異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第7章 超級ダンジョン攻略!

36話 超級ダンジョン再び②

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 ケンジ達はみんなもう3次職になり中級ダンジョンに挑んでるかのようにさくさく魔物を狩り奥へと進んでいき、20階層のボス部屋の前に※①【ハウス】を建てて今日の進行を終えていたのだった。

「あのご主人様?入り口で団長さんに言っていた事は本当ですか?」

「ん?何の事だ?」

「超級ダンジョンを攻略しないような口ぶりだったじゃありませんか?」

「ああ、そうだな・・・」

「でも、みんなここを攻略するために必死でレベルもスキルも上げたかと思うんですよ。当然このあたしもです!」

「システィナみんなも聞いてくれ。最初超級ダンジョンを攻略しようと本気で思っていたんだ。」

「ああ!そうだぜ!俺もそのつもりでがんばったからな。」

 マードックの言葉にマイ達も賛同し頷いていた。ケンジはそれでも説明を続けて話し続けるのだった。

「だが俺は今回、国王に部下が忖度した事で勝手に暴走し俺達の平穏をぶち壊しただろ?」

「ええ・・・そうね・・・」

「こんな事って俺達だけじゃなく過去にも冤罪で処刑された人間がたくさんいたと思うんだよ。」

 その言葉にセイラがピクッと反応を示したのだ。セイラもまた貴族の横暴で犯罪奴隷に落とされた人間である。このように王族や貴族または権力者達に理不尽な事をされても何の抵抗も出来ず何も言う事が出来ないこの世界にケンジはほとほと呆れていたのだ。

「そんな事があって人類の生活を豊かにし発展させるダンジョン、その反面スタンピードの危険がある諸刃の剣であるダンジョンを攻略し王国を守る必要性が前よりなくなったのが今の俺の心情なんだよ。」
「たしかに王族や貴族全員がろくでもない奴だとか俺も言わないよ。だけど今回この国のトップがあんなにも部下の暴走を止められない頼りないやつだと思うとどうでもいい感じになってな・・・・」

「じゃ超級ダンジョンは攻略しないのですか?」

「ああ、今のところそんな気はなくなった・・・」

「ええぇ~~~! 主・・・そりゃねぇぜ!」

 マードックは大きな声を出しケンジに不満をぶつけ、日頃不満を吐かないギルでさえケンジに思い直すようにと進言してくるのだった。

「待て待て!そんな文句を言うな!」

「でもよう・・・主そりゃないと思うぜ!」

「大丈夫だって俺だってお前達の気持ちはわかっているつもりだよ!」

「だったら!」

「まあ、最後まで聞けって!俺は今回このダンジョンは王国領にあるダンジョンとして攻略せずにこのままに放って置くつもりだ。」
「そしてこのダンジョンを利用し俺達の存在価値を王国に知らしめる事にしたんだよ。」

「はあ?それってケンちゃんどういう事よ?」

「つまりだな・・・この超級ダンジョンは放って置いたらまたスタンピードの危険性が出てくるんだ。だがこのまま一回でも攻略したら魔物の強さが元の状態に戻るかもしれないだろ?」



 ケンジのこの予想は当たっているのである。この辺りのダンジョンの長ダンジョンマスターがこのダンジョンには存在しているのである。
 この超級ダンジョンは初級中級上級そしてこの超級を管理していて4つ分のダンジョンのエネルギーを確保し魔物の強さを強化していたのだ。
 つまりこのダンジョンを攻略しダンジョンマスターを退治しダンジョンコアだけを残すとダンジョンは脅威ではなくなり上質な素材がとれる場所に成り下がるのである。

「それだと俺達の存在価値が下がる恐れになる。だからダンジョンはこのままにして、もしスタンピードが起こりそうになったら俺達が止める事にすればいいんだよ。」

「じゃあ、俺達はこの手に入れた力をどこで奮えばいいんだ?」

「だから、ここからが本題なんだよ。俺達が貰った土地があるだろ?」

「え?まさか!」

「マイ、気が付いたか?そうなんだよ・・・まだあの土地は未開拓の土地だ。この間※②【世界地図】でFreedamの店のまわりを確認したらダンジョンが幾つかあるんだよ。」

