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第9章 Freedom国の発展!
34話 グランパス王国の闇
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ケンジ達が、捕らえたブラックスペンサーを取り囲んだ状態で、これからの事をガヤガヤと話していた時、その話声でブラックスペンサーは目を覚ましたのだった。
「むっ!むうう~~~!」
「おっ!目を覚ましたみたいだな!」
ケンジは、目を覚ましたブラックスペンサーに話しかけたのだった。
「俺は、ケンジといいます。俺の質問にいくつか答えてもらえるかな?」
「むうう~~~~~!」
「その猿轡を取るから、大きな声を出さないと約束してもらえるかい?」
そのブラックスペンサーは、首を上下に振るのだった。ケンジは、微笑みながらブラックスペンサーの、口元の拘束を剥がしたのだった。
その口の粘着糸を剥がした瞬間、ブラックスペンサーは魔法を唱えて、反撃しようとしたのだった。
「シャドーカッター!」
これには、ムシュダルク達戦闘スキルのない者達は驚き動けなかったのだ。しかし、その魔法は発動せず何も起こらなかったのである。
「貴方の魔法は発動しないよ」
「なっ!何でこんな街中にアラクネが!」
ツバキは、この侵入者を拘束する時に、着ているもの以外全て抜き取っており、魔法発動に必要であるスペルブックと秘薬を奪っていたのだった。当然、スクロールや暗器の類もツバキの手の中にあったのである。
それを見た、ムシュダルク達はホッと胸をなでおろしたのである。
ケンジは、この人物を鑑定し正体を確認したのだった。その鑑定で名前がローゼリア(10歳)と出たのである。それにはケンジも驚愕したのである。
「君は女の子なのか?」
ケンジの言葉にローゼリアはビクッとするのだった。
「「「「「はっ?」」」」」」
「ケンちゃん!女の子ってどういう事よ⁉」
ケンジは、このローゼリアの覆面を剥ぎ取ったのである。すると、そこには諜報部員とは似つかわしくない、可憐で儚い少女の姿がそこにあったのだ。
周りの人間すべてが、言葉が出ないようで鯉のように口をパクパクしていたのだった。
「君は、本当にブラックスペンサーの一員なのか?」
「なっ!」
「驚かなくていいよ。その肩口の入れ墨で、正体はばれているから!」
「あっ!」
「いくつか、質問をさせてもらっていいかな?ちゃんと答えてくれたら、命までは取らないと約束しよう!」
「ふん!こうなったら、あたしの命はないのと一緒よ!あたしは、何もしゃべるつもりはないから早く殺せ!」
覆面を剥がされたら声色が変わって、少女の声になったのである。ケンジはまずそこに驚いたのである。
「まあ、いいや……何故、君はこの土地に入り込めたんだい?」
「……」
「君の口から聞きたいのだが、無理やり聞く方法もあるんだよ!ローゼリア……」
ケンジが、いきなり自分の名前を呼んだ事で、目を見開き驚愕したのである。
「もう一度聞くから、ちゃんと答えてね」
ローゼリアは、このケンジと言う男の得体の知らない能力に、ガクガク震えが来たのである。ローゼリアは、尋問をしているケンジの笑顔が、また恐怖を掻き立てられるのだった。
「なぜ、君はこの土地に入る事が出来たんだい?」
「……」
「じゃあ、質問をかえよう!君の目的は、ランスロット達がここにいると確認する為の偵察かい?」
「……」
「そっかあ……答えないか?ならしょうがない!」
ケンジは、ポキポキ指を鳴らして、ローゼリアに近づくのだった。
「フ、フン!脅しても無駄よ!拷問には、絶対屈しないんだから!」
「主殿!拷問なら私がします!騎士団仕込みで、絶対口を割らせてみせます!」
「ランスロット!お前はこんな少女を拷問にかけるつもりなのか?」
「はっ?主殿いったい何を言って……」
「それに、痛覚を与えて口を割らせるだなんて効率が悪いだろう!」
「まさか!ケンちゃん……こんな少女にやらしい事をするんじゃ……」
マイの言葉に、ローゼリアはビクッと身体をよじらせ逃げようとしていた。
「ば、馬鹿!お前はいったい何を考えているんだよ!そんな事する訳ないだろ!」
「だったら、どうやって口を割らせるのよ!」
「こうやるんだよ!マインドブレイン」
