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王都魔法学校入学編
模擬戦を終えて
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俺はヴィヒレアさん、ナランチ、メラーの三人がいる場所へと戻ってきた。
気絶したデーンは医務室へと運ばれたため、ここにはいない。
地面に刻まれた回復の刻印は怪我を治すことはできるが、体力や魔力を回復することはできないらしい。
なので、デーンは自然回復するのを待つしかないのだ。
メラーは俺の方を静かに見ているが、ヴィヒレアさんはナランチから杖を強引に奪おうとしていて、ナランチはそれに必死に抵抗していた。
「ちょっ、見せてみろっ!悪いようにはしないから!」
「いやですよっ!これは僕のなんです!やめてください!」
生徒の試合見ないで何してんのこの人。
既にソルフとスンタラの戦いは始まっていた。
それにその杖、俺のだからね。
何が僕のなんです、やめてくださいだよ。
俺のなんです。返してください。
「……あの、ヴィヒレア先生」
「それをこっちにっよこ━━あっ、えーっと……ヴェルデくんだったね? お疲れさまでした。 ナランチくんが持っている杖は君のかな?」
「こ、こ、これは、ぼ、ぼくのだよ!」
一本の杖を奪い合っているヴィヒレアさんの背中越しに声をかけると、ヴィヒレアさんは杖から手を放し、俺の方へ振り返った。
ナランチはその隙に杖を懐に隠した。
「えーっと、そうですね……。 彼が杖を忘れたらしいので貸してあげました。 紛れもなく俺のです」
「こ、これは、ぼ、ぼ、ぼ━━━」
「ただ、彼の杖が見つかるまでは貸してあげます」
気に入らなかったわけじゃなかったみたいだな。
これはもうナランチの杖は見つからないかもしれない。
「ほ、ほんと?!ありがとう!」
「全然いいんだけどさ、参考までに聞きたいんだけど、その杖の何が良かったの?」
俺が質問すると、ナランチは目を輝かせ早口で捲し立てる。
「この杖を使ったらさ、いつもと全然違うんだ。やってることは変わらないのに、威力がもの凄く上がっていてビックリしたよ。消費魔力量はいつもと同じなのに、あんなに大きいのが出てくるんだもん。 この杖って何なの?何で出来てるの?素材は何?どこで買ったの?そもそも売り物なの? それと君のは壁に埋もれちゃったけど、代わりのはあるの? そもそもあの威力は何?あれも杖のおかげなの?ねえ━━━」
「ちょ、ちょ、ちょっとまって!」
俺はぐいぐい来るナランチに思わずたじろく。
目がかっぴらいてるし充血してるし!こわっ。
ヴィヒレアさんもメラーもドン引きしてるわ。
俺がどう答えようか悩んでいると、試合終了の言葉が響いた。その声にナランチも漸く停止する。
ソルフとスンタラの模擬戦は一切見ることなく終わってしまった。
時間にして数分といったところだろうか。
結果として三試合とも短く、あっさりとしたものであった。
ただ、三試合目は他の二試合と違い賞賛や、どよめきといったものが全く聞こえていない。黄色い声の一つも聞こえていない。
俺を罵っていた声もいつの間にか息を潜めていた。
そこで俺は改めて会場を見渡し、そこで気づいてしまった。
俺達だけではなく、会場にいるほぼ全ての人達がソルフとスンタラの戦いを見ていなかったのだ。
何を言ってるのかはわからないが、ひそひそと聞こえる声。それに視線も感じる。
そしてそのことにソルフも気づいていた。
取り巻きの声さえも聞こえてこないのだ。
(確かに派手な魔法は使っていない。火属性ならではの強化魔法で、物理攻撃力を上げただけだ。それでも、この歳でそこまでできる奴はそうはいないはずだ。
それに自分の得意な剣術を披露した。まだ未熟かもしれないが相当な腕前であるはずだ。少なくとも師範からは神童とさえ言われている。
相手の熔属性魔法を切り裂き圧倒したのだ。魔法を物理攻撃ではね除けることも早々できることではない。
賞賛の嵐が起こってもおかしくはないはずだ。なのに。なのに……。
幼き頃から英才教育を受け、来る日も来る日も努力して身に付けたのだ。注目されるべきは自分だ。あんな得体の知れない技を使う、不遇属性のガキが自分より上であるはずはない)
「ヴィヒレア先生っ! 俺とそいつでもう一戦やらせてください。お願いします」
早くこの場から去りたいのに、あろうことか俺に戦いを挑むだと?
