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28話 依頼内容
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クロスとオウカの生活は、順調に行えるようになってきて、今日も村からの依頼を受けに来ていた。その討伐中、クロスはある事に気づいた。
「なあオウカ?」
「なあに?今、手が離せないんだけど」
オウカは、今戦闘中だった。しかし、オウカにとってブラッディーマンティスは、雑魚の部類Cランクの蟷螂の魔物だった。
「俺の作ったポーションはどうだ?」
「何よ、今話すような事じゃないじゃない!」
クロスは、オウカに前衛の戦いは任せていたので、手持ちぶたさで退屈だった。
「でも、クロスの作ったヒールポーション回復量が、普通より多いという感じがするわ。だから、使うのが勿体ないんだよね」
オウカは、次々出てくるブラッディーマンティスを余裕で薙ぎ払ってポーションの感想を言っていた。
「やっぱりそうだよな……」
「何かあったの?」
「お金になるかと思って、ギルドに買い取ってもらおうと思ったんだが買い取ってくれなかった」
「なんで?このポーションならバカ売れすると思うよ」
「だからダメなんだってさ」
「なにそれ?」
オウカは、その説明にいきりたって、最後のブラッディーマンティスを叩き斬ったのだった。
「うん……回復効果があり過ぎで、他のポーションが売れなくなるって言われたんだ」
「確かに、このポーションは効きすぎるかもしれないわね。だったら、もっと効果をおさえたポーションを作ったらいいじゃない」
「なるほど」
「クロスは、やりすぎなのよ。もうちょっと自重してもいいと思うわ。この効果のあるポーションはあたし達で使って、自重した物をギルドで買い取ってもらったらいいのよ」
「わかった。どうやって効果の薄いモノが出来るか。やってみるよ」
「うんうん」
クロス達はギルド依頼を余裕でこなし、今回はブラッディーマンティスがモコナの村に出現し、村人が困っていると依頼があり、この村まで来ていたのだ。
「それにしても、この辺りに現れるような魔物じゃないわね」
「確かに……まあでも、魔物は依頼にあったブラッディーマンティスは全部?討伐出来たみたいだし、一旦村に帰るか?」
「そうね。でも、なんかしっくりこないわ……」
「どこがどうしっくりこないんだ?」
クロスは、オウカの言うしっくりこないというのがわからなかったのだ。
「ブラッディーマンティスって、こんなに大量に行動する魔物じゃないのよ」
「確かに、この量は尋常ではないな」
「ねえ、クロス。嫌な予感がするわ。この原因は一つだけよ。あなた千里眼があるって言ってたわよね?」
「ああ……」
「じゃあ、この周辺を確認して見て。なにか、絶対卵があるわよ」
「わかった」
こういう時、オウカのソロで活動していた経験が活かされていたようだ。クロスが、神眼で周辺を確認して見た所あり得ないものが見つかったのだ。
「な、何だあれは⁉」
「何かあったの?」
「オウカの、嫌な予感は当たったみたいだ。この森の奥に、ブラッディーマンティスの卵が大量に生みつけられている」
クロスが見た後景は、森の奥の大木に泡のようなものがまとわりついていた後景で、その側には赤黒いブラッディーマンティスではなく、真っ赤なマンティスがいた。
それも、その卵は一本や二本どころ大木ではなかった。
「これは、やはりいったん村に帰って、事情を聴いてみないといけないかもな」
「ええ、そうね」
クロスが討伐した方が早いとは思うが、事情が変わって来たからだ。クロス達は、ギルドで依頼を受けてきているからである。村からの依頼内容は、Cランク依頼でありブラッディーマンティスの討伐である。しかし、聞いていた数があまりに多かったのだった。
いったん村に帰った、クロスとオウカは村の村長に話を聞いていた。
「村長、ちょっと聞きたいことがあるのだがいいか?」
「このたびは、依頼を受けてくれてありがとうございます。我々村の者達も助かりました」
「いや、まだお礼を言われるのは早いんだが……」
「どういう事でしょうか?ブラッディーマンティスは討伐完了したから、戻って来たのではないのですか?」
