無能と呼ばれてパーティーを追放!最強に成り上がり人生最高!

本条蒼依

文字の大きさ
3 / 60

3話 苦痛

しおりを挟む
 クロスは落ち込み、みんなと話し合っていた席から出て行った。そして、その場に残った5人は会議を続けた。

「ガナッシュ、何で期限を延ばした?」

「ハーベルト、お前の言いたいことは分かる。後一ヶ月であいつがレベルアップするとは思えん」

「だったら何で、期限を引き延ばした?」

「あいつがここを出て行ってから、次の代わりの人間がすぐ見つかるのか?」

「あっ、なるほどね。ガナッシュ頭いい!」

 アルーシェも、指を鳴らしてガナッシュの考えに賛同した。クロスが辞めてから次の人間を探したのでは、次行動するときにすぐに動けないからだ。

「でも、クロスが一ヵ月後納得すると思っているのか?」

「それは、俺に考えがある。これは、みんなにも協力してもらうぞ」

「ああ!あいつを辞めさせるならどんなことでも」

 ガナッシュは、悪魔のような提案をし始めたのだった。

「あいつには、ここが居心地の悪いところだと認識をしてもらう」

「それはどういう事?」

「マリア、お前はいつもあいつを気にかけているだろ?」

「それは死んだら困るからね!」

「俺は心配な所があるんだが、ハッキリ言うぞ?」

「なによ?」

「お前、あいつに惚れていないよな?」

「何を馬鹿な事を言っているのよ!わたしは、あんな甲斐性のないやつどうでもいい!同じパーティー内から死人が出るのはややこしくなるから気を遣ってただけよ」

「本当だろうな?」

「当たり前じゃない!クロスが辞めてくれるなら協力は惜しまないわ」

「わかった。これから一ヶ月、あいつにここにいたら精神が持たないように思わせるんだ」

 ガナッシュは、クロスの分け前を今の半分にしたり、嫌がらせで集合時間を違う時間を言い少し遅刻させたり、マリアには回復をすぐにさせなかったりとあらゆる提案をした。

「クロスが、死んだらそうすんのよ?」

「一ヵ月後のダンジョンじゃない!すぐに死ぬとは思えんさ」

「確かに地上の魔物なら弱いし、死ぬことはないか」

「そういう事だ!とにかくここにいたら、命の危険があると思わせる事が重要だ」

「わかったわ」

 ガナッシュ達は何とかして、クロスを自分から脱退させる様に計画を立てた。マリアはガナッシュの言う事に賛同したのだった。その時のマリアは、本当にクロスを辞めさせようと笑みを浮かべたのだった。



 次の日から、依頼を受けるたびクロスへの嫌がらせはひどくなっていった。依頼の受付や雑用全て、クロスにやらせるのである。

「なんで、俺が……」

「何を言っている。お前はここにいたいんだろ?だったら戦闘で役に立たないんだから、雑用はお前の仕事だ。それと報酬は今までの半分に減らす」

「えっ?」

「あたりまえだろ?命張るのは俺達だ!お前は戦闘になれば逃げるしかないだろ?時には、その逃げるだけのお前は怪我をして、マリアの手を煩わせる事もあるんだ」

「だけど、報酬が半分だなんて!」

「半分が嫌なら辞めてくれ。雑用で半分も報酬を払うんだぞ?嫌なら辞めてくれて構わない」

「わ、分かったよ……それでいいよ」

「はぁあ?それでいいよ?お前はまだ自分の立場が分かっていないのか?4分の1に減らしてもいいんだぞ?」

「そ、それだけは……」

「分かったのなら、お前はこれから俺達には敬語で話せ。いいな?」

「わ、わかりました」

「じゃあ、明日の準備をしておけ。明日は鐘八つに城門前だからな」

「はい……」

「なんだ?もっとやる気を出せ。嫌々そうに返事をするな!」





 次の日の朝、鐘八つ前にクロスは集合場所の城門前にいくと、パーティーメンバーはすでに集合していて、クロスを睨みつけていた。

「遅い!今、何時だと思っているんだ!みんな1時間は待っているんだぞ?」

「いや、昨日八つだと……」

「みんな七つに集合しているんだ。そんなわけないだろ!お前嫌々やっているから聞き間違えするんだ」

「だけど本当に、ガナッシュに」

「はぁあ?俺のせいにするのか?それに呼び捨てにするなって何回言えばわかるんだ?」

「すいません……でも俺は本当に……」

「言い訳はいい!みんなに謝罪をするんだ!」

 クロスは、ガナッシュに城門前で怒鳴られて他の冒険者達にもその姿を見られてしまったのだった。そして、城門前でガナッシュ達に土下座している姿を町の人達や衛兵、冒険者達にさらしていた。


しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!

こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」  主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。  しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。 「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」  さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。  そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)  かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!

「お前は用済みだ」役立たずの【地図製作者】と追放されたので、覚醒したチートスキルで最高の仲間と伝説のパーティーを結成することにした

黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――役立たずの【地図製作者(マッパー)】として所属パーティーから無一文で追放された青年、レイン。死を覚悟した未開の地で、彼のスキルは【絶対領域把握(ワールド・マッピング)】へと覚醒する。 地形、魔物、隠された宝、そのすべてを瞬時に地図化し好きな場所へ転移する。それは世界そのものを掌に収めるに等しいチートスキルだった。 魔力制御が苦手な銀髪のエルフ美少女、誇りを失った獣人の凄腕鍛冶師。才能を活かせずにいた仲間たちと出会った時、レインの地図は彼らの未来を照らし出す最強のコンパスとなる。 これは、役立たずと罵られた一人の青年が最高の仲間と共に自らの居場所を見つけ、やがて伝説へと成り上がっていく冒険譚。 「さて、どこへ行こうか。俺たちの地図は、まだ真っ白だ」

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

処理中です...