401 / 447
第9章 人類の混乱
15話 バッハ伯爵と貴族達の決断
しおりを挟む
クレアは、冒険者ギルドの諜報活動をする。そして、バッハ伯爵の屋敷に潜入する。
「伯爵様。本当に陛下に逆らうおつもりか?」
「今の陛下は間違っている。今のアインシュタル王国があるのも英雄マルクのおかげではないか!」
「伯爵様はアインシュタル王国をいがかなさるおつもりですか?やはり陛下の指示に従うほうが・・・」
「お主の言いたい事はわかるが、陛下のこの愚かな行為は未来の自分に向けられるかもしれんのだぞ」
「どういう事ですか?」
「わからないのか?あれほど王国に貢献し、その功績を称え英雄の称号を与えたマルクにこの仕打ちをしたのだ」
「あっ・・・」
「確かに、わたしは実際に王都テランで起こった大魔王の襲撃は見ておらんが、あっさり大魔王の言いなりになりマルクの町を落とそうとするのは間違っている。これはどう考えても、自分の命を第一に考えた愚かな選択だ」
バッハ伯爵は、アーサー王が自分の保身に走り、臣下や民の事を考えた選択ではないと断言する。バッハ伯爵の説明で他の貴族達も同意するしかなかった。もし、未来の自分が陛下の為にと国に多大な貢献したとしても、いつその功績がなかった事にされてもおかしくないからだ。それではお互いの信頼関係がいつでも崩壊する事になる。
「では、伯爵様は陛下を見放すと申すのか?」
「そのような不義理はわたしもしたくない。しかし、その選択は最終手段だ・・・」
「「「「「「バッハ伯爵・・・」」」」」」
「本当の臣下のやるべき事は、陛下の言いなりになるべからず。間違っている事は間違っていると助言し正す事なり」
「わかり申した。我々もどこまで助力できるかわかりませぬがバッハ伯爵に賛同します」
バッハ伯爵に賛同する貴族達全員が、バッハ伯爵に頭をさげた。しかし、町の外に陣取る王国騎士の排除の問題は宙に浮いたままだった。まずはギルドと連携し、今まさにリーランの町を攻め込もうとする王国騎士団をなんとかしないと、アーサー王の頬を叩く事もできないのだ。そして、バッハ伯爵は貴族達と冒険者ギルドに向かって行った。
その様子を見ていたクレアは、さすがバッハ伯爵様だと感心し、マルクの言った通りの人物だと頬を緩ませた。
リーランの町の外でクレアの報告を待つカノン達は、王国騎士団の軍勢を見て不安になっていた。
「クレアは無事町に入れたかな?」
「オウカ、クレアなら大丈夫だ」
「カノンそうは言っても、あの軍勢はリーランの町には脅威だぜ」
「確かにそうね。あの軍勢に屈してリーランの町がマルクに敵対してもおかしくないわ。そしたら、クレアの身も危ないわ」
「システィナも何を言っている。仮にクレアが町で見つかったとしても、クレアの強さで何が心配だと言うのだ」
「本当に2人はわたしを見くびりすぎ・・・」
「「クレア!?」」
「いつ帰ってきたんだ?」
「そんな事よりクレア。中の様子はどうだったんだ?」
「そんな事ってカノンは酷いな・・・」
「オウカうるさい!今は町の事の方が大事だ」
カノンの一喝でオウカは黙り込む。それを見てシスティナはクスクス笑っていた。
そして、クレアはオウカの事は気にせず、町の様子を3人に報告し、3人はさすがバッハ伯爵と感心する。
「それで、私達が王国騎士に見つからず町に侵入出来る場所はあるか?」
「それはない・・・今は町を見限って避難する町の住人や冒険者が王国騎士に報告し脱出する出口しかない」
「他の所はないのか?」
「ない・・・抜け道になる下水道すら王国騎士の見張りがいる。たぶん、陣営にいる騎士団以外にも伏兵として在留している兵士は万はいると考えていい」