「それがですね。あたし達が受けた依頼はブラッディーマンティス10匹と聞き依頼を受けたのですが、実際襲ってきた魔物は50匹を超えているのです」
「なんですと?それは本当の事ですか?」
村長はオウカの説明に、目を見開き驚いていた。
「これはどういう事なのか説明をしてもらいたい。明らかに依頼内容が違いすぎる」
クロスは、静かに村長に理由を問いただしたのだった。クロスは、怒っている訳ではなく、何でこんなにも依頼内容が違うのかが聞きたかったのだ。
「おい!ブラッディーマンティスを見かけた人間は誰だった?」
村長は、ギルドに依頼をした人間はだれか村人に聞いたのだった。村人は口々にハンスと言う名前を出したのである。
「ハンスを呼んできてくれ!今すぐにだ!」
しばらくすると、ハンスが村人に引き連れられ、村長の家に入ってきたのだった。
「ハンス、ちょっと聞きたいことがある」
「村長なんだよ?」
「ギルドにどういった依頼内容をしたのだ?ここにいらっしゃる冒険者が、依頼内容が全然違うと言っておられるのだ」
「ああーなんだっけかな。マンティス10匹の討伐だったかな?」
「だが、この一日討伐したブラッディーマンティスは50匹を超えているのよ?」
「まあ、いいじゃねえか。数が多くなっただけだろ?」
「馬鹿な事を言ってんじゃないわよ。あたし達だからよかっただけなんだよ」
「良かったならいいじゃねえか。それで奥にいたブラッディーマンティスマザーも討伐出来たんだろ?」
「何じゃと⁉ハンス、お前それが分かっていて嘘の依頼をギルドに出したというのか?」
「村長、そんなに怒る事ないだろ?実際討伐出来て、村は経費削減できたんだからよう」
「クロスさんオウカさん、このたびは本当に申し訳ありません!」
村長は顔を青くして急いで土下座したのだった。それに続き村人たちも土下座したのだった。
「なんだよ?村長。何で謝ることがあるんだ?討伐出来たんだろ?」
「バカモノ!お前は何をやらかしたか何もわかっておらん!」
クロスは、静かにハンスに対して口を開いた。
「ハンスさん、あなたは本当に何をしたか全然分かっていないみたいだな?」
「何だよ、そんなに報酬金額がほしいのかよ!」
「そんな事は言っていない」
「なんだよ。文句があるって事はそういう事なんだろ?」
「よく聞け!ギルドは今後、モナコ村の依頼を受けなくなるかもしれないんだぞ」
「何を大袈裟な。討伐は成功したんだろ?そんな大げさな事にしなくとも……」
「いいか?今回俺達だから生き残っているだけだ。マザーを討伐となれば、Cランクの依頼ではなくもっと高ランクの依頼になりAランクになる」
「やっぱり報酬が不満なんじゃないか!」
「そうじゃない!もし、仮に俺達じゃなく別のランクの低い冒険者が依頼を受けたらどうなっていたと思う?」
「そ、それは……」
「そう、太刀打ち出来ずにマザーにやられていただろう。だから、依頼内容は嘘の無いように依頼するのが暗黙の了解となっている。しかし、あんたは報酬額をケチりたいために嘘の依頼をした」
「……」
「これは殺人と言ってもいい事なんだぞ?」
「だが、ちゃんと討伐出来たんだからいいじゃねえか」
「まだよ」
「はっ?」
「マザーの討伐はまだだって言ってんのよ!」
「何だよ規約違反じゃねえか!早く討伐して来いよ!」
「ハンス‼お前はもう黙らぬか!」
村長がハンスに対して切れたのだった。その怒鳴り声にハンスは黙ってしまった。
「俺達はこのままギルドに帰還します」
「お、おい!ちょっと待てよ。マザーはどうするつもりだ?」
「どうにもならんよ。森の奥には、マザーが生みつけた卵がたくさんあった。それが孵化したならこの村は一巻の終わりになるだけだよ」
「そうならない為にギルドがあるんだろ?何とかしろよ!」
「俺達は、この事をギルドに報告するだけだよ。たった一人の愚かな人間の為にこの村は滅亡するだけだ」
クロスの言葉に、村長を始め村人は顔を青くして項垂れていた。
「そんなバカなことがあるか!ちゃんと依頼をこなせよ」
「ええ。依頼通りブラッディーマンティスは50匹は討伐したわよ。これ以上はもう一回ギルドに依頼を出してね。まあ、ギルドがこの村の依頼を受けるとは思えないけどね」
