役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第2章 役に立つスキル

5話 マルク、故郷に帰る

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 マルクとシオンは、乗り合い馬車の全員を助け、目的地の村に到着した。

「おじさんありがとうね」

「何言ってるんだ。礼を言うのはこっちのほうだ」

 マルクとシオンは、馭者のおじさんに挨拶をして馬車を降りた。

「マルクさんとシオンさんのおかげで本当に助かったよ。本当にありがとうまた乗り合い馬車を利用してください」

「こちらこそありがとうございます。気をつけて下さい」

 こうしてマルクとシオンは、乗り合い馬車を降りた。懐かしの故郷へと帰省した。

「いやぁ、懐かしいな」

「本当に何も変わってないわ」

 マルクとシオンが、乗り合い馬車の停留場から村の入り口に向かうと、全速力で近づく人がいた。

「マルクぅ!」

 その人は、マルクの姿を見たとたん村の入り口の警備を放り投げ、マルクに抱きついた。

「うぶっ!ちょっ、ちょっとお母さん」

「生きててよかった!」

「なんで死んでる事になってんの?」

「だって、マルクはスキルが何も使えないし、手紙も送ってこないからとっくに魔物の犠牲になったんだと・・・・・・」

「ったく・・・・・・」

「それで冒険者はもう辞めて村で暮らす事にしたのかい?」

「ちょっとお母さん、話を勝手に進めないでよ。冒険者は続けていくつもりだから!」

「へっ?」

「まぁ、とにかく家に帰って説明するよ」

「相変わらずですね。お久しぶりですお義母さん」

「えっ?シオンちゃん?それにお義母さんって?」

 ステラは、マルクの無事に歓喜してマルクの姿しか見えてなくて、いきなり声をかけられてびっくりした。

「これからよろしくお願いいたします」

 シオンは、ニッコリ笑顔で挨拶した。

「えっ?シオンちゃんと一緒に帰省?二人で自給自足の生活をするの?」

 ステラは、マルクが無事に帰ってきたり、幼なじみのシオンがお義母さんと言って二人で帰省した事で状況が飲み込めなかった。

「もう、シオン。お母さんがパニックを起こしてるだろ?」

「お母さん。とりあえず家に帰るよ」

「う、うん・・・・・・」

 村の警備をしている他の人達にも挨拶をして、マルクはステラと家に帰った。マルクの父デビットは別の入り口の警備をしていて、マルクが帰って来たと聞き、急いで家に帰ってきた。

 そして、マルクが村に帰って来た姿を見た村の人間はひそひそ噂話をしていた。

「マルクが村に帰って来たらしいね」
「それにしても、一年もよく持ったね」
「本当に、役立たずのマルクがよく生き残ってたわね」
「やっぱり、ディクト等に追い出されてしまったみたいだな」
「それにしても、シオンまで戻ってくるとは思わなかったな」
「まぁ、シオンちゃんは優秀だったけど、ディクト達に比べると雲泥の差があったからついていけなくなったのかもしれねぇな」

 マルクは、村の人間にあまりよく思われていないが、デビットとステラが村の警備をしてくれていたおかげで面と向かって嫌味は言われていなかった。

「マルクが村に帰って来たって本当か?」

 デビットは、家の扉を勢いよくあけた。そこには夢にまで見たマルクの姿があった。

「マルク、よく無事で帰ってきた」

 デビットは、マルクの背中をさすり、無事だった事を喜んだ。

「それでマルクは、村に帰ってくるのか?これから一緒に暮らせるんだよな?」

「お父さん、僕は冒険者としてやっていくつもりだよ。今日は近況報告で久々に帰省しただけだよ」

「はっ?冒険者としてやっていくのか?だけど、お前はスキルもなくて冒険者を諦めたから村に帰って来たんじゃ・・・・・・」

「いつ、諦めたからって言ったんだよ」

「じゃあ、また俺たちは心配な日々を暮らすというのか?」

「あなた違うのよ。マルクはスキルを使えるようになったらしいくて、冒険者としてして活動ができるらしいの!」

 ステラは、今までマルクから近況報告をうけていてあわててデビットの言う事を否定した。

「はっ?マルク、お前スキルを習得できたのか?」

「うん。やっと魔法使いとして、活躍できるようになったよ」

「本当か?嘘じゃないんだな?」

 デビットは、マルクの言葉に感動して抱きついたのだ。

「ちょっ、ちょっと、お父さん暑苦しいよ」

 マルクは父を押し退けた。押し退けられたデビットは少し落ち込んでいたのは別の話だった。

「そんな押し退けなくてもいいだろ。久しぶりのスキンシップじゃないか」

「もう子供じゃないからね」

「そうなのよ、あなた!あたしもさっきマルクに押し退けられたんだから」

「「本当にいつの間にか、親は鬱陶しがられるんだな・・・・・・」」
「なんか寂しいわ」
「まぁ、俺もそんな感じだったが、いざ自分がやられるとショックだな」

「全くお父さんもお母さんも変わってないね」

「当たり前だ。それでマルク、ステータスを見せてみろ。そして、また冒険に出るのなら俺たちを安心させてほしい」

 デビットは、マルクにステータスの開示を求めたのだ。ステータスは個人情報だから、親しい人間や家族以外には見せないが、両親は普通に確認するものである。
 
「見ても驚かないでよ?」

「「驚くってなんだ(なによ)?」」

 マルクはデビットとステラに、自分のステータスを見せると固まってしまった。

「「はっ?」」
「どういう事だ?」

「だから、驚かないでよって言ったんだよ」

「しかし、レベル50ってどういう事だ?俺達より高いじゃないか」
「それに、フェニックスウィングとかスキルがSランクばかりじゃない」

 マルクは両親に、スキルが覚醒した時の事を話した。そして、その話を聞いたデビットとステラは黙りこくってしまった。
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