30 / 447
第2章 役に立つスキル
4話 マルクとシオン感謝される
しおりを挟む
馬車の中はパニックに陥って、馭者は客であるマルクに助けを求めた。
「兄ちゃん、無理かもしれねぇがよろしく頼む!俺は今、死ぬ訳にはいかねぇんだ。妻の腹にはやっと授かった子が・・・・・・」
行商人のおじさんも、乗り合わせた他のお客さんもデスベアに震えていた。
馭者は、馬を操ろうとしたが、馬はデスベアに怯えてその場で動けなくなっていた。
「ぐっ、動け!」
「あたた・・・・・・」
「シオン、早くどいて!」
「わかってるよ」
馬車の急ブレーキに、シオンはマルクの上に重なって倒れていた。
シオンは、急いで馬車の外に出た。マルクも後に続きシオンに付与魔法をかけた。デスベアは、もう目と鼻の先まで近づいてきていた。
「もう駄目だ!スターシャ先にいく俺を許してくれ」
馭者は、自分の命を諦め両目をつむった。
『がぁおおおおおおお!』
「ナイス、マルク!」
マルクは、シオンに付与魔法をかけたと同時に、馬に襲いかかったデスベアにエアカッターで攻撃をした。
二匹同時に、馬に襲いかかったデスベアは、マルクのエアカッターで瞬殺され首がとんだ。
そして、もう一匹はシオンの盾に防がれた。馭者のおじさんは、目の前で起こっていることが信じられなかった。
駆け出しと言っていた冒険者の戦いではなかったからだ。デスベアはBランクの魔物でDランク冒険者に相手ができる魔物では絶対になかった。
なのに、目を開けると一匹はすでに首が飛んでいて、シオンと呼ばれた成人したばかりの女の子が、デスベアの丸太のような太い腕を弾き飛ばしていたのだ。
「嘘だろ・・・・・・」
「エアウォール」
マルクは馬車に、エアウォールを張り馬車の周りには、竜巻のようなバリケードが張られた。
「もう大丈夫!後はシオンが始末してくれますよ」
マルクの言葉に、馭者のおじさんは呆けてしまっていて、馬車の中は歓喜した。
「凄い!」
「まさかあの子達があんなに強かったなんて!」
「俺達は運がいい」
シオンは、デスベアの爪攻撃を受けても、ダメージが通っていなかった。これは盾の扱いがうまくデスベアの力を受け流していたからだ。
そして、またマルクの付与魔法でプロテクションの効果も絶大だった。
シオンは、デスベアからダメージを受けないのを確認出来た事で、攻撃に専念する事が出来た。
「マルクの付与魔法は本当に凄いわね!」
デスベアの恐ろしいのは、そのありえないパワーでの爪と牙攻撃だ。そして、その爪と牙には猛毒があるのだ。
その攻撃を、シオンは防御しながら攻撃を繰り出した。
「旋風斬り!」
シオンのアクティブスキルが、デスベアに炸裂する。そのデスベアの分厚い毛皮を簡単に斬り裂いたのだ。
旋風斬り
剣に風属性の魔力を纏わす事で、剣の切れ味を増し2倍のダメージを叩き出すアクティブスキルである。
剣術と風属性魔法を修得した人物が、40レベルで修得できるアクティブスキル。
『ががががががががっ!』
デスベアは、咆哮をあげその場に倒れた。その瞬間馬車の中から歓声が上がった。馭者のおじさんは手綱を握り、座席で力が抜けてへたりこんでいた。
「兄ちゃん!何が駆け出しだよ!」
「謙遜しやがって!」
「本当よ。あなた達のおかげよ」
「本当にありがとう!」
「まさかデスベアを討伐しちゃうなんて」
馬車に乗り合わせたお客さんが全員、馬車から降りてマルクとシオンを取り囲んで感謝した。
そして、ようやく馭者のおじさんも気を取り戻した。
「本当にありがとう!妻と子供を置いてあの世に行かずにすんだよ。あなた方は命の恩人だ!」
馭者のおじさんは、マルクとシオンの手を握りしめ涙を流して喜んだ。
「えーっと、マルクさんとシオンさんでしたね。お礼と言うのもなんなんですが。馬車の運賃はサービスさせて下さい」
「そんな!気にしないで下さい。魔物の討伐は僕達冒険者の本業です。その役目を全うしただけですからね」
「いやいや、あの魔物はBランクの魔物ですよ。あなた達は強かったとはいえ、まだDランクです。本業とはいえ、本当なら俺達はデスベアに喰われていたに違いないのです」
「そうだぜ。あんな魔物に出くわすなんて、普通に考えてありえないし、兄ちゃん達が一緒で幸運だったよ」
行商人のおじさんも、馭者のおじさんに賛同してマルクとシオンを褒め称えた。
「そうです。普通Dランクの冒険者は強くありません。いえ、強くない訳じゃありませんが、デスベアを討伐なんかできません」
「まぁ、確かにデスベアを討伐は出来ないかもしれませんね」
「そうでしょ。だから、運賃はサービスさせて下さい」
「マルク。馭者さんの好意を受けさせてもらおう」
「そうだね」
マルクとシオンがそういうと、馭者のおじさんは笑顔になり、改めて手を握りしめお礼を言った。
