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31話 パーティーランク
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クロス達は、ブラッディーマンティス・マザーの卵を処理して、モコナ村に一時帰還した。そこには衛兵達が通報を受けて集まっていた。
「お、オウカじゃないか?」
さすがソロで活躍し続けたオウカである。衛兵達にも顔は広く、こんな小さな村に来ていた衛兵にも声をかけられるほどだった。
そして、オウカはニコリと笑い会釈したのだった。
「まさか、オウカのパーティーにこいつは迷惑をかけたのか?」
そう言って衛兵はグルグル巻きにされたハンスを見せた。
「ええ、そいつは報酬をケチり、嘘の情報をギルドに流したのよ」
「お、俺は村の予算を浮かせる為に!村の事を想ってやっただけなんだ!」
「うるさい!お主に村の予算を任せたわしが馬鹿だった!」
クロス達がマザーを討伐している間に、村長は村の予算を調べたのだった。すると、ハンスはその浮いた予算を懐に入れていたことが発覚。ハンスが言った村の事を想ってではなく自分の懐を肥やすことだったのだ。
「お前のような奴は重罪に処されるが良い!」
「俺は、俺が悪いんじゃない!こんな村では儲けることが!」
「やかましい!それならば村を出たらいいだけではないか!お前にはギルドからの損害賠償がでるはずだ!覚悟するが良い!」
ハンスは、衛兵に一喝され引っ張られて行ってしまった。
「村長……なんて言ったらいいか分かりませんが……」
「いや、気を遣わんでいいよ。わしの人を見る目が無かったのだ」
「まあ、問題のある人間が逮捕され、この村に平和が戻った事は良い事だと思うぞ」
「それだけが良かったと、我々も思う事にします」
「あっ!でも、村長さんブラッディーマンティスは、あたし達で全部討伐出来たからもう安心だよ」
オウカの言葉に、村長と村人達はパアっと明るくなった。
「ほ、本当ですか?」
「ああ!安心してくれ。森中に産み付けられた卵も処理してきたからもう大丈夫だ」
クロスの言葉に、村人たちはクロスとオウカに頭を下げてお礼を言ったのだった。そして、ギルドには今回の事を報告してあり、追加報酬も支払われるようにしてあるという事だった。
ギルドも、今回の事はモナコ村に責任はないとし、ハンス個人に責任を追及する処置にしたようだった。ハンスはこの後、ギルドに訴えられ殺人未遂事件として、禁錮10年を言い渡されたのである。
クロスとオウカは、町に帰りギルドに報告した。ギルドでは一時討伐隊が組まれていたが、この依頼を受けていたのがクロスと聞き、ギルドマスターは討伐隊を解散させていた。
この判断には一時、冒険者の間では反感があったが、ギルドマスターがこの依頼を担当しているのがクロスとオウカだと説明したところ、安心したように賛同したのだった。
「クロス、よくやってくれた」
「ギルドマスター、俺はオウカのサポート役だ。頑張ったのはオウカだよ」
「ク、クロス……」
「あっ、そうだったな……すまないオウカ。ブラッディーマンティス・マザーを討伐してくれて本当にありがとう」
「い、いえ、あたしはクロスがいてくれて心強かったです」
「ギルドとしては、お前達がいてくれて本当に助かっておるよ。本当にありがとう」
「俺達も、スタンピードの手前で対処できてよかったと思っているよ」
「それで、モコナの村はお咎めなしなんですよね?」
「ああ、事情を聴いたがハンス個人の罪になり禁錮10年となった」
「そうですか」
「ああ、今回依頼を受けてくれたのがお前達で良かったよ。もし、Cランクの依頼として、Cランクの冒険者達なら生き残れなかっただろう……そうなれば、ハンス個人の罪ではなくなっていただろうからな」
「確かに、そうなれば人災としてハンスは処刑。村の人間も、ギルドの依頼を受ける事が出来なくなって、いずれ滅びることになりますもんね」
「そういう事だ。村からの依頼は信用で成り立っているところがあるからな。まあ、でも今回はお前達のおかげで助かったと言えよう」
「そういって貰えて、俺も嬉しいよ」
「あたしもです」
「そういう事で、受付で手続きをしてくれ。Aランクとしての報酬が出ているはずだ。村長からお詫びもあり、Aランク報酬とは別にお詫びとして+α増額されているはずだ」
「「本当(か)?」」
「ああ!」
ギルドマスターはクロスとオウカに説明し、二人は喜んで受付に手続きしにいくのだった。 そして、手続きをしたらAランク以上の報酬が二人には振り込まれたのだった。
「ねえ、ファナ?これ村長さんからの報酬としては多くない?」
「あれ、聞いてないの?」
「モコナ村の村長個人からの、お詫びの報酬があるって聞いてはいるけど?」
「確かに、村長からの報酬にしては多いよな?」
「この多いのは、ギルドマスター個人からの分も入っているのよ」
「「はぁあ?何でギルドマスターから?」」
