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第3章 嫁
21話 ハーバリ商会の理念
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マルク達は、武器屋で満足のいく武器を手にいれた。ちなみに、シオンもロングソードを購入していた。
それから、クレアのピック道具を探しに商会に訪れた。
「でかっ!これが王都でも有名なハーバリ商会か」
マルクが驚くのも無理はなく、ギルドよりでかい建物だったからだ。
「こんなに大きな商会だったら、何でも揃ってそうね」
「まずはクレアの道具だな」
「マルクありがとう・・・・・・」
「いいえ。どういたしまして」
クレアは、マルクに遠慮気味にお礼を言った。クレアは性格なのか、他の3人と違って今だに無口である。しかし、カノン達からしたらクレアはマルクとシオンになついているのはわかっていた。
クレアは本当に人付き合いが苦手で、カノン達にしか会話ができないからだ。当然だが、自分からお礼でも言った事がなく、カノン達の後ろに隠れているような人間だった。
「クレアが、自分からお礼をした?」
「初めて見た!」
「そんなこと言わなくても・・・・・・あたしだってマルクには感謝してるんだよ」
「だって、クレアって自分からしゃべった事なかったからびっくりしたんだもの」
「まあまあ、オウカもみんなもそれくらいにして、それにクレアの感謝はちゃんと伝わっているよ」
マルクは、オウカをたしなめ、クレアの道具を探しに商会内を歩いた。
「すいません」
「はい。なんでしょ・・・・・・うか?」
店員は笑顔で振り向いたが、マルク達を見たとたん笑顔が消え失せた。
「ちっ」
商会の従業員は、面倒臭そうに舌打ちをしながら対応したのだった
「えっ?」
「なんでしょうか?」
「えーと、ローグが扱う鍵開け用のツールが欲しいのですが?」
「ありません!」
「えっ?ここは王都の商会じゃないんですか?それなのにありませんって」
「売り切れです。またのお越しを!」
「ちょっと待ってください!在庫確認もしてくれないなんてお客に対して失礼じゃないか?」
「ここは王都でも、高貴なお客様がご利用される商会です。お前のような駆け出しの冒険者が来ると他のお客様が迷惑になる」
従業員は、マルクに小声で他の客に聞こえないように馬鹿にした。
「なっ!」
「それに亜人が使う道具は、当店にはお取り扱いはございません。どうぞお引き取りを」
従業員の男性は、マルク達に店の出口に促した。まさか、こんな扱いをされるとは思わなかった。マルクは、世界地図のスキルでこの優良店を選んだはずだった。
「マルク行こうよ。こんな店で買う必要はない!」
シオンが、従業員の態度に怒りマルクの腕を取って店を出たのだった。カノン達も、シオンに引っ張られて店出た。
「マルク、シオン、あたし達のせいでごめん」
「「カノン達のせいじゃないよ」」
「あの従業員は、僕を駆け出しの冒険者と言って見下していた。だから、カノン達のせいじゃないよ」
「だけど、あたしのような亜人が使う道具は無いって言ってたし・・・・・・」
「あんな人至上主義者の言うこと、真に受けなくていいよ」
「うん。シオンのいう通りだよ。何もあんな店で買い物をする必要ないよ」
すると、そこに行商人が話しかけて来たのだ。
「申し訳ありません。今の話を詳しく聞かせていただけませんか?」
「えっ?貴方は誰ですか?」
マルクはいきなり話しかけられ眉をひそめた。シオン達もまた、その行商人の容姿にびっくりしていた。
話しかけてきた行商人は、丁寧で穏和な雰囲気な言葉遣いだが、身の丈は2メートルを越えて髭もぼさぼさで帯刀を携えており、山の中で遭遇すれば山賊と間違えかねない容姿をしていた。
「失礼しました。私はこの町でハーバリ商会をしているバスクと申します」
「「「「「「ハーバリ商会!」」」」」」
マルク達は、バスクと名乗った山賊のような男性に先ほどあった事を説明した。
「それは本当ですか?」
「ええ。僕達に売るような商品はないと追い出されたばかりですよ!」
「そんな馬鹿な!」
バスクは、マルク達の説明にわなわなと体が震えて、顔を真っ赤にして怒りを露にしていた。バスクがこんなに怒りを露にしていたのには、当然だか理由があった。
バスクの奥さんがエルフ族であり、一人娘がハーフエルフだからだ。王都では種族差別が少ないとはいえ、やはりそういった事は少なからずある。
