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30話 勘違い
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クロスとオウカは、この森一帯に産み付けられた卵を見て驚愕した。1個の卵からどれくらいのブラッディーマンティスが生まれるのかを想像するだけでぞっとしたのだ。その卵が、ここには100個では収まらない数があったのだ。
「クロス、さっさと焼き払ってちょうだい。あたしも手伝いたいけど火属性はないのよ」
「ああ、分かっているよ。ここは俺に任せておけ」
クロスが、卵に火をつけようとした瞬間、ゾクッと寒気がした。
「オウカ!伏せろ!」
「えっ⁉」
「ちっ」
オウカは、いきなりの事で立ち尽くしていた。クロスは、間に合わないと思い尋常でないスピードでオウカを突き飛ばしたのだ。
「きゃっ!」
オウカはクロスに突き飛ばされ、大木に打ちつけられた。
「クロス……な、何を……」
オウカはクロスの方を見ると、その一帯の森の木々は切り株のようになっていた。
そして、その方を見ると先ほど討伐したはずのマザーが立っていたのだ。
「な、なんで?さっき倒したはずじゃ」
「どういう事なんだ?」
クロスもどういうことか分からなかった。そして、ハッとしてある仮説をたてた。
「オウカ、さっき倒したマザーはマザーじゃなかったかもしれない」
「どういう事よ!」
「こいつが本当のマザーだ!さっきは俺のミスだ。すまない!鑑定をすればよかった……」
クロスの神眼では、まぎれもなく今、眼前に立っているのがマザーだと表示されていたのだ。
「じゃあ、さっきのは?」
「多分、このマザーのつがいのブラッディーマンティスだ」
「あっ……」
今、目の前にいるマザーは先ほどの個体より一回りおおきいのだ。クロスの説明を聞き、オウカは剣を構えたのだった。
「まさか、つがいのオスを倒してたとは、あたしも気づかなかったわ」
「オウカ、すまない。もうひと踏ん張り頼むぞ」
「任せておいて!」
クロスは、強化バフを4種類オウカにかけ直したのだった。そして、オウカはマザーの繰り出す【エアカッター】を注意して剣を構えるのだった。
「オウカ、気をつけろよ」
「大丈夫だって!あの遠距離攻撃の封じ方は分かっているから」
「違う!神眼で鑑定すると、あのマザーは風属性だけじゃなく水属性も持っている。なにをしてくるかわからないぞ」
「2属性持ち?」
オウカは驚愕した。魔物で2属性持っているとは思いもしなかったのだ。ブラッディーマンティス・マザーは奇声を上げ、エアカッターを放つ。
オウカは、そのエアカッターを避けつつ、マザーの懐に飛び込み釜の一つを切断した。
「オウカ、ナイスだ!」
吹き飛んだ鎌の一つを見て、オウカはホッとしたのだった。その瞬間、あり得ない事が起こったのである。その鎌は意思の持ったブーメランのように、オウカの背中に突き刺さったのだ。
「きゃああああああ!」
「オウカぁーーー!」
オウカは、その場にうつ伏せになるように倒れたのだった。
クロスは、オウカに駆け寄り抱き寄せ、【ヒール】を唱えたのだ。そして、マザーを睨みつけると、あり得ない後景があった。
マザーの片腕は無かったのだが、その片腕から血が流れていたが、その血とちぎれた鎌が繋がっていて、まるで鎖鎌のようになっていた。
そして、マザーはその鎌を自分の血液で、ちぎれた鎌を引き寄せ腕に引っ付けたのだ。そして、魔物には人間にはない高い再生力で腕が治りかけていた。
「ま、まさか血液で水属性魔法を使うとは……」
「クロス……ごめん……油断しちゃ……」
「もうしゃべるんじゃない。後は俺に任せろ」
クロスは、マザーに腕を向けた。クロスが出張ればマザー程の魔物はすぐに片が付く。しかし、それをやらずオウカに前衛を任せているのは、レベルを早くアップさせる為だった。
魔物を倒せば、経験値がパーティーや連合に等分にわけられる訳ではないのだ。ラストアタック、つまりとどめを刺した冒険者が、その魔物の経験値の2割が入り、残った経験値を等分される事になる。
その為、クロスはオウカに前衛を任せて、サポートに徹していたのだった。しかし、クロスも又サポートはまだ慣れていなくて勉強中だった。今まで、暁では戦闘になればどうにかして生き残る事で精一杯だったからである。
