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第1章 役に立たないスキル
14話 依頼破棄
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マルクとシオンは、その夜徹夜をすることにして、村はずれにある小屋に身を隠し、ウルフが来ないか見張りをすることにした。夜中になると、遠くの方から遠吠えが聞こえてきた。
「マルク!この声」
「ああ!来たようだね……まずは待ち伏せをしよう。むやみに出ても数が多いと聞くしね」
「うん……」
シオンは、ゴブリン5匹を相手にした時の事を思い出した。ゴブリン5匹でも危ない目に遭ったのだ。今回はゴブリンより素早いウルフであり数が多いので緊張をしていた。
「あ、あれは!」
小屋に潜んでいたマルクが、思わず身を乗り出したのだ。
「ど、どうしたの?」
「シオンは絶対にここから出るなよ?」
「どういう事?」
「依頼書には、フォレストウルフとそのボスはアイアンウルフとあったはずだ」
「う、うん……」
「あれはフォレストウルフでもアイアンウルフでもない……」
「えっ?」
「アイアンウルフが部下に何匹もいる……そのボスはサーベルウルフだ!」
「嘘でしょ?そんな魔物ならDランクの依頼じゃないわよ?」
「あの数だったら僕なら余裕だけど、シオンは危ないから絶対出たらだめだ」
「うん……」
マルクは、アイアンウルフが村に近づくのを待っていた。
そして、シオンはマルクの言う通り小屋の中で潜んでいた。そして、アイアンウルフが村の柵を越えようとした瞬間、火柱が柵を沿うように立ちあがった。その火柱の熱さに、アイアンウルフは仰け反り村に侵入が出来なかった。
「「「「「ぎゃん!」」」」」
「わおおおおおおおおおおおおおおん!」
アイアンウルフは何とか村に侵入しようとしたが、炎が壁の様にふさいでいた。その炎の壁は、マルクの魔法であり、ファイヤーウォールだった。その壁の長さは10mにも及び、アイアンウルフが炎のない所に移動しても、炎の壁はその距離を伸ばした。
その炎の壁を飛び越えようとするアイアンウルフもいたが、飛び越えようとするとその高さが伸びて、アイアンウルフを焼き殺したのだ。
すると、その様子を見ていたボスのサーベルウルフが遠吠えをしたかと思うと、アイアンウルフは村への侵入を諦め森の中へと引き返してしまった。
「今日はもう来なさそうだな……」
「ちょっとマルク!何で逃がしちゃったのよ」
「いや、この依頼はやめよう!」
「えっ!なんでよ?」
「これはギルドに報告する案件だよ」
「あっ……」
マルク達は、アイアンウルフをボスとするフォレストウルフの集団の討伐依頼を受けたのだ。しかし、依頼内容が全く違いDランクでは討伐出来ない依頼だからだ。
これは殺人と同じ事であり、MBK(魔物で冒険者を殺す)という違反行為なのだ。こういう場合は、殆どの理由が依頼主が依頼料をケチるというとんでもない理由なのだ。今回の場合ならアイアンウルフがボスではなく、サーベルウルフがボスという事になり、依頼ランクはDではなくCとなる。しかも、部下にアイアンウルフが数十頭もいてBランクの依頼になるのだ。
当然、今回はマルク達だから生き残れたが、知らずにDランクの冒険者が森の中に入れば、魔物に殺されていたのだ。
次の日の朝、マルクは村長に文句を言ったのだ。
「村長!これは一体どういうことですか?」
「何を怒っておるのじゃ?」
「惚けるつもりですか?今回、僕達はアイアンウルフをボスとしたフォレストウルフの集団と聞いて、依頼を受けたのです」
「ふむ、だからそうじゃろ?何を怒っておるのだ?」
「昨日、村に襲ってきたのはサーベルウルフをボスとしたアイアンウルフの集団です」