こちらもこちらで目が怖いよ。
「と、ソルフ君がおっしゃってますけど、どうしますか?ヴェルデ君」
それはもちろん……。
「やりません」
「━━おいっ! なんだっ!逃げるのかっ!」
こっちへ血走った目をしながら駆けてくるソルフ。
後ずさる俺。
違う意味で逃げたくなるね。
「まぁまぁ。ヴェルデ君もそう言ってるし、模擬戦の機会はこれからいくらでもあるんだから、また今度にしましょうね、ソルフ君。とりあえず時間もないことだから戻りますよ」
「………わかりました。 今度は逃げるなよ…チッ」
ヴィヒレアさんの言葉でこの場はお開きとなった。
やっぱりしゃしゃり出て模擬戦なんてしなければよかったな。
┼┼┼
俺達は元の広間へと戻ってきた。
模擬戦に要した時間はそんなでもなかったが、特にすることもなかったのだろう居残り組の生徒達は暇そうに呆けている。
知り合いもいなければなおさら暇だ。
なんだか申し訳なく感じてしまう。
「皆さんお疲れ様でした。では、入学にあたり皆さんにはには十級の位が与えられます。 この位というのは称号みたいなものです。位を上げるには昇級試験を受け、合格すれば上がっていきます。 試験というのはミッションであったり、決められた魔法を使えるかどうかであったり、規定の魔法量に達したかどうか等様々あります。
そして、位を上げていき一級以上に上がることができたなら、将来は安泰。冒険者や教師、さらに特級以上なら宮廷魔導師にもなれます。
そして、これは毎年言っていますが、今までに王級はいましたが、その上の魔王級・神級になった人はいませんので、あなた方の中にいつかそれを成し遂げる者が現れることを楽しみにしています。
あなた方の夢はここから始まります。
ここでどう過ごし、どう成長するかで、夢はさらに広がるでしょう。
悔いのない学校生活を送ってください。
さて、これで入学式は終わりとなりますが、この後ここでささやかながらお食事会を開きたいと思います。
ぜひ、みなさんにはこのまま参加いただき、クラス仲間と交流を深めお楽しみください。━━では、お願いします」
ヴィヒレアさんが手を上げどこかへ合図を送ると、室内が暗やみに包まれた。
明かりは一切ない。
すると、どこからともなく漂う胃を刺激する香り。
それは鼻孔をくすぐるスパイス薫り。
肉や魚が焼ける芳ばしさに、穀物の炊ける匂い。
果物や何かの甘さと野菜のみずみずしさを感じさせる。
そして、次の瞬間。
室内全ての明かりが戻る。
俺は目の前の光景に言葉をなくした。
暗くなった一瞬で、各テーブルには隙間なくあらゆる料理が埋め尽くしていた。
それはもう豪華絢爛な料理たち。どこから出てきたのか分からないが、湯気が立ち上ぼり、出来立てであることは間違いなかった。
スパイスの薫り漂う七色のスープ。
飴色の照りのあるソースがかけられた、芳ばしく焼き上がった巨大な肉の塊。
ぴちぴちと跳ねる揚げた魚に焼かれた黄金の魚。半透明な生魚のお造り。
大小様々な大きさの穀物を炊いたもの。
宝石のように輝く果物に空中から白い粉が降り注いでいる焼き菓子。
どれもこれも見たことがない。
俺は興奮して爆発しそうだった。
と思ったら、周りの生徒が爆発した。
途端に上がる歓声。大歓声だ。
よーし、食いつくしてやるぜ。
罵声とか舌打ちとか、そんな嫌なことは忘れて楽しんでやるっ!
幸いにして、どちらの奴等も同じクラスにはならなかった。
ちなみに模擬戦をした六人は全員別のクラスだ。
「よおヴェル、お前強いんだな。 それはそうとこれからよろしくな」
マホンだ。
どうやら同じクラスになったようである。
肉を片手に隣に座ってきた。
「お、マホンじゃん。 同じクラスか! こちらこそよろしくな」
「おう。 でさ、早速だけど今度模擬戦しようぜっ」
「えっ、やだよ……めんどくさい。 そんなことするくらいならさ、ギルドへ行って依頼受けようよ」
「……うーん…あ、じゃあさ、パーティー組む? 一緒に依頼受けて魔物退治しようぜ!」
「えっ、そんな制度あったっけ?」
「うん。ギルドで申請すればいいんだよ。どうする?」
「それならいいよ。 明日にでもギルド行ってみるか」
「りょうのかい!」
そう言うと、もしゃもしゃと食べ始めるマホン。
よく食べる奴だな。
とりあえずお金も欲しいし、やることもないしな。
一先ずは低ランクの依頼をばしばしこなして……。
あ、俺一人のほうが、薬草集めは効率いいような……。
マホンなら魔法見せてもいいか…?
と、そこでふと視線を感じ、後ろを振り返ると隣のクラスの奴がこっちを睨みつけているじゃないか。
もちろんソルフだ。
俺、そんな悪いことしたかな……。
気絶したデーンは医務室へと運ばれたため、ここにはいない。
地面に刻まれた回復の刻印は怪我を治すことはできるが、体力や魔力を回復することはできないらしい。
なので、デーンは自然回復するのを待つしかないのだ。
メラーは俺の方を静かに見ているが、ヴィヒレアさんはナランチから杖を強引に奪おうとしていて、ナランチはそれに必死に抵抗していた。
「ちょっ、見せてみろっ!悪いようにはしないから!」
「いやですよっ!これは僕のなんです!やめてください!」
生徒の試合見ないで何してんのこの人。
既にソルフとスンタラの戦いは始まっていた。
それにその杖、俺のだからね。
何が僕のなんです、やめてくださいだよ。
俺のなんです。返してください。
「……あの、ヴィヒレア先生」
「それをこっちにっよこ━━あっ、えーっと……ヴェルデくんだったね? お疲れさまでした。 ナランチくんが持っている杖は君のかな?」
「こ、こ、これは、ぼ、ぼくのだよ!」
一本の杖を奪い合っているヴィヒレアさんの背中越しに声をかけると、ヴィヒレアさんは杖から手を放し、俺の方へ振り返った。
ナランチはその隙に杖を懐に隠した。
「えーっと、そうですね……。 彼が杖を忘れたらしいので貸してあげました。 紛れもなく俺のです」
「こ、これは、ぼ、ぼ、ぼ━━━」
「ただ、彼の杖が見つかるまでは貸してあげます」
気に入らなかったわけじゃなかったみたいだな。
これはもうナランチの杖は見つからないかもしれない。
「ほ、ほんと?!ありがとう!」
「全然いいんだけどさ、参考までに聞きたいんだけど、その杖の何が良かったの?」
俺が質問すると、ナランチは目を輝かせ早口で捲し立てる。
「この杖を使ったらさ、いつもと全然違うんだ。やってることは変わらないのに、威力がもの凄く上がっていてビックリしたよ。消費魔力量はいつもと同じなのに、あんなに大きいのが出てくるんだもん。 この杖って何なの?何で出来てるの?素材は何?どこで買ったの?そもそも売り物なの? それと君のは壁に埋もれちゃったけど、代わりのはあるの? そもそもあの威力は何?あれも杖のおかげなの?ねえ━━━」
「ちょ、ちょ、ちょっとまって!」
俺はぐいぐい来るナランチに思わずたじろく。
目がかっぴらいてるし充血してるし!こわっ。
ヴィヒレアさんもメラーもドン引きしてるわ。
俺がどう答えようか悩んでいると、試合終了の言葉が響いた。その声にナランチも漸く停止する。
ソルフとスンタラの模擬戦は一切見ることなく終わってしまった。
時間にして数分といったところだろうか。
結果として三試合とも短く、あっさりとしたものであった。
ただ、三試合目は他の二試合と違い賞賛や、どよめきといったものが全く聞こえていない。黄色い声の一つも聞こえていない。
俺を罵っていた声もいつの間にか息を潜めていた。
そこで俺は改めて会場を見渡し、そこで気づいてしまった。
俺達だけではなく、会場にいるほぼ全ての人達がソルフとスンタラの戦いを見ていなかったのだ。
何を言ってるのかはわからないが、ひそひそと聞こえる声。それに視線も感じる。
そしてそのことにソルフも気づいていた。
取り巻きの声さえも聞こえてこないのだ。
(確かに派手な魔法は使っていない。火属性ならではの強化魔法で、物理攻撃力を上げただけだ。それでも、この歳でそこまでできる奴はそうはいないはずだ。
それに自分の得意な剣術を披露した。まだ未熟かもしれないが相当な腕前であるはずだ。少なくとも師範からは神童とさえ言われている。
相手の熔属性魔法を切り裂き圧倒したのだ。魔法を物理攻撃ではね除けることも早々できることではない。
賞賛の嵐が起こってもおかしくはないはずだ。なのに。なのに……。
幼き頃から英才教育を受け、来る日も来る日も努力して身に付けたのだ。注目されるべきは自分だ。あんな得体の知れない技を使う、不遇属性のガキが自分より上であるはずはない)
「ヴィヒレア先生っ! 俺とそいつでもう一戦やらせてください。お願いします」
早くこの場から去りたいのに、あろうことか俺に戦いを挑むだと?
