異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第9章 Freedom国の発展!

26話 防衛魔道具

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 ケンジは、自室に籠りどうしたら、自国を守れるのかを考えるのである。このFreedom国の後方は、北にある未開の地で大森林でまだ何があるかわからないのだ。
 そして、町の西側にはケンジの屋敷と店があり、琵琶湖に面した土地である。それらを考えると他の国から攻めてくる方角は、東と南であろうと想像できたのである。

 ケンジは、それら考えて城壁に、防衛システムを設置する事にしたのである。

「ご主人様!ちょっといいですか?」

「どうぞ!なにかあったのか?」

 部屋に入ってきたのは、ユエティーであった。

「ご主人様!ガーライ支店の事なのですが、少し時間を貰ってもよろしいですか?」

 ケンジは、ユエティーに向き直し、話を聞く事にしたのだった。

「ガーライ支店がどうかしたのか?」

「テンペ支店が滅亡してしまったのですが、そこから南に位置するガーライ支店なのですが、そこから東にあるナンペイの町からの旅人が、今日Freedom店に来客があったのです」

「ほうう!それがどうかしたのか?」

「なんでも、Freedom店の噂がナンペイの町でも噂が拡がり、支店はいつ進出してくるのかという要望がありました。わたしとしてはテンペの町が滅亡し、ガーライの町の売り上げが落ち着いてきたので、進出しても良いかと思うのですが……」

「なるほど!では、王都の方はどんな感じなんだ?」

「王都の方は、人口も多い為今だ落ち着くような事はありません!ですが、テンペの町から転移してきていたブースが空いている事もあり、店員の余裕はまだあります」

「なるほど……もう一つ聞きたいのだが、ナンペイの町にはメイガン商会はあるのか?」

「ええ!ございますよ。ナンペイの町は、ガーライの町とは比べ物にならない位大きな町で、テンペの町と変わらないくらい大きな町です」




 ナンペイの町は、地球で言うと三重県にある町なのだ。今は滅亡したテンペの町は大津市にあり、そこから南に行ったところにガーライの町がある。

「わかった!今はちょっと手が離せないから、この作業が終わったら、支店の拡大の事を考えてみよう!それでその来客はどうしたのだ?」

「明日、又訪問するみたいです」

「そうか、じゃあ訪問があったら客室の方に案内してくれるか?俺が対応させてもらうよ」

「分かりました。それではよろしくお願いいたします」

「報告ありがとな!」

「いえ、それでは失礼します」

 ユエティーは、ケンジに頭を下げ部屋から出ていくのだった。

 ケンジは、Freedom店の事がドンドン広まっていくのが嬉しく思うのである。王国最西端にあったテンペの町は、滅亡してしまって今は王都とガーライの町の2か所になってしまったが、ガーライ支店を出した事で行商人がナンペイの町に広めてくれたのだ。
 そのおかげで、便器や冷蔵庫の噂が広まった為、他の町から支店の進出要請が来るのは、ケンジにとってありがたい物だったのだ。
 今のケンジは、ギルド構成員ではなくなってしまった為、前のようにFランクの依頼をこなし、町の人達に宣伝が出来なくなってしまい、宣伝方法をどうしようと思っていたくらいだったのだ。

「これは、良い機会だな。ナンペイ支店を建てて、その噂が広まったらまた出店依頼が来るかもしれないから、本当にもうギルドはいらなくなるかもしれないな」

 ケンジは、そんな事を考えながら、防衛システムを考えていたのだった。



 次の日、ナンペイの町からの使者が訪問があり、その対応をしその使者に、今は忙しくて手をはなす事が出来ないと伝えて半年ほど待ってくれたら、今度はこっちから訪問させてもらう事を約束したのだった。



 そして、5か月という期間が過ぎたのだった。


「出来たぁ~~~~~~!」

「主殿!いきなりびっくりするじゃないか!な、なんだあ?こいつはいったい⁉」

 ケンジの鍛冶工房は、大きなものを製作出来るように、物凄い広いスペースが用意されていて、大型バスでも余裕で作れそうな広さがあるのだ。

「あっ!ダンギ見てくれ‼防衛魔道具がやっと完成出来たんだよ」

「こいつはいったい、なんなのだ?」

「見てもらった方が早いな!」

 ケンジは、防衛魔道具をインベントリに収納し、外に出ていくのだった。

「主殿どこへ行くのだ?」

「誰もいない湖の方へだよ。じゃないと危ないからな!」

 ケンジは、琵琶湖の方にこの魔道具を向けて設置したのだった。その防衛魔道具は、このガイアースには無い形であり、円形のドーム型から5mぐらいある筒形が生えていたものだった。つまり大砲である。ケンジは5か月の時間をかけて、大砲を製作したのだった。