ケンジは魔法を使い、※①【マインドブレイン】を唱えたのだった。この魔法は、闇属性魔法であり相手の脳に直接アクセスし、嘘偽りのない情報を引き出す魔法である。
これにより、ケンジ達は王国が何をやろうとしているのかを知るのである。グランパス王は、このFreedom国を警戒している事、今この段階ではランスロット達がこの国に身請けされているのかどうかの確認。
ブラックスペンサーとは、どういった組織で精鋭中の精鋭で、20人だけの組織である事がわかったのだ。
そして、このローゼリアがここに忍び込めたのは、このローゼリアのように結界に引っかからない様に、幼く犯罪のない人間を、忍び込む事だけに特化した能力を鍛え上げた人間で、ブラックスペンサーの予備軍である事だったのである。
つまり、この少女はこのまま育てば、いずれブラックスペンサーの主力となり、未来を担う諜報部員となるのである。
そして、ここからは王国の闇の部分となる情報が出てきたのである。
このローゼリアは、孤児院出身だったのである。孤児院は、教会が請け負っているのだが、時々孤児が行方不明となる事件が起きていたのだが、犯人が捕まらなかったのである。
捕まらないのは当然であり、犯人は王国であり貴族達なのだ。孤児を鑑定し能力のある子供を誘拐し、王国の諜報部隊として育てていたのである。
そして、精鋭部隊に所属した人間は、王国最強のブラックスペンサーへと入隊できるのだが、能力の満たない人間は奴隷として雑用をやらされたり、危険な前線へと送り込まれたり、闇ギルドへ売られたりするのだ。
つまり、王国と闇ギルドは裏でつながっていて、持ちつ持たれつの仲である。
町の人々は、神隠しにあっているんだと噂をしていたのだが、実は王国が手引きをしていたのである。これにはムシュダルクもランスロットも知らない事実であった。
「ケンジ様!そ、それは本当ですか⁉」
「そんなバカな……グランパス王がそんな事をする訳が……」
「ああ!残念だが事実のようだな……まさか、犯人が王国で幼いころに孤児をさらい、諜報部員に仕立て上げていたとはな……」
「でも……グランパス王国は、他の国と比べたら善政をしていた方で、こんな事をやっているだなんて信じられません!」
「まあ、言い方は悪いが、善政は表向きでカモフラージュなのかもな……」
「ケ、ケンちゃん!どうするつもりなの⁉」
マイは、この事実を知り怒り心頭で、拳を握りしめていたのである。
「どうするって……どうしようもないだろ?この件について俺は、手を出すつもりはないよ」
「ケンちゃん!それ本気で言っているの⁉」
「じゃあ、反対に聞くがこれを何とかしようとすれば、どういう事をすれば無くなると言うんだ?」
「それは……」
「そうだよ!元凶である王国を潰さないといけないと言う事になる!そんな事したら、王国領に住む平民はどうなるんだ?それに潰すとなると、俺から王国に戦争を吹っ掛けろというのか?」
「だけど!」
「マイ!それとみんなもよく聞いてくれ!薄情ともとれるかもしれないが、俺はこの件に対しては基本的に俺からどうこうするつもりはない!」
「ケンジ様!それはどうしてですか?」
「ムシュダルクさん、これはグランパス王国の事だからです!これがFreedom国の事だったら、問題にして俺自身が解決する為に、率先して動く事になるが、よその国の為に俺が動くつもりはない!」
「だけど、ケンちゃん!こうしている時間も犠牲になっている、子供達がいるのかもしれないんだよ!」
「マイ……そんなのは、俺だってわかっているよ。だけど、他の国に口なんか出せないだろ?向こうが何かを仕掛けてきた場合なら、この国を守る為動くならわかるが、俺から王国に訴えるつもりはないよ」
ムシュダルク達は、ケンジの正論に何も言えなくなってしまったのである。確かに、この国の経済は王国の町に支店を置き、王国とのつながりがあるのだが、別の国の事であるのだ。
ムシュダルクも又、自分自身が動く仕事内容は、Freedom国でありグランパス王国の事ではないのである。
「……」
「マイ……納得がいかないか?」
「納得いけない!だけど……ケンちゃんの言う通りなのも納得できるわ!」
「ランスロット!いつまで沈んでいるつもりだ。お前はもうグランパス王国とは関係のない人間になるんだろ?」
「は、はい……」
「だったら、もう気にするんじゃない!もう他国の事として気にするな!」
「ケンちゃん……この後はどうするつもりなの?」
