異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第6章 ケンジの新しい生産力!

28話 新たな仲間⑦

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 団長と部下たちが身を引き緊張しているのがケンジは見てとれる。それは無理もなかったのだ・・・Sランクの魔物アラクネのツバキとSSランクの魔物ナイトメアバトルウォーホースのハヤテが眼前に迫ってきたからだ。

 普通この一体の魔物が暴れたら町の一つや二つは消滅してしまう様な危険な魔物だからだ。

「ケ・・・ケンジ殿・・・本当に大丈夫なのか?」

「ええ!この通り触っても大丈夫ですよ。」

 ケンジはハヤテの首筋を優しく撫でてニッコリ笑うのだった。そして団長にも優しく撫でるように言ってみるのだった。

「ほ、本当に大丈夫なのか?」

「ええ、乱暴に触らないでくださいね。」

 団長はケンジの言った通り震えながらハヤテの首筋を優しく撫でるのだった。自分専用の兵馬の時のように触れるとハヤテは気持ちよさそうな表情になり、団長の頬にすり寄るのだった。

「だ、団長!」

 部下たちはハヤテが顔を寄せてきたので団長が食べられると思って大きな声を出してしまった。

「おい・・・本当にこのバトルウォーホース俺達の兵馬みたいにおとなしいぞ。ははは・・・こんなこと信じられないよ。」

「団長。本当に大丈夫なのですか?」

「お前達も優しく撫ぜて見ろよ。ケンジ殿いいか?」

 ケンジはニッコリ笑い許可を出すのだった。そして団長にツバキが寄ってきて会釈をするのだった。

「わたくしツバキと申します。我が主ケンジ様にダンジョンで師従の契約を結びこの町まで来ました。以後お見知りおきを!」

 ツバキは丁寧なあいさつをして団長の不安を解くのだった。魔物がこんな丁寧にあいさつを交わすと言う事はむやみに暴れることは無いと言っているようなものであり認識は魔物というより獣人と同じカテゴリーになるのである。

「これは丁寧にありがとうございます。こちらこそよろしくたのむ。」

「おい!お前達いつまで撫でているんだ。」

「「「「はっ!すいません!」」」」

「すぐに戻ってこの者たちに危険は無いと言い警戒態勢を解くんだ!」

 部下たちはびしっと敬礼をして町の方に戻り、兵隊や冒険者達は安堵し町の中に戻るのだった。

「ケンジ殿すまなかったな・・・」

「いえ俺達もダンジョンから早馬を飛ばすと聞いていたから安心して不用意に町に近づきすぎました。」

「ん?早馬とは何だ?」

 ケンジはダンジョンの入り口で合ったことを丁寧に説明をして、早馬の事を言ったのだった。それは王国に報せたのであってこっちに向かったことじゃ無かったんだと言ったのだった。

「ああ・・・なるほどな・・・たしかに今、本国でも慌ただしくなっているだろうな。それを訂正しに早馬だったのか。」

「そうです!俺達はこっちにも来ていると思っていたから違ったようですね。」

「まあ、ダンジョンの奴らもかなり焦っただろうな。」

 そういいながら団長は大声で笑ったのだった。そしてケンジ達はやっと町の中に入ることができたのだった。
 するとそこは町の人たちで溢れかえっていて、まるで勇者が帰還して町のパレードの状態になっていたのだった。町の人たちは噂を聞き災害級の魔物を安全に見れると聞き門から続く大通りの側道に並びツバキとハヤテを一目見たいと側道に並んで観覧したのだった。

「あれがアラクネかあ・・・すげえ美人だな!」
「バトルウォーホースも漆黒でかっこいいぜ!」
「あれが災害級の魔物!」

 町の人たちは普段絶対に見ることのできない魔物に興奮し一種のお祭り騒ぎになっていたのだった。そしてその賑わいはギルドまで続き、ケンジ達はギルドに入るとツバキとハヤテの姿が見えなくなるまで続くのだった。

 ケンジとマイはギルドに清算するためギルドに寄るのだった。

「プリム。一緒に来てくれ。ギル達はここで待っててくれ。」

「「「「「はい!」」」」」

「ツバキとハヤテも一緒に来てくれ。手続きをしないといけないんだ。」

「手続きとは?」

「お前達が町で暮らせるように俺の従魔だと言う証明だよ。要は身分証明だな。」

「わかりました。」
「ぶるるる!」

 そしてケンジ達はツバキとハヤテを連れてギルドの中に入るのだった。受付嬢はその姿を見て唖然として固まってしまったのだった。

「すまないがこの二人の従魔登録をよろしく。」

 ケンジは受付嬢に従魔登録と手持ちのインゴットをインベントリから5個づつ出して清算をお願いするのだった。


 これによりテイマーの今までの認識が変わるかと思ったが変わることがなかったのである。ここでもまたギルドの悪い面が出たのであった。こんな強力な魔物がテイムできるならテイマーも役に立つ職業なのだがこれもまた、ケンジだからツバキやハヤテがテイム出来たのである。
 
