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転生編
プロローグ
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とある魔界。
魔族だけが生活を営む世界。球体の惑星で、明るく輝く恒星が周囲に無いため、常に闇に包まれた黒い星である。
異形な風貌の動物や魔物モンスターと呼ばれる生き物は存在するが、知性を備えた理性ある生物は魔族のみである。
魔法という技術が発展し数万年、独自の進化を遂げた星が宇宙の彼方に存在した。
その星にある一軒家。突き出た崖に生える巨木に建てられた自宅で、一人の青年が今日も自室にあるリクライニングチェアに座り、重厚な本を開いている。
俺の名前はカーラット・アガルス。
この世界に産まれて150年。まだまだ子供だ。先天性の病気を患っていたために人生のほとんどをこの部屋で過ごしている。
これまでに多くの医者に見てもらい、様々な治癒魔法に回復アイテム、それに父が命からがらに採ってきてくれた幻の薬草など試したがどれも駄目だった。もう手は全て尽くした。最後に来た医者は言ったよ。あとは余生を楽しめ。それが俺に下された最後の診断だった。
趣味は読書。父と母が買ってきてくれたこの本を一日中読みふけることが俺の生き甲斐だ。
そんな人生に生きる意味はあるのか、だって?
………そんなこと言ったって仕方ないじゃないか!
本の内容は魔法全容と魔界と異界の植物全書。
これがずっと読んでいて飽きない。魔法なんて終わりがないし、植物は数万種類もあって全然読み終わらない。
幻や伝説と言われている植物に、異界の植物。一度でいいからどれか一つくらい見てみたいなぁ。
窓から見えるのは、闇に広がる異形な木々と仄かに蒼く光る花。それに、永年枯れることなく我が家の門番をする、牙の生えた真っ赤な食生植物。文字通り食べて生きる植物だ。何でも食べる大食漢。我が家から出るゴミも全て平らげてくれるんだ。
こないだ壊してしまった父の大事にしている置物も、跡形もなく食べてくれた。文句も言わず可愛い奴だ。
こんな人生でも満足してるんだ。けどね、けど、少し本音を言うと、世界を旅してみたい。世界を旅して、自分の手でその伝説と言われている植物を見つけたい。そして、ただの伝説で無かったことを証明したいんだ。
新しい植物を見つけて俺の名前を残したり、伝説とされている世界樹を発見して、俺みたいな病気の人を助けるんだ。
毎日、そんな妄想に耽ふけってる。治ったらどんなに人生が変わるんだろう。
窓の外から父と兄の声がしてきた。
どうやら今から模擬戦を始めるらしい。
毎日の日課で行っている。だいたい決まった時間だ。
特に差し迫った危険があるとかではないが、体が鈍らないように行うらしい。
俺はもちろん模擬戦なんてできないし、魔法すら使うことができない。あっ、魔法は誰でも使えるわけではなくて、適正がある者だけ。俺は生まれてからこれだから試そうとしたこともないんだ。
父と兄は一般的と言われているレベルらしい。それでも俺からしたらすごいし、心から尊敬できるし憧れる存在だ。
今日も窓からそんな二人を見てみる。
ファイアーボールと言われる火の玉やアイスボールと言われる氷の玉が飛び交う。軽く放っているが、直径は父や兄がすっぽり入るくらいの大きさであった。何回見ても凄いなと思う。
━━コンッコンッ
突如、ドアがノックされた。
「はい?」
「失礼するよ」
突然の訪問だ。知らないじいさんがドアを開け、シワが入りすぎてどれが目か分からない顔でこちらをじっと見つめる。
「ふむふむ。確かにな………」
じいさんは一人で勝手に何かを納得している。
まじでどれが眼なんだろ……。
「ワシはな、け━━」
「アガルス!」
━━あっ、じいさん大丈夫か?
