異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

文字の大きさ
561 / 621
第10章 Freedom国、経済の中心へ!

108話 デイニーの活躍

しおりを挟む
 普通に考えたら、この状況は自殺志願者である。たった二人で悪党の巣に跳びこむからだ。しかし、ロイやブンダスは半笑いである。

「てめぇ!何⁉笑ってやがる!」

 ロイ達が半笑いなのを見て、盗賊達は苛立ちをあらわにして、短剣を構えて跳びかかって来たのだった。
 
「へっ!そんな太刀筋でやれるのかよ!」

「ぐはっ!」

 ロイの太刀筋は全く無駄が無く、次々襲い掛かる盗賊達を斬り捨てていく。また、ブンダスは盾を巧く使い、ロイにちょうどいい人数をけしかけていたのである。

「ブンダス!」

「おう!」

 ブンダスは、盾を盗賊に押し当て後方に飛ばした。その攻撃に、盗賊達は後方に飛ばされ、ロイの目の前には数人が残る。そこをロイは、全ての盗賊を斬り捨てていくのである。

「なんだ?この二人は!」
「みんなでかかるんだ!」
「「「「「おう!」」」」」

 盗賊達は、気合入れるのだが次々斬り捨てられていく!

「どういうことだ?」
「こちらの攻撃が全然当たらない……」
「どうなっていやがる!」

 盗賊達は、ロイを狙おうとしているのだが、ことごとくブンダスに隊形を崩され、そこにロイが攻撃を加えていくのである。

「ど、どういう事だ……」
「こいつらいったい?」
「何でこの人数でたった二人が倒せねえんだ!」
「ば、馬鹿な……こんな事が……」
「俺達は、この辺り最強の悪魔の群狼だぞ!」

「へっ!何が最強だ!これならゴブリンの方がよっぽど強いぜ!」

 ロイとブンダスは、ドンドン盗賊達を斬り捨てて行くのである。

 一方、左側に進んだデイニーはおぞましい光景を見た。盗賊の一人が捕虜の女性を襲っていた。

「い、いやぁ~~~~~!やめてぇ~~~~~!」

「その調子だ!もっと抵抗しろ。その方が萌えるからな!」

「ったく、あいつの女好きは困ったもんだぜ。早く済ませろよ。次は俺なんだからな」

「分かってるよ。もっとゆっくり楽しませろ!」

 そこにデイニーが近づいてきた。それに気づいた盗賊達が身構えたのである。

「だ、誰だ!」

「盗賊はホントどうしようもないわね」

「女?こんなとこに迷い込んでどうした?俺達が可愛がってやろうか?」

「ちっ……この下種野郎!あんた達に触れられたくもないわね!」

 この様子を見て、牢屋に入れられていた女性達は不安になっていた。ここに、男の冒険者達が救いに来てくれていたら、笑顔も見せていただろうが、助けに来たかどうかわからない上に、女性が一人だけだったからだ。

「なんだ?このアマぁ~~~~~!調子に乗ってんじゃねえ!」

 見張りをしていた男は、デイニーを舐めて1人で跳びかかったのだ。

「その女も捕虜にしてしまえ!後でこいつらと一緒に可愛がってやろうぜ!」

 見張りをしていた盗賊達はニヤニヤしてデイニーがやられるのを見ていた。
 その瞬間、デイニーは跳びかかって来た盗賊に※①【ファイヤーアロー】を撃ったのだ。

「馬鹿ね……あたしに丸腰で跳びかかるなんて!そんなに萌えたいのなら骨の髄まで燃やしてあげる!」

 ファイヤーアローで、打ち抜かれた盗賊は一瞬で燃え尽き、炭化して地面に落ち粉々になったのである。

「「「「な、なにぃ~~~~~!」」」」
「貴様何をやった⁉」

「何をやったって、タダのファイヤーアローを撃っただけよ」

「馬鹿言うな!今のがタダのファイヤーアローだと?ファイヤーアローは、俺達にとって火傷する程度だ!あんな黒炭になるはずがない!」

「なるかならないかそんなの知らないわよ!」

 盗賊の一人が、隙を見て近くにいた女性を人質にしようと微かに動いた瞬間、デイニーはファイヤーアローをその盗賊に撃った。

「ギっ……」

 叫び声を上げる前に、盗賊は黒炭になりこの世から消滅したのである。

「後、3人ね」

「ちょっと待て!それ以上近づくんじゃねえ!」

 盗賊の3人は、魔法使いのデイニーが恐ろしくてしょうがなかったのだ。盗賊達は足がガタガタ震えて、デイニーの姿に怯えて後ず去りをした。

「どうしたの?先ほどまでの威勢は?」

「近づくんじゃねえ……」

「所詮、貴方達は自分達より弱いものにしか威勢を張る事の出来ない害悪でしかないわ!」

「「「近寄るな!」」」

 デイニーは、じりじりとその距離を詰めたのである。そして、そのプレッシャーに耐えられなくなり、盗賊達は正気を失いデイニーに跳びかかった。

「「「うわぁ~~~!近寄るなアあああああああ!」」」

 盗賊達は、デイニーの姿があまりにも恐ろしく冷静な判断が出来ず跳びかかろうとした。しかし、デイニーは※②【ファイヤーランス】を無詠唱で撃ちこみ、盗賊3人はファイヤーランスに串刺しとなり、燃え尽きてしまったのである。

