役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第3章 嫁

17話 屋敷に招待

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 しかし、カノン達がステファニーのカウンターを使うことはなかった。マルクとシオンもまさかああいう事になるとは、この時はまだ夢にも思っていなかった。

「明日は、カノン達の必要な物を買いに行かないと冒険に出れないから、装備品を買おうな」

「本当にありがとう」

「ギルドカードも再発行されれば、依頼も受けれるしね。今は、好きなものを食べてくれ」

 カノン達は、久しぶりにまともな食事を口にして凄い勢いで食べていた。

「もっとゆっくり食べな。オウカ、喉に詰まらせるぞ」

「大丈夫!冒険者は食べれる時に食べないとなっうぐっ!」

「ほらほら、エールだけど飲みな」

「あはは!オウカったら、がっつきすぎ!」

 マルクとシオンは、久しぶりに賑やかな食卓を囲んだのだった。
 そして、食事を済ませてカウンターに行くと、カノン達のギルドカードができていて、ステファニーに礼を言った。

「さて、お腹一杯になったし家に帰ろうか?」

「マルク、ちょっと待って」

「システィナどうした?」

「ギルドカードもできたし、滞在許可書を返したいんだけどいいかな?」

 マルクとシオンは、笑顔で兵舎まで一緒についていき、滞在許可書を返還して家に帰った。
 家に着いたカノン達は、マルクの家というか屋敷の大きさに、屋敷の門の前で動けなくなってしまった。

「マ、マルク、いや、マルク様」

「マルク様ぁ~~~~~~?」

「ちょっとカノン、いきなり様付けって?」

「シオン様も、知らぬこととはいえ今まで失礼な態度で申し訳ありません!」

 カノン達、紅の4人は顔を青くして土下座した。

「やめてくれよ。いったいどうしたんだ?」

「マルク様は、貴族様ではないのですか?」

「はぁあ?何で?」
「ああ・・・・・・マルク、多分カノン達は屋敷の大きさで勘違いしているんだよ」

「違うのですか?」

「うん、違うね。僕達は西の方にある名もない村の出身の平民だから安心してよ」

「だけど、マルク・・・・・・様の」

「大丈夫だって、今まで通り呼び捨てで構わないから」

「わかったわよ。マルクのような若い冒険者がこんな立派な屋敷を持っているなんて、貴族様しか考えられないよ?」

「訳は中で説明するよ。遠慮せずに入って!」

「「「「お邪魔します」」」」

 カノン達は、身を縮めて屋敷の中に入った。中に入ったカノン達は、更に驚き口があいたままとなっていた。

 屋敷のホールは天井が高く、明かりは光の魔石を使った照明魔道具で部屋全体が、昼間のように明るくなったのだ。

「「「「明るい!」」」」

「まぁ、そこに座って」

「「「「ありがとう」」」」
「それで本当に貴族様じゃないのですか?」

「うん。この屋敷はこの国の王様、アーサー国王陛下に頂いたんだよ」

「「「「こ、こ、国王陛下?」」」」
「た、た、たいへん失礼しました。まさか、王族とは!」

「いや、違う違う!王族でも違うよ!」

 マルクは必死に否定した。否定したマルクに、カノン達は更に混乱したのだった。






「と、言う事は、マルクとシオンは本当に平民で、この屋敷も魔物討伐の褒美で、国王様から頂いた物だと?」

「そういう事だね」

「しかし、魔物討伐で褒美を貰うってどういう事なんだ?王国の冒険者は全員、こんな立派な屋敷をもらえるという事になるのか?」

「カノン、そんなわけないでしょ?これはマルクだから貰えたんだよ」

「しかし、シオン。マルクは魔物討伐と言ったじゃないか?冒険者は普通に魔物討伐をしている」

「そんな普通にオーガを狩ったから貰えたなら、王国は破産しちゃうよ。マルクが討伐したのはSSSランクのスタンピードだよ」

「「「「えっ?」」」」

「まぁ、そうだね。一応それだけの事をしたから、この屋敷を貰えたんだよ。だから、今はこの屋敷には僕達6人しかいないんだ。明日は、この屋敷を管理する人間を雇おうと思っているんだよ」

「そういう事だったんだ」

「だから、部屋もいっぱい余っているから自由に使ってくれたらいいからね」

 マルクは、カノン達に笑顔でくつろぐように言った。しかし、マルク達が部屋が広すぎて落ち着かなかったように、カノン達も屋敷の大きさに圧倒されていた。

「それにしても、部屋が明るいね・・・・・・」

「本当に・・・・・・帝国でこんな贅沢な部屋に泊まった事ないね」

 普段無口なクレアも、目を輝かせながら照明魔道具を見ていた。クレア達は屋敷の色々見ていた。今まで、部屋の明かりはランプでお金がなかった時はろうそくだったからだ。
 冒険者は、駆け出しだとランプの油も節約するのが普通なのだ。
 それ故に、この屋敷の明かりは光の魔石を使う贅沢品だ。屋敷の中を見ると魔道具が設置されていて驚く事ばかりだった。

「シ、シオン!そ、それは?」

「ああ、クレア。驚いたでしょ?ここをひねったら水が出るのよ」

「す、凄い!」

「朝、起きたら顔を洗うとき便利だよ。外に井戸もあるけど、この水道を使ってくれたらいいからね」

「どういう仕組みなんだろ?」

 クレアは、何回も蛇口を開けたり閉めたりして、屋敷の便利な魔道具に目を輝かせっぱなしだった。
 

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