こちらもこちらで目が怖いよ。
「と、ソルフ君がおっしゃってますけど、どうしますか?ヴェルデ君」
それはもちろん……。
「やりません」
「━━おいっ! なんだっ!逃げるのかっ!」
こっちへ血走った目をしながら駆けてくるソルフ。
後ずさる俺。
違う意味で逃げたくなるね。
「まぁまぁ。ヴェルデ君もそう言ってるし、模擬戦の機会はこれからいくらでもあるんだから、また今度にしましょうね、ソルフ君。とりあえず時間もないことだから戻りますよ」
「………わかりました。 今度は逃げるなよ…チッ」
ヴィヒレアさんの言葉でこの場はお開きとなった。
やっぱりしゃしゃり出て模擬戦なんてしなければよかったな。
┼┼┼
俺達は元の広間へと戻ってきた。
模擬戦に要した時間はそんなでもなかったが、特にすることもなかったのだろう居残り組の生徒達は暇そうに呆けている。
知り合いもいなければなおさら暇だ。
なんだか申し訳なく感じてしまう。
「皆さんお疲れ様でした。では、入学にあたり皆さんにはには十級の位が与えられます。 この位というのは称号みたいなものです。位を上げるには昇級試験を受け、合格すれば上がっていきます。 試験というのはミッションであったり、決められた魔法を使えるかどうかであったり、規定の魔法量に達したかどうか等様々あります。
そして、位を上げていき一級以上に上がることができたなら、将来は安泰。冒険者や教師、さらに特級以上なら宮廷魔導師にもなれます。
そして、これは毎年言っていますが、今までに王級はいましたが、その上の魔王級・神級になった人はいませんので、あなた方の中にいつかそれを成し遂げる者が現れることを楽しみにしています。
あなた方の夢はここから始まります。
ここでどう過ごし、どう成長するかで、夢はさらに広がるでしょう。
悔いのない学校生活を送ってください。
さて、これで入学式は終わりとなりますが、この後ここでささやかながらお食事会を開きたいと思います。
ぜひ、みなさんにはこのまま参加いただき、クラス仲間と交流を深めお楽しみください。━━では、お願いします」
ヴィヒレアさんが手を上げどこかへ合図を送ると、室内が暗やみに包まれた。
明かりは一切ない。
すると、どこからともなく漂う胃を刺激する香り。
それは鼻孔をくすぐるスパイス薫り。
肉や魚が焼ける芳ばしさに、穀物の炊ける匂い。
果物や何かの甘さと野菜のみずみずしさを感じさせる。
そして、次の瞬間。
室内全ての明かりが戻る。
俺は目の前の光景に言葉をなくした。
暗くなった一瞬で、各テーブルには隙間なくあらゆる料理が埋め尽くしていた。
それはもう豪華絢爛な料理たち。どこから出てきたのか分からないが、湯気が立ち上ぼり、出来立てであることは間違いなかった。
スパイスの薫り漂う七色のスープ。
飴色の照りのあるソースがかけられた、芳ばしく焼き上がった巨大な肉の塊。
ぴちぴちと跳ねる揚げた魚に焼かれた黄金の魚。半透明な生魚のお造り。
大小様々な大きさの穀物を炊いたもの。
宝石のように輝く果物に空中から白い粉が降り注いでいる焼き菓子。
どれもこれも見たことがない。
俺は興奮して爆発しそうだった。
と思ったら、周りの生徒が爆発した。
途端に上がる歓声。大歓声だ。
よーし、食いつくしてやるぜ。
罵声とか舌打ちとか、そんな嫌なことは忘れて楽しんでやるっ!
幸いにして、どちらの奴等も同じクラスにはならなかった。
ちなみに模擬戦をした六人は全員別のクラスだ。
「よおヴェル、お前強いんだな。 それはそうとこれからよろしくな」
マホンだ。
どうやら同じクラスになったようである。
肉を片手に隣に座ってきた。
「お、マホンじゃん。 同じクラスか! こちらこそよろしくな」
「おう。 でさ、早速だけど今度模擬戦しようぜっ」
「えっ、やだよ……めんどくさい。 そんなことするくらいならさ、ギルドへ行って依頼受けようよ」
「……うーん…あ、じゃあさ、パーティー組む? 一緒に依頼受けて魔物退治しようぜ!」
「えっ、そんな制度あったっけ?」
「うん。ギルドで申請すればいいんだよ。どうする?」
「それならいいよ。 明日にでもギルド行ってみるか」
「りょうのかい!」
そう言うと、もしゃもしゃと食べ始めるマホン。
よく食べる奴だな。
とりあえずお金も欲しいし、やることもないしな。
一先ずは低ランクの依頼をばしばしこなして……。
あ、俺一人のほうが、薬草集めは効率いいような……。
マホンなら魔法見せてもいいか…?
と、そこでふと視線を感じ、後ろを振り返ると隣のクラスの奴がこっちを睨みつけているじゃないか。
もちろんソルフだ。
俺、そんな悪いことしたかな……。
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