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第2章 役に立つスキル
3話 シオンの思い出
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ギルドマスターとの、話し合いから数日が経ち、マルクとシオンは酒場で話していた。
マルクは、シオンと酒場でゆっくりくつろいでいて、シオンが自分と一緒になりたいと言ってくれてた事で、少しギクシャクしていた。
「なぁ、シオン?」
「なあに?」
「僕と一緒になりたいと何時から思っていたの?」
「何時からって言われても・・・・・・」
シオンは、昔を思い出していた。
「わぁ~~~~~~~~~ん!」
「シオンちゃん大丈夫?」
「マルク君・・・・・・」
「シオンちゃん、木から降りられなくなったの?」
「わぁ~~~~~~~~ん!助けてぇ!怖いよぉ~~~~~~~~!」
「シオンちゃん、大丈夫だから!僕が助けてあげるから大丈夫だよ」
「マルク君・・・・・・」
シオンは、マルクの顔を木の上から見ていて、マルクの姿が涙で滲んでいた。その時のマルクの姿がまぶたの奥に焼き付いたのだ。この時、シオンはマルクの事が好きになった。
シオンは、それを思い出して果実酒を一口飲み口角をあげた。
「何、黄昏てんの?」
「何でもないよ。それよりさ!やっぱり一回村に帰らない?」
「えっ?だけど、村に帰る時は錦を飾るじゃないけど、もっと活躍してからと決めてたじゃないか」
「そんなのただの目標じゃない。帰ったら駄目って事ないでしょ?」
「それはそうだけど」
「今は、あたし達がリラックスする方が大事だと思うよ。それに生活費は余裕があるし何も問題ないでしょ?」
「わ、わかったよ。アサシンを逮捕したことで活躍した報告もかねて帰省しようか」
「何言ってんのよ。マルクはおじ・・・・・・いや違うお義父さんとお義母さんにスキルの事を報告しないといけないでしょ!」
「お義父さんとお義母さん!?」
「だって、マルクとあたしが結婚したらそうじゃない」
「そうだけど、いきなりそんな事言われても」
「じゃあ何?あたしとの事考えてくれないの?」
「そんな事言ってないよ。ただ今は、まだそこまで考えられないだけで・・・・・・」
「まぁいいわ。マルクは昔から突発的なことには躊躇する性格なのはわかっていますよ」
「そんな拗ねないでよ」
「もういいわよ」
(村に帰ったらお義父さんとお義母さんに挨拶するんだから)
シオンは自分の想いを、マルクに伝えてより積極的になっていた。
マルクのような草食的男子には、シオンのような女性があっているのかもしれない。
そして、次の日マルクとシオンは乗り合い馬車で故郷の村に帰省した。
「まさかギルドマスターが見送りにくるとは思わなかったなぁ」
「本当にびっくりしたね」
「兄ちゃん達冒険者かね?」
マルクとシオンが、乗り合い馬車で話していると同じ馬車に乗っていた行商人のおじさんに話しかけられた。
行商人にも、いろんなタイプがいる。自分の馬車を使って、町から町に大量の物資を運びタイプや、
このおじさんのように、一見何も持っていない感じに見える人もいる。
「はい。まだ駆け出しですけどね。おじさんは行商を?」
「ああ。そんな物資の量はないがな。ワシみたいな行商人は小さな村に物資を運び感謝されるのがちょうどいい」
このおじさんは、乗り合い馬車を利用して村に物資を運び、生計を立てている行商人だった。
「おじさんは、マジックボックスのスキル持ちなんですね」
「ああ。このスキルのおかげで、この歳まで行商人を続けられてきたよ。君達冒険者と一緒に旅ができる時は安心だよ」
乗り合い馬車が通る街道は、比較的魔物が少ない場所を通るが魔物が絶対に出ない訳ではない。その為、乗り合い馬車にマルク達冒険者が一緒にいると安心できるのだ。
「あたし達は、まだまだ駆け出しですけどね」
「だけど、ワシみたいに戦闘力のない商人にとったらありがたいよ」
「そう言ってくれると勇気が出てきますよ」
乗り合い馬車には、行商人のおじさん以外に5人の旅人が乗っていた。
他のお客さんや、馭者のおじさんも笑顔を見せていた。
「兄ちゃんと姉ちゃん、魔物が出た時はよろしく頼むな。まぁ、この辺りはゴブリンぐらいだけど、ワシ等にとったらゴブリンでも驚異なんだけどな」
乗り合い馬車に乗ったお客さん達は、マルク達を見て安心しきっていた。そして、この旅でマルク達の株が上がることになる。
馭者が、通りなれた街道を運転していると、息を大きく吸い込むのだった。
「な、な、な、な、何でこんな場所に!?」
馭者は、先に見えた魔物に馬車を急停車させた。
「「「うわっ!」」」
「「きゃっ!」」
「なんだ?いきなり急ブレーキかけるなよ」
「こいつは駄目だ・・・・・・」
「駄目だってどういう・・・・・・」
行商人のおじさんは、馭者に文句を言おうと運転席に顔を出した。そして、目の前に出現した魔物に息を飲んだ。