 デイニーは、すぐさま襲われていた女性の側に行き、今までとは違う表情でマジックバックから毛布を取り出し、その女性に掛けてあげたのだ。

「もう大丈夫よ。安心して!」

 毛布を掛けてもらった女性は、デイニーの表情に気を許ししくしく泣き始め、お礼を何回も繰り返したのである。
牢屋に閉じ込められていた女性達も又、自分達は助かったと思って泣き始めたのだった。

「貴方達は、もうちょっとこの場で待機していてね」

「あ、あの……みんなは?」

「大丈夫!後でちゃんと皆を町まで送ってあげるから!今は、奥にいる連中を片づけるのが先よ」

「あなた一人でですか?」

「あたしの役目は、洞窟の外に逃げてくる奴を片づけるのが役目だから大丈夫よ。今あたしの仲間が、奥にいる奴を退治しているからここにいてね」

 デイニーは、女性達が心配しないように笑顔でウィンクした。そして、デイニーは、洞窟の出口に一人陣取り、洞窟内から逃げてくるであろう盗賊達を逃がさないようにした。

 案の定、ロイとブンダスが洞窟内で暴れて、太刀打ちが出来ないと見た盗賊達が出口に向かって逃げてきた。

「な、なんなんだ?あいつ等は?」
「こんなとこにいつまでもいれねえ!」
「早く逃げるぞ!」

 ロイ達の、攻撃から何とかかいくぐり、出口に向かって逃げてきた盗賊達は出口の陽の光を見て、笑顔がこぼれたが出口付近に人影が見えて緊張が走った。

「貴方達は絶対逃がさないわよ!」

「お、女?」
「女一人で何言ってやがる!」

「地獄の業火に焼かれたくなければ、奥に戻りなさい!」

「へっ!女一人で何ができる!俺が可愛がってやるよ!」

 盗賊の一人はニヤニヤして、デイニーに飛びかかったのだ。盗賊は動いた瞬間、デイニーはファイヤーアローを撃ちこんだのだ。盗賊は、熱いと叫ぶ間もなく黒炭になりその姿を消してしまった。

「「「「「なっ!」」」」」

「ったく……こういう下衆な男は言う事も同じで寒気がするわ!あたしを可愛がれるのは、ご主人様であるケンジ様だけよ!」

「何言ってやがる!訳の分からんことを言ってんじゃねえ!」

 盗賊たちはいっせいに、デイニーに飛びかかったのである。デイニーは盗賊達より素早く魔法を撃ちこみ、出口に逃げてきた盗賊達全員を焼き払ってしまった。

「ふっ……又、つまらない物を焼いてしまったわ」

 デイニーは出口を見張り、逃げ出してくる盗賊達を次々に焼き殺した。そして、このアジトに帰って来る盗賊もいたのでまとめて退治していたのだった。
 その戻って来た盗賊達は、戦利品を抱えていて新たな女達を捕らえて来ていたのだった。

 その女性達を、デイニーは救い今牢屋にいる女性達と合流させ匿ったのである。

*-----*-----*-----*-----*

 この話で出てきた魔法一覧

※①【ファイヤーアロー】
火属性魔法   2階位
消費MP    5
詠唱速度    1秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間    一瞬
効果対象    1つの対象
効果範囲    レベル×1m
必要秘薬    なし
備考欄
 この魔法は炎の矢を生み出し撃つ事が出来る。対象は一つで5レベル
上がる事で矢が一本増え、最大10本の矢が撃てるようになる。
 一本のダメージは、レベル×10でトロールなど討伐する時、傷口を焼き
再生できないようにする為、よく使われる魔法である。
 魔法使い職業レベル10魔法スキル10.00で使用可能。

※②【ファイヤーランス】
火属性魔法   5階位
消費MP    20
詠唱速度    6秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間    一瞬
効果対象    レベル10事に1人 (最大5人)
効果範囲    レベル×1m
必要秘薬    虹パール15個
備考欄
 この魔法は炎のランスを生み出し撃つ事が出来る。対象は複数でレベル10
上がる事でランスが一本増え、最大5本のランスが撃てるようになる。
しかし、この魔法は効果範囲内にいる対象に自動追撃し外す事がない。
 一本のダメージは、レベル×50でレベルが上がれば上がるほどダメージ
量は増える。
魔道士職業レベル50と魔法スキル90以上で使用可能
しおりを挟む
感想 223

あなたにおすすめの小説

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ

よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。   剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。  しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。   それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。 「期待外れだ」 「国の恥晒しめ」   掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。  だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。 『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』  彼だけが気づいた真実。  それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。  これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。 【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」 唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。 人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。 目的は一つ。充実した人生を送ること。

処理中です...