「情報は全て聞き出した。ローゼリアには、この後どうしたいのか聞きだし、対応をしようと思う!」
「対応って、処分するつもりなの?」
「それは、ローゼリア次第だな……」
「そ、そんな……」
ケンジの言葉に、この場にいた人間すべていたたまれなくなり、幼いローゼリアを見て黙りこくってしまうのだった。
ここにきて、なぜ王国がランスロット達を必要に口封じしたかったのか、その理由が明らかになったのである。
ランスロットやムシュダルクは王国の秘密を知らなかったが、王国は知っているものとして行方を追っていたのである。
この後、王国は二人を返還要請をする事になるのだが、ケンジは当然の事だが、この要請を突っぱねる事となる。ケンジの言う、家族を守るためには、ケンジは率先して動く事になるのだ。
「ムシュダルクさん、不安に思いますか?ランスロットも大丈夫か?」
「ケンジ様……ひょっとして私も、王国から狙われているのでは?」
「まあ、そうだろうですね……だけど、この国の中間壁の内側から出なければ大丈夫ですよ。安心してください!」
「だけど、こうして侵入者が……」
「ローゼリアは潜入しただけですよ。もし、攻撃に転じたら防犯システムが働き、はじき出されてしまいますよ」
「それなら安心か……」
「えぇ……家族も大丈夫ですよ。もし、王国がこの国に手を出した時は、俺が動くから安心してください!」
それを聞いたムシュダルクをはじめ、マイもホッとして笑顔となったのである。
このローゼリアが、王国にとって窮地になるとは思いもしなかったのである。しかし、王国はローゼリアが捕らえられた事をまだ知らない。
*-----*-----*-----*-----*-----*
この話で出てきた魔法
※①【マインドブレイン】
闇属性魔法 5階位
消費MP 35
詠唱速度 5.75秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 レベル×1分
効果対象 一人
効果範囲 なし
必要秘薬 マンドラゴラ・アビスの葉 各5個
備考欄
この魔法は相手の脳に直接アクセスして情報を取る魔法である。相手の
脳にある情報なので、相手が知らない事はわからない。この魔法の成功率は
100%だが、抵抗のスキルを持っている人間には、グランドマスターで
あるならば50%の確率で抵抗されてしまう。
魔道士職業レベル50と魔法スキル80以上で使用可能
「むっ!むうう~~~!」
「おっ!目を覚ましたみたいだな!」
ケンジは、目を覚ましたブラックスペンサーに話しかけたのだった。
「俺は、ケンジといいます。俺の質問にいくつか答えてもらえるかな?」
「むうう~~~~~!」
「その猿轡を取るから、大きな声を出さないと約束してもらえるかい?」
そのブラックスペンサーは、首を上下に振るのだった。ケンジは、微笑みながらブラックスペンサーの、口元の拘束を剥がしたのだった。
その口の粘着糸を剥がした瞬間、ブラックスペンサーは魔法を唱えて、反撃しようとしたのだった。
「シャドーカッター!」
これには、ムシュダルク達戦闘スキルのない者達は驚き動けなかったのだ。しかし、その魔法は発動せず何も起こらなかったのである。
「貴方の魔法は発動しないよ」
「なっ!何でこんな街中にアラクネが!」
ツバキは、この侵入者を拘束する時に、着ているもの以外全て抜き取っており、魔法発動に必要であるスペルブックと秘薬を奪っていたのだった。当然、スクロールや暗器の類もツバキの手の中にあったのである。
それを見た、ムシュダルク達はホッと胸をなでおろしたのである。
ケンジは、この人物を鑑定し正体を確認したのだった。その鑑定で名前がローゼリア(10歳)と出たのである。それにはケンジも驚愕したのである。
「君は女の子なのか?」
ケンジの言葉にローゼリアはビクッとするのだった。
「「「「「はっ?」」」」」」
「ケンちゃん!女の子ってどういう事よ⁉」
ケンジは、このローゼリアの覆面を剥ぎ取ったのである。すると、そこには諜報部員とは似つかわしくない、可憐で儚い少女の姿がそこにあったのだ。
周りの人間すべてが、言葉が出ないようで鯉のように口をパクパクしていたのだった。
「君は、本当にブラックスペンサーの一員なのか?」
「なっ!」
「驚かなくていいよ。その肩口の入れ墨で、正体はばれているから!」
「あっ!」
「いくつか、質問をさせてもらっていいかな?ちゃんと答えてくれたら、命までは取らないと約束しよう!」