「な、なんじゃと!それは本当か?」
「ええ!これを見てください。昨日何匹か仕留めましたがアイアンウルフです」
その話しを聞き、村長と用心棒の元冒険者は顔から汗が流れ始めていた。そして、マルクはインベントリからアイアンウルフを3匹だした。
「どういう事じゃ……」
「なにをそんなに驚いているんですか?僕達だからよかったものを。Dランク冒険者なら殺されていてもおかしくなかったのですよ!」
「ちょっと待ってほしい!ワシもアイアンウルフがボスと聞いていたんじゃ!」
「はっ?」
「誰か!カインを呼べ!あ奴が魔物を見て報告したんじゃろ?」
「カイン?」
「村の財政を管轄している者じゃよ」
すると、カインが村の人間に連れられて、村長の家にやってきた。
「お主!今回の魔物の種類は、アイアンウルフをボスとしたフォレストウルフの集団と言ったじゃろ?」
「ああ!そうだよ。それがどうかしたのか?」
「今、この二人はサーベルウルフをボスとしたアイアンウルフの集団だと証言があったぞ!どういうことじゃ?」
「魔物は討伐出来たんだろ?だったら同じウルフだから構わないじゃないか」
「ば、馬鹿者!お主はなんて事をしてくれたんじゃ!」
「何をって、そうしたらお金が安くて済むじゃないか」
そう言った瞬間、カインが村の用心棒の元冒険者に殴られて吹っ飛んでしまった。
「ま、マルク君シオンさんすまなかった!俺もちゃんと確認すればよかった……まさか、コイツがこんな重大な違反をするとは思わなかった」
用心棒の元冒険者が、マルクとシオンに土下座をしたのだった。
「痛ぁ~~~~~~!ハンスさん何すんだよ!」
「お前はこの重大さが分からんのか!」
「なんだよ!安く済んだんだからいいじゃねえか?」
「馬鹿野郎!この事はマルクさんの口からギルドに報告されるんだぞ?」
「そうじゃ!これはギルドとの信用問題になるんじゃ!」
「だが、討伐は出来たんだろ?」
「出来たとしても、また同じような事があれば、ギルドに依頼しても次から受けて貰えなくなるんだ」
「そうじゃ!今回の事はワシ等の村がギルドを騙し、依頼料をごまかした事になるんじゃ。そんな村の依頼をこれから受けてくれるわけがなかろう!」
「なんでだよ?討伐出来たからいいじゃねえか?」
「カインさんでしたね。貴方は勘違いしておられる」
「なにがだよ?」
「今回、この村に来たのが僕達だから生き残れただけだ!ほかのDランクの冒険者は、貴方達の情報を信頼して受けるんだよ?それなのに、村に着いたら自分より強力な魔物だった場合殺されてしまうんだ」
「……」
「これは、魔物を使った殺人行為と言ってもおかしくないんだよ!」
そういうとカインは下を向いてしまった。そして、マルクは村長に向き直り、説明を続けた。
「村長さん、今回の依頼は破棄させていただきます」
マルクが、依頼を破棄すると言うとカインが焦り出し、村長とハンスはその場に崩れ落ちた。
「なんだよ!その破棄というのは?討伐してねえのかよ?」
「こんな悪質な犯罪行為は冒険者も途中で破棄してもいい事になっているんだよ……」
「ハンスさんも何言ってんだよ?こんなの依頼放棄じゃねえか。受けたんなら最後までやり遂げろよ!」
カインは最後まで怒鳴り散らしていた。マルク達は、そのままリーランの町へ帰り、冒険者ギルドに報告し依頼破棄の手続きをとった。
「それは本当ですか?」
「ええ、本当です。これが証拠の魔物です」
マルクは、インベントリからアイアンウルフの遺体を5体出した。ギルドでは、アイアンウルフがボスという依頼を受けていたので十分証拠となった。
「マヤさん、それで申し訳ないのですが……」
「なんでしょうか?」
「あの村はこれからどうなるのですか?」
「当然、ギルドとの信頼関係は無くなったので、あの村からの依頼は受ける事は出来ません」