 本来調教、動物学、獣医学のスキルがグランドマスターになったぐらいではSランクやSSランクの魔物がテイムなんてできるわけがないのである。ケンジが出来た理由はレベルが突出しステータス値が高くまた一番の要因が幸運値である。幸運値が100を超える為テイムに成功したと言っても過言ではないのである。

 これを知らずギルドはまた中途半端にケンジにちょっかいを出してきたのだった。

「ケ、ケンジ様・・・いつも間にテイマースキルをお育てになったのですか?」

「ああ・・・ここの所システィナに手伝ってもらってね。」

「システィナってケンジ様のパーティーでタンカーをしている奴隷ですよね。」

「ああ、そうだよ。」

「あのケンジ様?良かったらテイマーのやり方を教えてくれませんか?」

「え?なんでおれが?」

「テイマーと職業は魔物をテイムするにも苦労します。それゆえ役に立たない職業として肩身の狭い思いをしているんですよ。」

「それは知っているよ。」

「だから、そんな強い魔物がテイムできる方法があるなら教えてほしいのです。」

「あんたは少し勘違いしているよ。魔物だって主を選ぶ権利があるんだよ。」

「だからその方法がわかっているなら教えてほしいのです。」

「それがわからないと言っているんだ。」

「え?ケンジ様にもわからないのですか?」

「違うってなんでその方法をギルドに提供しなきゃいけないのがわからないと言っているんだ。」

「これはテイマーとしての個人情報だろ?他の冒険者達は自分の強みを全部公開しているのか?してないだろ?」

「それは・・・」

「それに今までギルドはテイマーの肩身の狭い思いをしてたのはわかっていて今までずっと放置していたのに、俺がこうなったらいつも通り美味しいとこだけ情報を得ようとするのが気に入らないと何回言ったらわかるんだ?そんなに知りたければ最初からテイマーの人たちの事を親身になり協力してあげて援助の一つでもしてあげたらどうなんだ?その中で一緒にテイマーという職業を解明してあげたらテイマーの人たちも情報をギルドに提供してくれると思わないのか?」

「そんな役に立たない職業に援助なんてできるわけないじゃないですか!そんな事したらギルドが破産しちゃいますよ。」

「じゃあこのツバキやハヤテを見て役に立たないと言うんだな?ギルドがそんな考えをいつまでもしてたら本当に破産するぞ。」

「いや・・・だからそれは今までの話でこの魔物たちが役に立たないと言っているわけではないです。」

「で、今はそう思って美味しいとこどりしようとしてもそんなの誰が協力するっていうんだよ。もっと頭を使ったほうが良いよ。」

「なんであんたにそんなバカにされなきゃいけないんですか?」

「じゃああんたの今まで俺に言ったことを客観的に考えてみなよ。どれだけ馬鹿な事を言っているのか。」

「・・・・・」

 受付嬢は自分の言っていたことを思い直して何も言えなくなってしまったのだった。

「じゃあ無駄な話をせず早く依頼清算をしてくれ!」

 受付嬢はテイムモンスターがわかる目印であるチョーカーを手渡してくれたのだった。

「ツバキ、ハヤテ申し訳ないがこれを首の所に付けてくれるか?」

 ケンジは二人に目印であるチョーカーをつけてあげるのだった。すると魔道具だったのがちょうどいいサイズになりお洒落なアクセサリーになって首に収まるのだった。

「二人とも苦しくはないか?」

「ええ、苦しくはないです。」
「ぶるるる・・・」

「そっか。これで町の中は自由に出歩けるぞ。ただし町の人たちに迷惑を掛けないようにな。迷惑を掛けたら俺の責任になり一緒にいられなくなるから覚えていてくれ。」

「ハイ!わかりました。」
「ぶるるる・・・・」




「ケンジ様、こちらが今回の依頼報酬です。どうもありがとうございました。」

「ああ!ありがとな!」

 ケンジは依頼報酬を受け取りギルドを出ていくのだった。マイはすでに馬車に戻り中でくつろいでいたのだった。

「ケンちゃんお帰り。また大変だったね。」

「何かあったのですか?」

「ああ、ギルドがな・・・都合のいい事言ってきただけだよ。」

「ひょっとしてテイマーでですか?」

「ああ・・・その通りだ。」

 ギル達はギルドって本当にやっかいだよなあとおもうのだった。

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