オウカはハンスに向かってウィンクをした。村長の家を二人して出て行ったが、家の中からは村長の怒鳴り声が聞こえてきていた。ハンスは村人たちから一斉に責められていたようだった。
「なあオウカ?」
「なあに?今、手が離せないんだけど」
オウカは、今戦闘中だった。しかし、オウカにとってブラッディーマンティスは、雑魚の部類Cランクの蟷螂の魔物だった。
「俺の作ったポーションはどうだ?」
「何よ、今話すような事じゃないじゃない!」
クロスは、オウカに前衛の戦いは任せていたので、手持ちぶたさで退屈だった。
「でも、クロスの作ったヒールポーション回復量が、普通より多いという感じがするわ。だから、使うのが勿体ないんだよね」
オウカは、次々出てくるブラッディーマンティスを余裕で薙ぎ払ってポーションの感想を言っていた。
「やっぱりそうだよな……」
「何かあったの?」
「お金になるかと思って、ギルドに買い取ってもらおうと思ったんだが買い取ってくれなかった」
「なんで?このポーションならバカ売れすると思うよ」
「だからダメなんだってさ」
「なにそれ?」
オウカは、その説明にいきりたって、最後のブラッディーマンティスを叩き斬ったのだった。
「うん……回復効果があり過ぎで、他のポーションが売れなくなるって言われたんだ」
「確かに、このポーションは効きすぎるかもしれないわね。だったら、もっと効果をおさえたポーションを作ったらいいじゃない」
「なるほど」
「クロスは、やりすぎなのよ。もうちょっと自重してもいいと思うわ。この効果のあるポーションはあたし達で使って、自重した物をギルドで買い取ってもらったらいいのよ」
「わかった。どうやって効果の薄いモノが出来るか。やってみるよ」
「うんうん」
クロス達はギルド依頼を余裕でこなし、今回はブラッディーマンティスがモコナの村に出現し、村人が困っていると依頼があり、この村まで来ていたのだ。
「それにしても、この辺りに現れるような魔物じゃないわね」
「確かに……まあでも、魔物は依頼にあったブラッディーマンティスは全部?討伐出来たみたいだし、一旦村に帰るか?」
「そうね。でも、なんかしっくりこないわ……」
「どこがどうしっくりこないんだ?」
クロスは、オウカの言うしっくりこないというのがわからなかったのだ。
「ブラッディーマンティスって、こんなに大量に行動する魔物じゃないのよ」
「確かに、この量は尋常ではないな」
「ねえ、クロス。嫌な予感がするわ。この原因は一つだけよ。あなた千里眼があるって言ってたわよね?」
「ああ……」
「じゃあ、この周辺を確認して見て。なにか、絶対卵があるわよ」
「わかった」
こういう時、オウカのソロで活動していた経験が活かされていたようだ。クロスが、神眼で周辺を確認して見た所あり得ないものが見つかったのだ。
「な、何だあれは⁉」
「何かあったの?」
「オウカの、嫌な予感は当たったみたいだ。この森の奥に、ブラッディーマンティスの卵が大量に生みつけられている」
クロスが見た後景は、森の奥の大木に泡のようなものがまとわりついていた後景で、その側には赤黒いブラッディーマンティスではなく、真っ赤なマンティスがいた。
それも、その卵は一本や二本どころ大木ではなかった。
「これは、やはりいったん村に帰って、事情を聴いてみないといけないかもな」
「ええ、そうね」
クロスが討伐した方が早いとは思うが、事情が変わって来たからだ。クロス達は、ギルドで依頼を受けてきているからである。村からの依頼内容は、Cランク依頼でありブラッディーマンティスの討伐である。しかし、聞いていた数があまりに多かったのだった。
いったん村に帰った、クロスとオウカは村の村長に話を聞いていた。
「村長、ちょっと聞きたいことがあるのだがいいか?」
「このたびは、依頼を受けてくれてありがとうございます。我々村の者達も助かりました」
「いや、まだお礼を言われるのは早いんだが……」
「どういう事でしょうか?ブラッディーマンティスは討伐完了したから、戻って来たのではないのですか?」
「それがですね。あたし達が受けた依頼はブラッディーマンティス10匹と聞き依頼を受けたのですが、実際襲ってきた魔物は50匹を超えているのです」
「なんですと?それは本当の事ですか?」
村長はオウカの説明に、目を見開き驚いていた。