「じゃあ、今いる騎士団は四万以上の兵力なの?」
「そういう事・・・カノンどうする?」
「ん~なら、クレアは町に入って、バッハ様にコンタクトを取って、町中の警備強化を促してほしい」
「じゃあ、あたし達は何をするんだよ」
「オウカはまず話をちゃんと聞くところからだな」
「なんだよ。カノン」
「お前は手柄を焦りすぎるあまり、まわりが見えなくなるのが欠点だ」
「そんな事はないぞ」
「だったら最後まで話を聞くんだ。途中で話をと切らせるのは時間の無駄だぞ」
「わかったよ・・・」
カノンはオウカにダメ出しをし作戦の説明をする。クレアに伯爵様と連絡を取り、冒険者ギルドとの連携をし町の強化をし王国騎士の侵攻を阻止をお願いをする。
王国騎士団が侵攻を始めたら、私達3人が王国騎士団後方から攻め込む事になる。その時間までクレアは町で待機し、自分達が王国騎士に攻め込んだと同時に城門から挟み撃ちにする事が決まった。
「カノン少し待って下さい」
「どうかしたのかシスティナ?」
「私達3人が後方からする必要がある?」
「どういう事だ?」
「3人で後方から挟み撃ちはいいんだけど、それだと攻撃過多となると思うんだ」
「な、なるほど・・・」
「だから、王国騎士団はリーランの町を舐めているのか、正門前に集めて一気に攻め込もうとしているのがまるわかりだわ」
「ならば、私は後方。2人は軍隊の左右から攻め込んだ方が方が早く着きそうだな」
「そういう事。クレアは軍隊の正面からだから荷が重いだろうけど、相手は王国騎士だから大丈夫だしな」
「任せておいて!王国騎士に後れは取らないわ・・・」
「じゃ。クレアは町の侵入を頼む」
「了解・・・」
そう言ってクレアは影の中に消えた。後、数時間もすれば王国騎士団は稀もない大敗を喫する事となる。
「伯爵様。本当に陛下に逆らうおつもりか?」
「今の陛下は間違っている。今のアインシュタル王国があるのも英雄マルクのおかげではないか!」
「伯爵様はアインシュタル王国をいがかなさるおつもりですか?やはり陛下の指示に従うほうが・・・」
「お主の言いたい事はわかるが、陛下のこの愚かな行為は未来の自分に向けられるかもしれんのだぞ」
「どういう事ですか?」
「わからないのか?あれほど王国に貢献し、その功績を称え英雄の称号を与えたマルクにこの仕打ちをしたのだ」
「あっ・・・」
「確かに、わたしは実際に王都テランで起こった大魔王の襲撃は見ておらんが、あっさり大魔王の言いなりになりマルクの町を落とそうとするのは間違っている。これはどう考えても、自分の命を第一に考えた愚かな選択だ」
バッハ伯爵は、アーサー王が自分の保身に走り、臣下や民の事を考えた選択ではないと断言する。バッハ伯爵の説明で他の貴族達も同意するしかなかった。もし、未来の自分が陛下の為にと国に多大な貢献したとしても、いつその功績がなかった事にされてもおかしくないからだ。それではお互いの信頼関係がいつでも崩壊する事になる。
「では、伯爵様は陛下を見放すと申すのか?」
「そのような不義理はわたしもしたくない。しかし、その選択は最終手段だ・・・」
「「「「「「バッハ伯爵・・・」」」」」」
「本当の臣下のやるべき事は、陛下の言いなりになるべからず。間違っている事は間違っていると助言し正す事なり」
「わかり申した。我々もどこまで助力できるかわかりませぬがバッハ伯爵に賛同します」
バッハ伯爵に賛同する貴族達全員が、バッハ伯爵に頭をさげた。しかし、町の外に陣取る王国騎士の排除の問題は宙に浮いたままだった。まずはギルドと連携し、今まさにリーランの町を攻め込もうとする王国騎士団をなんとかしないと、アーサー王の頬を叩く事もできないのだ。そして、バッハ伯爵は貴族達と冒険者ギルドに向かって行った。
