異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

文字の大きさ
271 / 621
第7章 超級ダンジョン攻略!

34話 ギルドマスターの誤算

しおりを挟む
 ケンジはメイガン商会のガンスと別れテンペの町へと帰って来たのだった。

「主?俺達はいつ超級ダンジョンに行くことになるんだ?」

「とりあえずテンペのお客が落ち着いてからだな!」

「じゃあ、だいぶんと掛かりそうだな・・・早く3次職になった腕を振るいたいぜ!」

「マードック!威勢がいいのはいいことだが当分の間超級は攻略しないからよろしく!」

 ケンジは何か心内に秘めた感じで真顔になった。

「ええ~~~!主ぃ!それは・・・ない・・・」

 マードックはケンジに言い寄ろうとしたがケンジの目を見て言葉が詰まるのだった。

「主・・・どうした?そんな怖い顔をして・・・」

「ああ・・・マードック悪いな・・・ちょっと考え事をしてた・・・」

「ケンちゃんギルドの事を考えてたんでしょ?」

「・・・・・・ああ、よくわかったな!」

 マイだけじゃなくギルやシスティナもわかっていたみたいだった。

「主・・・何かするつもりですか?」

「いや・・・今回は直接何かするつもりはないよ。たぶんだが俺達がこのまま計画を進行していくとでギルドの方から又呼び出しか何かしてくるはずだ。」

「何かってどういうことですか?」

「うん・・・それってどういうことですか?」

「今までギルドは俺がギルド言う事に従わなくて目の上のたんこぶのような存在で商品を手に入れようとやっきになってただろ?」

「そうですね。」

「さっきもガンスさんの話の中で出てきたことが予想通りだとしたらギルドマスターにとって予想外の事だと思うんだよ。」
「ギルドが俺に恩を作れなかったそれも独自の販売方法で売り上げを上げその利益が税金としてギルドには一切あがってこなくなるんだよ。」

「今までとそんな大差ないだろ一緒じゃねえか?あんま変わらないだろ?」

「マードック全然違うよ。これからケンちゃんの店は王国中に広がる事になって今まではテンペの町だけのことだったのがまずは王都から。」

「ああ・・・・そういうことか・・・」

「マードックまだよくわかってないだろ?」

「なんだよギルまで馬鹿にすんなよな。」

「いいか、これから主の冷蔵庫が王国中に広まるんだよ。そしたらギルドが販売している商品が王国では売れなくなるんだ。」

「あ、あああ!そういう事か!」

「その時ギルドは主に何かコンタクトを取ってきた時どうなるか?言わなくても解るだろ?」

 ケンジはギル達の顔を見てニヤリと笑うのである。

「主ってやっぱ怖ぇ~~~!」

「そういうわけだから当分超級に行っても50階層までで中ボスを周回して※①【ハウス】と※②【転移マット】を出すだけ出し鉱石の採掘を行う事にするからよろしく!」
「マイは冒険者ギルドの依頼を受けたら魔物の素材で儲けれるからいいよな?」

「もうお金はケンちゃんから賠償金の大半貰ったしどっちでもいいよ。」

 マイはケンジと一緒にいてもう金銭感覚がマヒしているようでどっちでもいい感じで両手を広げて呆れていたのだった。それもそのはずで虹金貨で80枚という人生何周できるかわからない程の大金を手に入れてしまったので依頼などもうどうでもいいのである。





 一方こちらはギルドの会議室である。ギルドマスター4人が集まり会議をしていたのだった。

「いったいどうなっておるのじゃ!ブロッサム!ケンジの売り上げが一切入ってこなくなったじゃろうが!」

「私もこんなことになるとは思っていなかったのだ!」

「まさか、グランパス王がケンジを許し賠償金を払うとは思いもしなかったのだ!俺もまさかこんなことになるとは思ってもいなかったんだ・・・」

「どうするつもりじゃ?このままではわたしゃの商人ギルドは売り上げが落ちる事になるだけだが、生産ギルドはインゴットがもう入らぬぞ!」

「そんなことはないだろ?また、前の状況になるだけだ!」

「お主!そんな考え方じゃと後でとんでもないことになるぞよ。ひゃひゃひゃ!」

「どういうことだ?」

「よくお聞き!いいかい?ケンジはもう町中で商売しなくてもいいんじゃよ。つまり違う土地で商売しているのさ!テンペの町の事情なんか知った事じゃないんじゃよ!」

 ここにいるギルドマスター達は商人ギルドのクーナンに言われて初めてその重要さに気づくのだった。確かに解りずらいがケンジの店の跡地があるのでテンペの町にいる錯覚に陥るがケンジがすんでいる場所と店はテンペの町ではなくグランパス王から譲り受けたどこかにある土地である。
 店には大きな窓があり透明な窓で景色が見えるのである。そこは確かにテンペの町ではなく窓からはどこの位置なのか判断はできないが王国のまだ未開の地だと言うのはわかるのである。

「いいかい!これからインゴットを手に入れようとすれば町にいる生産者に頼むかケンジの店で買い付けるかどちらかじゃろ?」
「もう、この町には頼りの綱であるメイガン商会も撤退してしまったんじゃからのう・・・」