「主殿?こいつはどのように使うのだ?」

「こいつは、大砲という物なんだ!この世界に火薬という物が無いから、苦労したんだけどな……まあ見てくれないか?」

 ケンジは筒の後方から、鉄球を込めてしっかり蓋を閉めたのだった。

「そんな、重い鉄球をどうするんだ?」

「まあ、見てなよ!」

 ケンジは、次に横にある魔力吸収板に手を触れ魔力を送り込むと、その大砲は起動スイッチが入り、低い振動音をたて動き出したのだった。

 30秒ほどで振動音は無くなり、静かになったのである。

「主殿、停まっちまったぞ?」

「準備ができたんだよ!見てろよ!」

 ケンジは、魔力吸収版の横にあるボタンを押したのだった。その瞬間、ボン!という大きな音が鳴った瞬間、前方の筒から鉄球がすごい勢いで飛び出し、50mほど飛んだのだった。

「なんだこれは⁉」

「これが大砲というものだ!すごいだろ?」

「主殿……悪いのだが、こいつは使い物になるのか?」

「どういう事だ?」

 ダンギは、思ったより驚きはなく、渋い顔をしていたのである。それもそのはずで、鉄球の破壊力はあり50mも重い鉄球を飛ばす技術は凄いのだが、もし敵対対象に到着地点でいた場合、その鉄球を避ける事は容易であるのだ。止まった的に当てるのなら十分な破壊力があるのである。
 つまり攻城戦で、城壁を壊すなら物凄い兵器ではあるが、防衛では微妙な感じなのだ。

「そういう事か!それは大丈夫だよ」

「だが、今の球のスピードを見ただろ?あれでは敵対対象には当たらんぞ」

「いや、今回は鉄球で試しただけなんだよ!」

「どういうことだ?」

「本番では、この鉄球の代わりにポーション球を作るつもりなんだよ」

「はっ?ポーションを飛ばしてどうするんだ?」

「EX(エクスプロージョン)ポーションって知っているか?」

「まさか!そんな危険なものを飛ばすのか⁉」

 ケンジの言ったポーションは、錬金術士が唯一作れる攻撃用のポーションであり、錬金術のスキルが120.00になった時に、製作可能になるポーションなのだ。

 分かりやすく言えばニトログリセリンみたいなもので、ポーションを投げつけて、敵に当たると大爆発する手榴弾みたいな物である。ケンジは、そのポーションを球に仕込み飛ばそうと考えていたのだった。

「そ、そいつは、凄い……そんなものがとんで来たら避けれるはずがない……」

「だろ?」

「主……こいつは他国に売ったら絶対ダメだ!」

「おいおい!俺は闇商人じゃないんだから売る事は絶対ないよ!こいつはあくまでも防衛手段だ!」

「設計図も盗まれないように、ちゃんと管理するんだぞ!」

「まあ、設計図があっても、他国では作れないと思うよ」

「なんでだ?」

「そりゃ、部品に神鋼魔石を使っているからだよ!」

 この大砲は、空気砲であり筒の中に風の魔石を吸収させた神鋼魔石を設置してあり、魔力を込めると筒の中に設置してある神風魔石が、筒の中の空気を吸収し真空状態にするのである。
 準備が整うと、ボタンを押す事で後方から一気に空気を入れる事で、球が発射される仕組みである。

 今回は鉄球だったが、本来はEXポーションを複数個、大きな球に仕込み打ち出す為、もっと軽い球になり飛距離も発射速度も出る予定なのだ。

「だが、EXポーションはどうするつもりなんだ?」

「この間なんだが、ダリアの錬金術のスキルが、120.00になってだな!ダリアが、EXポーションを作れるようになったんだよ」

「ダリアって、あの元流星のパーティーにいた女か?」

「そうそう、あれからずっと錬金術のゴッドオーダーをやりながら、お店のポーション担当になり、頑張っていたんだぞ。そして、ゴッドオーダーで自らパワースクロール【120】を出した頑張り屋だよ」

「そ、そいつは凄いな!」

「ダンギもシェムも、鍛冶のパワースクロール出してたじゃないか!お前達も凄いと思うぞ」

「それほどでもないがな……」

 ダンギは、ケンジに凄いとほめられ、鼻をポリポリ掻いて照れていたのだった。

「それで、ダンギ達にはコイツを北南東3方向の城壁に設置する為、製作をお願いしたいんだ!」

「じゃあ、あと2台作ればいいのか?」

「いや……一方向に10台!残り29台だ!」

 ダンギはケンジの言った数に呆れて開いた口が塞がらなかったのだ。もし、この防衛魔道具が完成すれば、魔物だけではなく対人、戦争を仕掛けられても、まず落とされることは無くなると思ったのである。

「主殿!それは本当か?冗談抜きに30台設置するのか?」

「ああ!この国は兵士が圧倒的に少ないのはわかるな?」

「た、確かに……」

「ギル達は、確かに強くて俺の装備を身につけたら、万の兵士に匹敵する力はあるが、やはり物量に押されると絶対に勝てないからな……」

「そりゃそうだな!いくら力があろうともスタミナが切れるだろうしな。やっぱり数の多い方が有利だろう!」

「って事は、数は出来るだけ減らさないといけないんだ!」

「だから、主殿は、その数を作ると言う事なのか……」

「そういう事だからよろしく頼む!俺は明日から、支店の事に取り掛かるんで、分からなかったら夕食時の後に聞きに来てくれ!」

「了解した!」

 ケンジは、ダンギに大砲の指示をだし、部屋に帰りゆっくりするのだった。


 
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