『きょおおおおおおおおおお!』
マザーは、オウカを倒したことに雄たけびを上げていたようだった。そして、ターゲットをクロスに移した。
「グランドバレット!」
クロスは【グランドバレット】を発射した。クロスの手から、尖った石の塊がマザーに向けて飛び出したのだ。
マザーには、風と水属性の適性があった為、クロスはそれ以外の属性の魔法で攻撃に使った。その個体にある適正は、その属性魔法の抵抗力(レジスト能力)が高い為、ダメージが通りにくいからだ。
『ぎょおおおおおおおおおおお!』
マザーは、クロスの魔法にダメージを受け、後づ去りして恐怖を覚えた。その証拠に唯一の武器である鎌は両方跡形もなくなり、体中に傷を負わされていたのだ。
マザーは、このままここにいてはいけないと思い、羽を広げて飛んで逃げようとした。
その瞬間、クロスの手からグランドバレットが炸裂した。石つぶてはマザーの羽をボロボロにして飛ぶことをできなくしてしまった。
『ぎょおおおおおおおおおおおおお!』
マザーは、逃げる事も出来なくなってしまい、クロスに突撃した。そしてクロスは、マザーの頭を狙って息の根を止めたのだった。
マザーに止めを刺したクロスは、振り返りオウカの名前をよび、オウカの側に駆け寄った。
「オウカ!」
「ク、クロス心配かけてごめんね……でも大丈夫」
オウカは、クロスにヒールをかけてもらい、その後クロスの製作したポーションを使っていた。そのおかげで傷はすっかり治って体力も回復していたのだった。
「よ、よかった」
「クロス、ごめんね。また、あなたに迷惑をかけちゃったね……」
「そんなこと気にするな。俺はオウカが無事でよかったよ。それに俺こそ、すまなかった……」
「何でクロスが謝るのよ」
「いや、今回つがいの時に神眼で見極めていたのならこんな事にはなっていない。俺も油断して、オウカに任せっきりにしていたから、こんな事になったんだ」
「そんな事ないよ!クロスには、マザーが水属性の適性があるって聞いていたのに気を抜いたから……」
「まあ、今はそんなことはを言いあうのはよそう……家に帰ってから、2人で反省会だな」
「そ、そうね……いまはこの卵を処理しましょう」
クロスは、今やる話ではないと思い、マザーの死骸を保管庫に収納し、大木に産み付けられた卵を燃やし、他の樹に燃え広がらないように、【ウォーター】で水をまきながら卵だけを燃やしていった。
「クロス、さっさと焼き払ってちょうだい。あたしも手伝いたいけど火属性はないのよ」
「ああ、分かっているよ。ここは俺に任せておけ」
クロスが、卵に火をつけようとした瞬間、ゾクッと寒気がした。
「オウカ!伏せろ!」
「えっ⁉」
「ちっ」
オウカは、いきなりの事で立ち尽くしていた。クロスは、間に合わないと思い尋常でないスピードでオウカを突き飛ばしたのだ。
「きゃっ!」
オウカはクロスに突き飛ばされ、大木に打ちつけられた。
「クロス……な、何を……」
オウカはクロスの方を見ると、その一帯の森の木々は切り株のようになっていた。
そして、その方を見ると先ほど討伐したはずのマザーが立っていたのだ。
「な、なんで?さっき倒したはずじゃ」
「どういう事なんだ?」
クロスもどういうことか分からなかった。そして、ハッとしてある仮説をたてた。
「オウカ、さっき倒したマザーはマザーじゃなかったかもしれない」
「どういう事よ!」
「こいつが本当のマザーだ!さっきは俺のミスだ。すまない!鑑定をすればよかった……」
クロスの神眼では、まぎれもなく今、眼前に立っているのがマザーだと表示されていたのだ。
「じゃあ、さっきのは?」
「多分、このマザーのつがいのブラッディーマンティスだ」
「あっ……」
今、目の前にいるマザーは先ほどの個体より一回りおおきいのだ。クロスの説明を聞き、オウカは剣を構えたのだった。
「まさか、つがいのオスを倒してたとは、あたしも気づかなかったわ」
「オウカ、すまない。もうひと踏ん張り頼むぞ」
「任せておいて!」
クロスは、強化バフを4種類オウカにかけ直したのだった。そして、オウカはマザーの繰り出す【エアカッター】を注意して剣を構えるのだった。
「オウカ、気をつけろよ」
「大丈夫だって!あの遠距離攻撃の封じ方は分かっているから」
「違う!神眼で鑑定すると、あのマザーは風属性だけじゃなく水属性も持っている。なにをしてくるかわからないぞ」
「2属性持ち?」
オウカは驚愕した。魔物で2属性持っているとは思いもしなかったのだ。ブラッディーマンティス・マザーは奇声を上げ、エアカッターを放つ。
オウカは、そのエアカッターを避けつつ、マザーの懐に飛び込み釜の一つを切断した。
「オウカ、ナイスだ!」
吹き飛んだ鎌の一つを見て、オウカはホッとしたのだった。その瞬間、あり得ない事が起こったのである。その鎌は意思の持ったブーメランのように、オウカの背中に突き刺さったのだ。
「きゃああああああ!」
「オウカぁーーー!」
オウカは、その場にうつ伏せになるように倒れたのだった。
クロスは、オウカに駆け寄り抱き寄せ、【ヒール】を唱えたのだ。そして、マザーを睨みつけると、あり得ない後景があった。
マザーの片腕は無かったのだが、その片腕から血が流れていたが、その血とちぎれた鎌が繋がっていて、まるで鎖鎌のようになっていた。
そして、マザーはその鎌を自分の血液で、ちぎれた鎌を引き寄せ腕に引っ付けたのだ。そして、魔物には人間にはない高い再生力で腕が治りかけていた。
「ま、まさか血液で水属性魔法を使うとは……」
「クロス……ごめん……油断しちゃ……」
「もうしゃべるんじゃない。後は俺に任せろ」
クロスは、マザーに腕を向けた。クロスが出張ればマザー程の魔物はすぐに片が付く。しかし、それをやらずオウカに前衛を任せているのは、レベルを早くアップさせる為だった。
魔物を倒せば、経験値がパーティーや連合に等分にわけられる訳ではないのだ。ラストアタック、つまりとどめを刺した冒険者が、その魔物の経験値の2割が入り、残った経験値を等分される事になる。
その為、クロスはオウカに前衛を任せて、サポートに徹していたのだった。しかし、クロスも又サポートはまだ慣れていなくて勉強中だった。今まで、暁では戦闘になればどうにかして生き残る事で精一杯だったからである。
『きょおおおおおおおおおお!』
マザーは、オウカを倒したことに雄たけびを上げていたようだった。そして、ターゲットをクロスに移した。
「グランドバレット!」
クロスは【グランドバレット】を発射した。クロスの手から、尖った石の塊がマザーに向けて飛び出したのだ。
マザーには、風と水属性の適性があった為、クロスはそれ以外の属性の魔法で攻撃に使った。その個体にある適正は、その属性魔法の抵抗力(レジスト能力)が高い為、ダメージが通りにくいからだ。
『ぎょおおおおおおおおおおお!』
マザーは、クロスの魔法にダメージを受け、後づ去りして恐怖を覚えた。その証拠に唯一の武器である鎌は両方跡形もなくなり、体中に傷を負わされていたのだ。
マザーは、このままここにいてはいけないと思い、羽を広げて飛んで逃げようとした。
その瞬間、クロスの手からグランドバレットが炸裂した。石つぶてはマザーの羽をボロボロにして飛ぶことをできなくしてしまった。
『ぎょおおおおおおおおおおおおお!』
マザーは、逃げる事も出来なくなってしまい、クロスに突撃した。そしてクロスは、マザーの頭を狙って息の根を止めたのだった。
マザーに止めを刺したクロスは、振り返りオウカの名前をよび、オウカの側に駆け寄った。
「オウカ!」
「ク、クロス心配かけてごめんね……でも大丈夫」
オウカは、クロスにヒールをかけてもらい、その後クロスの製作したポーションを使っていた。そのおかげで傷はすっかり治って体力も回復していたのだった。
「よ、よかった」
「クロス、ごめんね。また、あなたに迷惑をかけちゃったね……」
「そんなこと気にするな。俺はオウカが無事でよかったよ。それに俺こそ、すまなかった……」
「何でクロスが謝るのよ」
「いや、今回つがいの時に神眼で見極めていたのならこんな事にはなっていない。俺も油断して、オウカに任せっきりにしていたから、こんな事になったんだ」
「そんな事ないよ!クロスには、マザーが水属性の適性があるって聞いていたのに気を抜いたから……」
「まあ、今はそんなことはを言いあうのはよそう……家に帰ってから、2人で反省会だな」
「そ、そうね……いまはこの卵を処理しましょう」
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