俺の母勢いよくドアを開け部屋に入る。
そのドアに潰され、何かを言いかけたじいさんは姿が見えなくなった。
「これからね、あの有名な賢者様がいらっしゃるの! 貴方の病を見てくれるからね。父様が何日も何日も探し回ってやっとお願いしてくれて……それにしても賢者様遅いわね」
母は目をキラキラさせ、声を弾ませている。
「……母様、ドアに挟まれてます。たぶんその賢者様━━」
と、じいさんが這い出てきた。
「アイタタタ…。なかなか元気のあるお方じゃな。ふぉっふぉっふぉ」
「あっ、賢者様! すいません、私ったら……何かをお飲み物用意いたしますね」
ぱたぱたと遠ざかる足音。
「ワッハッハッ! 元気で何よりじゃ。……あぁ、すまんの。 当てつけとかじゃなくての……すまん」
歳に似合わないほどの真っ白な歯が生え揃っている。
「全然大丈夫です。騒がしい母ですいません。……えっと、賢者様に病気を診ていただけると伺いましたが?」
━━もう既に余命を楽しめという診断をもらっているからなぁ。
どんな診断でも驚かないけどね。
「うむ。 これはどんな医者であろうとお手上げであろうなぁ。 そうであっただろ?」
「……はい」
「で、あろうなぁ。これはな、ワシにも無理じゃ」
「ですよね……ありがとうございました!」
俺は予想通りの答に納得しつつも、多少期待していた自分もいて、少なからずショックを受けた。
「まぁまてまて、早まるな。話はこれからなんじゃ。 本題なんじゃが、ワシは年に一度魔力の高まる日がある。その日に限り、ある秘術を使うことができる」
人指し指を立てるじじい。
指よりも顔のシワに目がいく俺。
「秘術というのは?」
「転生じゃ。生まれかわるのじゃ」
………はっ?
「それはどういうことです?」
「赤ん坊からやり直し、病気のない人生を歩むことができる、と、いうことじゃ」
━━まじかよ!
「是非、おねがいします!」
老人の手を力いっぱい握る俺。
「イタイイタイ! まてまて、話はまだ終わってない。 ただな、この世界じゃない世界で転生することになる。この世界とはお別れなんじゃ。━━それでも転生するか?」
おおう。
喜びから一転、悲しいお話へ。
家族のみんなには感謝してもしきれないほど感謝している。が、それでもこの世界でこのまま死ぬならば━━。
「…お願いします。……家族に話してきてもいいです?」
「そうかそうか。でな、すまんが転生する時間はあと数分しかなくての。ほんとに申し訳ないが話はワシがしとくから━━急ぐぞ」
まじかー。でも、異世界ではあるけれど、自分の足で色々できる。人生を謳歌できる!じいさん、ありがとう。
「わかりました。では、おねがいします!」
「よし!では始めるぞ。━━ラーガル・エルテール・ビシエーラ━━━━」
賢者様が何かを唱え始めた。
と思ったら、なんだかフワフワした気持ちになり目の前が真っ白になっていく。あー……、……あの植物の名前なん……だっけー……あー……母様のあのご飯たべたくなって…き…た………
そのまま俺は意識を手離した。
━━━転生した。
魔族だけが生活を営む世界。球体の惑星で、明るく輝く恒星が周囲に無いため、常に闇に包まれた黒い星である。
異形な風貌の動物や魔物モンスターと呼ばれる生き物は存在するが、知性を備えた理性ある生物は魔族のみである。
魔法という技術が発展し数万年、独自の進化を遂げた星が宇宙の彼方に存在した。
その星にある一軒家。突き出た崖に生える巨木に建てられた自宅で、一人の青年が今日も自室にあるリクライニングチェアに座り、重厚な本を開いている。
俺の名前はカーラット・アガルス。
この世界に産まれて150年。まだまだ子供だ。先天性の病気を患っていたために人生のほとんどをこの部屋で過ごしている。
これまでに多くの医者に見てもらい、様々な治癒魔法に回復アイテム、それに父が命からがらに採ってきてくれた幻の薬草など試したがどれも駄目だった。もう手は全て尽くした。最後に来た医者は言ったよ。あとは余生を楽しめ。それが俺に下された最後の診断だった。
趣味は読書。父と母が買ってきてくれたこの本を一日中読みふけることが俺の生き甲斐だ。
そんな人生に生きる意味はあるのか、だって?
………そんなこと言ったって仕方ないじゃないか!