「それはやめてあげてほしいんです」
「何を言っているのですか?今回たまたまマルクさん達は生き残れただけなんですよ?それに、また同じような事があった場合、冒険者が殺される恐れもあります」
「それがですね。村長や他の村の人間は今回の事は知らなかったんですよ?」
「どういう事ですか?」
「村の財政を預かるカインという男がみんなを騙して、そのように報告したらしいのです」
「つまり、そのカインが一人でやっという事ですか?」
「ええ。みたいです。ギルドは村に事情を聴きに行くのですよね?」
「はい!明日にでも、ギルド調査員が村に向かう予定で、責任者である村長を逮捕する予定です」
「村長は本当に何も知らなくて、本当にカイン1人がやった事のようです。だから、村は許してあげてほしいのですよ」
「マヤさん、マルクの言う事は本当よ。あの時、あの村の用心棒のハンスという人は、カインを殴り飛ばしていたんです」
「えっ?あの村には、ハンスさんがいたのですか?」
「確かそのような名前でしたよ?マヤさんは、ハンスさんを知っているのですか?」
「ええ、ハンスさんは立派な冒険者でしたが、ちょっと訳があって引退した人です……腕は確かで、信頼のおける人ですよ」
「へええ!」
「確かにハンスさんがいて、村の人間全員が共謀したとは考えられませんね」
「そんなに信頼のおける人なんだ?」
「えぇ……曲がった事が嫌いな方ですし、後輩の面倒見のいい方でした。そんな人が貴方達のような若い冒険者を騙して危険な目に遭わすとは考えられないですからね……わかりました。このことはギルドマスターと話し合いましょう」
それを聞き、マルクとシオンはホッとした表情となった。そして、名もない村に調査員が派遣され、カインだけが逮捕されたのだった。
逮捕された理由がとんでもなく呆れた理由だった。カインは村の財政の事をおもってやったのではなく、依頼料を安くして横領するつもりだったのだ。村長が今回の事を怪しく思い、帳簿を確認すると用途不明金が発覚し、横領事件となったのだった。
「マルク!この声」
「ああ!来たようだね……まずは待ち伏せをしよう。むやみに出ても数が多いと聞くしね」
「うん……」
シオンは、ゴブリン5匹を相手にした時の事を思い出した。ゴブリン5匹でも危ない目に遭ったのだ。今回はゴブリンより素早いウルフであり数が多いので緊張をしていた。
「あ、あれは!」
小屋に潜んでいたマルクが、思わず身を乗り出したのだ。
「ど、どうしたの?」
「シオンは絶対にここから出るなよ?」
「どういう事?」
「依頼書には、フォレストウルフとそのボスはアイアンウルフとあったはずだ」
「う、うん……」
「あれはフォレストウルフでもアイアンウルフでもない……」
「えっ?」
「アイアンウルフが部下に何匹もいる……そのボスはサーベルウルフだ!」
「嘘でしょ?そんな魔物ならDランクの依頼じゃないわよ?」
「あの数だったら僕なら余裕だけど、シオンは危ないから絶対出たらだめだ」
「うん……」
マルクは、アイアンウルフが村に近づくのを待っていた。
そして、シオンはマルクの言う通り小屋の中で潜んでいた。そして、アイアンウルフが村の柵を越えようとした瞬間、火柱が柵を沿うように立ちあがった。その火柱の熱さに、アイアンウルフは仰け反り村に侵入が出来なかった。
「「「「「ぎゃん!」」」」」
「わおおおおおおおおおおおおおおん!」
アイアンウルフは何とか村に侵入しようとしたが、炎が壁の様にふさいでいた。その炎の壁は、マルクの魔法であり、ファイヤーウォールだった。その壁の長さは10mにも及び、アイアンウルフが炎のない所に移動しても、炎の壁はその距離を伸ばした。
その炎の壁を飛び越えようとするアイアンウルフもいたが、飛び越えようとするとその高さが伸びて、アイアンウルフを焼き殺したのだ。