「兄ちゃん、無理かもしれねぇがよろしく頼む!俺は今、死ぬ訳にはいかねぇんだ。妻の腹にはやっと授かった子が・・・・・・」
行商人のおじさんも、乗り合わせた他のお客さんもデスベアに震えていた。
馭者は、馬を操ろうとしたが、馬はデスベアに怯えてその場で動けなくなっていた。
「ぐっ、動け!」
「あたた・・・・・・」
「シオン、早くどいて!」
「わかってるよ」
馬車の急ブレーキに、シオンはマルクの上に重なって倒れていた。
シオンは、急いで馬車の外に出た。マルクも後に続きシオンに付与魔法をかけた。デスベアは、もう目と鼻の先まで近づいてきていた。
「もう駄目だ!スターシャ先にいく俺を許してくれ」
馭者は、自分の命を諦め両目をつむった。
『がぁおおおおおおお!』
「ナイス、マルク!」
マルクは、シオンに付与魔法をかけたと同時に、馬に襲いかかったデスベアにエアカッターで攻撃をした。
二匹同時に、馬に襲いかかったデスベアは、マルクのエアカッターで瞬殺され首がとんだ。
そして、もう一匹はシオンの盾に防がれた。馭者のおじさんは、目の前で起こっていることが信じられなかった。
駆け出しと言っていた冒険者の戦いではなかったからだ。デスベアはBランクの魔物でDランク冒険者に相手ができる魔物では絶対になかった。
なのに、目を開けると一匹はすでに首が飛んでいて、シオンと呼ばれた成人したばかりの女の子が、デスベアの丸太のような太い腕を弾き飛ばしていたのだ。
「嘘だろ・・・・・・」
「エアウォール」
マルクは馬車に、エアウォールを張り馬車の周りには、竜巻のようなバリケードが張られた。
「もう大丈夫!後はシオンが始末してくれますよ」
マルクの言葉に、馭者のおじさんは呆けてしまっていて、馬車の中は歓喜した。
「凄い!」
「まさかあの子達があんなに強かったなんて!」
「俺達は運がいい」
シオンは、デスベアの爪攻撃を受けても、ダメージが通っていなかった。これは盾の扱いがうまくデスベアの力を受け流していたからだ。
そして、またマルクの付与魔法でプロテクションの効果も絶大だった。
シオンは、デスベアからダメージを受けないのを確認出来た事で、攻撃に専念する事が出来た。
「マルクの付与魔法は本当に凄いわね!」
デスベアの恐ろしいのは、そのありえないパワーでの爪と牙攻撃だ。そして、その爪と牙には猛毒があるのだ。
その攻撃を、シオンは防御しながら攻撃を繰り出した。
「旋風斬り!」
シオンのアクティブスキルが、デスベアに炸裂する。そのデスベアの分厚い毛皮を簡単に斬り裂いたのだ。
旋風斬り
剣に風属性の魔力を纏わす事で、剣の切れ味を増し2倍のダメージを叩き出すアクティブスキルである。
剣術と風属性魔法を修得した人物が、40レベルで修得できるアクティブスキル。
『ががががががががっ!』
デスベアは、咆哮をあげその場に倒れた。その瞬間馬車の中から歓声が上がった。馭者のおじさんは手綱を握り、座席で力が抜けてへたりこんでいた。
「兄ちゃん!何が駆け出しだよ!」
「謙遜しやがって!」
「本当よ。あなた達のおかげよ」
「本当にありがとう!」
「まさかデスベアを討伐しちゃうなんて」
馬車に乗り合わせたお客さんが全員、馬車から降りてマルクとシオンを取り囲んで感謝した。
そして、ようやく馭者のおじさんも気を取り戻した。
「本当にありがとう!妻と子供を置いてあの世に行かずにすんだよ。あなた方は命の恩人だ!」
馭者のおじさんは、マルクとシオンの手を握りしめ涙を流して喜んだ。
「えーっと、マルクさんとシオンさんでしたね。お礼と言うのもなんなんですが。馬車の運賃はサービスさせて下さい」
「そんな!気にしないで下さい。魔物の討伐は僕達冒険者の本業です。その役目を全うしただけですからね」
「いやいや、あの魔物はBランクの魔物ですよ。あなた達は強かったとはいえ、まだDランクです。本業とはいえ、本当なら俺達はデスベアに喰われていたに違いないのです」
「そうだぜ。あんな魔物に出くわすなんて、普通に考えてありえないし、兄ちゃん達が一緒で幸運だったよ」
行商人のおじさんも、馭者のおじさんに賛同してマルクとシオンを褒め称えた。
「そうです。普通Dランクの冒険者は強くありません。いえ、強くない訳じゃありませんが、デスベアを討伐なんかできません」
「まぁ、確かにデスベアを討伐は出来ないかもしれませんね」
「そうでしょ。だから、運賃はサービスさせて下さい」
「マルク。馭者さんの好意を受けさせてもらおう」
「そうだね」
マルクとシオンがそういうと、馭者のおじさんは笑顔になり、改めて手を握りしめお礼を言った。
65
あなたにおすすめの小説
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる