役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依

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第3章 嫁

20話 カノン達の武器

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 マルクは、カノン達の武器を選んだ。やはりカノン同様オウカも獣人族で、神狼の末裔とされている人狼族で希少種である。
 ナックルを選んだが、普通のではオウカのパワーに武器の方がもたなくなり、歪みが出てくるみたいだ。

「嬢ちゃんはパワーがあるな?さすが人狼族。パワーだけでなくスピードもあるから、そのナックルだといずれ歪んでくるぞ」

「まぁ、このナックルパワーが乗せやすいからこれでいいよ」

 オウカは、マルクにお金を出してもらうから遠慮したようだ。

「ワシとしたらお勧めはせんよ。ナックルが歪んでくれば、拳を痛めることになるぞ」

「オウカ?金の事を思っているなら、遠慮はするなよ?」

「だけど、マルクにはたくさん迷惑をかけてるし」

「今さらだよ。最後まで面倒を見るから心配しなくていいよ」

 そう言って、マルクは笑って店主のドワーフに、オウカに合うナックルを出してもらった。

「こいつは値は張るが、少量のミスリルを配合して作っている。嬢ちゃんのパワーにも耐えられるはずだ」

「「「「ミ、ミスリル!」」」」

 カノン達は大声を出して驚いた。ミスリルを使った装備品は高値で取引され、カノン達のようなCランク冒険者では絶対に手がでない装備品だった。

 ミスリルは、丈夫で軽い金属であり、なんといっても魔法力の伝達がいいのだ。
 その為、通常よりダメージが出る武器として、冒険者をやっている人間にとって、ミスリル装備は一つのステータスになっていた。

「マ、マルク。これはいくらなんでもあたしには過ぎた武器だよ・・・・・・」

「だけど、通常武器だとオウカの拳を痛めることになるんだぞ?金の心配はいらないからそれにしておきなよ」

 マルクは、オウカの言う事を制して店主の勧めたナックルに決めた。

「次は、システィナだね」

「あたしは、これがいいよ?」

 やはり、システィナも遠慮をしていた。エルフ族はヒューマン族よりひ弱である。システィナが選んだ物だと、長時間戦闘になると玄の力が強い為使い勝手がよくないのだ。

「システィナ、その弓矢が合わないのは、僕でも分かるよ。エルフの君には連続で50も引けば疲れが出てくるんじゃないのか?」

「ワハハハハハハ!坊主。お前には感心したよ。確かにエルフの嬢ちゃんには、その弓はやめておいた方がいい!」

「おじさんが持ってくる武器は高級過ぎて怖いのよね!」

「何を言っておる!武器は冒険者の生命線だぞ?少しでも自分に合った物を選ぶのは当然だ!」

「でも・・・・・・」

「確かに、金がなければ購入はできんが、坊主が金を持っておるんだろ?」

「ったく、遠慮のない店主だな?」

「だが、ワシはまがい物は売らんぞ。嬢ちゃん達の為を思って、それにあった武器を勧めているんだ」

「何が、嬢ちゃん達の為だ。商売上手だなぁ」

「ワハハハハハハ!」

 マルクと店主のドワーフは、お互い笑いあっていた。そして、ドワーフが取り出してきたのは、持ち手の所には金属で、弓は黒っぽい木材が使われた弓だった。
 システィナが、その玄を引くと無理なく引けた。しかし、引いた矢はとんでもないスピードで飛んでいき的に突き刺さるのではなく、木っ端微塵に破壊したのだ。

「何?この弓矢!」

「そいつは、精霊の弓という名の武器だよ」

「はぁあ!精霊の弓?」

「まぁ、ワシが勝手に名付けただけだがな」

 店主の説明では、持ち手金属部分に、少量のミスリルを配合して魔力伝達を上げた。
 そして、木材はエルダートレントの枯木を使用した弓だそうだ。この枯木を使う事で軽く引く事ができ、元に戻る力で矢にパワーを乗せるらしい。

「凄い武器だな。システィナはこれに決まりだね」

「クレアはどれにする?」

「あたしの武器は残っていたからいいよ」

「だけど、みんなと一緒に新調した方がいいんじゃないの?」

「あたしは、戦闘は専門じゃないし、このダガーがあればいい・・・・・・無駄遣いになる。それより斥候で使う道具を買って欲しい」

「なるほど。じゃあ、クレアは宝箱の解除道具を買おうな」

「マルク、ありがと・・・・・・」

 余談だが、3人の中でも一番高価な武器は、カノンの槍である。
 槍の持ち手には、オウカとシスティナと同じように少量のミスリルが配合され、魔力が伝達され易くなっていた。
 そして、カノンは有翔族で翼があり槍の重心を前方に持っていき、槍の刃の部分には重い金属が使用されていた。その金属はアダマンタイトである。
 そのアダマンタイトを少量配合して、重心を前方に調節してあった。

 それを聞いて、3人は店の裏手で茫然としたのは言うまでもない。しかし、マルクとシオンはいい買い物ができたと喜び、次はクレアの道具を買いに商会へと向かうのだった。
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