すると、その様子を見ていたボスのサーベルウルフが遠吠えをしたかと思うと、アイアンウルフは村への侵入を諦め森の中へと引き返してしまった。
「今日はもう来なさそうだな……」
「ちょっとマルク!何で逃がしちゃったのよ」
「いや、この依頼はやめよう!」
「えっ!なんでよ?」
「これはギルドに報告する案件だよ」
「あっ……」
マルク達は、アイアンウルフをボスとするフォレストウルフの集団の討伐依頼を受けたのだ。しかし、依頼内容が全く違いDランクでは討伐出来ない依頼だからだ。
これは殺人と同じ事であり、MBK(魔物で冒険者を殺す)という違反行為なのだ。こういう場合は、殆どの理由が依頼主が依頼料をケチるというとんでもない理由なのだ。今回の場合ならアイアンウルフがボスではなく、サーベルウルフがボスという事になり、依頼ランクはDではなくCとなる。しかも、部下にアイアンウルフが数十頭もいてBランクの依頼になるのだ。
当然、今回はマルク達だから生き残れたが、知らずにDランクの冒険者が森の中に入れば、魔物に殺されていたのだ。
次の日の朝、マルクは村長に文句を言ったのだ。
「村長!これは一体どういうことですか?」
「何を怒っておるのじゃ?」
「惚けるつもりですか?今回、僕達はアイアンウルフをボスとしたフォレストウルフの集団と聞いて、依頼を受けたのです」
「ふむ、だからそうじゃろ?何を怒っておるのだ?」
「昨日、村に襲ってきたのはサーベルウルフをボスとしたアイアンウルフの集団です」
「な、なんじゃと!それは本当か?」
「ええ!これを見てください。昨日何匹か仕留めましたがアイアンウルフです」
その話しを聞き、村長と用心棒の元冒険者は顔から汗が流れ始めていた。そして、マルクはインベントリからアイアンウルフを3匹だした。
「どういう事じゃ……」
「なにをそんなに驚いているんですか?僕達だからよかったものを。Dランク冒険者なら殺されていてもおかしくなかったのですよ!」
「ちょっと待ってほしい!ワシもアイアンウルフがボスと聞いていたんじゃ!」
「はっ?」
「誰か!カインを呼べ!あ奴が魔物を見て報告したんじゃろ?」
「カイン?」
「村の財政を管轄している者じゃよ」
すると、カインが村の人間に連れられて、村長の家にやってきた。
「お主!今回の魔物の種類は、アイアンウルフをボスとしたフォレストウルフの集団と言ったじゃろ?」
「ああ!そうだよ。それがどうかしたのか?」
「今、この二人はサーベルウルフをボスとしたアイアンウルフの集団だと証言があったぞ!どういうことじゃ?」
「魔物は討伐出来たんだろ?だったら同じウルフだから構わないじゃないか」
「ば、馬鹿者!お主はなんて事をしてくれたんじゃ!」
「何をって、そうしたらお金が安くて済むじゃないか」
そう言った瞬間、カインが村の用心棒の元冒険者に殴られて吹っ飛んでしまった。
「ま、マルク君シオンさんすまなかった!俺もちゃんと確認すればよかった……まさか、コイツがこんな重大な違反をするとは思わなかった」
用心棒の元冒険者が、マルクとシオンに土下座をしたのだった。
「痛ぁ~~~~~~!ハンスさん何すんだよ!」
「お前はこの重大さが分からんのか!」
「なんだよ!安く済んだんだからいいじゃねえか?」
「馬鹿野郎!この事はマルクさんの口からギルドに報告されるんだぞ?」
「そうじゃ!これはギルドとの信用問題になるんじゃ!」
「だが、討伐は出来たんだろ?」
「出来たとしても、また同じような事があれば、ギルドに依頼しても次から受けて貰えなくなるんだ」
「そうじゃ!今回の事はワシ等の村がギルドを騙し、依頼料をごまかした事になるんじゃ。そんな村の依頼をこれから受けてくれるわけがなかろう!」