「これはどういう事なのか説明をしてもらいたい。明らかに依頼内容が違いすぎる」
クロスは、静かに村長に理由を問いただしたのだった。クロスは、怒っている訳ではなく、何でこんなにも依頼内容が違うのかが聞きたかったのだ。
「おい!ブラッディーマンティスを見かけた人間は誰だった?」
村長は、ギルドに依頼をした人間はだれか村人に聞いたのだった。村人は口々にハンスと言う名前を出したのである。
「ハンスを呼んできてくれ!今すぐにだ!」
しばらくすると、ハンスが村人に引き連れられ、村長の家に入ってきたのだった。
「ハンス、ちょっと聞きたいことがある」
「村長なんだよ?」
「ギルドにどういった依頼内容をしたのだ?ここにいらっしゃる冒険者が、依頼内容が全然違うと言っておられるのだ」
「ああーなんだっけかな。マンティス10匹の討伐だったかな?」
「だが、この一日討伐したブラッディーマンティスは50匹を超えているのよ?」
「まあ、いいじゃねえか。数が多くなっただけだろ?」
「馬鹿な事を言ってんじゃないわよ。あたし達だからよかっただけなんだよ」
「良かったならいいじゃねえか。それで奥にいたブラッディーマンティスマザーも討伐出来たんだろ?」
「何じゃと⁉ハンス、お前それが分かっていて嘘の依頼をギルドに出したというのか?」
「村長、そんなに怒る事ないだろ?実際討伐出来て、村は経費削減できたんだからよう」
「クロスさんオウカさん、このたびは本当に申し訳ありません!」
村長は顔を青くして急いで土下座したのだった。それに続き村人たちも土下座したのだった。
「なんだよ?村長。何で謝ることがあるんだ?討伐出来たんだろ?」
「バカモノ!お前は何をやらかしたか何もわかっておらん!」
クロスは、静かにハンスに対して口を開いた。
「ハンスさん、あなたは本当に何をしたか全然分かっていないみたいだな?」
「何だよ、そんなに報酬金額がほしいのかよ!」
「そんな事は言っていない」
「なんだよ。文句があるって事はそういう事なんだろ?」
「よく聞け!ギルドは今後、モナコ村の依頼を受けなくなるかもしれないんだぞ」
「何を大袈裟な。討伐は成功したんだろ?そんな大げさな事にしなくとも……」
「いいか?今回俺達だから生き残っているだけだ。マザーを討伐となれば、Cランクの依頼ではなくもっと高ランクの依頼になりAランクになる」
「やっぱり報酬が不満なんじゃないか!」
「そうじゃない!もし、仮に俺達じゃなく別のランクの低い冒険者が依頼を受けたらどうなっていたと思う?」
「そ、それは……」
「そう、太刀打ち出来ずにマザーにやられていただろう。だから、依頼内容は嘘の無いように依頼するのが暗黙の了解となっている。しかし、あんたは報酬額をケチりたいために嘘の依頼をした」
「……」
「これは殺人と言ってもいい事なんだぞ?」
「だが、ちゃんと討伐出来たんだからいいじゃねえか」
「まだよ」
「はっ?」
「マザーの討伐はまだだって言ってんのよ!」
「何だよ規約違反じゃねえか!早く討伐して来いよ!」
「ハンス‼お前はもう黙らぬか!」
村長がハンスに対して切れたのだった。その怒鳴り声にハンスは黙ってしまった。
「俺達はこのままギルドに帰還します」
「お、おい!ちょっと待てよ。マザーはどうするつもりだ?」
「どうにもならんよ。森の奥には、マザーが生みつけた卵がたくさんあった。それが孵化したならこの村は一巻の終わりになるだけだよ」
「そうならない為にギルドがあるんだろ?何とかしろよ!」
「俺達は、この事をギルドに報告するだけだよ。たった一人の愚かな人間の為にこの村は滅亡するだけだ」
クロスの言葉に、村長を始め村人は顔を青くして項垂れていた。
「そんなバカなことがあるか!ちゃんと依頼をこなせよ」
「ええ。依頼通りブラッディーマンティスは50匹は討伐したわよ。これ以上はもう一回ギルドに依頼を出してね。まあ、ギルドがこの村の依頼を受けるとは思えないけどね」
オウカはハンスに向かってウィンクをした。村長の家を二人して出て行ったが、家の中からは村長の怒鳴り声が聞こえてきていた。ハンスは村人たちから一斉に責められていたようだった。
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