本の内容は魔法全容と魔界と異界の植物全書。
これがずっと読んでいて飽きない。魔法なんて終わりがないし、植物は数万種類もあって全然読み終わらない。
幻や伝説と言われている植物に、異界の植物。一度でいいからどれか一つくらい見てみたいなぁ。
窓から見えるのは、闇に広がる異形な木々と仄かに蒼く光る花。それに、永年枯れることなく我が家の門番をする、牙の生えた真っ赤な食生植物。文字通り食べて生きる植物だ。何でも食べる大食漢。我が家から出るゴミも全て平らげてくれるんだ。
こないだ壊してしまった父の大事にしている置物も、跡形もなく食べてくれた。文句も言わず可愛い奴だ。
こんな人生でも満足してるんだ。けどね、けど、少し本音を言うと、世界を旅してみたい。世界を旅して、自分の手でその伝説と言われている植物を見つけたい。そして、ただの伝説で無かったことを証明したいんだ。
新しい植物を見つけて俺の名前を残したり、伝説とされている世界樹を発見して、俺みたいな病気の人を助けるんだ。
毎日、そんな妄想に耽ふけってる。治ったらどんなに人生が変わるんだろう。
窓の外から父と兄の声がしてきた。
どうやら今から模擬戦を始めるらしい。
毎日の日課で行っている。だいたい決まった時間だ。
特に差し迫った危険があるとかではないが、体が鈍らないように行うらしい。
俺はもちろん模擬戦なんてできないし、魔法すら使うことができない。あっ、魔法は誰でも使えるわけではなくて、適正がある者だけ。俺は生まれてからこれだから試そうとしたこともないんだ。
父と兄は一般的と言われているレベルらしい。それでも俺からしたらすごいし、心から尊敬できるし憧れる存在だ。
今日も窓からそんな二人を見てみる。
ファイアーボールと言われる火の玉やアイスボールと言われる氷の玉が飛び交う。軽く放っているが、直径は父や兄がすっぽり入るくらいの大きさであった。何回見ても凄いなと思う。
━━コンッコンッ
突如、ドアがノックされた。
「はい?」
「失礼するよ」
突然の訪問だ。知らないじいさんがドアを開け、シワが入りすぎてどれが目か分からない顔でこちらをじっと見つめる。
「ふむふむ。確かにな………」
じいさんは一人で勝手に何かを納得している。
まじでどれが眼なんだろ……。
「ワシはな、け━━」
「アガルス!」
━━あっ、じいさん大丈夫か?
俺の母勢いよくドアを開け部屋に入る。
そのドアに潰され、何かを言いかけたじいさんは姿が見えなくなった。
「これからね、あの有名な賢者様がいらっしゃるの! 貴方の病を見てくれるからね。父様が何日も何日も探し回ってやっとお願いしてくれて……それにしても賢者様遅いわね」
母は目をキラキラさせ、声を弾ませている。
「……母様、ドアに挟まれてます。たぶんその賢者様━━」
と、じいさんが這い出てきた。
「アイタタタ…。なかなか元気のあるお方じゃな。ふぉっふぉっふぉ」
「あっ、賢者様! すいません、私ったら……何かをお飲み物用意いたしますね」
ぱたぱたと遠ざかる足音。
「ワッハッハッ! 元気で何よりじゃ。……あぁ、すまんの。 当てつけとかじゃなくての……すまん」
歳に似合わないほどの真っ白な歯が生え揃っている。
「全然大丈夫です。騒がしい母ですいません。……えっと、賢者様に病気を診ていただけると伺いましたが?」
━━もう既に余命を楽しめという診断をもらっているからなぁ。
どんな診断でも驚かないけどね。
「うむ。 これはどんな医者であろうとお手上げであろうなぁ。 そうであっただろ?」
「……はい」
「で、あろうなぁ。これはな、ワシにも無理じゃ」
「ですよね……ありがとうございました!」
俺は予想通りの答に納得しつつも、多少期待していた自分もいて、少なからずショックを受けた。
「まぁまてまて、早まるな。話はこれからなんじゃ。 本題なんじゃが、ワシは年に一度魔力の高まる日がある。その日に限り、ある秘術を使うことができる」
人指し指を立てるじじい。
指よりも顔のシワに目がいく俺。
「秘術というのは?」
「転生じゃ。生まれかわるのじゃ」
………はっ?
「それはどういうことです?」
「赤ん坊からやり直し、病気のない人生を歩むことができる、と、いうことじゃ」
━━まじかよ!
「是非、おねがいします!」
老人の手を力いっぱい握る俺。
「イタイイタイ! まてまて、話はまだ終わってない。 ただな、この世界じゃない世界で転生することになる。この世界とはお別れなんじゃ。━━それでも転生するか?」
おおう。
喜びから一転、悲しいお話へ。
家族のみんなには感謝してもしきれないほど感謝している。が、それでもこの世界でこのまま死ぬならば━━。
「…お願いします。……家族に話してきてもいいです?」
「そうかそうか。でな、すまんが転生する時間はあと数分しかなくての。ほんとに申し訳ないが話はワシがしとくから━━急ぐぞ」
まじかー。でも、異世界ではあるけれど、自分の足で色々できる。人生を謳歌できる!じいさん、ありがとう。
「わかりました。では、おねがいします!」
「よし!では始めるぞ。━━ラーガル・エルテール・ビシエーラ━━━━」
賢者様が何かを唱え始めた。
と思ったら、なんだかフワフワした気持ちになり目の前が真っ白になっていく。あー……、……あの植物の名前なん……だっけー……あー……母様のあのご飯たべたくなって…き…た………
そのまま俺は意識を手離した。
━━━転生した。
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