「なんでだよ?討伐出来たからいいじゃねえか?」
「カインさんでしたね。貴方は勘違いしておられる」
「なにがだよ?」
「今回、この村に来たのが僕達だから生き残れただけだ!ほかのDランクの冒険者は、貴方達の情報を信頼して受けるんだよ?それなのに、村に着いたら自分より強力な魔物だった場合殺されてしまうんだ」
「……」
「これは、魔物を使った殺人行為と言ってもおかしくないんだよ!」
そういうとカインは下を向いてしまった。そして、マルクは村長に向き直り、説明を続けた。
「村長さん、今回の依頼は破棄させていただきます」
マルクが、依頼を破棄すると言うとカインが焦り出し、村長とハンスはその場に崩れ落ちた。
「なんだよ!その破棄というのは?討伐してねえのかよ?」
「こんな悪質な犯罪行為は冒険者も途中で破棄してもいい事になっているんだよ……」
「ハンスさんも何言ってんだよ?こんなの依頼放棄じゃねえか。受けたんなら最後までやり遂げろよ!」
カインは最後まで怒鳴り散らしていた。マルク達は、そのままリーランの町へ帰り、冒険者ギルドに報告し依頼破棄の手続きをとった。
「それは本当ですか?」
「ええ、本当です。これが証拠の魔物です」
マルクは、インベントリからアイアンウルフの遺体を5体出した。ギルドでは、アイアンウルフがボスという依頼を受けていたので十分証拠となった。
「マヤさん、それで申し訳ないのですが……」
「なんでしょうか?」
「あの村はこれからどうなるのですか?」
「当然、ギルドとの信頼関係は無くなったので、あの村からの依頼は受ける事は出来ません」
「それはやめてあげてほしいんです」
「何を言っているのですか?今回たまたまマルクさん達は生き残れただけなんですよ?それに、また同じような事があった場合、冒険者が殺される恐れもあります」
「それがですね。村長や他の村の人間は今回の事は知らなかったんですよ?」
「どういう事ですか?」
「村の財政を預かるカインという男がみんなを騙して、そのように報告したらしいのです」
「つまり、そのカインが一人でやっという事ですか?」
「ええ。みたいです。ギルドは村に事情を聴きに行くのですよね?」
「はい!明日にでも、ギルド調査員が村に向かう予定で、責任者である村長を逮捕する予定です」
「村長は本当に何も知らなくて、本当にカイン1人がやった事のようです。だから、村は許してあげてほしいのですよ」
「マヤさん、マルクの言う事は本当よ。あの時、あの村の用心棒のハンスという人は、カインを殴り飛ばしていたんです」
「えっ?あの村には、ハンスさんがいたのですか?」
「確かそのような名前でしたよ?マヤさんは、ハンスさんを知っているのですか?」
「ええ、ハンスさんは立派な冒険者でしたが、ちょっと訳があって引退した人です……腕は確かで、信頼のおける人ですよ」
「へええ!」
「確かにハンスさんがいて、村の人間全員が共謀したとは考えられませんね」
「そんなに信頼のおける人なんだ?」
「えぇ……曲がった事が嫌いな方ですし、後輩の面倒見のいい方でした。そんな人が貴方達のような若い冒険者を騙して危険な目に遭わすとは考えられないですからね……わかりました。このことはギルドマスターと話し合いましょう」
それを聞き、マルクとシオンはホッとした表情となった。そして、名もない村に調査員が派遣され、カインだけが逮捕されたのだった。
逮捕された理由がとんでもなく呆れた理由だった。カインは村の財政の事をおもってやったのではなく、依頼料を安くして横領するつもりだったのだ。村長が今回の事を怪しく思い、帳簿を確認すると用途不明金が発覚し、横領事件となったのだった。
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