異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第10章 Freedom国、経済の中心へ!

7話 騎士団のプライド

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 ムシュダルクとボーダンには、孤児院の事についてはまた帰って来てから話を詰める事を約束して、今は極級ダンジョンの方が大変な為、話をいったん中断した。


 そして、宰相と司教達が帰還した次の日、ケンジは第一パーティーを連れて、極級ダンジョンに向かったのだ。

「主!ダンジョンに潜るのは久しぶりですが大丈夫ですか?」

「おいおい……俺が、ギルに心配されるとは思わなかったよ」

「あっ、いえ……そういうつもりじゃなくてですね……」

「冗談だよ。そんな焦んなよ!」

「主は、そういうところは本当に変わらないですね……」

「まあ、こういう立場になると色々俺もストレスが貯まるんだよ。俺も早く隠居したいものだな……」

「ご主人様!何を言っているのですか?枯れるのはまだ早すぎます」

「オリヴィアはこういう時いつもそればかりだよな……欲求不満か?」

「なっ⁉これは普通の事で欲求不満なことはありません!」

 オリヴィアは、顔を真っ赤にして反論していた。そのやり取りを見て、マイ達は無責任に笑っていたのだ。ケンジは、この世界に来た時は、もっと自由に生きていくつもりだったが、いつも間にか一国の主となっていた。
 それもやっぱり、ケンジの性格が招いた事であり後悔はしていなかった。こうして、オリヴィア達と馬鹿な事を言いあって笑えるこの現状に満足していたのだ。

 そして、その日のうちにハヤテの引く馬車は極級ダンジョンに到着した。

「なんだ?あの立派な馬車は?」
「お前知らないのか?あんな魔物の馬が引く馬車、世の中広しと言えどFreedomのケンジ様しかいないぜ」
「ああ!確かに立派な馬だな」

 ケンジが馬車から降りると、すぐに飛龍騎士団団長のホークとテンプルナイト軍団長のヴァンデインが、ケンジに近づいきた。

「「ケンジ様!少しよろしいでしょうか?」」

「どうもお疲れ様です!ダンジョンの警備してくれてありがとな」

「「いえ……Freedom国王からの言葉勿体なく思います」」
「そうじゃないのですが、我々がなぜ地上の守りに徹しなければいけないのですか?宰相様の言葉では、我々が足手まといだと言うではありませんか?」

「そうです!我々テンプルナイトは魔物キラーとしても自負しています!それなのに足手まといとはあまりに……」

「ちょっと待ってくれ!君達の言い分はよく分かるが、準備を先にすませようと思う」

 団長の二人は、ケンジに詰め寄った事を謝罪し、ケンジの準備を待った。そして、ケンジはハウスを建てて周りにいる騎士団を驚かせたが、さらに家の中からは次々に第二パーティーのロイやツバキ達アラクネ隊、そして最後に鳳凰騎士団が出てきたのである。

「みんな、ここからが日ごろの訓練を示す時だ。よろしく頼むぞ!」

 ケンジの言葉に、ランスロット達鳳凰騎士団はビシッと敬礼をして答えたのだ。

「待たせてごめんな。それで、言いたいことはどういうことかな?」

「「我々が足手まといと言う事を訂正して頂きたい!」」

「いや、貴方達は強いよ!言葉を切り抜いて、その言葉だけを聞いて文句を言われても俺の方が困るよ」

「じゃあ、本当に足手まといと言ったんだな?」

「言ったけどそれが何か?」

「それはあまりに無礼じゃないか?いくら王族だとはいえ言い過ぎである!」

「いやいや……俺は貴方達を弱いとは思っていないよ。何なら、強い部類の人間だと思っている。それじゃ駄目なのか?」

「そんな口先だけの言葉はいらん!」

「なんで、口先だけって決めつけるんだよ。実際強いじゃないか?」

「だったらなぜ、我々騎士団を足手まといと言って地上に残すんだ?我々が強いと言うのなら、前線に使うものではないのか?」

「ちょっと待て!何で貴方達を、前線で戦闘に使わなきゃいけないんだ?」

「この共同戦線は3国が力を合わせてやるものだろ?なぜ、Freedomだけでダンジョンに侵入するんだ?おかしいじゃないか!」

 この、テンプルナイトの団長ヴァンデインの言葉にランスロットが口を挟んできた。

「主様!ちょっとよろしいでしょうか?」

「奴隷の騎士団長は黙ってろ!今はわたしがケンジ様としゃべっているのだ!」

「ヴァンデインさん、ちょっとお言葉が過ぎるのではないか?こいつは我が国の騎士団長なのですよ」

 ケンジは、ヴァンデインの言葉にイラッとして睨むのだった。

「騎士団長とはいえ、所詮奴隷じゃないですか!奴隷が王族と騎士の会話を遮る方がおかしいのだ!」

(まだまだ、奴隷の立場はよくならないなあ……)

「わかったよ。じゃあ、足手まといと言ったことを謝罪しよう。本当にごめんなさい」

 ケンジは、ヴァンデインと飛龍騎士団団長のホークの前に立ちその場で土下座した。その後景に周りにいた人間は驚いたのだ。王族が他国の騎士団長に、土下座をするなんて前代未聞だからだ。

「「ケンジ様、おやめください‼何をやっているのですか!」」
「私達はそんな謝罪を求めた訳じゃありません!」
「そうです!王族がそんな簡単に土下座など!」

「なんだよ……素直に謝罪しただけじゃないか!」

「そんな謝罪の仕方、王族がするもんじゃないです!」

「でだ、謝罪はしたからもういいよな?俺の説明を聞いてくれるか?」

「なんかすっきりしませんがどうぞ」

「俺が貴方達を地上の守りにするのは、ダンジョンに入っても貴方達では役に立たないと思ったからだ!」

「「又、貴方と言うお人は!」」

「まあ、聞いてくれよ。貴方達はそんなに中に入り死にたいのか?」

「何故、そこで死ぬと決めつけるのですか?これからは連合国として、ダンジョンの中に入り国のために働くのではないですか?」

「そうです!私達もそう簡単に死ぬような、やわな鍛え方はしておりません!」

「だったらなぜ、おれたちFreedomに協力要請がくるんだよ?そんなに自信があれば、1階層に今までと違う魔物が出現しても慌てる事はないんじゃないのか?」

「そ、それは用心の為に!」

「いいか?これは一階層の魔物を間引くミッションじゃないんだぞ?」

「「そんな事は重々承知しています!」」

「言っておくが、君達より強い鳳凰騎士団でさえ、俺は足手まといと思っていて、地上に残していくんだぞ?」

「何を言っているのですか?なんで私達が奴隷騎士団より弱いんですか?」

「奴隷騎士団ではない!主様から鳳凰騎士団の名前を貰っておる!」

「奴隷は黙れと言っておるだろうが!」

「ヴァンデインさん……俺もちょっとムカついてきたんだがいいかな?」

「ケンジ様が、あり得ない事ばかり言うからではないですか?」

「じゃあ、ちょっと時間もあるし親善試合でもしようか?どれほど実力の差があるかわかってもらおうか?」

 そのケンジの言葉を聞き、ヴァンデインとホークの目が変わったのである。

「そんな事を言っていいのですか?」
「親善試合と言っても、我々の腕に掛れば奴隷など本当に死んでしまうのですよ?」

「試合になればいいんだがな?」

「「なっ!」」
「奴隷の分際で生意気言いやがって!」

 ケンジが、ダンジョンに着いた早々わだかまりがあった騎士団に、喧嘩を売られる形になってしまったのである。


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