しかし、バスクはそういった事をなくしたいと思い、自分の店を大きくして王都でも有名な商会へと育てたのだ。
自分の店で、種族を理由に買い物が満足に出来ないお客様でも、自分の店で自由に買い物ができて満足してもらえるように頑張ってきたのだ。
「「「「「「本当です」」」」」」
「申し訳ありません!自分の店でそんな従業員がいるなんて・・・・・・」
バスクは、マルク達に土下座する勢いで頭を下げた。やはり、マルクの店の鑑定はあっていた。ハーバリ商会は優良店であり、あの従業員が悪かっただけであるのがわかった。
「マルクさん・・・・・・申し訳ありませんが、私共がこんな事を頼むのは気が引けるのですが、少し私共に協力をしていただけないでしょうか?」
「何で、あたし達が!」
バスクが協力を願うと、シオンが協力に不満をとなえた。
「シオンさんが、文句を言うのもわかります。しかし、このままではハーバリ商会の理念が損なわれてしまいます」
「だから、何であたし達が!あたし達は、もう二度とハーバリ商会は利用したくないです」
「まぁ、シオン待ちなよ。バスクさんは、僕達に謝罪してくれたじゃないか」
「マルクは優しすぎるんだよ。クレア達がなんて言われたか忘れたの?」
「そりゃ覚えているよ!僕だって、できるならあの従業員には、二度と会いたくないしね」
「だったら!」
「シオンが怒るのはよくわかるよ。だけど、商会長のバスクさんはクレア達を差別したかい?してないだろ?だったら、ハーバリ商会が悪かったんじゃなく、あの従業員が悪かったんじゃないのか?」
「それはそうかも知れないけど、あんな従業員を雇っているのは店の責任じゃない!」
「それは私が至らなかったので、本当に申し訳ありません!しかし、ハーバリ商会は誰でも自由に満足してもらえるように頑張って来た店なんだ」
「一つ聞かせていただけませんか?」
「何でも聞いて下さい」
「バスクさんは何で、お店を差別のない店にしたかったんですか?」
「私の妻はエルフ族です。当然、妻は差別をされて生きてきました」
「って事は、奥さんは帝国出身ですか?」
「そうです。だけど、私は妻の優しさに惹かれ一緒になり、この王国領に連れてきたのです。だから、うちの店で差別は絶対あってはならないのです」
「そうですか。わかりました。協力させていただきます」
シオンは、バスクの説明に了承した。また、カノン達もバスクの説明に納得したようで、笑顔になって協力すると言っていた。
それから、クレアのピック道具を探しに商会に訪れた。
「でかっ!これが王都でも有名なハーバリ商会か」
マルクが驚くのも無理はなく、ギルドよりでかい建物だったからだ。
「こんなに大きな商会だったら、何でも揃ってそうね」
「まずはクレアの道具だな」
「マルクありがとう・・・・・・」
「いいえ。どういたしまして」
クレアは、マルクに遠慮気味にお礼を言った。クレアは性格なのか、他の3人と違って今だに無口である。しかし、カノン達からしたらクレアはマルクとシオンになついているのはわかっていた。
クレアは本当に人付き合いが苦手で、カノン達にしか会話ができないからだ。当然だが、自分からお礼でも言った事がなく、カノン達の後ろに隠れているような人間だった。
「クレアが、自分からお礼をした?」
「初めて見た!」
「そんなこと言わなくても・・・・・・あたしだってマルクには感謝してるんだよ」
「だって、クレアって自分からしゃべった事なかったからびっくりしたんだもの」
「まあまあ、オウカもみんなもそれくらいにして、それにクレアの感謝はちゃんと伝わっているよ」
マルクは、オウカをたしなめ、クレアの道具を探しに商会内を歩いた。
「すいません」
「はい。なんでしょ・・・・・・うか?」
店員は笑顔で振り向いたが、マルク達を見たとたん笑顔が消え失せた。
「ちっ」
商会の従業員は、面倒臭そうに舌打ちをしながら対応したのだった
「えっ?」
「なんでしょうか?」
「えーと、ローグが扱う鍵開け用のツールが欲しいのですが?」
「ありません!」
「えっ?ここは王都の商会じゃないんですか?それなのにありませんって」
「売り切れです。またのお越しを!」
「ちょっと待ってください!在庫確認もしてくれないなんてお客に対して失礼じゃないか?」
「ここは王都でも、高貴なお客様がご利用される商会です。お前のような駆け出しの冒険者が来ると他のお客様が迷惑になる」
従業員は、マルクに小声で他の客に聞こえないように馬鹿にした。
「なっ!」
「それに亜人が使う道具は、当店にはお取り扱いはございません。どうぞお引き取りを」
従業員の男性は、マルク達に店の出口に促した。まさか、こんな扱いをされるとは思わなかった。マルクは、世界地図のスキルでこの優良店を選んだはずだった。
「マルク行こうよ。こんな店で買う必要はない!」
シオンが、従業員の態度に怒りマルクの腕を取って店を出たのだった。カノン達も、シオンに引っ張られて店出た。
「マルク、シオン、あたし達のせいでごめん」
「「カノン達のせいじゃないよ」」
「あの従業員は、僕を駆け出しの冒険者と言って見下していた。だから、カノン達のせいじゃないよ」
「だけど、あたしのような亜人が使う道具は無いって言ってたし・・・・・・」
「あんな人至上主義者の言うこと、真に受けなくていいよ」
「うん。シオンのいう通りだよ。何もあんな店で買い物をする必要ないよ」
すると、そこに行商人が話しかけて来たのだ。
「申し訳ありません。今の話を詳しく聞かせていただけませんか?」
「えっ?貴方は誰ですか?」
マルクはいきなり話しかけられ眉をひそめた。シオン達もまた、その行商人の容姿にびっくりしていた。
話しかけてきた行商人は、丁寧で穏和な雰囲気な言葉遣いだが、身の丈は2メートルを越えて髭もぼさぼさで帯刀を携えており、山の中で遭遇すれば山賊と間違えかねない容姿をしていた。
「失礼しました。私はこの町でハーバリ商会をしているバスクと申します」
「「「「「「ハーバリ商会!」」」」」」
マルク達は、バスクと名乗った山賊のような男性に先ほどあった事を説明した。
「それは本当ですか?」
「ええ。僕達に売るような商品はないと追い出されたばかりですよ!」
「そんな馬鹿な!」
バスクは、マルク達の説明にわなわなと体が震えて、顔を真っ赤にして怒りを露にしていた。バスクがこんなに怒りを露にしていたのには、当然だか理由があった。
バスクの奥さんがエルフ族であり、一人娘がハーフエルフだからだ。王都では種族差別が少ないとはいえ、やはりそういった事は少なからずある。
しかし、バスクはそういった事をなくしたいと思い、自分の店を大きくして王都でも有名な商会へと育てたのだ。
自分の店で、種族を理由に買い物が満足に出来ないお客様でも、自分の店で自由に買い物ができて満足してもらえるように頑張ってきたのだ。
「「「「「「本当です」」」」」」
「申し訳ありません!自分の店でそんな従業員がいるなんて・・・・・・」
バスクは、マルク達に土下座する勢いで頭を下げた。やはり、マルクの店の鑑定はあっていた。ハーバリ商会は優良店であり、あの従業員が悪かっただけであるのがわかった。
「マルクさん・・・・・・申し訳ありませんが、私共がこんな事を頼むのは気が引けるのですが、少し私共に協力をしていただけないでしょうか?」
「何で、あたし達が!」
バスクが協力を願うと、シオンが協力に不満をとなえた。
「シオンさんが、文句を言うのもわかります。しかし、このままではハーバリ商会の理念が損なわれてしまいます」
「だから、何であたし達が!あたし達は、もう二度とハーバリ商会は利用したくないです」
「まぁ、シオン待ちなよ。バスクさんは、僕達に謝罪してくれたじゃないか」
「マルクは優しすぎるんだよ。クレア達がなんて言われたか忘れたの?」
「そりゃ覚えているよ!僕だって、できるならあの従業員には、二度と会いたくないしね」
「だったら!」
「シオンが怒るのはよくわかるよ。だけど、商会長のバスクさんはクレア達を差別したかい?してないだろ?だったら、ハーバリ商会が悪かったんじゃなく、あの従業員が悪かったんじゃないのか?」
「それはそうかも知れないけど、あんな従業員を雇っているのは店の責任じゃない!」
「それは私が至らなかったので、本当に申し訳ありません!しかし、ハーバリ商会は誰でも自由に満足してもらえるように頑張って来た店なんだ」
「一つ聞かせていただけませんか?」
「何でも聞いて下さい」
「バスクさんは何で、お店を差別のない店にしたかったんですか?」
「私の妻はエルフ族です。当然、妻は差別をされて生きてきました」
「って事は、奥さんは帝国出身ですか?」
「そうです。だけど、私は妻の優しさに惹かれ一緒になり、この王国領に連れてきたのです。だから、うちの店で差別は絶対あってはならないのです」
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