北極物語(仮)

うえに

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1話

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目覚めるとそこは一面のブドウ畑だ
った。
畑のさくに横たわっていた私はひど
く気が動転していた。ここは?どこ

考えを巡らせていると人の声がする。
隠れようとしたが身体が言うことを
聞かない。バランスが崩れ倒れてし
まった
誰?
子供の声で聞かれてそちらを見る。
なんともいえない表情でこちらを見
ている2人の少女。
あのーここはどこ?
私は聞いた。
ここは○○村です。
背の高い少女が言う。
貴方迷子なの?
もう1人の少女が付け加えた。
私は咄嗟に
そうなの!私知らない間にここで寝
てて・・・
そこで私は背中が酷く痛いことに気
づいた。
まぁ怪我をしているのね!私たちの
おうちで手当てしてあげるわ!
背の高い方は嫌そうな顔をしている
が少女は笑顔で肩をかしてくれた。
少女の名前は背の高い方がぽゅで背の小さい方がぺゃと言うらしい。
ぽゅは青い髪でぺゃは赤い髪。二人とも中性的な顔立ちをしている。
彼女たちの家は洞窟に嵌め込まれた
形をしており、外からはボロ屋に見
えたが中は以外にもしっかりしてお
り、フルそうだがオシャレな家具が
散見され。真っ赤な絨毯の触り心地
が最高や!
と心の中で感想を言っていると奥の
部屋へ案内された。
その部屋には肘掛椅子に腰掛けた、
いかにも魔法使いのような帽子をか
ぶる男が居た。
その人は、またややこしい人を連れ
てきたね。と言った。
彼の言葉にはなんとも言えない温かさを
感じる。
その人の服装は不思議で黒いドレス
に白いエプロンという出で立ちだっ
た。
しかも厄介なものを誘い込んだね?
彼がそう言うと辺りが暗くなり、部屋の
窓から黒い影のようなものが入ってきた。
よく見るとそれは黒い仮面を被り大
きな2本のツノをもった人ではない
か!
それがゆっくり、そして確実にこち
らへ距離を詰めてくる。黒い影が飛
びかかってきたと思うと、次には入
ってきた窓へ吸い込まれるように弾かれ出ていった。いったいどうなってんだ

すると魔法使い?が言った。私の魔法で
家からは追い出したが家の周りから
は離れないよ!はやく追いかけな!
戦うんだよ!
えぇ・・・困惑する。
あんなのに勝てるわけない。しかし
少女達が自分に武器を渡してくる。
お姉ちゃん頑張って!
諦めて私は家のドアから外へ出た
ドアから出ると怪物は目の前にいた。
あまりの殺気に背筋が凍る。
怪物がこちらへタックルしてくるので私は咄嗟に盾を身構えた。
しかし向こうはフェイントで足を狙って蹴りを入れてきた。ドロリ という音をたてて私の足がオイルのようなものに変わる。
それは怪物を取り囲み動きを止めた。
なんだ?私の足が、どういうこと?困惑してる間に怪物は意識を取り戻し、パンチを繰り出してくる。
しかし、パンチはことごとく外れ、その隙に私は彼の顔に思いっきり盾を叩きつけた。
仮面が割れ、怪物が倒れる。
やった。私はやったんだ!良く分からないけど・・・
黒い霧が晴れて家から彼が出てくる。
良くやったね、その子を連れて家に来な。
アドレナリンの興奮冷めやらぬ中私は家に入った
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