 生産ギルドマスターのブロッサムは今更ながら慌て出すのだった。それに予想外の反応を示すのは魔道ギルドマスターのオックスである。

「お、おい!ブロッサムどうするつもりだ?インゴットが無ければ町の維持が出来ぬぞ!」

「わかっている・・・だが、どうしたらいいんだ?」
 
 なんでテンペの町はインゴットが無いのだろうか?それは簡単な事である。他の町にはケンジがいないから昔から少ないながらも採掘士が頑張って調達してくるからである。
 テンペの町にはケンジがいる事によりケンジ以外の採掘士が他の町に移住したり鍛冶師に転職してしまったからである。本当にインゴットに関してはテンペの町のギルドはケンジにおんぶに抱っこ状態でこの状況を見て見ぬふりをしていたのだった。



 ここにきて初めて事の重大さに気づく馬鹿なギルドマスター達であった。そして、何の実害もないように涼しい顔をしていたのが冒険者ギルドマスターのムーリだったのだ。

「わしの所は何ともないようで安心しているみたいじゃな?ムーリよ。」

「実際大丈夫だろう?」

「お主・・・忘れているのじゃないか?マイマールはケンジの許嫁だろう。マイマールはケンジの言いなりじゃないのか?そうなるともう高ランクの魔物の素材も冒険者ギルドには入ってこぬぞ?」

「いやいや・・・そんなことは無いだろう?」

「何を言っておる!マイマールはケンジと一緒にグランパス王から賠償金を貰っておるのじゃろ?だったらもう依頼なんか無理にせずともいいのと違うのか?」

 そのように言われると確かにもう危険な冒険をしなくても十分生活はできるのである。それにケンジのお店の売り上げがあれば国王からの貰ったお金も必要ない事を思い知らされるのだった。

「どーすんだよ!マイマールはうちの稼ぎ頭だぞ!あいつが持ってくる素材はオークションにかける物ばかりで引く手あまたなんだぞ!」

「何をいまさら焦ってんだい!それをどうにかする為にこうやって集まってんじゃないか!」

 そう言った商人ギルドのクーナンは頭御抱えてしまうのである。当然の事だが何かいい案が出るわけでもなく4人とも腕を組み時間だけが過ぎ去っていくのだった。


 ギルドがいい案を出せずにいる間もケンジ達は業績を伸ばし製造部の人員を確保したおかげで冷蔵庫の生産がとんでもない伸びを見せたのだった。
 そして、ケンジは商人ギルドに出向きもう商人ギルドに所属する意味はないと思い脱退を申請したのだった。

「ケ、ケンジ様!ちょ、ちょっとお待ちください!脱退するのはお待ちください!」

「え?なんで?もう俺は自分の土地でしか商売しないし所属してても意味ないかと思うんだけど・・・」

「それはそうかもしれませんが何も脱退までしなくてもいいかと?」

「でも、所属してても意味ないしな。このまま所属してたら厄介事が出てきた場合動かなきゃいけないだろ?だったら今のうちに脱退して不安のない様にしてたいんだよな。」

「そ、そんな・・・」

「まあでも生産ギルドを脱退するつもりは今のとこないしギルドと完全に切れるわけじゃないから構わないだろ?」
「構わないだろ?と聞くのもおかしな話なんだけどな。あはははは!」

 ギルドの所属、脱退は個人の自由でギルド職員がどうこう言える立場ではないのである。ただし一回脱退するとランクは剥奪され3年は所属できないのがデメリットなのである。
 犯罪をした者が強制的に追放されるともう二度とギルドへの登録はできないが今回ケンジの様に自分から脱退を申し入れることはなんの問題もないのである。

 ただ、普通は一回所属したら脱退を申し出る者は皆無に等しい。やはり普通は町の中でしか店を持つことが出来ないのである。だからギルドに所属し場所代という名目の税金をギルドに支払わなければならないのである。

 受付嬢も困り果てるのだが業務としては所属した者が脱退したいと言えば断る訳にもいかず脱退手続きをするしかないわけでケンジは商人ギルドを脱退するのだった。

 後日それを報告書に上がってきた書類を見たギルドマスターは大きな声を上げるしかなかったのである。



*-----*-----*-----*-----*

 この話で出てきたアイテム一覧


※①【ハウス】
 超級ダンジョンの中ボスの宝物。物としてはミニチュアサイズの家の玩具
のような魔道具。用途は少しの魔力を込めイメージした家が簡単に建築可能。
そして、ミニチュアに戻し持ち運び可能。テントとして使ったり白亜の王城を
建築したりできる。

※②【転移マット】
 超級ダンジョンの中ボスの宝物。四角いタイルのようなマットで2つで一組
の魔道具でその対になったマットの間を瞬間移動できる。
最初に出したマットには何も文字はなかったが次から出た転移マットには
ルーン文字のような物が一つ書いてあるペアのマットがわかる様になっている。
 設置した者以外が取り外そうとしても絶対にもっていく事はできない。

しおりを挟む
感想 223

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~

月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―  “賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。  だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。  当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。  ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?  そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?  彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?  力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。

処理中です...