「今回ギルドも、貴方たち二人の事を高く評価したからよ。いま、クロスさんとオウカのパーティーはCランクですが、Bランクに昇格が決定しました」
それを聞き、クロスとオウカは抱き合って喜んだのだった。これで、報酬額の高い依頼を受けることが出来るからだ。
今までオウカはソロで活動していて、職業ランクが魔法剣士(A)だったのでAランクの依頼まで受ける事が出来ていたが、クロスとパーティーを組んだことで、ギルド規定によりCランクになっていたからだ。
これは冒険者の安全のために、職業ランクの平均を取り無理をさせないことにあった。クロスはマスター(E)なので、オウカとの兼ね合いでパーティーとしてはCランクとなっていたのだ。
そのランクが一つ上がることになったのだから、二人はとび上がって喜んだ。このランクは、そう簡単に上がる事はない。ギルドも冒険者を死なせたくない為、慎重に吟味して評価するのでなかなか上がる事がないのは冒険者も知っていたからだ。
「ギルドから進んで、冒険者のランクをあげるなんて珍しい事じゃないの?」
「そうですね。私もここに勤務して初めての事ですよ。本来なら、冒険者は厳しい昇格試験を受けてもらいますからね」
「ギルドも嬉しい事をしてくれるね」
「最近クロスさんの活躍と、AランクであるオウカさんのペアでCランクのままでは宝の持ち腐れになりますからね。二人にはギルドも期待しているということですよ」
「まあ、ギルドが期待しているという事はありがたい事だ」
「ますます、クロスさんに言い寄ってくる女性が増えるという事ですよ。と言う訳で、クロスさん。今晩お食事でもいかがですか?」
「ファナ!いい加減にして!」
「何でオウカが怒るのよ。どうするかはクロスさんが決める事でしょ?それに、クロスさんならそれぐらいの甲斐性があるじゃない」
「そ、それは……」
そういってクロスの腕に抱きつくファナであった。
「ファナばかりズルい!ファナは放っておいて、あたしと食事でもいかがですか?」
「いえ、あたしが食事を作りますからあたしの家で」
今回ギルドからランクを上げられたことに、他の受付嬢までクロスに言い寄ってきたのだった。
「なっ!あんた達までなによ!」
「ファナばかりズルいわ。確かにあなたはギルド受付嬢人気ナンバーワンだけど、そんなの関係ないんだからね」
「「「「そうよ!そうよ!」」」」
クロスを求めて、受付嬢同士が言い争いになってしまったのだ。
「お前達やかましい!ちゃんと仕事をせんか!」
ホールが騒がしくなっていたので、ギルドマスターが出てきて怒鳴りホール中に大声が響いたのだった。
「「「「す、すいませーん」」」」」
受付嬢達は我に返り、仕事に戻っていったのだった。
「オウカ……家にかえるか」
「そ、そうね……」
二人は、ギルドマスターの怒鳴り声に笑いをこらえながら、ギルドを後にしたのだった。
「お、オウカじゃないか?」
さすがソロで活躍し続けたオウカである。衛兵達にも顔は広く、こんな小さな村に来ていた衛兵にも声をかけられるほどだった。
そして、オウカはニコリと笑い会釈したのだった。
「まさか、オウカのパーティーにこいつは迷惑をかけたのか?」
そう言って衛兵はグルグル巻きにされたハンスを見せた。
「ええ、そいつは報酬をケチり、嘘の情報をギルドに流したのよ」
「お、俺は村の予算を浮かせる為に!村の事を想ってやっただけなんだ!」
「うるさい!お主に村の予算を任せたわしが馬鹿だった!」
クロス達がマザーを討伐している間に、村長は村の予算を調べたのだった。すると、ハンスはその浮いた予算を懐に入れていたことが発覚。ハンスが言った村の事を想ってではなく自分の懐を肥やすことだったのだ。
「お前のような奴は重罪に処されるが良い!」
「俺は、俺が悪いんじゃない!こんな村では儲けることが!」
「やかましい!それならば村を出たらいいだけではないか!お前にはギルドからの損害賠償がでるはずだ!覚悟するが良い!」
ハンスは、衛兵に一喝され引っ張られて行ってしまった。
「村長……なんて言ったらいいか分かりませんが……」
「いや、気を遣わんでいいよ。わしの人を見る目が無かったのだ」
「まあ、問題のある人間が逮捕され、この村に平和が戻った事は良い事だと思うぞ」
「それだけが良かったと、我々も思う事にします」
「あっ!でも、村長さんブラッディーマンティスは、あたし達で全部討伐出来たからもう安心だよ」
オウカの言葉に、村長と村人達はパアっと明るくなった。
「ほ、本当ですか?」
「ああ!安心してくれ。森中に産み付けられた卵も処理してきたからもう大丈夫だ」
クロスの言葉に、村人たちはクロスとオウカに頭を下げてお礼を言ったのだった。そして、ギルドには今回の事を報告してあり、追加報酬も支払われるようにしてあるという事だった。
ギルドも、今回の事はモナコ村に責任はないとし、ハンス個人に責任を追及する処置にしたようだった。ハンスはこの後、ギルドに訴えられ殺人未遂事件として、禁錮10年を言い渡されたのである。
クロスとオウカは、町に帰りギルドに報告した。ギルドでは一時討伐隊が組まれていたが、この依頼を受けていたのがクロスと聞き、ギルドマスターは討伐隊を解散させていた。
