役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第3章 嫁

16話 依頼達成して大金持ち

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 マルク達は冒険者ギルドに戻り、カノン達4人をステファニーに紹介した。カノン達はステファニーを見て、ハーフエルフと気づいたようだ。

「「「「えっ?」」」」
「あなたはハーフエルフなんですか?」

「あっ・・・・・・はい」

 ステファニーは、4人の中にシスティナの姿を見つけて体を小さくした。エルフ族はとくに純血を望み、ハーフエルフを毛嫌いするからだ。
 しかし、ステファニーの想像とは違う反応が返ってきた。

「あなたハーフエルフなのに、ギルド受付嬢をやっているの?」

 システィナ達は、今まで帝国領で差別を受けてきた人間だ。ハーフエルフが、ギルド受付嬢を出来ることが信じられない様子だった。
 自分達が差別を受けてきた人間にとって、自分達は愚かな行為を止めようと、紅は決めていたみたいで、カノン達はステファニーを羨望の眼差しで見ていた。

「はい・・・・・・」

「あなたは凄い努力をしたのね!」

 システィナは、ステファニーの事を誉めていた。その言葉にステファニーは戸惑っているようだ。
 そこで、マルクが会話に割って入ったのだ。

「ステファニー、ちょっといいかい?」

「マルクさん!」

「この人達は、僕とシオンが助けた【紅】というパーティーなんだ」

「マルクさんが助けたとは?」

「この紅は、帝国から着いたばかりなんだよ。そして、ここからが重要なんだが僕達はオーガの討伐に行ったんだよね?」

「はい!それはしっかり覚えております!私の受付してくれたのは、マルクさん達だけでしたからね」

「しかし、北の森にいたのはブラッディーオーガ5体とノーマルオーガ10体だったよ。そして、紅がオーガに殺されかけてた」

「嘘・・・・・・ブラッディーオーガが5体だなんて!」

「これが素材だ」

「まさか、5体すべて討伐したのですか?」

「そうじゃないと紅を助ける事できないじゃない。ステファニーは変なこというなぁ」

「あっ、いえ・・・・・・シオンさん達を疑ったわけではなくて、ブラッディーオーガはBランクで集団でいれば、Aランクでもおかしくはありませんから・・・・・・」

「安心してくれ。ブラッディーオーガは全部始末してきたよ。そこで紅を助けたんだ」

「そうでしたか。それではすぐに依頼達成の清算をしますね」

「その前に、紅の人達のギルドカードを再発行をしてあげてくれ」

「ギルドカードの再発行は構いませんが、一人50万ミストかかりますがよろしいですか?」

「僕が全員分出すからかまわないよ」

 マルクはそう言って、カウンターに200万ミストを出した。カノン達は、すぐに再発行の手続きしてもらった。
 ステファニーは、カードを作っている間に、マルク達の清算を済ませ、北の森にブラッディーオーガが出たことを、報告書にまとめてしまった。
 さすが、ハーフエルフなのにギルド受付嬢になれただけはあった。ギルド受付嬢として優秀なのが、マルク達にも十分伝わったのだった。
 再発行は、少し時間がかかるので明日また取りにくるか、一時間ほど待ってくれるか言われた。

「じゃあ酒場で待っているよ」

「わかりました。一時間ほどしたらカウンターの方までお願いします」

「わかった」

 そう言って、マルク達は酒場で打ち上げをすることにした。

「シオン、これが今回の報酬たよ」

 マルクは、報酬の明細書を見せた。

ブラッディーオーガ
爪50本 1本25万ミスト 1250万ミスト
牙10本 1本18万ミスト 180万ミスト
魔石5個 1個20万ミスト 100万ミスト
オーガ
爪10本 1本5千ミスト  5万ミスト
牙4本  1本千ミスト   4千ミスト 
討伐依頼 1体1万ミスト  5万ミスト
 依頼内容 但し5体まで支払い可能

合計 15,359,000万ミスト

「一人頭、7,679,500万ミストだね」

「マルク、ありがとう」

 シオンは、ホクホク顔で取り分を懐にしまった。今回報酬額跳ね上がったのは、ブラッディーオーガの素材が全部取れたことにあった。
 見ての通り、オーガの方は爪が10本牙が4本しか取れなかった。
 今回、ブラッディーオーガが5体出現し、素材が数多く取れたのがよかった。本来ならブラッディーオーガ単体で現れるものだ。

 余談であるが、ブラッディーオーガが5体出現したことで北の森にギルド調査隊が入り、安全が確認されるまで立ち入り禁止になったのは言うまでもなかった。

「Bランクの魔物は、そんなに報酬が上がるんだ」
「本当に凄いね」
「あたし達も頑張る・・・・・・」
「やる気が出てきた」

 カノン達は、マルクの報酬を見て驚いたりしていた。

「カノン達も、Bランクになれたらすぐ稼げるようになるよ」

「そうだね。マルクとシオンに助けられた命を大事にして頑張るよ」

 マルクは、今回の報酬で稼げたのでみんなに奢った。そして、これからの事を話し合った。

「カノン、ちょっといいかい?」

「改まってなんだ?」

「君たちは、今日の宿なんだが・・・・・・」

「あっ、それは心配ない。町の広場で野宿するよ」

「待て待て。女性4人だけでテントも無しに野宿は危険だよ」

「しかし、宿代まで出して貰うわけには」

 駆け出しの冒険者は、その日の宿代を出すことができないこともある。その場合、町の広場で野宿する冒険者もたくさんいるのだ。

「だから、そんな危険なことはしなくてもいいからさ。カノン達さへ良ければ僕達の家に来ないか?」
「そうよ!あたし達は構わないし、部屋はあるから大丈夫だよ」

 シオンも、マルクに賛同しカノン達を家に招いたのだ。

「しかし、4人も押し掛けては?」

「大丈夫よ。部屋は余っているし余裕で泊まれるから気にしないで!」
「それに、明日はカノン達の雑貨や装備も買いに行かないといけないしな?」

「マルク、何でそこまでしてくれる?」

「さっきも言ったけど、同じ冒険者で助けた縁だ。最後まで面倒をみるから気にしないでくれ」

「しかし、どうやってこの恩を・・・・・・」

「もし、気になるならさっきの受付嬢を見ただろ?
あの娘に力を貸してあげてくれたらいいよ」

「「「「えっ?」」」」

「カノン達も気づいているとは思うけど、ここ王都でも差別はあるんだ」

「それは何となく感じたよ。ステファニーのカウンターだけガラガラだったからね」

「紅も、ここ王都を拠点に、これから冒険を続けていくんだろ?」

「そのつもりだよ。依頼を頑張ってマルク達に借金を返さないといけないしさ」

「うん。それはゆっくりで無理しないでいいよ。ステファニーは、ハーフエルフってだけでみんなから無視されて気の毒でさ」

「わかったよ。あたし達は、ステファニーのカウンターで依頼を受けるようにするよ」

「ありがとな」

「マルク達が礼を言うのはおかしいよ。あたし達が感謝しているんだからさ」

 マルクとシオンは、カノン達に礼を言うと礼を言うのはおかしいと言われて、カノン達が感謝を伝えてきた。
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