「ふん!こうなったら、あたしの命はないのと一緒よ!あたしは、何もしゃべるつもりはないから早く殺せ!」
覆面を剥がされたら声色が変わって、少女の声になったのである。ケンジはまずそこに驚いたのである。
「まあ、いいや……何故、君はこの土地に入り込めたんだい?」
「……」
「君の口から聞きたいのだが、無理やり聞く方法もあるんだよ!ローゼリア……」
ケンジが、いきなり自分の名前を呼んだ事で、目を見開き驚愕したのである。
「もう一度聞くから、ちゃんと答えてね」
ローゼリアは、このケンジと言う男の得体の知らない能力に、ガクガク震えが来たのである。ローゼリアは、尋問をしているケンジの笑顔が、また恐怖を掻き立てられるのだった。
「なぜ、君はこの土地に入る事が出来たんだい?」
「……」
「じゃあ、質問をかえよう!君の目的は、ランスロット達がここにいると確認する為の偵察かい?」
「……」
「そっかあ……答えないか?ならしょうがない!」
ケンジは、ポキポキ指を鳴らして、ローゼリアに近づくのだった。
「フ、フン!脅しても無駄よ!拷問には、絶対屈しないんだから!」
「主殿!拷問なら私がします!騎士団仕込みで、絶対口を割らせてみせます!」
「ランスロット!お前はこんな少女を拷問にかけるつもりなのか?」
「はっ?主殿いったい何を言って……」
「それに、痛覚を与えて口を割らせるだなんて効率が悪いだろう!」
「まさか!ケンちゃん……こんな少女にやらしい事をするんじゃ……」
マイの言葉に、ローゼリアはビクッと身体をよじらせ逃げようとしていた。
「ば、馬鹿!お前はいったい何を考えているんだよ!そんな事する訳ないだろ!」
「だったら、どうやって口を割らせるのよ!」
「こうやるんだよ!マインドブレイン」
ケンジは魔法を使い、※①【マインドブレイン】を唱えたのだった。この魔法は、闇属性魔法であり相手の脳に直接アクセスし、嘘偽りのない情報を引き出す魔法である。
これにより、ケンジ達は王国が何をやろうとしているのかを知るのである。グランパス王は、このFreedom国を警戒している事、今この段階ではランスロット達がこの国に身請けされているのかどうかの確認。
ブラックスペンサーとは、どういった組織で精鋭中の精鋭で、20人だけの組織である事がわかったのだ。
そして、このローゼリアがここに忍び込めたのは、このローゼリアのように結界に引っかからない様に、幼く犯罪のない人間を、忍び込む事だけに特化した能力を鍛え上げた人間で、ブラックスペンサーの予備軍である事だったのである。
つまり、この少女はこのまま育てば、いずれブラックスペンサーの主力となり、未来を担う諜報部員となるのである。
そして、ここからは王国の闇の部分となる情報が出てきたのである。
このローゼリアは、孤児院出身だったのである。孤児院は、教会が請け負っているのだが、時々孤児が行方不明となる事件が起きていたのだが、犯人が捕まらなかったのである。
捕まらないのは当然であり、犯人は王国であり貴族達なのだ。孤児を鑑定し能力のある子供を誘拐し、王国の諜報部隊として育てていたのである。
そして、精鋭部隊に所属した人間は、王国最強のブラックスペンサーへと入隊できるのだが、能力の満たない人間は奴隷として雑用をやらされたり、危険な前線へと送り込まれたり、闇ギルドへ売られたりするのだ。
つまり、王国と闇ギルドは裏でつながっていて、持ちつ持たれつの仲である。
町の人々は、神隠しにあっているんだと噂をしていたのだが、実は王国が手引きをしていたのである。これにはムシュダルクもランスロットも知らない事実であった。
「ケンジ様!そ、それは本当ですか⁉」
「そんなバカな……グランパス王がそんな事をする訳が……」
「ああ!残念だが事実のようだな……まさか、犯人が王国で幼いころに孤児をさらい、諜報部員に仕立て上げていたとはな……」
「でも……グランパス王国は、他の国と比べたら善政をしていた方で、こんな事をやっているだなんて信じられません!」
「まあ、言い方は悪いが、善政は表向きでカモフラージュなのかもな……」
「ケ、ケンちゃん!どうするつもりなの⁉」
マイは、この事実を知り怒り心頭で、拳を握りしめていたのである。
「どうするって……どうしようもないだろ?この件について俺は、手を出すつもりはないよ」
「ケンちゃん!それ本気で言っているの⁉」