「主!本当か?じゃあそっちのダンジョンを攻略するのか?」

「ああそういうことだ。どうせ安全な土地にするなら自国から先にするのが普通だろ?」

「え?じゃあなんでこのダンジョンに来たのよ!」

「ああ、それは悪かったと思うが自国のダンジョンに潜って※③【転移マット】と【ハウス】が出るかどうかわからないだろ?今回はこの魔道具を取りに来たからな!」

「ああ・・・なるほどね・・・」

「向こうでも出るかわからないですからね・・・それなら納得しました。」

 ケンジは今回王国にやられた事を許すつもりはなかったのである。謝罪のことでテンペの町の団長に確認を取った時、【それで本当にいいんだな?】とケンジが確認した時、謝罪側が出向いていればケンジは賠償金も取らず許していたのだ。
 そして土地も貰えてなかった事になりテンペの町の超級ダンジョンもケンジにより攻略されていたのである。  

 だが、王国や兵士の選択はケンジの思う選択ではなかった為、この先ケンジに対し凄まじいほどの報奨を支払わなくてはならない状態になっていくのである。

「って事はケンちゃんてスタンピードが起こるたびそれを止めるつもり?」

「まあ、超級ダンジョンがそんなたびたびスタンピードが起こるわけないだろ?」

「でも、起こるたびに止めてたら凄まじい報奨金が出るんじゃないの?」

「まあ、起こればだけどな!あはははは!」

 これにより王国領にあるダンジョンの一つは攻略される事がなくなりこの一帯の魔物の勢力は維持される事となるのである。
 



 そして、次の日からケンジは20階層の中ボスのリッチを周回し討伐したら部屋から出て復活したらまた討伐を繰り返したのだった。
 そしてこの中ボスから出る【ハウス】22個出すのだった。出るときと出ない時はあったがケンジのLUK値が高い為80%の確率で宝箱には【ハウス】が入っていたのだった。

「ねえ、ケンちゃん。ハウスあたしも個人的に欲しいんだけどいいかな?」

「ああ、そんな事確認しなくてもいいよ。ほら!」

「ケンちゃんありがとう!」

 マイはケンジがお店をやっている時はシスティナとプリムを連れて3人パーティーで地上の魔物を狩ったりしていたので個人的に【ハウス】が欲しかったのだ。
 これで、もし野営になったとしてもどこでも快適に過ごせると思い嬉しそうに笑った。

 リッチが沸くまでケンジは20階層の採掘ができる場所に行き採掘をやり大量の神鋼魔石オリハルコンや魔宝石等大量に補充していくのだった。

 そして、マイ達にとったらもうリッチなど敵ではなくオーガを討伐する感じで交代でタイマンし討伐していたぐらいであった。20個目の【ハウス】を出す時なんかリッチが涙を流してダンジョンに吸収したように見えたほどだった。

 そしてケンジ達は50階層でも今回はファイヤーデーモンもこの要領で目的の【転移マット】を22セット出す事にしたのだった。



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 この話で出てくるアイテム・スキル一覧

※①【ハウス】
 超級ダンジョンの中ボスの宝物。物としてはミニチュアサイズの家の玩具
のような魔道具。用途は少しの魔力を込めイメージした家が簡単に建築可能。
そして、ミニチュアに戻し持ち運び可能。テントとして使ったり白亜の王城を
建築したりできる。

※②【世界地図】
 ケンジしか所持者がいないレアスキル。
世界中の地図が見れて拡大縮小も思いのままで、町の中、ダンジョンの中
にも使える便利の良いスキル。
 この地図にサーチの魔法を併用して使う事が可能で薬草や魔物を
見つけることも可能である。

※③【転移マット】
 超級ダンジョン中ボスの宝物。四角いタイルのようなマットで2つ一組
の魔道具で対になったマット間を瞬間移動できる。
 対になったマットには同じルーン文字のようなものが印してありペアの
マットはわかるようになっている。
 設置した人間以外が取ろうとしても窃盗防止の処置が出来て取ることが
出来ない様にすることもできる。


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