を抱かれるのは恥ずかしく無い訳が今は何も考える事なく身を任せた。

 その日は店長の部屋で飲んだ。飲みに飲んだ。
 「俺、露出狂じゃないすよ!」
 「変態な趣味で金稼ぐって言われる覚えもないし!なんで打ち合わせと違うサイズにされるのか意味分かんないし!」
 荒れに荒れたけど、その度に店長がしゅんとして「すまん。。」て言うから、「だから!店長は悪くないすよ!自分店長責めてないすから!」
 悪酔いして、生意気にも昼間とは逆に店長の肩を抱いてクダを巻いた。そんな生意気を許してくれる店長の事を尊敬したし、本当に兄弟のように親しみを持っていた。
 だから、裏切られたなんて思わなかったんだ。
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