「じゃあ、反対に聞くがこれを何とかしようとすれば、どういう事をすれば無くなると言うんだ?」
「それは……」
「そうだよ!元凶である王国を潰さないといけないと言う事になる!そんな事したら、王国領に住む平民はどうなるんだ?それに潰すとなると、俺から王国に戦争を吹っ掛けろというのか?」
「だけど!」
「マイ!それとみんなもよく聞いてくれ!薄情ともとれるかもしれないが、俺はこの件に対しては基本的に俺からどうこうするつもりはない!」
「ケンジ様!それはどうしてですか?」
「ムシュダルクさん、これはグランパス王国の事だからです!これがFreedom国の事だったら、問題にして俺自身が解決する為に、率先して動く事になるが、よその国の為に俺が動くつもりはない!」
「だけど、ケンちゃん!こうしている時間も犠牲になっている、子供達がいるのかもしれないんだよ!」
「マイ……そんなのは、俺だってわかっているよ。だけど、他の国に口なんか出せないだろ?向こうが何かを仕掛けてきた場合なら、この国を守る為動くならわかるが、俺から王国に訴えるつもりはないよ」
ムシュダルク達は、ケンジの正論に何も言えなくなってしまったのである。確かに、この国の経済は王国の町に支店を置き、王国とのつながりがあるのだが、別の国の事であるのだ。
ムシュダルクも又、自分自身が動く仕事内容は、Freedom国でありグランパス王国の事ではないのである。
「……」
「マイ……納得がいかないか?」
「納得いけない!だけど……ケンちゃんの言う通りなのも納得できるわ!」
「ランスロット!いつまで沈んでいるつもりだ。お前はもうグランパス王国とは関係のない人間になるんだろ?」
「は、はい……」
「だったら、もう気にするんじゃない!もう他国の事として気にするな!」
「ケンちゃん……この後はどうするつもりなの?」
「情報は全て聞き出した。ローゼリアには、この後どうしたいのか聞きだし、対応をしようと思う!」
「対応って、処分するつもりなの?」
「それは、ローゼリア次第だな……」
「そ、そんな……」
ケンジの言葉に、この場にいた人間すべていたたまれなくなり、幼いローゼリアを見て黙りこくってしまうのだった。
ここにきて、なぜ王国がランスロット達を必要に口封じしたかったのか、その理由が明らかになったのである。
ランスロットやムシュダルクは王国の秘密を知らなかったが、王国は知っているものとして行方を追っていたのである。
この後、王国は二人を返還要請をする事になるのだが、ケンジは当然の事だが、この要請を突っぱねる事となる。ケンジの言う、家族を守るためには、ケンジは率先して動く事になるのだ。
「ムシュダルクさん、不安に思いますか?ランスロットも大丈夫か?」
「ケンジ様……ひょっとして私も、王国から狙われているのでは?」
「まあ、そうだろうですね……だけど、この国の中間壁の内側から出なければ大丈夫ですよ。安心してください!」
「だけど、こうして侵入者が……」
「ローゼリアは潜入しただけですよ。もし、攻撃に転じたら防犯システムが働き、はじき出されてしまいますよ」
「それなら安心か……」
「えぇ……家族も大丈夫ですよ。もし、王国がこの国に手を出した時は、俺が動くから安心してください!」
それを聞いたムシュダルクをはじめ、マイもホッとして笑顔となったのである。
このローゼリアが、王国にとって窮地になるとは思いもしなかったのである。しかし、王国はローゼリアが捕らえられた事をまだ知らない。
*-----*-----*-----*-----*-----*
この話で出てきた魔法
※①【マインドブレイン】
闇属性魔法 5階位
消費MP 35
詠唱速度 5.75秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 レベル×1分
効果対象 一人
効果範囲 なし
必要秘薬 マンドラゴラ・アビスの葉 各5個
備考欄
この魔法は相手の脳に直接アクセスして情報を取る魔法である。相手の
脳にある情報なので、相手が知らない事はわからない。この魔法の成功率は
100%だが、抵抗のスキルを持っている人間には、グランドマスターで
あるならば50%の確率で抵抗されてしまう。
魔道士職業レベル50と魔法スキル80以上で使用可能
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