この判断には一時、冒険者の間では反感があったが、ギルドマスターがこの依頼を担当しているのがクロスとオウカだと説明したところ、安心したように賛同したのだった。
「クロス、よくやってくれた」
「ギルドマスター、俺はオウカのサポート役だ。頑張ったのはオウカだよ」
「ク、クロス……」
「あっ、そうだったな……すまないオウカ。ブラッディーマンティス・マザーを討伐してくれて本当にありがとう」
「い、いえ、あたしはクロスがいてくれて心強かったです」
「ギルドとしては、お前達がいてくれて本当に助かっておるよ。本当にありがとう」
「俺達も、スタンピードの手前で対処できてよかったと思っているよ」
「それで、モコナの村はお咎めなしなんですよね?」
「ああ、事情を聴いたがハンス個人の罪になり禁錮10年となった」
「そうですか」
「ああ、今回依頼を受けてくれたのがお前達で良かったよ。もし、Cランクの依頼として、Cランクの冒険者達なら生き残れなかっただろう……そうなれば、ハンス個人の罪ではなくなっていただろうからな」
「確かに、そうなれば人災としてハンスは処刑。村の人間も、ギルドの依頼を受ける事が出来なくなって、いずれ滅びることになりますもんね」
「そういう事だ。村からの依頼は信用で成り立っているところがあるからな。まあ、でも今回はお前達のおかげで助かったと言えよう」
「そういって貰えて、俺も嬉しいよ」
「あたしもです」
「そういう事で、受付で手続きをしてくれ。Aランクとしての報酬が出ているはずだ。村長からお詫びもあり、Aランク報酬とは別にお詫びとして+α増額されているはずだ」
「「本当(か)?」」
「ああ!」
ギルドマスターはクロスとオウカに説明し、二人は喜んで受付に手続きしにいくのだった。 そして、手続きをしたらAランク以上の報酬が二人には振り込まれたのだった。
「ねえ、ファナ?これ村長さんからの報酬としては多くない?」
「あれ、聞いてないの?」
「モコナ村の村長個人からの、お詫びの報酬があるって聞いてはいるけど?」
「確かに、村長からの報酬にしては多いよな?」
「この多いのは、ギルドマスター個人からの分も入っているのよ」
「「はぁあ?何でギルドマスターから?」」
「今回ギルドも、貴方たち二人の事を高く評価したからよ。いま、クロスさんとオウカのパーティーはCランクですが、Bランクに昇格が決定しました」
それを聞き、クロスとオウカは抱き合って喜んだのだった。これで、報酬額の高い依頼を受けることが出来るからだ。
今までオウカはソロで活動していて、職業ランクが魔法剣士(A)だったのでAランクの依頼まで受ける事が出来ていたが、クロスとパーティーを組んだことで、ギルド規定によりCランクになっていたからだ。
これは冒険者の安全のために、職業ランクの平均を取り無理をさせないことにあった。クロスはマスター(E)なので、オウカとの兼ね合いでパーティーとしてはCランクとなっていたのだ。
そのランクが一つ上がることになったのだから、二人はとび上がって喜んだ。このランクは、そう簡単に上がる事はない。ギルドも冒険者を死なせたくない為、慎重に吟味して評価するのでなかなか上がる事がないのは冒険者も知っていたからだ。
「ギルドから進んで、冒険者のランクをあげるなんて珍しい事じゃないの?」
「そうですね。私もここに勤務して初めての事ですよ。本来なら、冒険者は厳しい昇格試験を受けてもらいますからね」
「ギルドも嬉しい事をしてくれるね」
「最近クロスさんの活躍と、AランクであるオウカさんのペアでCランクのままでは宝の持ち腐れになりますからね。二人にはギルドも期待しているということですよ」
「まあ、ギルドが期待しているという事はありがたい事だ」
「ますます、クロスさんに言い寄ってくる女性が増えるという事ですよ。と言う訳で、クロスさん。今晩お食事でもいかがですか?」
「ファナ!いい加減にして!」
「何でオウカが怒るのよ。どうするかはクロスさんが決める事でしょ?それに、クロスさんならそれぐらいの甲斐性があるじゃない」
「そ、それは……」
そういってクロスの腕に抱きつくファナであった。
「ファナばかりズルい!ファナは放っておいて、あたしと食事でもいかがですか?」
「いえ、あたしが食事を作りますからあたしの家で」
今回ギルドからランクを上げられたことに、他の受付嬢までクロスに言い寄ってきたのだった。
「なっ!あんた達までなによ!」
「ファナばかりズルいわ。確かにあなたはギルド受付嬢人気ナンバーワンだけど、そんなの関係ないんだからね」
「「「「そうよ!そうよ!」」」」
クロスを求めて、受付嬢同士が言い争いになってしまったのだ。
「お前達やかましい!ちゃんと仕事をせんか!」
ホールが騒がしくなっていたので、ギルドマスターが出てきて怒鳴りホール中に大声が響いたのだった。
「「「「す、すいませーん」」」」」
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