「う、嘘だろ・・・・・・デスベアが2匹だと!」
馬車にいた人間が、自分の命を諦めた。そして、馬車の中はパニックに陥っていた。
マルクは、シオンと酒場でゆっくりくつろいでいて、シオンが自分と一緒になりたいと言ってくれてた事で、少しギクシャクしていた。
「なぁ、シオン?」
「なあに?」
「僕と一緒になりたいと何時から思っていたの?」
「何時からって言われても・・・・・・」
シオンは、昔を思い出していた。
「わぁ~~~~~~~~~ん!」
「シオンちゃん大丈夫?」
「マルク君・・・・・・」
「シオンちゃん、木から降りられなくなったの?」
「わぁ~~~~~~~~ん!助けてぇ!怖いよぉ~~~~~~~~!」
「シオンちゃん、大丈夫だから!僕が助けてあげるから大丈夫だよ」
「マルク君・・・・・・」
シオンは、マルクの顔を木の上から見ていて、マルクの姿が涙で滲んでいた。その時のマルクの姿がまぶたの奥に焼き付いたのだ。この時、シオンはマルクの事が好きになった。
シオンは、それを思い出して果実酒を一口飲み口角をあげた。
「何、黄昏てんの?」
「何でもないよ。それよりさ!やっぱり一回村に帰らない?」
「えっ?だけど、村に帰る時は錦を飾るじゃないけど、もっと活躍してからと決めてたじゃないか」
「そんなのただの目標じゃない。帰ったら駄目って事ないでしょ?」
「それはそうだけど」
「今は、あたし達がリラックスする方が大事だと思うよ。それに生活費は余裕があるし何も問題ないでしょ?」
「わ、わかったよ。アサシンを逮捕したことで活躍した報告もかねて帰省しようか」
「何言ってんのよ。マルクはおじ・・・・・・いや違うお義父さんとお義母さんにスキルの事を報告しないといけないでしょ!」
「お義父さんとお義母さん!?」
「だって、マルクとあたしが結婚したらそうじゃない」
「そうだけど、いきなりそんな事言われても」
「じゃあ何?あたしとの事考えてくれないの?」
「そんな事言ってないよ。ただ今は、まだそこまで考えられないだけで・・・・・・」
「まぁいいわ。マルクは昔から突発的なことには躊躇する性格なのはわかっていますよ」
「そんな拗ねないでよ」
「もういいわよ」
(村に帰ったらお義父さんとお義母さんに挨拶するんだから)
シオンは自分の想いを、マルクに伝えてより積極的になっていた。
マルクのような草食的男子には、シオンのような女性があっているのかもしれない。
そして、次の日マルクとシオンは乗り合い馬車で故郷の村に帰省した。
「まさかギルドマスターが見送りにくるとは思わなかったなぁ」
「本当にびっくりしたね」
「兄ちゃん達冒険者かね?」
マルクとシオンが、乗り合い馬車で話していると同じ馬車に乗っていた行商人のおじさんに話しかけられた。
行商人にも、いろんなタイプがいる。自分の馬車を使って、町から町に大量の物資を運びタイプや、
このおじさんのように、一見何も持っていない感じに見える人もいる。
「はい。まだ駆け出しですけどね。おじさんは行商を?」
「ああ。そんな物資の量はないがな。ワシみたいな行商人は小さな村に物資を運び感謝されるのがちょうどいい」
このおじさんは、乗り合い馬車を利用して村に物資を運び、生計を立てている行商人だった。
「おじさんは、マジックボックスのスキル持ちなんですね」
「ああ。このスキルのおかげで、この歳まで行商人を続けられてきたよ。君達冒険者と一緒に旅ができる時は安心だよ」
乗り合い馬車が通る街道は、比較的魔物が少ない場所を通るが魔物が絶対に出ない訳ではない。その為、乗り合い馬車にマルク達冒険者が一緒にいると安心できるのだ。
「あたし達は、まだまだ駆け出しですけどね」
「だけど、ワシみたいに戦闘力のない商人にとったらありがたいよ」
「そう言ってくれると勇気が出てきますよ」
乗り合い馬車には、行商人のおじさん以外に5人の旅人が乗っていた。
他のお客さんや、馭者のおじさんも笑顔を見せていた。
「兄ちゃんと姉ちゃん、魔物が出た時はよろしく頼むな。まぁ、この辺りはゴブリンぐらいだけど、ワシ等にとったらゴブリンでも驚異なんだけどな」
乗り合い馬車に乗ったお客さん達は、マルク達を見て安心しきっていた。そして、この旅でマルク達の株が上がることになる。
馭者が、通りなれた街道を運転していると、息を大きく吸い込むのだった。
「な、な、な、な、何でこんな場所に!?」
馭者は、先に見えた魔物に馬車を急停車させた。
「「「うわっ!」」」
「「きゃっ!」」
「なんだ?いきなり急ブレーキかけるなよ」
「こいつは駄目だ・・・・・・」
「駄目だってどういう・・・・・・」
行商人のおじさんは、馭者に文句を言おうと運転席に顔を出した。そして、目の前に出現した魔物に息を飲んだ。
「う、嘘だろ・・・・・・デスベアが2匹だと!」
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