その様子を見ていたクレアは、さすがバッハ伯爵様だと感心し、マルクの言った通りの人物だと頬を緩ませた。
リーランの町の外でクレアの報告を待つカノン達は、王国騎士団の軍勢を見て不安になっていた。
「クレアは無事町に入れたかな?」
「オウカ、クレアなら大丈夫だ」
「カノンそうは言っても、あの軍勢はリーランの町には脅威だぜ」
「確かにそうね。あの軍勢に屈してリーランの町がマルクに敵対してもおかしくないわ。そしたら、クレアの身も危ないわ」
「システィナも何を言っている。仮にクレアが町で見つかったとしても、クレアの強さで何が心配だと言うのだ」
「本当に2人はわたしを見くびりすぎ・・・」
「「クレア!?」」
「いつ帰ってきたんだ?」
「そんな事よりクレア。中の様子はどうだったんだ?」
「そんな事ってカノンは酷いな・・・」
「オウカうるさい!今は町の事の方が大事だ」
カノンの一喝でオウカは黙り込む。それを見てシスティナはクスクス笑っていた。
そして、クレアはオウカの事は気にせず、町の様子を3人に報告し、3人はさすがバッハ伯爵と感心する。
「それで、私達が王国騎士に見つからず町に侵入出来る場所はあるか?」
「それはない・・・今は町を見限って避難する町の住人や冒険者が王国騎士に報告し脱出する出口しかない」
「他の所はないのか?」
「ない・・・抜け道になる下水道すら王国騎士の見張りがいる。たぶん、陣営にいる騎士団以外にも伏兵として在留している兵士は万はいると考えていい」
「じゃあ、今いる騎士団は四万以上の兵力なの?」
「そういう事・・・カノンどうする?」
「ん~なら、クレアは町に入って、バッハ様にコンタクトを取って、町中の警備強化を促してほしい」
「じゃあ、あたし達は何をするんだよ」
「オウカはまず話をちゃんと聞くところからだな」
「なんだよ。カノン」
「お前は手柄を焦りすぎるあまり、まわりが見えなくなるのが欠点だ」
「そんな事はないぞ」
「だったら最後まで話を聞くんだ。途中で話をと切らせるのは時間の無駄だぞ」
「わかったよ・・・」
カノンはオウカにダメ出しをし作戦の説明をする。クレアに伯爵様と連絡を取り、冒険者ギルドとの連携をし町の強化をし王国騎士の侵攻を阻止をお願いをする。
王国騎士団が侵攻を始めたら、私達3人が王国騎士団後方から攻め込む事になる。その時間までクレアは町で待機し、自分達が王国騎士に攻め込んだと同時に城門から挟み撃ちにする事が決まった。
「カノン少し待って下さい」
「どうかしたのかシスティナ?」
「私達3人が後方からする必要がある?」
「どういう事だ?」
「3人で後方から挟み撃ちはいいんだけど、それだと攻撃過多となると思うんだ」
「な、なるほど・・・」
「だから、王国騎士団はリーランの町を舐めているのか、正門前に集めて一気に攻め込もうとしているのがまるわかりだわ」
「ならば、私は後方。2人は軍隊の左右から攻め込んだ方が方が早く着きそうだな」
「そういう事。クレアは軍隊の正面からだから荷が重いだろうけど、相手は王国騎士だから大丈夫だしな」
「任せておいて!王国騎士に後れは取らないわ・・・」
「じゃ。クレアは町の侵入を頼む」
「了解・・・」
そう言ってクレアは影の中に消えた。後、数時間もすれば王国騎士団は稀もない大敗を喫する事となる。
26
あなたにおすすめの小説
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる